「どうだ? 記憶は問題ないか?」
「いえ、なんだかはっきりしません……」
「夢に見た、ような感覚だな!」
「認識阻害は厄介だな……」
将軍の犬歯が伸びて、明らかに吸血鬼になったところで一度離れたわけだが。
能力解除すると、すぐ認識がおぼろげになるらしい。
「なんだか現実味がありませんね……」
「将軍は間違いなく吸血鬼になっているだろう」
「そうだ。だからあの事実も認識している! 認識しているが……」
うーん、能力発動させて外してってこいつらに繰り返すのもメンタルによくなさげなんだよな。
二人とも半狂乱状態になっちゃってたし。
「まあいい、事実認識を忘れないでくれ。あの精神状態を続けるのもつらいだろう」
「……確かに、あれは苦しかった、ですが。それでも怒りすら否定されるようで……」
「そうだ。私はヤツに復讐を……!」
「それすらも現実感と共に薄れてしまうか……まあ、決戦の時に思い出せばいい。今は気持ちを整理するためにも、そのままでいろ」
「しかし、デスアクメ様は……」
「総帥は大丈夫なのか? 一人で抱え続けてきたのだろう」
「今更、言われるまでもないな。貴様らが奴らの能力について認識してくれただけで大きな一歩だ」
「う……すみません」
「すまない……」
ホントにな!
ぜんぜん人の話、聞かねーしよ!
「現状、認識阻害能力持ちをどうにかし、さらに時間停止を持つ
「そうですね……しかし、一日に一度はデスアクメ様の能力で思い出させてください……」
「ああ、このままでは一日もあれば薄れてしまう……」
「とりあえず、今夜は寝るぞ。貴様らには朝、改めて私の能力を使う。それから……カベジリ長官も将軍と同様にすべて教え、吸血鬼化させるからな」
ドクターは現状、本人の好奇心を満足させる以外で吸血鬼化する意味ねーしな。
「ああ、長官のアレの犯人も……そういうことですか」
「結局、私も長官も犯人の……ヤツの思い通りに踊らされていたか……」
二人とも、さっきのショックでかなり精神的に疲れてたのか。
ベッドに寝かせるとすぐ寝付いてしまった。
正直、参謀が無防備に寝てるトコを見るのは初めてな気がするな。
こいつ一晩中、俺の顔とか嘗め回したり、手足に股間擦り付けたりしてるからな……。
「……ん」
軽く鼻先を触れ合わせる。
寝顔だけならかわいいのになー。
そして、将軍はこのじっとりした事後ベッドを拒む余裕もなくなってるか。
やっぱ現実を見せるのはかなりメンタル消耗するんだな。
長官に見せる時には気を付けないとな……。
長官か。
長官な。
うん。
意識すると犬歯が鋭く伸びるな。
コウモリや霧になれる気はしないが……吸血鬼としての基礎能力は戻ってるのか?
将軍も普通に吸血鬼になったっぽいし。
時間はまだ……22時過ぎか。
さて。
このまま明日になってから長官に教えると、そのメンタル安定を考えてさらに一日。
つまり、明後日決行になってしまう。
オナホ(隊員名)を拉致してから時間がたつほど、長官のテレポートに対策を練られる可能性も高まる。
何より能力不明の追加メンバーとか呼ばれると、厄介この上ない。
もっと最悪なのは奴らが国連から役立たず扱いされて組織が解体されることだ。
今や俺らにとって最悪の敵である
ヤツが単独で行動を始めたら、対処のしようがない。
さすがに数日でそんな派手な変化はないだろうけど。
こっちが速く動けば動くほど、向こうには予想外の動きになるはずだ。
じっくり時間をかければ、不安要素が増える一方。
だから一日でも、一時間でも早く動かねばならない。
あと、俺としては将軍と朝にしてから、ものたりないなーってままなんだよ。
でも二人とも寝ちゃったし、参謀にねだると今後際限なくしてきそうだし……。
そんなわけで。
ベッドに二人を寝かせたまま、部屋を出た。
今日は午後の間にアジト内を歩き回って、場所はしっかり確認している。
カベジリ長官の部屋へまっすぐ向かうのだった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「あの、総帥とはいえ、夜分に私室に来られるのは……」
「わかっている。とはいえ、貴様自身にこそ重要な問題だからな。時間を割いてもらうぞ」
引き下がってやりたいのは山々だが、そうもいかない。
かなり強引に部屋に入らせてもらった。
長官はいつもの衣装ではなくネグリジェ。
扇情的っすね。
まあ、ぜんぜん信じてくれねーんだからしょーがない!
