シャンフロ短編集   作:三奈木イヴ

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楽郎と京極のバレンタイン記念でpixivに投稿したssでございます。


友情から親愛へ

「なぁ、楽郎」

「うん?どうした京極」

 

ああ…ただ渡すだけなのに…とても緊張する。頑張るんだ私…!

 

「……良かったら、これ貰ってくれないかい?」

「?いきなりどうしたんだ?」

「何ってそりゃあ…今日はなんの日か覚えてるかい?」

 

流石の楽郎でも、今日が何の日くらいかは覚えてるだろう、

 

「あー…そうか、今日はバレンタインか。確か幕末でもイベントがあったな」

「まあ、そうなんだけど…そっか…幕末もイベントがあったのか…」

 

クリスマスのあんなイベントもあったのだから、バレンタインでもイベントがあるのだろう。流石は幕末だ

 

「そうそう、例年通りならチョコの刀で地獄の乱戦だよ」

「それはなんだかレイドボスさんが、大暴れしそうなイベントだね…」

 

楽郎の口ぶりから察するに、いつものような蹂躙劇の後、1位報酬を狙った討滅戦なのだろう

 

「まぁ、結果はいつも通りだよ…だがな」

「今回もあっさりと京極を天誅してやるよ…!」

「言うねぇ…だったら勝負しようよ」

「勝負?上等だよやってやろうじゃないか!」

「今度こそ君を天誅してやるよ…!」

「まだまだお前に天誅されるほど俺は甘く無いぞ」

「言うねぇ…。絶対、君に吠え面かかせてやるよ」

「逆にかかせてやるよ…!」

「って、今は幕末の事は置いておいて!!」

「その…今日はバレンタインでしょ?」

「まあ…そうだな。ってことはこれって」

「うん…。だから…これ…貰ってくれない?」

「ああ。…ありがとうな京極」

「うん。食べて感想言ってくれると嬉しいな。」

「そうか、じゃあ、ありがたくいただきます。……美味いな」

「本当かい?その…私がこういうの自分で作ったのって、実は初めてだったんだけど…」

「え?そうなの?」

「そうなんだよ。そうか…美味しいか…。良かった。君の口にあったのなら良かったよ。」

「……あのさ、楽郎」

「どうした?」

「この後、幕末で…じゃなかった」

「その…なんだ…今度、私とどこかに出かけない?」

「? 良いぞ、いつでも」

「そうか!だったら、今からでもとっても楽しみだ!」

「まぁ…なんだ、お前と遊ぶのって楽しいしな。」

「あはは…!まぁ、私も楽郎と遊ぶのは楽しいからさ」

「じゃあ、俺はこの辺で」

「ん。じゃあ、また今度。あと、帰ったらまた幕末で」

「おう。待ってるぞ」

「私が天誅するまで生き残っててよ?約束だよ?」

「お前こそな」

「それじゃあ!」

 

……やった!楽郎とデートだ…!僕もやっと決心がついたからね…。次のデートで私は…楽郎に……

 

でも、これを伝えたら、きっと楽郎は国綱兄さんと戦うことになりそうだな。まぁ、その時はその時で考えよう。

 

肝心のチョコは楽郎も喜んでくれたし、とりあえず、帰って幕末にログインしなきゃね。

 

私は家に向かって走り出した。

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