はいふり&ガルパン はいふり側(完結)   作:春はる

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完成しましたので、投稿します。

しんばし商店街船の救出の話です。

ては、本編をどうぞ。



第13話

 

 

~しらね艦橋~

 

 

~桜視点~

 

 

電信員『艦長、現在発信中の船体状況等を確認完了!』

 

電信員のその言葉に即座に"教えて"と伝えて、耳を傾けた。

 

電信員『全長135、総トン数14000のしんばし商店街船が救難信号発信。しんばしの状況、船が左に傾斜、船内浸水。全乗員552名避難中。近辺の船、しらねと晴風のみ』

 

桜「了解。……しらね各員、海難救助準備。電信員、ブルマーとホワイトドルフィンに連絡、晴風にも現情報を通達及び海難救助の準備をしとくように伝えといて」

 

電信員『了解』

 

薫「……桜、しんばしの、船長と……無線、繋がってる」

 

電信員から返事を聞いた後に、薫からそう言われたから無線機の通信機を受け取った。

 

桜「こちら、横須賀男子海洋学校教育艦しらね艦長の角谷桜です。分かる範囲で良いので船内状況を詳しい状況を教えてください」

 

そう伝えてから、船長から話聞いて無線の通信を切った。

 

桜「……座標時刻15分前、ファロラップ南方13マイル地点にて航行中に暗礁乗り上げ。現在も船体中央部触底中。全乗員は甲板や救命ボート等に避難中」

 

夏「"等"って付けるという事は、海にも飛び降りて船から避難してる人もいる状態ですよね?」

 

夏の言葉に俺が頷く。

 

電信員『その情報も晴風に伝えとく』

 

桜「お願い」

と、電信員に伝えた後に、薫が海図室から渡された海図を持ってきた。

 

薫「……しんばしの、座礁した……地点で、左に、傾く場所は、この辺り。……この、場所で、船体中央……触底が座礁、した場合……傾き具合は、35から40度……ぐらいに、なる」

 

成幸「……結構ギリギリの傾きだな。いきなり座礁して、そんなに傾いたら、救命ボート待つより海に飛び込む人もいるのは納得するぞ」

 

海「あと、ボートが下ろせないのもある」

 

成幸「それもあるか……。それに50度まで行くと転覆する危険が高いぞ」

 

海達の会話を聞きつつ、見張り員に質問した。

 

桜「……今の天気は?」

 

見張り員『天気晴朗、波高し』

 

夏「波が高いとなると、傾くのも早くなる場合があるので、現状かなり危ないかもしれないですね」

 

桜「だね。……それと今は彼方が晴風にいるから、救出の際は全乗員の中で怪我をした人は晴風に、怪我人以外の乗員は、限界までしらねへ受け入れるように。晴風にも伝えておいて」

 

俺の言葉に、皆が"了解"と言ってきた後に、薫から報告を受けた。

 

薫「……桜、祐太から……海難救助用ボート2隻、及び、救助準備完了……って」

 

桜「晴風の方は?」

 

電信員『……準備完了したそうです』

 

桜「分かった。……副長、船内指示頼んだ」

 

夏「了解」

と、夏から返事を聞いた後、俺もボートの所に向かった。

 

1隻目のボートに乗り込むのは、俺と薫、祐太と応急整備科の3人、海と砲術科の3人の10人。

 

2隻目は応急整備科の二人が乗っている。

 

海難救助活動での割り振りは、俺と薫が船内確認、ダイバーとしてしんばし船体を確認する応急員の2人と砲術科の2人。

 

残り海と砲術科1人は甲板に乗り込み、甲板にいる乗員の誘導。

 

ボートにいる祐太と応急科1人と2隻目のボートにいる応急整備科の二人は海にいるしんばし乗員を救出と、救命ボートをしらね・晴風へ移動させる担当にしている。

 

時と場合によるが、基本的に海難救助の際はその動きをメインになっている。

 

小型挺に乗り込んだ後に晴風の方の小型挺に合図を出して、出発した。

 

 

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~残りの船内メンバー~

 

 

~夏視点~

 

 

見張り員『しらねボート2隻及び、晴風ボートの出発確認!』

 

夏「機関、最大戦速」

 

成幸「最大戦速」

 

夏「晴風の方は?」

 

見張り員『問題なく付いてきてる』

 

見張り員の、その言葉に私は"よし"と呟いた。

 

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~桜視点~

 

 

小型挺でしんばし商店街船へ向かっている間に、しらねメンバーと隣で並走している晴風メンバーにも聞こえる声の大きさで指示を出した。

 

桜「しんばしに着いた後の動きを伝えるけど、まず俺と薫、晴風の宗谷ちゃんとミーナの四人で船内に行く」

 

海「残りは?」

 

桜「しらね晴風合同ダイバー隊は、船体損傷確認。残りメンバーは海の指示の元、しんばし乗組員等を晴風・しらねへ避難誘導で!」

 

しらね救出隊「「了解」」

 

隣で並走している宗谷ちゃん達も"了解"と返事が聞こえた。

 

 

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~明乃視点~

 

 

