仮面ライダー麺真   作:ラーメン大好きマン

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ライダーものは初めてなので初投稿です


第一話

東京、調布にある小さいラーメン店

そこは平日の昼にも関わらず、とても賑わっていた。

 

「かーっ!やっぱり店長のラーメンは美味ぇな!!」

「そう言ってもらえて嬉しいよ。あんたもすっかりラーメンの虜になっちまったな…」

 

このラーメン店に通う常連の男と、彼の話を聞く店長。

 

「そういや店長、知ってるか?」

「ん?」

「なんだよ、興味なさそうだな…最近ニュースでやってんだろ?『パンドラボックス』だよ!なんでも最近火星で発見されたんだってよ!…浪漫があると思わないかい?」

「べ、別に?お前がどうしてもって言うなら?ニュース見てやってもいいけど?」

「やっぱ気になってんじゃねぇか…」

 

店長が店のテレビに電源を付けると、何やら物騒なニュースが流れていた。

 

『こちら調布!!先程突如怪人が現れました!!人々へ危害を加えています!!』

 

「…怪人?パンドラなんちゃらってやつが関係してるのか?」

「それなんだがな…パンドラパネルの中にある『フルボトル』って物があってな?そいつが原因で怪人が出始めたかと最初は思われていたんだが…」

 

「そのフルボトルの中には成分が何も『無かった』んだとよ」

 

「…?じゃあなんで怪人が…」

「待てよ、今ニュースなんて言った…」

「ん?怪人が暴れてるって…あれ?」

 

「「調布!?」」

 

その時、大きな音とともに店の扉が壊された。そこには禍々しい形の怪人が立っている。

 

「なっ!?て、店長!!あれだよ!!あれが怪人!!」

「マジかよ、なんでよりによってウチの店に…!」

 

「ひぃっ!!や、やめろ!!」

 

白衣を着た青年の客が怪人に襲われている。客の必死の抵抗も虚しく、彼は殴られ、彼のバッグを怪人は盗んでいった。

 

「おい兄ちゃん!!大丈夫か!?…にしてもあいつ、なんでバッグを…?」

「ゲホッ…あ、あのバッグの中にはボトルが入ってるんだ…と、止めないと…!!」

「無茶だろ!!そこで寝てろ!!」

 

店長の静止を振り切って青年は立ち上がると、奇妙なドライバーを腰に巻き付けた。

 

「なんだ、あのベルト…?」

「ニュースでやってた『ビルドドライバー』だ…!!」

「なんだよそれ!?」

「詳しいことは知らねぇけど、ボトルの成分を引き出すドライバーだとかなんとか…」

 

青年はベルトに白いボトルを入れるとドライバーのレバーを回した。が…何も起こらない。

隙を見せた青年は怪人に吹っ飛ばされてしまった。

 

「グハッ!!…なんで、なんで変身できないんだ…!!」

 

吹っ飛ばされたボトルとドライバーはラーメンのスープが入っている鍋にドボンと音を立てて入っていった。

 

怪人が青年を今度こそ仕留めようとしたとき…不思議なことが起こった。

 

「な…なんだ?アレ?」

 

スープが入った鍋がぐつぐつと音を立てて煮えている。そして怪人の方へ向かって一直線に先程入ったボトルとドライバーが飛んで行ったのだ。

 

「グギャア!!」

 

怪人に当たって跳ね返ったドライバーは店長の腰に巻き付いて、ボトルは彼の足元へ転がった。

 

「て、店長!!」

 

床に倒れている青年は店長に向かって叫んだ。

 

「ボトルをベルトに挿して…レバーを回すんだ!!」

 

店長は先程まで真っ白だった橙色のボトルをベルトに挿し込み、レバーを回した。

 

「なぁ、白衣のアンタ!!これから店長に何が起きるんだ!!」

「分からない…だが、あのボトルにはさっき何かしらの力が宿ったんだ。橙色のボトル…炎か、不死鳥か、それとも…」

「そんな強いのかよ!!」

 

すると、店長の頭上には巨大な丼が現れ、彼はそれを頭からかぶった。

 

「「ど…どんぶり?」」

 

「グギュあ…」

 

先程まで呻き声をあげて倒れていた怪人が起き上がり、白衣の青年と客に向かって歩き始めた。

 

「く…来るな!!こっちに来るな!!」

「て、店長ー!!」

 

すると、その時…

 

「しゃあーッ!!」

「グギュバあぁあッ!!」

 

彼の被っていた丼が割れて、店長の『変身』した姿が見えた。割れた丼の破片が突き刺さり、怪人はまたもや吹っ飛び、呻き声をあげた。

 

「あれが…仮面ライダー…!」

「あれが!?どんぶり被った!?あれが仮面ライダー!?」

 

「なんだかよく分からんが、力がみなぎる…!行くぜ!化け物よ!!」

「グオォオッ!!」

 

店長は怪人を表まで引きずり出すと、荒々しい肉弾戦を繰り広げた。膝蹴り、ヘッドロック、ドロップキック…それでも怪人は怯まず店長に襲い掛かってくる。

 

「クソっ、霧がねぇな!!…そうだ、このレバーを回せば…!」

 

店長はレバーを回すと、怪人の方向へ腕を伸ばした。

 

「うぉっ!?腕から麺が!?」

「グバァッ!?」

 

彼の腕から麺が飛び出し、怪人の体に巻き付いた。麺の縄はじりじりと店長と怪人を引き寄せている。

 

「一気にいくぜ!歯ァ食いしばれ!!」

 

店長は一気に怪人を引き寄せると、ドロップキックで怪人の腹を突き破り、そのまま爆散させた。

 

「よくも店の扉を壊しやがって…ん?」

 

「店長ー!!すげぇよアンタ!!」

「店長さん…!」

 

白衣の男と先程話していた陽気な客が店長の元に駆け寄ってきた。

 

店長は強引にドライバーを外すと、元の姿に戻った。

 

「なぁ、白衣の兄ちゃん。一体何がどうなってんだ?」

「今から話すつもりです。…その前に、店長さんの名前を聞いてもいいですか?」

「ん?あぁ、俺は…」

 

「『湯切快斗』だ。」

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