遅くなりましたが、完成したので投稿です。
では、本編をどうぞ。
~4月14日~
~しらね・晴風が補給艦から補給や、立石志摩の聴取等を受けている頃~
~東舞鶴男子海洋学校・教員艦隊~
~副長視点~
副長「教頭、硝戒船から入電です。武蔵発見、無線で呼び掛けるも応答なし」
硝戒船からの入電を、教頭へ報告した。
教頭「武蔵の位置を横須賀女子海洋に報告しろ。まぁ、見つかって良かった」
副長「分かりました」
教頭の言葉通りに、横須賀女子に武蔵の位置を報告をした。
自分達は東舞鶴男子海洋学校・教員艦隊の1隻だが、横須賀女子の教育艦を探していた。
今回、海洋実習を行った横須賀女子の実習艦が複数同時に行方不明になり、宗谷校長からの捜索の要請があった為に捜索をしていたというのが理由だ。
副長「ただ、ビーコンの反応が消えているのと、無線の応答なしは、謎ですね」
教頭「そうだな。横須賀男子・教育艦しらねの初期見解と最新情報を前提に近づいて保護しに向かった方がいいだろうな」
副長「保護が出来た伊201の乗員は、まだ暴れたりしてますので隔離はしてますし、やはりウィルス説が濃厚ですよね」
教頭「その辺りの詳しい事……ウィルスの件と古庄教官の聴取等は、しらねとブルーマーメイドに任せて、今は武蔵の保護に向かおう。硝戒船を呼び戻せ」
教頭の言葉に"了解"と返事をし、行動に移した。
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~病院~
~真霜視点~
古庄教官が目を覚ましたと聞いた私は、古庄教官がいる病室にいた。
先に来て聴取をしていた隊員と変わって、古庄教官に声をかけた。
真霜「古庄教官、大丈夫ですか?救助されるまで海でずっと漂流していたと聞きましたけど……」
古庄「後輩に心配かけるなんて情けないわね。……生徒に向かって発砲。なぜそのような事をしたのかを思い出せないなんて自分に腹が立つわ」
真霜「他の乗員も発砲した事は覚えているけど、なぜそんな事をしたのか思い出せないと証言してるんです。先輩だけじゃないですよ」
私はそう言いつつ、先輩にファイルを渡した。
真霜「サルベージしたさるしまの戦術情報処理システムを解析してまとめたファイルです。……先輩達が砲撃を指示する前からシステムのログが消えてました」
古庄「13時20分から機能を消失していたとみられる、か。……ん?この書類は?」
真霜「それは、しらねの見解等がまとまっている書類です」
古庄「しらねって横須賀男子の?」
真霜「えぇ。今回、横女所属の教育艦が多数が消息不明などになってるのは聞きました?」
古庄「それは勿論。私達さるしまも含めて東舞校の伊201もその状態だったという事と、私達が晴風が反乱扱いにしてしまった事もね」
真霜「それで、お母さ……宗谷校長が、各海洋学校の教員艦と、横須賀男子に関しては生徒達にも調査等の要請を出したんです」
先輩にそう説明をした後に、お母さんからメールが来たので内容を確認した。
内容は、東舞校教員艦が武蔵を発見したという事だった。
真霜「先輩、すみません。ちょっと急用が出来たのでこれで失礼しますね。……あ、これ差し入れなので食べてくださいね」
先輩にそう伝えてから、病室を出た。
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~東舞校教員艦隊が武蔵を発見、病院で宗谷真霜が古庄教官に会いに行っている頃~
~しらね・晴風側~
~桜視点~
オーシャンモール四国沖店での買い出し中に、ブルマーとホワイトドルフィンの監察官及びと補給艦達と接触をしてから、しばらく時間が過ぎた。
今現在の様子というと、しらねと晴風は補給艦から補給、立石ちゃんと付き添いの西崎ちゃんがブルマーの平賀監察官に聴取を受けている状態だった。
その為、聴取と補給、晴風としらねの機関の釜が温度が上がるまでの間、自由に過ごすという事になった。
晴風の皆はそれぞれ海で遊んだりと自由に過ごしてて、しらねの方も同じ風に過ごしていた。
成幸の父と海の兄である棚町監察官と東葉監察官は、成幸と海の様子を確認できたという事でホワイトドルフィンへ戻っていった。
基地へ戻り次第、横女の教育艦捜索を続けるそうだ。
そんな中、俺はと言うと立石ちゃんの聴取に同席していた。
芽依「いいなー!私もキャッキャウフフしたいな~!」
桜「聴取が終わったら、皆と遊べると思うからもうしばらく我慢するしかしないよ、西崎ちゃん」
芽依「そうだけど~」