~ましろ・ミーナの部屋~

 

 

艦橋でリンちゃんと当直だった私は、外の嵐の影響で小さい頃をどうしても思い出して怖くなってシロちゃんとミーちゃんが過ごしてる部屋に向かった。

 

そこでココちゃんが当直を変わってくれて、ミーちゃんとシロちゃんに小さい頃の話をした。

 

話を終えて気持ち的に落ち着いた時に、艦内の無線で"艦長"と呼ばれた。

 

幸子『しらねから、しんばし商店街船の救難信号を受信したと連絡が来ました』

 

ココちゃんのその言葉に私達はすぐに艦橋へ向かった。

 

 

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~晴風艦橋~

 

 

明乃「しらねからの、しんばしの詳しい状況は?」

 

艦橋へ移動した後にすぐそう質問した。

 

幸子「現在確認中で、分かり次第伝えてくれるそうです」

 

明乃「分かった。……救難信号を出したしんばし自体の情報は?」

 

幸子「しんばしは、全長135m、総トン数14000の大きさです。……あ、はい。……今、簡単な情報をくれました」

 

明乃「しんばしは、どんな状況?」

 

幸子「左に傾斜、船内浸水。全乗員552名避難中。近くの船は、しらねと晴風のみで、ブルマー、ホワイトドルフィンへ連絡済みだそうです」

 

明乃「他には?」

 

幸子「あと、海難救助の準備をしとくように……との事です。……それとまた詳しい情報が分かり次第、教えてくれます」

 

明乃「海難救助の準備……分かった。……達する。現在、しんばし商店街船からの救難信号をしらねが受信!しらね及び晴風は当該船舶の救助に向かいます。海難救助用意!」

 

皆にそう指示を飛ばした後に、ココちゃんがしらねから詳しい情報が来たと言ってきたから、内容を聞いた。

 

幸子「座標時刻15分前、ファロラップ南方13マイル地点にて航行中に暗礁乗り上げ。現在も船体中央部触底中ですが、全乗員は甲板や救命ボート等に避難中との事です」

 

その情報を聞いた後に、天気の状態やしんばしの傾きぐあいや船内図を確認をしたりしてから、皆に声をかけた。

 

明乃「救助準備は完了した?」

 

媛萌『準備OKでーす』

と、ヒメちゃんの言葉を聞いた後に、"私も"って思った。

 

けど、前からシロちゃんが"艦長は艦橋から離れないでください"と言ってたし、桜先輩の方は出てたりしてるし、私はどうすればいいのか分からなくなった。

 

明乃「こういう時、艦長ってどうしたらいいのかな?」

 

ましろ「艦長は艦に居てください……」

 

明乃「でも救助の指揮は?」

 

ましろ「私がやります!」

 

ミーナ「ワシも行こう!」

 

シロちゃんとミーちゃんが、そう言って救助メンバーの所に向かっていった。

 

明乃(しらねは、桜先輩が出るのかな)

 

シロちゃん達を見ながらそう思ったけど、すぐに頭を横に振って、今は"救助が最優先"と切り替えた。

 

 

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~ましろ視点~

 

 

救助メンバーがいる場所へミーナさんと向かい、小型挺に乗り込んでしらねの救助メンバーと合流した。

 

しらねの方の小型挺には、角谷先輩が乗っていた。

 

ましろ(前に島田先輩が言ってた通り、角谷先輩が出てきてる。本当に私がイメージする艦長と大違い……)

 

そう思ってると、角谷先輩が指示を出してきたのでその指示を聞いて"了解"と答えた。

 

 

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~桜視点~

 

 

~しんばし商店街船~

 

 

しんばしに着いた。

 

ダイバー組の調査してもらいつつ、他のメンバーに探照灯を照射してもらった。

 

しんばしの周りに救命ボート、海に飛び降りた乗員、甲板にも船内から出てきた人達が結構いる。

 

桜(やっぱり救命ボートが足りてない)

 

そう思いつつ、俺と薫、宗谷ちゃんとミーナ、その他の避難誘導をするメンバーでしんばしに乗り込んだ。

 

そして、俺と薫、宗谷ちゃんとミーナの4人、あと晴風メンバーの何人かと船内へと向かった。

 

 

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~海視点~

 

 

桜達がしんばしの船内へ入っていったのを確認しつつ、祐太達ボート組の方を確認をした。

 

問題なく、海へ避難した乗員を救出している。

 

海「よし。……甲板にいる人を一ヶ所に集合させろ!」

 

媛萌「え、怪我人とか人数の確認とかは……?」

 

海「今のしんばしの状況だと、それをやる時間が惜しい。だから、まずしらねと晴風に避難させた方がいい」

 

媛萌「な、なるほど……」

 

海「今やるのは、一ヶ所に集めさせて怪我人の確認だけだ。しらねに彼方が居ないからな。怪我人をメインに晴風、その人以外をしらねへ避難誘導だ」

 

媛萌「りょ、了解です」

 

俺はそう指示を飛ばして、甲板に避難してきた乗員を1ヶ所に集めて怪我人の有無を確認をした。

 

