一般侵略系サイヤ人「ハゲ強すぎ勘弁しろ」 作:タツマキはロリじゃなくて女として見てる
ククク…此処が地球か!
オレの名はネマロ。かつては惑星ベジータのエリート戦士で、暗黒盗賊団ダークマターとの戦いで星が壊滅して以降は宇宙を旅する流浪のサイヤ人だ。
自分でいうのもなんだがオレはかなり強い。昔は暗黒盗賊団の首領であるボロスの奴に勝てるイメージはなかった。だがあれから月日は流れ、度重なる死線を無様に死んだベジータ王の様にボロボロになりながらも持ち前のバトルセンスで潜り抜けた。
そしてサイヤ人の特性である死の淵から蘇ると大幅にパワーアップする性質により、既にオレに敵うものなど存在しないだろう。おそらくはボロスを含めてな。
「くたばれェェ!!!」
「ぐあぁぁ!!」
「戦闘民族に喧嘩を売るなんざ、つくづくバカな奴だな!」
「まっ…待ってく」
「塵となれェ!!」
カッと大きな光が発生すると戦いの舞台となった星の表面は消し飛び、一万キロメートルという広大な土地が一瞬で草木一本存在しない死の星へと変貌した。
そうしてまた一人、莫大な懸賞金の掛けられたオレの首を狙いに来た相手を爆殺した。ご覧のようにここまで来ると対等な相手がまずいない。サイヤ人とは戦いを好むイカれた狂戦士達の集まりで、それはオレも例外ではない。故に退屈なのだ。ちょいと強くなりすぎたかも知れない。
だがオレをなんとか満たしてくれそうな相手をオレは一人だけ知っている。それはボロスだ。だからオレはこの広大な宇宙でヤツを探し回っているのだが、中々見つけられないでいた。だがつい最近、ようやく暗黒盗賊団の情報を掴んだ。その場所は遥か遠く離れた太陽系の惑星、地球だった。もう今頃は滅ぼされているかも知れないが、地道に足取りを追うしかないだろう。
「ほォ〜!此処が地球か!中々良い星じゃないか!!」
水に溢れた青い星、それが地球だった。確かにこれだけ環境の整った星なら暗黒盗賊団が星の破壊ではなく、占領にしたのも頷ける。あ?暗黒盗賊団が負けた可能性?ある訳ねぇだろ。奴らは全宇宙の覇者だ。そんな奴らに勝てる野郎がこんな辺境にいるわけがねェんだよ。
「ぐぐ…なんて強ェハゲだ…!」
驕っていた。まさか負けるわけがないと。それもボロス以外のやつに負けるわけがないと。
だが現実はどうだ?クソダサくて安そうでなんかよく分からん変な服を着たナッパ並みの綺麗なツルッパゲに完膚なきまでにボコされた。これほどの綺麗なハゲ方は滅多に見れないだろう。しかしなんなんだあの拳は!まるで星そのものに殴られたかのような衝撃だった!
「お前やるな!俺の本気のパンチで生きてたのはこの前のインベーダーの親玉以来だ」
「それは…ぐっ!ボロスの事か?」
痛む傷に響かないように声を振り絞りながら返事をするとハゲは思い出したと言わんばかりにパンと手を叩いて答えた。
「あ〜そうそう!そんな感じで全宇宙の歯医者って言ってたな」
「あの野郎、資金稼ぎの一環でそんな事もやってたのか…?」
「つーかお前、誰?」
ボロスが歯医者を惑星規模で展開していたのにも衝撃だったが、まさかオレの名を知らないやつがいるとはな。いや、辺境の星だからそれも仕方ないのだろう。仕方ない。フン…仕方ない。あぁ!本当に仕方がない!!そこまで聞きたいのならば答えてやろうじゃないか!このオレのことをな!!
