シャンフロ短編集   作:三奈木イヴ

3 / 15
ハロウィン記念だったものです。


パンプキンエナジー

「サンラクさん!ハッピーハロウィンです!」

「よう秋津茜、そうか今日はハロウィンなのか」

「はい!噂では今日限定でハロウィン専用装備がドロップするそうなんです!なので一緒に行きませんか?」

「お、いいなそれ!限定ってなると乱数が…いや今は気にするな…!!」

「それじゃあ行こうか」

「はい!行きましょう!」

 

* * *

 

「サンラクさんその格好は…?」

「えぇ…なんでこの装備が…」

 

秋津茜と一緒にハロウィン限定モンスターを狩りまくってたらドロップした。これだけならまだ良かった。ハロウィンだからそれに因んだ装備が出るとは思ってた。だがこれはいくらなんでも予想できるわけが無かった。

 

「カボチャの頭ですね!」

「そですねー…」

 

ドロップしたハロウィン限定装備 それはR.I.Pの様に刻傷があっても装備可能な全身装備であったが、どっからどう見てもレクイエム・フォー・アーミーズのジャックであり、顔隠しであった。ジャックの著作権大丈夫なのかよユートピア…?

 

「まさかシャンフロの中でこの格好をするとはな…」

 

誰が予想できるかこんなもん…

 

「そういや秋津茜のドロップ品はどんな装備なんだ?」

「はい!私はなんだかお嫁さんのような格好です!」

「なるほど…狐の嫁入りか」

「その姿も似合ってるぞ」

「ありがとうございます!サンラクさんもそのカボチャのマスクが素敵です」

「これは素敵なのか…」

 

このマスク付けてるとG:HCで大暴れした時のこと思い出すな…。

 

何言われても海外には行かないぞスターレイン…。

 

「そういえばこれ装備してるとハロウィン限定アイテムのドロップ率上昇バフ付くんだ」

「ハロウィン限定アイテムは何があるんでしょうね」

「まあ、ドロップするまでモンスター倒しまくろうか」

「はい!行きましょう!」

 

* * *

 

「なんだこれ」

「なんでしょうか」

 

ドロップアイテムの名前を確認すると、それには【Pumpkin Boost】と表示されていた。カボチャが加速ってどういう事だよ…

 

「えっと…これを飲むと全てのプレイヤー、NPC、エネミーの頭がカボチャに見える…らしい…えぇ…」

「それだけ…ですか?」

「みたいだな。ってか怖えよ。なんだよ全部がカボチャ頭に見えるって…」

 

それって合法なんですかねぇ…。

 

「えと…使ってみます…?」

「いや…ゲームとはいえど、こんな怪しさ満点なアイテムはちょっと…まあカッツォ辺りに使わせてみるわ」

「このアイテムにメリットはあるんですか?」

「んー?いや、無いみたいだ。ただカボチャに見えるだけらしい」

 

なんでだよ…怖過ぎるわ。

 

「こんなもん出るならせめてライオットブラッドのハロウィンver.でも出してくれよ」

「あっ、それなんですがドロップしたみたいです。」

「マジかよ!?」

 

まさか本当にあるとは…てかシャンフロにも進出してたのかよガトリングドラム社

 

「なんて名前だ?」

「はい…えっと、ライオットブラッドハッピーだそうです」

「えぇ…」

 

ハッピーて……ただでさえ何が入ってるかわからない怪しい飲み物なのにハッピーて…更に怪しさ満点じゃねぇか。

 

「サンラクさん、試しに飲んでみますか?」

「いやいや、秋津茜がドロップしたものだし悪いよ」

「いえいえ、サンラクさんはライオットブラッドがお好きだとペンシルゴンさんに聞いたので!なのでどうぞ」

 

おおう…眩しい…ってあの外道鉛筆は何言ってるんだ。アイツは今度天誅してやる…おっといけない。

 

「じゃあまぁ…お言葉に甘えて…」

「はい!どうぞ!」

 

飲んでみた。なんというか…クァンタムみたい発光する危険物でもなければ、リボルブランタンみたいな物騒さも無く、どちらかと言えば無印に近いモノであった。

 

「ありがとう秋津あか…ね?」

「?どうしましたか?」

「なんだか…周りの色が変わったみたいだ」

「周りの色?」

「なんというか…背景の色だな。」

「アイテムの効果ですかね」

「取得経験値に補正のかかるバフみたいだな。」

「本当ですか!?でも私達はもうレベルがカンストしてますね」

「そうだな。でも上限を解放してから使えば、これも役に立つな」

「そうですね!」

「あっ…あの、サンラクさん…」

「うん?どうした秋津茜」

「あの…とても言いづらいのですが…」

「アイテムの説明欄に…このアイテムを使用してから30分後に死亡すると書いてます」

「なんだと!?」

「あの…ごめんなさい!」

「いや…飲んだのは俺だし秋津茜は悪く無いよ…。てか30分って、ちょうどカフェインがキマるくらいじゃん…」

 

なんとびっくり摂取後30分経つとHPが0になることが確定した。ハロウィン限定だからっていろいろやりすぎだろユートピア社…

 

30分後

 

「じゃあ、俺は先にラビッツのベッドに戻ってつあででログアウトするわ」

「は、はい…お疲れ様でした…!」

「おつかれさん」

 

時間が経ち、ラビッツのベッドで復帰した。

とりあえず…ログアウトして叫ぼうか…

 

スゥー…

 

「一体何が入ってるんだよライオットブラッドォォォ!!!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。