福内「……立石さん、もう一度聞くけどなぜ急に攻撃したのか本当に思い出せないの?」
志摩「……うい……」
芽依「思い出せないなら仕方ないよ。私も撃てるものなら撃ってただろうし。……あの状況なら」
福内「……桜くん。立石さんの行動は、やっぱりしらねが上げた報告にあったウィルスが関係してるのかしら?」
同席している理由は、この様にウィルスと関係しているのかというのを確認したいからと言われた為だ。
そんな説明文みたいな事は置いといて、福内監察官の質問に俺は答えた。
桜「その可能性が高いです。ただ、聴取前に美波ちゃんが行った立石ちゃんの採血での血液検査の結果が出ない限りは、"100%"とは言えないですね」
平賀「やっぱりそうなのね」
桜「それに好戦的行動等はウィルスだとしても、記憶関係についてなんとも言えないですね。その辺りは調査をしている鏑木兄妹からの報告を待つしかないです」
福内「そうか……」
平賀「……そろそろ聴取を終了しましょうか」
福内「そうね。以上の聴取内容をまとめて海上安全委員会に報告します」
福内監察官の一言で聴取は終了した。
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聴取が行われた部屋から出た後は、岬ちゃんを含めての話が少しされた。
平賀「これで聴取は終了したので、これで失礼します」
福内「発砲についての正式な処分は帰港した後に学校から下されると思うけど、損害もなかったししらねからの報告も相まって厳重注意程度で済むと思うわ」
そう平賀・福内両監察官から言われた岬ちゃん達はお礼を伝えていた。
平賀「じゃあ、角谷くん。鏑木兄妹から調査結果が上がってまとまり次第、学校などに報告をお願いね」
桜「了解」
と、平賀監察官からの言葉に敬礼しつつそう返事をした。
そして、ブルマーの二人が船に乗って基地へ戻っていったのを確認した。
この後はどうするかという話になった際に、立石ちゃんと西崎ちゃんは医務室へ、岬ちゃんは艦橋へ行くとの事だったから、俺はしらねに戻る事にしたので三人と別れた。
しらねに戻った後、横須賀男子に報告を済ました。
その後は、晴風でミーナの歓迎会をするという事を岬ちゃんから聞いたので参加することにした。
その参加している中で、岬ちゃんから武蔵の艦長とは幼馴染みだという事を教えてくれた。
そんな時に、晴風・しらね両艦に横須賀男子・女子両学校から通信が入ったと報告を受けた。
俺と晴風に乗っていたしらねの他乗員はしらねへ戻って通信内容を聞いた。
内容は、武蔵の捜索を行っていた東舞校の教員艦隊が武蔵を発見、しかし通信が途絶えた。
そして、周辺で最も近い位置にいる晴風としらねが現場へ向かい状況確認し報告をするようにとの事だった。
その内容は晴風にも横女から通信が入り伝わってるそうだ。
ただし、武蔵が晴風・しらねへ攻撃体制などに入った場合は、自衛と晴風護衛として戦闘を許可すると伝えられた。
その通信に"了解"と返事をし、晴風と共に武蔵・教員艦隊のいる海域へと向かった。
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武蔵・東舞校教員艦隊がいる海域へたどり着いて状況確認を行っていると、見張り員から晴風からスキッパー1機が向かっていると報告された。
双眼鏡で晴風から飛び出したスキッパーを確認すると岬ちゃんが乗っていた。
桜「……岬ちゃん、確か武蔵の艦長と幼馴染みと言ってたよね」
夏「そうですね。……もしかしなくても、幼馴染みが心配とかで向かったのかと思います」
桜「……なんでもかんでも向かうのは考えものだけど、今は晴風と岬ちゃんに武蔵の攻撃が向かない様にするよ」
全員「了解」
桜「電信員。晴風には、戦闘無しと岬ちゃんの回収だけをする事と、晴風に攻撃が向かない様にしらねが戦闘を行う事を伝えて」
電信員『了解』
夏「各自、対水上戦闘用意、目標武蔵。……晴風の位置はどうです?」
薫「……武蔵の、左舷側……に、いる」
桜「成幸。しらねを武蔵右舷の副砲射程外の位置に移動。そこから並走させて」
成幸「了解」
と、俺の言葉に成幸は返事をして、しらねを移動開始した。
薫「……武蔵、機関原速……みたい」
公平『りょーかい』
夏「……機関室、いつでも機関一杯に出来るようにしててください」
公平『分かってる』
隣で夏が機関室にそう伝えている間に、砲塔の事について触れた。
桜「1番砲は?」
電測員『1番砲、捕捉オンに変更完了』
海「3番砲、右90度旋回完了。……1、2、4番砲、武蔵主砲弾の迎撃準備完了」