「オレは全宇宙最強の民族、戦闘民族サイヤ人のエリート戦士!そしてこの宇宙始まって以来最高の懸賞金をかけられ「長い」」
「…ロマネだ」
くっ…屈辱的だ!!オレの話を遮る奴は初めてだ!しかも理由が長いだって!?人の話ぐらいちゃんと聞いたらどうなんだ!
「ロマネだがコロネだか知らねぇけど命があるなら帰れよな!あと俺の家を直していけよ!」
直す…直すだと?オレはサイヤ人!己のものならばまだしもオレ自身が誰かのために物を直すことなどありえねぇな!!そんなものは職人か奴隷にやらせるのがサイヤ人のやり方だ!!それによりにもよってそれをオレに言うとはとんだ笑い種ってもんだ!知らないようだから仕方なく、そう仕方なく教えてやろう!
「くくっ…ぐっ!それは出来ねェ相談だな…!なんせオレは全宇宙一の破壊者!そんなオレが物を直す?…バカにするのも大概にしやがれ!!そもそ「長い」」
「…オレじゃ直せない」
「人のもの壊しといて直せないとかダメじゃね?いや人としてさ」
「…ホントは一週間あれば直せるはずだ」
「お前そんな凄い力あるならそんなバカな事やってないで働けよ」
「ハッ…何をバカな事を!!サイヤ人は戦いを楽しみ!壊し!やりたい事をやる!!それがサイヤ人の生き方だ!家事や子育て?そんなものなんざ弱者のやるこ「長い」」
「…働きます」
──────
「まぁ冷静に考えて戸籍のないホイ卒以下のコイツが働ける訳もないから、コイツ住ませてやってくんね?」
「えっ…やだよサイタマ氏」
み…惨めだ!!このオレがなんてザマだ!軽くバカにされた挙句、即座に帰ってきた返事は拒絶!こんな気持ちになったのは始めてだ。
「え…なんで?」
「いや知らない人だし、なんか話聞いてる限り危険人物じゃないの?」
そう!オレは全宇宙一の破壊者!この人間、弱いと思ったが中々みる目があるじゃねェか!!くくっ…少しは見直したぞ!
「そうだけどさぁ!いいじゃん!ちょっとぐらい!!」
「そもそもサイタマ氏の住んでるZ市のマンションってもう管理されてないんだし、そっちで暮らせば良いんじゃない?」
「コイツが壊したから家ないの!!」
…あの時オレが家を跡形もなく木っ端微塵に破壊しなければ宿に困るとはなかったのか。いやそれどころかこうして敗者であるオレのために家を探すような良い奴の家を壊してしまったことが───
「そもそも家残っててもコイツと暮らしたくねェよ!!だって危ねぇし、飯の食べ方汚なさそうだし!!ついでに家事も出来なさそうだし!」
「……」
「えー?じゃあサイタマ氏は人に嫌がる事を他人に押し付けるの?」
「……」
「…それはスマン」
オレは汚物か?なんだこの扱いは。涙出てきそうなぐらいに残念な扱いじゃないか?
「うーん…じゃあ隣の隣の部屋を借りるからそこで生活して貰いつつボディガードって感じなら良いよ」
なぜ隣ではなく隣の隣なんだ?そんなにもオレを遠ざけたいのか?なんでそんなゴキブリが出たから今日1日はその部屋に立ち寄らないでおこうみたいな遠ざけ方をするんだ?なぁ、なんの配慮なんだ?
「タスカリマス」
「おっ!ずっと喋らなかったから陰キ……コミュニケーション苦手なのかと思ったけど、ちゃんと感謝とかは言えるんだ。まぁ今日からよろしくね」
「…あぁ」
「よかったじゃん!コロネ!」
「ロマネだ」
たとえ!例えどんな扱いを受けようともオレがめげることは無い!だからキングとやら、お前の護衛の任は完璧に遂行して見せよう!!
「ねぇ…サイタマ氏、ロマネ氏って強いの?」
「過去一強かった」
「……帰ってもらえないよね?」
ふぅ〜オレはめげないぜ?
レジェンズの超ベビーの性能好きだけど環境ががが