そんなわけで長官が集中しやすいよう、俺がオナホちゃんを抱える。
黒髪純情むっちり系幼馴染
さておき。
テレポートで場所をあちこち矢継ぎ早に移していく……。
一応、人がいないはずの場所を選んでるんだが、実際そうもいかない。
そんで、誰かいると――
「失礼いたしました、デスアクメ様。私の能力では転移先の状況を感知できず……」
「あ、ああ。慣れたものだな」
「練習にはこと欠きませんでしたもの」
誰かいると、そいつは即座にぶっ倒れて昏倒する。
というかたぶん死ぬ。
カベジリ長官のテレポートで脳の一部を転移させて、適当な海上へ……つまり空気と交換するだけで人間は昏倒してそのまま死に至るらしい。
まあ、そりゃ死ぬだろけどさ。
変死体があっても、日本じゃそうそう解剖されず心不全で処理されるのだとか。
そりゃ、そうかもだけどさ。
便利なルーラ要員と思ってたら、ガチな暗殺要員じゃん。
躊躇なく、相手確認せず、老若男女問わず、サクサク殺しすぎだろ……。
複数人いても、全員が反応前に始末される。
場所によっては、昏倒した体も転移でどっかに始末する。
最初の多目的トイレに、使用中の人とかいたら……同じように始末してたんだろな。
ドン引きなんですけど。
「さ、さすがに相手の確認くらいはすべきでは?」
ほらー、将軍も戸惑ってるぞ。
オナホちゃんなんか、ひどいポーズのまま失禁して抵抗やめちゃったじゃん。
「サイコレズ参謀殿はこの程度で死にませんわ。ドクターが研究室から出てくるとも思えませんし。デスアクメ様とハメゴイ将軍が同行している以上、始末して問題のある者などいませんもの。私たちの肌を見たのですから、幸せな最後でしてよ」
アッハイ
やべーな。
サイコレズ参謀と別ベクトルで壊れてる。
表情も、どろっとしたヤベーのになってる。
サイコパスとかじゃなく、もう壊れちゃってる系か。ガチな世界征服作戦を実行してるだけあって、殺人に躊躇がない……自分が死ぬのもどうでもよさげというか、何もかもどうでもよさそうな。
将軍みたく自傷行為する気力もない、諦めてる感じ。
ホントは世界征服じゃなくて、世界をぶっ壊したい系なんだろな。
うーん。
さっき泣いてたのはなんでだ?
俺がエロゲ世界律について確認したら、なんか泣いてたよな?
長官は自分自身が折れたり諦めたりしてることを、コンプレックスにしてるのか?
あの過去を聞くと、それをとやかく言えたもんじゃないんだが。
これって、俺がメンタルケアするしかないんだろなぁ。
確かに俺が百合ハーレム作ったら、主人公の役割がサイコレズから俺に完全移行するかもしれん。
でも、それで俺に依存されたら、サイコレズが増えるわけで。
そこで将軍が嫉妬からの逆上レイプしてくると、俺が総受けに……。
まずい……
ルートに入ったら俺自身が抵抗できなくなるって実感させられてしまう。
オナホちゃんを拉致した時点で、あっちの主人公性はほぼ失われた。
エロゲとしてのネームドヒロインが(たぶん)いないからな。
ただの踏み台になった……はずだ。
そして現状で俺がオナホちゃん拉致イベントを起こし、彼女の痴態を晒したから。
主人公権は俺にシフトしつつあるはず。
問題は俺が受身でいる限り、主人公になっても総受けで……サイコレズ主人公ルートと大差ない結末ってことだよな。
がんばって攻めに回れってことだろけど。
恋愛経験も性経験も風俗経験もない、元男に無茶言うなよ……。
サイコレズ相手はほぼ受身だったし、気の利いたエロ導入なんかできん……。
長官も不仲からツンデレに移行して、将軍とくっついてくれたりしないかなぁ。
でも、こゆエロゲで主人公以外のカップルイベントって、即寝取られフラグだからなぁ。
俺なり敵側なりが割り込んできて破綻する
過去事情聞いちゃうと、それはあまりに……あんまりだよな。
と、そういやこいつらの過去事情ってか真犯人を教える直前だっけか。
オナホちゃんがいると、テレパシーで他に伝えられる可能性あるんだよなぁ。
長官が今まさにサクサクやってるみたく、始末しちゃうのがラクなんだろけど。
エロゲ的に考えて、現時点でオナホちゃん殺害はできないと考えた方がいい。
無理に殺しても後でサイボーグ化したり、なんか生きてた扱いで再登場するだろう。俺が能力で抹消しても、ひょっとしたら最終決戦的な時に虚無次元的なトコからパワーアップして生還するかもしれん。
隠し設定で、実はサイコレズに過去噛まれて吸血鬼になってたとか、そんなのもありえるな。
つまり殺害()になって。
後々の展開に不安要素を作るだけだ。
できればこっちに引き込んで利用したいんだけど、能力を考えるとアジトに直送して放置は危険。
ドクターの手元に渡しても、ずっと仮死状態とかにしないと危険。
周囲の人間に救難信号送れるわけだからな。
地下にあるとはいえ、オナホちゃんの能力範囲に俺らしかいないってのは楽天的すぎる。
そして仮死状態だとたぶん、ろくでもないタイミングで目覚めてパワーアップフラグになる。
うーん。
「総帥!」
「とりあえず付きましたわよ」
「む。そうか」
カベジリ長官の殺人を見ないようしていたら、すっかり考えに耽ってしまっていた。
オナホちゃんを、しーしーポーズで捕まえたままだというのに。
「八丈島近くの無人島、八丈小島ですわ。砂浜はさすがに暑かったので、改めて岩陰の砂浜に参りました」