認識阻害が悪いよ、認識阻害がー!
「まさか、まだあの――」
「そうだ。あの件だ」
範囲内から出られないよう腕を掴んで。
ドアも閉めてから。
有無を言わさず能力発動する。
テレポートで逃げられんようにな!
「ひゃっ!?」
「おお、うまく消さずにできたか」
内心でネグリジェいいよね……って思ってたせいか能力発動しても消えてないな。
中の下着は消しちゃったっぽいけど。
むしろ、ヨシ!
「そ、総帥! どういうつもりですの!」
「今しがた、参謀と将軍にも同じようにした。その上でもう一度、説明を聞け」
抱き寄せて能力範囲から出さず……例の説明をする。
ここは茶化すわけにいかんからな。
俺一人の話術だとダメみたいな結果は残念すぎる。
がんばって時間停止と認識阻害の話しなきゃ。
したことないけど、選挙演説のつもりで同じ話を繰り返すのだ!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「……時間停止……そう、時間停止……なぜ……私は……私は……」
ひどい顔になってるな。
将軍と違って絶望しきった顔。
「そう、それに……あの時、うう……あの時に私の護衛をしていたのも……私を最初に穢したのも……あの……傭兵……」
っていうか、種付け野郎に護衛させてたのかよ!
声も顔もまんまだったのかよ!
気づけよ!
最初からヤツのことがっつり知ってたのに黙ってたんじゃねーか!
「貴様が地獄に落ちた時、ヤツは既に認識阻害能力を持つ女を取り込んでいた」
「だからって、目の前で同じ声と顔で……!」
「それが認識阻害という能力だ」
「だとすれば、総帥の能力を解けば私はまた……」
「参謀と将軍は、私の能力外に出ると夢で見たようになったと言っていた。一日もすれば、他人事にしか思えず現実味もなくなりそうだと」
「いや……いやですわ……私は……私の復讐を……」
「わかっている」
だからって今から暴走はナシな。
単独で行くとお前、絶対に捕まっちゃうからな。
「長官。私の能力が貴様を消さずにおくためには、相応の集中が必要だ」
「…………はい」
「そして貴様の単独行動は許さん。向かった先でより強い認識阻害を受ければ、テレポートの座標設定もできん可能性があるからな」
「そんな……!」
「だから貴様が、今の怒りを忘れずい続けたいなら……私の一部になってもらう。単独ではなく、我らの総戦力で奴を討つのだ」
「一部になる、とは」
「明かしていなかったが私は参謀と同じく吸血――」
能力でテレポート無効化しつつ、首筋に顔を寄せる。
よし、参謀なしでも牙が出たな。
では……いただきます。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「はぁ……♡ すまないな。吸血行為にはどうしても昂ぶりが伴ってしまう」
「あ、ぁ……♡」
「ああ、わかっている。血の絆を結びながらすれば、恐怖はないはずだ。貴様も私の首に歯を突き立てるがいい」
「はーっ♡ はーっ♡」
ろくに会話もできなくしてすまんな。
それはそれとして。
寝た二人の代わりにいただきます。(二回目)
よしよしエロイベントも始まったな。
この水準のゲームなら、イベント数は少なくとも後半戦に入ってると思っていいはず……。
■イベントのリザルト
01:デスアクメ×サイコレズ(初プレイ)
02:サイコレズ×デスアクメ(逆転調教)
03:デスアクメ×オナホ(ウツボッキーから寝取り)
04:デスアクメ×オナホ(心を無にして攻めプレイ)
05:サイコレズ×デスアクメ(闇中分身攻め)
06:デスアクメ×ハメゴイ(慰めックス)
07:デスアクメ×カベジリ(やや強引な口説き)New!
?:デスアクメ×サイコレズ(剃毛プレイ、逆転の可能性も大)Reserved
?:幹部三人×デスアクメ(ハーレムプレイ)Reserved!