完成したので投稿します。
前回の終わりは、武蔵から離脱して安全海域に着いて終わりましたが、今回の小説の始まり部分は離脱中のしらね艦内様子を書いてます。
途中からは安全海域に着いた後の会話になります。
では、本編をどうぞ。
~安全な海域に向かっている最中~
~桜視点~
薫「……武蔵、主砲射程外……に、出たよ」
武蔵との戦闘をしていた海域から離脱する為に"機関全開"と伝えてから、少しして薫がそう伝えてくれた。
桜「分かった。とりあえず攻撃の心配は無くなったね」
夏「では、詳しい被害状況の確認と艦全体の点検をした方がいいですね。……祐太達、応急整備科は行動をしてください」
祐太『了解』
夏「それに加え、機関を原速まで落として、公平は機関の状態を確認をお願いします」
公平『うーす』
桜「電信員、晴風に被害状況を聞いて報告お願い」
電信員『了解』
桜「被害状況が確認が出来たら学校に報告だね」
電信員に指示を出した後に、俺はそう呟いた。
夏「そうですね。あとは、ホワイトドルフィンの研究所に、被弾した4番砲の事と、その状況になった今回の戦闘データも送らないといけないですね」
海「確かに試作型の捕捉機能を使った戦闘だったからな」
桜「データ収集の指示は出した?」
海「さっきすぐに今回のデータもまとめるように、指示を出した。……しらねに戦闘解析機も搭載されてて良かったよ」
桜「そうだね。試作型が搭載されてるからって事で捕捉機能を使った戦闘時の稼働状態のデータを記録してくれる機械を搭載してくれたからね」
夏「それがなければ、データをまとめるだけでも時間がかかりますからね」
そんな話をした後すぐに祐太達応急整備科からしらねの被害状況、砲術科から戦闘データ、電信員から晴風の被害状況について報告を受けた。
その報告を薫がタブレットに記録してくれている間に、ひとまず安全な海域へと移動を完了した。
そのタイミングで、まとめた内容と戦闘を行った理由について横須賀男子・女子の両校長に報告をした。
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~しらねから報告を受けた直後~
~横須賀女子海洋学校~
~宗谷校長視点~
宗谷校長「東舞校教員艦16隻が航行不能?……武蔵もウィルス感染している可能性はあるのかしら……」
老松「……東舞校の各教員艦及び乗艦していた東舞校教頭から、武蔵から突如の砲撃をされたとの情報が送られてきましたので、可能性はあるかと……」
宗谷校長「……そう。でも、教員艦は最新鋭だったはずよ」
老松「電子機器と誘導弾が機能不全を起こしたようです」
宗谷校長「機能不全……。確かさるしまの方もシステムのログが消えていたのがあったわね」
老松「えぇ。ただ、今回とさるしまの電子機器の原因は分かりませんが……」
宗谷校長「……そうね。それで、教員艦隊の乗組員は?」
老松「三重の安全装置は伊達ではありません。死者は0、軽傷者数名です」
宗谷校長「晴風としらねの被害は?……しらねと武蔵が戦闘を行ったと、教員艦としらねから報告があったけど……」
老松「まず、晴風は被害・損害なしです。しらねに関しては、武蔵主砲弾が4番砲に被弾し使用不能だそうです。ただし、両艦の乗組員に負傷者は居ません」
宗谷校長「乗組員には被害が無かったのは良かったわ。その事は横須賀男子に報告は?」
老松「こちらからも横須賀男子に報告していますが、勿論しらねからもその情報が報告されています」
宗谷校長「分かったわ。……戦闘を行った理由については?」
老松「今回の不明教育艦と接触し攻撃された場合と、救出等で戦闘が必要になった場合においては、東葉校長から戦闘をしても良いと、許可を貰ってるそうです」
宗谷校長「それで今回はそれに当てはまったって感じかしら?」
老松「それもあるそうですが、一番の理由は晴風艦長の岬明乃がスキッパー単身で武蔵へ飛び出したとの事です」
宗谷校長「つまり、晴風と岬艦長に攻撃を行かないように、しらねが戦闘を行ったという事ね」
老松「はい」
宗谷校長「分かったわ。それと武蔵の燃料と弾薬は?」
老松「出港時に満載状態にしてますので、今回の教員艦隊及びしらねと戦闘での消費を考えても、推定で8割ぐらいは残ってるはずです」
宗谷校長「まだそんなに……」
老松「大和型の砲弾等を洋上補給をするのは困難ですから満載状態にしましたが、今回はそれが裏目に出た形ですね……」
宗谷校長「それに加え、しらねと晴風も攻撃から離脱をする為、武蔵をロスト」
老松「ですが、しらねが戦闘を行った際に武蔵の速射砲以外の右舷副砲を破壊をしたそうなので、今後接触した際に攻撃頻度は少なくなる筈です」
宗谷校長「それだけでも御の字ね」
そういった話をした後に教頭がやってきたので、教育艦の消息関係の現状確認を始めた。
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~夜~
~桜視点~
武蔵と戦闘をした海域から離れ、周りに艦艇が居ない海域にやってきた。
