今回は難産で遅くなりました……
「……私だってこんなことしたくなかったんですよ」
うそだぁ……ぜったい……うそだぁ……。
「デスアクメ様のこんな姿……見たくなかった……」
真っ暗でもガン見してるのわかってんだからな……。
「私、悲しみで胸が張り裂けそう……」
嬉しそうに言うな……もうツッコミにも力が入らん。
「まだまだお仕置きし足りませんが……もう150メートル近く掘りましたし、上に戻りましょうか」
やっと終わった……。
「そろそろ、あの女も目を覚ましかねませんし」
「っ……ぐ……貴様ぁ」
よし、ちゃんと言葉は、出せた。
やはり俺はあのオナホちゃんよりか正気度高いな!
「あ。でも……このまま崩落させて、二人で地底に百年ほど引きこもってもいいかもしれませんねぇ」
「ひっ、や、やめて」
ダメだ……感度以外は大差ない気もしてきた……。
「ふふ、闇の中の吸血鬼は強いですよぉ♪」
「寂しくないようにしてあげますからぁ……」
「え!? ちょ、な、なに!?」
前と後ろにいる!
サイコレズが二人いる!
能力で排泄物消去してなかったらちびってたぞ、これ!
「あはは……私の前ではそうして、素でいてほしいですねぇ」
「ずーっと私とだけお話して、私とだけするんです」
「ゆゆゆるして、ゆる、して、ください……」
本当にやる気だ……震えて歯がかみ合わない。
前後から両耳舐められてる……ヤンデレサイコレズ囁きバイノーラルリップ音ぇ……。
「そんなに怖らないでくださいよぉ」
「私、こう見えても独占欲が強いんです」
「やめて……やめて……」
このゲームでお前より独占欲強いヤツは絶対いねぇ!
「じゃあ、わかりますよね?」
「自分で口に出して、言ってくださいよぉ」
「ぅ……うう、私は、サイコレズ参謀様の、ものです……」
「あー、惜しい」
「違いますよ、本名の方です」
「え?」
本名? お前って本名とかあるの?
「ああ……そういえば、そうでしたね」
「では、今回はこれで許してあげましょう」
「は、はい……」
なんだ?
いつものねちゃっとした口調が、妙にシリアスになってないか?
それはそれとして上に戻る間もずっと二人がかりでいじめられたけどな!
うう、絶頂するごとに抹消オーラって、爆発するんだよな。
おかげで、アナルビーズみたいな穴になってるじゃねーか……他の連中にバレないよな……いや、サイコレズが後追って入ってきた時点でバレてるか……。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「お楽しみだったな!」
「声はもう少し抑えられた方がよろしいかと……」
「鎮静剤を追加。被検体は未覚醒を維持しテいます」
ほらな!
しっかり気づかれてるじゃん!
研究以外興味なさげなドクターが癒し枠になってしまった……。
「うう、助かったぞ、ドクター……思わぬ時間を費やしてしまった」
「問題ナシ! おかげで収監前に彼女の遺伝子サンプル多数獲得しマシた!」
「私はまだまだ時間が足りませんでしたが」
「ひぅ」
ま、まずい。
人前でも参謀の声にビクッてなる。
男の体だったら玉がヒュンってなるやつ!
現状、性的にも精神的にも能力的にも勝てないんだよな……。
ていうか、俺の能力が無意識化なのかフラグ立てられたかで、無効化されてる。
この感じ、原作の
いや、それでもありえるか。
ハメゴイ将軍とカベジリ長官のクソ重い過去と、エロシーンでそれをあげつらうであろう状況を考えると……。
限りなくR18G方面なR18が混じってくる可能性もあるのか。
悪堕ちと洗脳とリョナが、ヒーロー系エロの花とも言うもんな。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「――日本政府は、同じく襲撃を受けた米軍を通じ、水面下で米政府に協力を要請しています」
「とはいえ、こちらの拠点が判明していなければ無意味ですわ。自衛隊基地、米軍駐留地の重要施設は我々のクローン兵士が抑えておりますもの。これらを爆撃しても、両政府の痛手となるだけ」
「突入による奪還がされたとしても、我々の手で容易に再占領できるわけだな!」
「はい。その頃には北米でパンデミックが発生します」
「さらに、我々を支援した国家群も国連を無視した武力行使を始めますわ」
「私とシテはー、特殊能力保持者2人を確保できテ、アりがたい! ありがトー、総帥!」
「礼はいらん。うまく活用しろ」
できればもう、ずっとこの空気でいてくれ。
世界征服自体はなんか普通にできそうだし、俺の痴態を世界に晒すようなことさえやめてくれれば何してもいいから……。
「もッチろーん! モニター見て見て!」
エロと関係ないテンションの上げ方してくれるドクターの存在が、今はありがたい。
モニターに映ったは全裸クローン集団……ではなく。
なんか、複数のグラフだった。
思いのほか真面目で、ほっとするぞ。
アンケート回答っぽいものみだいだな……回答内容はなんか似てて、返答時間ややズレがある?
