「はぁっ…はぁっ…」
「ふっ…ふっ…」
俺は今、紅音とジョギングをしている。
事の発端は、紅音の提案からだった。
『楽郎さん!瑠美ちゃんから毎日ジョギングしてると聞きました!」
「お、おう…まあ、そうだな。軽くだけど、ほぼ毎日走ってるぞ」
『そうなんですね!でしたらこの後、私と一緒に走りませんか?』
「え?」
瑠美から俺が走ってることを聞いた紅音に、一緒に走らないかと誘われた。今日2本目ではあるが、紅音からの誘いとなれば断るわけには行かないな。
『おう。紅音と一緒に走ればきっと楽しいだろうからな!』
『やった!じゃあいきましょう!!』
こんな感じである。
ちなみに紅音はとても速いしスタミナも凄い。流石陸上界期待の星だ。
着いてくので精一杯だ…。
「ちょっ…まっ…」
「大丈夫ですか?楽郎さん」
「だ、大丈夫…だ…。ぜぇ…ぜぇ…」
結構な速度で走ってたからなり疲れた…。
「ちょ…ちょっと休まないか…」
「そうですね!一旦休憩しましょう」
助かった…。だが今度は着いていけるように鍛えないとな…
「楽郎さん!楽郎さん!そこのコンビニに入りませんか?」
紅音に言われてその方向を見ると、確かにコンビニがあった。というか俺がよくライオットブラッド買ってるとこだ。
「そうだな。休むついででなにか買って行こうか」
「はい!」
* * *
「らっしゃっせー」
「とりあえず…ライオットブラッド…じゃなかった、スポドリでも買うか」
流石に紅音も居るし、こんなとこでキメるのもアレだしな。
「楽郎さん!中華まん買っていきませんか?」
「おっ、良いなそれ!走って小腹も減ったしな」
「はい!私は肉まんを買います!」
「じゃあ、俺はあんまんにしようかな」
* * *
「ありがとうございましたー」
走って小腹も空いたという事で、肉まんとあんまんを買って店の外に出た。
「いただきます」
「いただきます!」
あんまんと肉まんを一口齧った。
「久しぶりに食べたが、美味いな。」
「はい!私も久しぶりですが美味しいです!」
二人して久しぶりだったみたいだ。
「あの、楽郎さん」
「ん?どうした紅音?」
「あんまん一口ください!」
「ふぇっ!?あ、ああ…」
唐突に言われてかなり驚いたが、紅音にあんまんを手渡した。正直内心ドキドキしまくってる。
「いただきます!」
パクッとあんまんを一口齧る紅音
美味しそうに食べる姿がとても可愛い
「こっちもとても美味しいです!ありがとうございます!楽郎さん」
「そうか、それは良かったよ」
「というわけで私の分もどうぞ!」
「えっ…!?」
ちょっと待て、紅音が食べたそれって…その…間接キスになるのでは…?
「えっ…いやそんなそんな…」
「楽郎さんから一口貰ったんですから、私のもどうぞ!」
えぇ…ま、まぁ…あんまり気にしすぎるのもアレなのか…?
「わ、わかったよ…」
「はい!では肉まんをどうぞ!」
そう言って紅音は肉まんを差し出した。
「い、いただきます」
紅音との間接キスの恥ずかしさもあり、恐る恐る肉まんを口にする。
「うん…美味いな。ありがとな紅音」
「はい!」
とは言ったものの…やっぱり恥ずかしい
「あの…楽郎さん、顔が真っ赤になってますよ?」
「え?」
そりゃあそうだろうが…あまり気にしすぎるのも良くないと思うが。やはり意識してしまう
「あ、ああ…気にしないでくれ…」
「そうですか?わかりました!」
とりあえず、これ食べて休んだらまたジョギングだな。
この後、間接キスの事が頭から離れない俺であった。