そこで一時的に留まる事にして、岬ちゃん達晴風と少し話をしようと思い、無線で連絡をすると夜に話をする事になった。
理由としては、飛び出した岬ちゃんが乗っていたスキッパーが岩に当たり海に投げ出されたらしい。
その為、びしょ濡れ状態になった為、お風呂に入る時間がほしいとの事だった。
俺は二つ返事で"分かった"と返事をして、準備が出来たら呼んでほしいと伝えた。
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そして少ししてから、しらねの事は夏に頼んで薫と一緒に晴風の艦橋に向かった。
ましろ「本当にすみません!しらねに被害を出してしまって……」
明乃「すみませんでした!」
そして艦橋に着くなり、岬ちゃんと宗谷ちゃんが謝ってきた。
桜「気にしなくてもいいよ。別に被害出るのは仕方ない部分があるから。100%被弾しないようにするのは難しいよ、武蔵が相手だとね」
幸子「確かに武蔵に乗員しているのは、横女の成績優秀者ですからね」
納沙ちゃんの言葉を聞いた後に、岬ちゃんの方を見てみたけど、暗い顔をしていた。
桜「岬ちゃん」
明乃「あ……はい」
桜「今回の行動は皆に心配かける行動なのは、分かってる?」
明乃「それは……」
と、俺が言った言葉を聞いた岬ちゃんはそう呟きながら俯いてしまった。
桜「別に怒ってる訳じゃないよ。……武蔵に親しい人が居れば心配になるのは当然だよ。多分、俺も心配すると思う」
明乃「……」
桜「だけど、君が幼馴染みの事を心配にしてしまう様に、晴風の皆も艦長が居ないと心配になってしまう。それだけは覚えておいて」
明乃「……はい」
桜「あと、なんでもかんでも艦から飛び出す……特に戦闘中の時は絶対に駄目」
薫「……砲弾、艦の被弾の破片……当たれば、怪我……死ぬ……かも、しれなかった。……スキッパーに、破片とか……当たるのも……危険」
桜「薫の言う通り、そうなるかも知れなかったんだよ。岬ちゃんがそうなれば、幼馴染みに悲しませたかもしれない。勿論、晴風・しらねの乗員もね」
明乃「すみませんでした……」
俺の言葉に岬ちゃんは頭を下げながら謝ってきた。その岬ちゃんの頭を一瞬撫でて"頭を上げて"と伝えてから、再度確認する形で質問をした。
桜「……まぁ、色々と言うのはこれぐらいにして、再度確認するけど晴風には被害はない?」
ましろ「離脱中に伝えた通り被害はないんですけど……」
明乃「ついさっきから、通信やら電探やらがいきなり使えなくなったみたいです」
桜「使えなくなった?晴風は、さっきの戦闘では被弾はしてないよね?」
ましろ「そうなんですけど、その状態になってるんです。それと電信員の子から晴風内部から変な電波を受信もしているみたいで……」
鶫「これで原因探してみる?」
宗谷ちゃんの言葉の後に、晴風で電信員をしているが八木鶫ちゃんがダウジングを手に持った状態で、そう聞いてきた。
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八木ちゃんの提案を受け入れて、先頭を歩いてダウジングをしている八木ちゃんの後ろを俺と薫、晴風メンバーの何人かで付いて歩いていた。
鶫「あ、ここだ」
と、少しして八木ちゃんが呟いて立ち止まった。
立ち止まった場所は晴風の医務室だったので、中を覗いてみると美波ちゃんと彼方が俺が調査をお願いしていたモドキに対してメスを向けていた。
隣にいた電測員の宇田ちゃんが悲鳴を上げていて、万里小路さんが"オバケ"と呟いていた。
そんな状態に苦笑いしていると、カサッと足元で音が聞こえたから、足元を見るとモドキがいた。
桜「……三匹目?」
俺がそう呟くと同時に、五十六がしらね・晴風に現れた三匹目のモドキを追いかけ始めた。
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~晴風艦橋~
明乃「これって……」
桜「三匹目のネズミモドキだね。どこに潜伏してたのかは分からないけど」
彼方「桜、頼まれていた立石砲術長の採血検査が出た」
桜「どうだった?」
美波「立石砲術長の血液からネズミモドキが持つウィルスが検出された。それに電子機器の障害についても桜艦長の推測通りだ」
明乃「……もしかして、それをもっと詳しく調べたら皆を救えるかも」
美波「あぁ」
美波ちゃんの言葉を聞いた岬ちゃんは、晴風で見つけた一匹とついさっき見つけたネズミモドキを捕まえた五十六を誉め始めた。
立石ちゃんと一緒に"大提督"と役職をつけ始めて、納沙ちゃんとかにツッコまれていたのを横目に、俺は彼方と美波ちゃんに声をかけた。
桜「じゃあ、抗体やらの方も調査は進む感じ?」
彼方「そうだね。しかも三匹目もいるし、人間の凶暴化や電子機器の作用する詳しい事や、ウィルスの抗体や抗体以外での対処を進めていくよ」
桜「完全に分かったらすぐにまとめて報告をお願い」
彼方「分かった」
と、返事を聞いた後に、爆発音が聞こえた。
野間「機雷です!」
爆発音が聞こえた後に、野間ちゃんのその一言が響いた。
次回は、アニメ第6話の機雷関係のエピソードを中心に書いて投稿予定です。