「心理テストか! 先日に私も答えたものだな!」
そんなことしたのか。
「被検体名が一つだけ書いておりますが、同一人物ですの?」
「ソー! これは
「ほう……」
本名が「山羊目尽」だから、ヤクギメックスなのね。
元の名前は別にエロ系じゃない、ラノベ風ネームで通るのに……。
NTR(部隊の名)と同じく、あだ名でアレなのになっちゃうのか。
「デ! コチラが
似たようなグラフに変わる。
ハメゴイ将軍も姓がアレだけど、別にエロネームじゃないのね。
なんでわざわざ、アレなニックネームに……
「こうした場で、本名を呼ぶのはいかがかと思うぞ!」
「研究論文に
「論文で残さないで欲しいのだが!」
「研究者なノで! ソレより、このデータ! 今までは仮説にスギませンでした! ガ! 特殊能力者サンプルが増えタおかげで、さらなる確信を得たノです!」
そういえば
記憶には残ってないんだが……。
デスアクメが名前でそんなもんだと思ってたけど、違うのか?
「結論から言ってくれませんかね」
なんでイラつきながら俺をねっとり見てくるんだ、参謀!
それはアレか、会議が終わったら薄い本みたいなことをまたするつもりか!
お前とこれ以上イベント進めたらまずいんだからな!
「私ハ、クローン体に記憶と人格を転移させるコトがデキます!」
「知っているぞ!」
「しカシ、複数体作成スルと、記憶が同一でも人格はすこーシ、異なりマす」
「どういうことですの?」
本当にどういうことだ?
「人間が人格と考えルものの大半が記憶デす。感受性が高く学習能力の高い幼児期から思春期ハ、人格形成が些細なきっかけで変わリます。そして、成熟しタ人間は自己を定義、言語化し、精神活動自体をルーティンワークにスる。記憶で人格を形成しテイるに等しいノです!」
まあ、わからんでもない。
「シカし、気質や性格と呼ばレるモノ。
記憶に左右されないこレこそ“人格”とすルならば――
昨日手に入レた被検体、メスイキこと
先ホド手に入レた被検体、オナホこと
この二人の異能者ノ脳、ソシて能力から半ば確証を得まシた!
同一の人格は、この世界に一ツしか存在しエない!」
「指紋みたいに、少しずつ人によって違うということですか?」
「モット根本的!」
「すみません、もうちょっと過程も説明してください」
それじゃ実際わからんよな。
でも、さっきと違って参謀が真面目な顔してるな。
これって重要な話なのか?