主砲の確認を終えたタイミングで、薫から"桜"と呼ばれた。
薫「しらね……と、武蔵の……距離、副砲……の射程外に、移動……完了、だよ」
桜「よし。演習通り、3番砲は武蔵左舷副砲の破壊を頼むよ、海と射撃指揮所。……それと、艦内射撃所も主砲弾迎撃を頼む」
俺がそう言うと、砲術科から"了解"と返事をくれた。
桜「……じゃあ、戦闘開始」
海「射撃指揮所、まず艦首側の副砲から行くぞ」
俺の言葉の後に、海がそう言うと3番砲から一発ドンッ!と発砲された。
双眼鏡で確認すると、どうやら命中した様だった。
見張り員『武蔵、しらねへ全主砲を旋回……発砲!』
武蔵が発砲した主砲弾は、レーダーで即座に反応してロックオン状態になった1・2・4番砲が、しらね左舷側に自動旋回からの艦内射撃所の射撃で迎撃した為、空中で爆発した。
迎撃しきれなかった何発かは、しらねに当たらず横の海面に着弾した。
成幸「おー、ギリギリだー」
桜「……成幸、次も武蔵の攻撃がしらねに当たらないように、艦を動かして。当たったとしても一発だけで留めてよ」
成幸「無茶言うね」
桜「その方が燃えるでしょ」
成幸「こういう展開は大好物だかね!」
そんな会話をしている間にも、3番砲の武蔵副砲への砲撃、1・2・4番砲の迎撃の砲撃が続いていた。
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~晴風・艦橋~
~ましろ視点~
艦長が飛び出して、しらねから無線が来てすぐぐらいにしらねが武蔵に攻撃を始めた。
しらねからの無線で晴風に攻撃が向かない様にすると連絡がきていたから、あの攻撃の意味は分かってはいる。
ましろ「けど、あの攻撃の仕方はなんだ?」
芽依「主砲三つは武蔵の主砲弾を撃ってるし、残りの一つは副砲を狙ってるよ」
ましろ「あんなんじゃ長くは持たないだろ」
幸子「でも、あの戦闘行動に移行するまでの動きは、スムーズでしたよね……」
鈴「……やっぱり、実弾を使った演習を何度もやってたから、慣れてるのかな……」
ましろ「……どっちにしろ、艦長早く戻ってこい」
そうこうしている間、しらねは武蔵と戦闘を続けていた。
芽依「私達も攻撃しようよ!あのまましらねだけに攻撃させるのはどうかと思うよ!」
ましろ「そもそも私達が言われたのは武蔵の様子を報告するだけだ!それに、飛び出した艦長を回収しなくちゃいけないんだぞ!」
芽依「でもあのままだと、最悪しらねがやられるかもしれないんだよ!」
ましろ「そ、それは……」
そう言われた直後に大きな衝撃音が聞こえてきた。
ましろ「どうした!」
幸子「しらね、4番砲に被弾し損傷した模様!」
「あと艦長が戻ってきたよ!」
ましろ「早くスキッパーを回収して!」
幸子「しらねから無線。現海域を離脱するため、晴風もついてくるように……だそうです!」
ましろ「了解。知床さん、しらねの後をついていってくれ」
鈴「わ、分かった……!」
ましろ「それにしても、流石三年生艦だな。攻撃受けたっていうのに対処という行動が早い」
私は皆に指示を出した後、一人でそう呟いていた。
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~しらね側~
右舷員『武蔵、全主砲の交互撃ち方を開始!』
桜「海、迎撃は?」
海「なんとか処理出来てる!左舷副砲も、ほぼ破壊完了だ!」
桜「オッケー。……見張り員、岬ちゃんの様子は?」
見張り員『ちょうど戻り始めてる!』
海「3番砲の捕捉をオンにして、主砲弾迎撃だ!」
電測員『了解!……!?……主砲弾1、あと10秒で直撃コースで接近!レーダー上だとロックオン間に合ってない様に見える!……見張り、確認!』
見張り員『……4番砲に直撃コースだ!3・4番砲の迎撃、ギリギリ間に合わない!』
桜「衝撃に備えろ!」
二人の言葉に、俺は即座にそう言った直後、大きな衝撃が襲ってきた。
桜「……おっと……」
夏「く……、被弾箇所は!?」
見張り員『4番砲、被弾!』
桜「祐太……!」
祐太『被害確認する!』
桜「頼むよ。……晴風の様子は?」
見張り員『岬艦長が、ちょうど晴風に回収されたのが見えた!』
桜「よし。直ちに、現海域から離脱。晴風にも付いてくるように連絡」
電信員『オッケー』
桜「機関全開」
と、機関室にそう指示を出して離脱を開始した。
離脱をしている最中、武蔵の行動を確認をしていたが幸い武蔵は追いかけてくる事はなかったので、晴風と共になんとか安全海域へと移動を完了が出来た。
次回も期間が開くと思います。