「おっ、やっと来たな」
「よう、京極 その格好似合ってるな。てか、そのウィッグ…」
「ありがとう楽郎、まあこれはちょっとね」
「それ国綱さんが見たらどんな反応するんだろうな」
「うーん…前にこれ付けて幕末の動きを再現してたら、倒れてたかな…」
「マジか、まぁ倒れるのもわかるわ」
「てか幕末の動きをリアルでやろうとしてんのかよ」
「そうなんだよ、何とか再現出来れば国綱兄さんにも勝てるんじゃないかってね」
「アレの動きは剣道としては邪道になるんじゃないのか?」
「ああそうだ。その…なんだ…。」
「?どうしたんだい、楽郎」
「今日ってさ、ホワイトデーだろ?」
「そういえばそうだね」
「だから…ほらよ。」
「え?これって」
「お返しだよ。バレンタインの」
「普段通りなら沢山入ってるやつ買って、おひとり様お一つ限りでって書いて置いておくんだが、京極がくれたチョコは別だからな。手作りには手作りでってな」
「え?これ、楽郎の手作りなの?開けてみても?」
「おう、中見てビックリするなよ?」
「え、これって」
「幕末バレンタインイベントのチョコ刀を行けるとこまで再現してみた」
「おぉ…!再現度が高いなぁ…!君ってやつは…ありがとう楽郎!とても嬉しいよ!」
「だけどねぇ…この刀を見ると、あのイベントが蘇るねぇ…!?」
「そーだなーあん時は面白かったぞ」
「くぅ…!!」
「まぁ幕末は一旦置いといて……その、なんだ。お返しを手作りするってのは初めての事だったけどさ、それをお前に渡す事が出来て本当に良かったよ」
「ああ…!とても嬉しいよ」
「あっ、そうだ…本当に頼むから、国綱さんには内密にな…?もしバレたらまた試合させられかねないからな…。」
「そうだね…わかったよ。……でも、楽郎はいつか本当の意味で兄さんと戦うんだろうな……」
「うん?何か言ったか?」
「ううん。なんでもないよ」
「そっか。なら、今日のデートのあとの夜は幕末だな」
「上等じゃないか!今日こそは君を討ち取ってみせるよ……!」
「そっかそっか、まだまだ天誅されないように立ち回らねぇとな」
「もしくはデュラハン達と将軍天誅にでも行くか?」
「やめてくれよ…あの打首結構怖いんだよ…?」
「それもそうだな…。んじゃ、亥の刻に団子屋前で」
「わかった」
「必ず君を天誅するよ」
「上等じゃねえか。受けてたってやるよ」
「そういうことで。とりあえず、その前に…行こうか」
「ああ、まずはどこへ行こうか」
「どこにだって良いさ。僕にとって、楽郎とのデートはとても楽しいからね」