「おはよー」
「おはようございます楽郎さん!」
「おはよう楽郎」
朝の8時 今日は若干の寝坊だ。
リビングへ降りると、
こうなった経緯は高校を卒業してカッツォのスカウトに乗りプロゲーマーになってからだ。電脳大隊に入ったまでは良かった。だが、何の因果か外道鉛筆主催のオフ会が開催され、進学を機にこちらへ引っ越すという京極と紅音とのシェアハウスが決まってしまったのだ。流石に女性二人とはいえ、野郎とのシェアハウスなんざ問題大アリだろうと抵抗したものの、どちらも通う学校が近い事と紅音のご両親から許可が出てしまったことにより決行されてしまったのだ。ちなみに京極は俺とタメで成人してるので京極本人の判断だ。
「楽郎楽郎」
「楽郎です」
朝っぱらから元気な京極さんはどうされたんだ?
「今日の昼餉なんだが、二郎行かないかい?」
「はぁ?お前先週も行ってなかったか?」
「そうだけど……時折夢に出て忘れられないんだ……。」
「もう末期じゃん」
幕末といい二郎といいこのお嬢様ヤバいとこまで行ってないか……?
「あの、楽郎さん!」
「どした紅音」
「二郎ってなんでしょうか?」
紅音の問いに答えようとすると、京極が驚いた表情で口を開いた。
「なんだって⁉︎ 紅音ちゃん二郎を知らないのかい⁉︎」
「は、はい……」
「おい、紅音が怖がってるだろ」
「ご、ごめんよ紅音ちゃん!」
詰め寄って謝る。即落ち2コマであったのだ。
「えっとな紅音、コイツの言う二郎ってのは所謂ラーメンの一種だ。」
もう面倒なので俺が説明する事にした。
「ラーメン……ですか?」
「そうそう。んで、二郎系というのがあるんだ。こんなやつな」
そう言いながら俺は端末で二郎系ラーメンの画像を表示して紅音に見せた。それを見る紅音の表情はまるで信じられないとでも言いたそうだった。わかるぞ……俺も初めて見た時はそんな感じだったからな……。
「もやしが山のようになってますね……!」
「まあ、これ結構増やしてるからな」
「増やす?」
「そう、二郎には変なコールがあるんだよな。野菜とか脂とか増やせるやつ」
「変じゃないよ!このコールが重要じゃないか!」
幕末と二郎の沼に沈んだ暴徒さんの言葉を無視しつつ、俺は紅音に説明を続けた。京極うるさいぞ
「あの、京極さん」
「なんだい紅音ちゃん?」
「今日のお昼ご飯、ご一緒してもよろしいですか?」
「紅音⁉︎」
「おお、僕は良いよ!新たなる同志が誕生する良い機会だ!」
「ほ、本当に行くのか⁉︎」
「はい!」
紅音の笑顔が眩しいぜ……。
「そうか……そんじゃ、3人で行こうか」
「やったね」
「はい!楽しみです!」
こうして俺たち3人は昼飯にラーメンを食べに行く事になった。
◆◇
「いらっしゃーい」
「食券制なんですね」
「店によっては違うらしいけどここはそうなんだよな」
「結構便利で僕は好きだな」
食券を買ってそれぞれ席に着いた。
「お客様、ニンニクどうされますか?」
最初に聞かれたのは京極だ。
「ニンニク野菜増しアブラカラメ」
まあ、いつも通りだな。紅音が居るから調子に乗って多めに頼んだりするかと思ったがそんな事なかったな。
次は俺か
「ニンニク野菜増しで」
ぶっちゃけ普通で良いと思う。アブラ増やしても良いけど今日は気分じゃないしな。
そして紅音になった。一応事前に京極が教えたから変な注文はしないだろうが……。
「ニンニク野菜増しアブラカラメ」
紅音は京極と同じ注文だった。まあ、最初だしそんなもんか。いや大丈夫か……?
◆◇
「お待たせしました」
「来た来た」
「す、凄いですね……」
「まあ、食ってみればわかるよ」
まずは一口。脂とニンニクの香りが俺の鼻腔を刺激した。
「うん、美味いな」
ちなみに京極は無心で喰らっている。まあ、いつもの光景だな。
紅音は────マジか。
「……!」
紅音も京極と同じタイプで一心不乱にラーメンを啜っていた。
「紅音……?」
声をかけてみるものの、聞こえんと言わんばかりにラーメンを食べていた。
まあ、ラーメン伸びちゃうし俺も食べるか。
うん、やっぱ美味いけど、月1以下のペースで良いな。
◆◇
「ご馳走様でした楽郎さん」
「おう、どうだった紅音?」
「初めて食べましたがとても美味しかったです!」
「そりゃ良かった」
「ごめんね楽郎、僕まで奢ってもらっちゃって」
「気にすんな。稼いでるしたまにはな」
伊達にプロゲーマーで食ってないからな。次の大会シルヴィアとアメリアとかいうとんでもないのが二人も出てくるが頑張らなきゃだな……。
「あ、そうだ。二人ともこれ」
「これはなんでしょうか?」
「ブレスケア。二郎はニンニクあるからな、食っとけ」
「ありがとう楽郎」
「お前はしょっちゅう言ってるんだからそろそろ常備しとけよ」
「あはは……覚えておくよ」
まったく……。そしてこの後は俺たちの家に帰り、三人でゲームをして過ごした。やっぱり乱数の女神はクソだった、とだけ言っておく。
次回は未定です。