そういえば、今は八月末だったな。
ほぼアジトにいる上、
全裸で三人連れまわしても羞恥心以外、平気っぽいのは季節ゆえか。
冬は全裸で連れまわすのもさすがに厳しいだろし、注意しとかんと……。
それにしても。
「できれば総帥と二人で来たかったな! 無人島の岩陰だぞ!」
うん、エロゲとかエロ漫画とかでヤるロケーションな。
「この状況ではそうも言っておれん。できれば中断させられた話の続きをしたいところだが……」
「その女は始末しませんの?」
「我々にとっても有益な能力だからな。できれば活用したい。できれば、程度だが」
わかりやすく、びくっとしてるなーオナホちゃん。
「いずれにせよ真面目な話をするのだ。消した私が言うのも何だが、貴様ら二人でアジトに戻り、服を着てこい」
「私は裸体でもかまわんが!」
「いえ、私は裸での移動はさすがに……」
「それから、ドクターにこいつをどうするか聞いてこい。参謀には……そうだな、テレパシー持ちを確保したとだけ伝えろ。作戦の推移は聞くな。参謀では対応できん事態なら、帰還要請だけ伝えろ」
「読心対策というわけですわね。承知いたしました」
「私はここで、こいつを尋問しておく。行け」
「なるべく早く戻るぞ!」
行ったか。
はー。
ホントにどうしたものやら。
「わ、私をどうするつもりなの……」
「さて、どうしたものか。私も迷っている」
ほんとにな。
どうするのがいいかと言えば。
やっぱ俺が陥ったのと同じ方法で、隷属させちゃうべきなんだよな。
そうしても今後の流れ次第で寝返る可能性はあるが……「既にエロイベントを回収したキャラ」として、殺しても問題なくなる。
だから……うん。
やるっきゃないかー。
「あの、できれば……服を……」
「気持ちはわかるが、聞いてはやれんな。貴様は当分、服を着る機会もない」
「なっ!」
「安心しろ。我々は女所帯だ。兵隊の慰み者にするようなことはせん」
「……それはどうも」
「せいぜい、私の練習台になってもらう程度だ」
「え?」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「わ、わらひの能力はひゃ、100m程度……視界内に見えて、いれば……もう少し」
「本当か?」
「ほんとうれひゅううううう♡♡♡」
「私が次に何をするかわかるか?」
「ひっ? わ、わかりません……あなたの心は読めにゃあああああああああ♡♡♡」
……うーむ、なんというチョロさだ。
ドン引きなんですけど。(本日二度目)
いや、俺も人のことは言えんのか……。
けど、まだ5分程度だぞ。
俺は十二時間以上ヤられた結果だぞ。
お前の方が明らかにおかしい!(自己弁護)
「貴様は司令や博士には手を出されておらんのか?」
「ひゅっ♡ 手を、らひゅ?」
「このようなことを、されておらんのかと聞いている」
「初めて、初めてれふっ♡ こんなのはじめてぇぇええええええ♡♡♡」
うーむ。
してみると、原作主人公側ヒロインらしく処女キャラか。
まだ手出しもされていないと見てよいのだろうか。
将軍や長官みたいなクソ重過去を持ってるわけでもなさげだし……その割に能力者って、世間にそうそういるもんでもなさそうなんだよなぁ。
バカエロゲだから、製作側がそこまで考えてないのか?
うーん将軍と長官が過去、タネツケ司令に最悪な接触してるのは偶然ってことだろうか……。
「おっ♡ おっ♡」
考えながらテキトーにしてても、この反応とか怖くなるな。
俺がエロスキル高いってことはまずない。
なんせサイコレズにさんざん一方的に鳴かされてたわけだし。
やっぱエロゲ世界律で「手を出した側が強い」のだろうか。
特にマジチン設定もない童貞主人公が、チート能力さえ手に入れれば即オチさせる世界だし。
純愛モノでも、童貞と処女のカップルは必ず最高の性体験ができる世界だからな……俺は童貞のまま社畜になったから、なんともわからんが……たぶんちがうやろ。
こいつが演技でやってる可能性もあるが……これが演技だと逆に怖い。
即オチして能力内容やらプライベートやら、ペラペラしゃべるのが普通と考えてることになる。
あと、意識的にいろんな体液だしてるんだとしたら、やばい。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「ただいま戻りましたわ」
「新たな装いで私が――と、何をしているのだ総帥!」
「尋問だ」
「ひっ♡ ひきっ♡ やめ、やめて♡ もう、死んじゃう♡」
本当に尋問できるとは思ってなかったんだがなー。
一応せざるを得んかと仕方なくやったんだが。
「それなりの情報は得られたが、演技の可能性もある。貴様らの目でもこいつの自供を確認してもらうぞ」
「「えっ」」
仕方ねーだろ!
コイツの言葉の真偽が、俺にわかるか!
後で演技でしたとか、総帥として立場上アカンやろ!
お前らの方がアレだ、人の悪意とかに敏感だろ!
「そら、もう一度言え」
「いぎぃぃ♡♡ いいまひゅ! いうからぁ、や、やめぇへぇ♡」
うーん、デジャブ。
サイコレズに踏まれてた俺もこんな感じだったんだろな。
「……私は怒るべきなのか!?」
「一応は仕事ですわよ」
俺だってこんな仕事したくねーよ!
サイコレズの支配から逃れるため、仕方なくやってんだよ!
おかげで俺自身、さっきからピクリとも興奮しねぇっての!
くそがぁ!