「特殊能力者の能力は、消去法で人格に依存すると仮定しマした。実例がハメゴイ将軍です! クローンの体でも、彼女自身の人格は特殊能力を使える。しカーシ、クローン兵士は特殊能力を使えない!」
「だが、クローンは私の人格コピーではなかったか? 記憶の共有もさせたと聞いた!」
「ソーです! 能力を使えル個体は将軍だけ! そシテ“人格移植”と“人格コピー”は施術も少し異なる点がアる!」
「そうだったのか!」
その後の説明によれば“本人の人格を移す”と“本人の人格が発生するように作る”違いらしい。
詳しい方法は聞いてもよくわからなかった。
「肉体も記憶も同じナノに他は兆しもありマセん! だから、心理テストに近い形で、各人格が本当に本人と同ジか、確認しマシた」
「その結果がこれ……意外とズレがありますわね」
「もチロん、些細な環境差、状況差、クローン生成事故もありエます! しかし、事実として能力が一人も発動しない。ハメゴイ将軍も、捕獲したNTRの二人も、先日調べたカベジリ長官も、明らかな脳異常があるノに!」
「……脳異常だと?」
「初耳ですわ……」
「私にもあるということか?」
一気にヤバげな話になってきたな。
「おそらく総帥にモありマす! サンプルくだサい!」
「……そうだな。後で調べてくれ」
「あの、脳異常ってどういうものですの?」
そうだな、今はそっちが問題だ。
「脳は成長と共に年輪のように肥大シ、老化により委縮が始マります。コレが健常な脳組織ノ断面」
最近はCTのおかげでよく見かけるようになったやつね。
「コレが、将軍と長官とメスイキ氏」
ん? なんかこれ……
「断層、ですの?」
「脳の中にこんなことが起きるか!?」
三人とも、脳の一部が明らかにズレてる。
変なコラージュみたい。
まさに断層というか、脳機能に支障がないのか心配になる形状だ。
「特殊でスが、クローン体に再現サレる以上、遺伝子由来の特性。タダ、遺伝子コード自体が通常と異なル、奇妙な形が一部アリます」
俺と将軍と長官は黙り込んだ。
そんなこと言われてもな。
体が特殊だから、能力に覚醒したってことか?
「ソシテ、この特殊な脳に同一の記憶、人格コピーを与えテも人格にブレが見らレ、能力も発動しナーイ。さラに“自我移植”では複数体に自我を与えルことは不可能!」
「それで肉体と記憶が同じなら、消去法で人格が違うと……」
参謀、賢そうな顔と声だなぁ。
これからは永遠に、そんなお前でいてくれ。
心からそう願ってる。
「Yes。ツマり、人間……あるいは一定知性を持つ生物の“人格”にハ、人格コードとデモ呼ぶベキものがあるノです!」
「そして、その“人格コード”は同一では存在しえない?」
俺を含め他三人は黙って聞いてるしかないぜ。
長官も口が半開きのまま止まってるから、口出しできる分野じゃないってことだな。仲間意識が芽生える!
「集合的無意識への接続コードのヨウなモノかもシレませんねー。私の分野じゃありマセんが」
「一部の精神病も、人格コードの“破損”とも考えられますね」
んんん?
待て。
じゃあ、俺はなんなんだ?
元のデスアクメ様はどうしたんだ?
俺はデスアクメに憑依転生したわけだろ?
俺はつまり、デスアクメではない。
だったら能力も発動できなくなるんじゃないのか?
「記憶の共有。
「クローン戦闘員に造反者が出てくるかもしれないと」
「ソレも懸念事項。マた、本体と異なる特殊能力に目覚めるカモ……こちラは研究者とシて、とテモ興味があリマす!」
と、考え込んでる間にも話が進んでるな。
仮面ライダー的な、裏切りの特殊能力覚醒クローンが現れるかもってことね。
まあ、そんなのはゲームとしてのテコ入れが必要なほどイベント数がなければ発生しない。
「長期的な信頼性に欠けるわけですね」
「そシて、そレら特殊な例を除き、クローンによる“特殊能力者の量産”は不可能……」
最後だけ、ドクターのテンションがガクッと落ちたな。
俺とか将軍とか長官を量産したかったのか……ヤバすぎだろ。
と、それより俺自身だよ。
俺は“前世”をしっかり覚えてる。
そして体にある記憶……デスアクメの記憶もある。
それはいったい、どういうことなんだ?
そして俺の本名……サイコレズ参謀の本名も知らん……。
記憶にある限りではずっとベタベタしてきてて、世界征服しようって持ちかけられて。
あれ?
サイコレズ参謀と
出会った記憶……出会った記憶……んんんんん?
ないぞ。
なんかエロイベント稼ぎとは別ベクトルでマズイ話だぞ、これ。
じーっとサイコレズ参謀を見てしまう。
「……あは♡ おねだりですかぁ?」
「そんなわけあるか!」
ねちゃっとした顔やめろ!
うわあああん、ぞくんとしながら濡らしてる場合か俺の体ー!
ドクターの口調で説明させるか、地の文で延々と書くか迷ってたら時間かかってました……。
あと何話かかるかまでは決めてませんが、大きなターニングポイントです。
一応結末について。
なお、主人公はデスアクメの中に生じた別人格とかではありません。
現世の主人公の夢オチでもありません。
展開予想の感想はなるべく避けてください~。