砲術員「海、しらね晴風が到着!しらねと晴風からタラップが掛かった」

 

海「分かった!拡散機を使って避難を急がせろ!」

 

そう指示を飛ばしつつ、晴風メンバーと協力して避難を進めた。

 

 

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~甲板で避難が進んでいる頃~

 

 

~桜視点~

 

 

~しんばし船内~

 

 

桜「しらね艦長の角谷桜です。ただいまより船内確認に入ります」

 

船長「居住区はまだ乗員が残ってるようです。よろしくお願いします」

 

桜「分かりました」

 

しんばし船長の言葉に返事をした後に、船内の状況確認を始めた。

 

しばらく船内を確認していると、スプリンクラーが作動や非常灯が点灯していなかったりと、非常用システムが作動をしていなかった。

 

桜「薫、しらね・晴風に連絡。……悠長に確認している暇はないね。すぐさま船内に残った乗員を甲板へ移動させるよ!」

 

非常用システムが作動していないのを確認してすぐに、宗谷ちゃん達にそう言って甲板へ避難誘導を急いで開始した。

 

 

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しばらく続けていき、乗員の避難を終えるぐらいになった。

 

隣で宗谷ちゃんが"まもなく乗員の避難を終えます"と晴風へ報告していた時だった。

 

女性「あの……多聞丸が居ないです」

 

男性「気付いたら、傍に居なくて」

 

桜「……それ「まだ小さい子ですか!?」……!」

 

男性「はい……」

 

しんばし乗員の二人が言ってきた事を少し詳しく聞こうとした時に、宗谷ちゃんが質問してすぐ走り出してしまった。

 

その事に少し驚いたが、すぐに頭を切り替えて男性に一つ質問した、

 

桜「多聞丸は、犬猫などの動物ですか?」

 

男性「あ、はい」

 

桜「分かりました」

 

薫「……僕……行く。船内構造、頭に、ある」 

 

桜「……分かった。頼むよ」

 

薫は俺の言葉に頷いてから宗谷ちゃんが向かった方向へ走り出した。

 

その後、他に乗員が居ないか確認してから、薫と宗谷ちゃん以外の俺らは甲板へ出た。

 

 

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~ましろ視点~

 

 

ましろ「多聞丸!」

 

大きい声でそう名前を呼ぶと、"にゃー"という鳴き声が聞こえた。

 

鳴き声がした方を見ると猫がいた。

 

ましろ「小さい子って子猫のことか……」

 

そう呟くとしんばし自体から嫌な音が聞こえて、"え?"となって嫌な予感がしたから猫は嫌だった筈なのに無意識に子猫を抱き抱えた。

 

その直後に"こっち"と言われ、右手を掴まれて引っ張られた。

 

引っ張ってきた人を見ると、しらねで書記をしている真中先輩だと認識した。

 

真中先輩は移動中に連絡をしていて、連絡を終えた辺りで、しんばし自体から聞こえている音が大きくなってきた。

 

ましろ「これは……」

 

薫「……これは……しんばし、転覆の……音」

 

ましろ「え!?」

 

薫「……ちょっと、ここで……落ち着くまで、待つ」

 

真中先輩は、しんばしの自販機などが置かれている部屋で止まった。

 

そして、持っているタブレットを、操作し始めて部屋の中を確認し始めた。

 

薫(……しんばし……座礁した、状態からの……転覆だと……)

 

ましろ「……待つって言っても、早くどうにかして出ないと……」

 

薫「(……ここなら)……大丈夫……ここの……配管、通る」

 

ましろ「そ、そこですか……」

 

薫「……そう。……ここの中、通って……一番船底に……近い場所……まで、行く。そこで……中から叩いたら、ブルマー達の……救助隊が、気付く。……懐中電灯、貸して」

 

ましろ「あ、はい」

 

真中先輩の言葉に"なるほど"と思いながら、持っていた懐中電灯を渡して、受け取った真中先輩から"付いてきて"と言われた。

 

その為、多聞丸とはぐれない様に先に配管の中に入った真中先輩の後を付いていった。

 

 

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しばらく真中先輩の後ろ付いていくと、いきなり止まった。

 

薫「ここ……なら、いける……はず」

と、小さく呟いた真中先輩は、懐中電灯を使って叩き始めた。

 

叩いて、少し休んでからまた叩くというやり方で、真中先輩は叩き続けた。

 

すると外から何かで叩く音が響いて、それに答えるように真中先輩も叩き返していた。

 

少しして、道具を使って船底を開けたみたいで、視界が明るくなった。

 

私と真中先輩は、ブルマーとホワイトドルフィンの隊員に引っ張り出されてが助けられた。

 

 

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~桜視点~

 

 

甲板へ向かってる最中、薫から"宗谷さん、と……合流完了"と連絡を受けとった。

 

連絡を受けた後に、甲板に出るとその瞬間にしんばしから軋むというか大きな音がし始めた。

 

桜「……マジか、ど真ん中から船体が真っ二つか……!こりゃ、転覆だな……!」

 

しんばしの船体を確認して、そう呟いてから海の方へ走り出して海に飛び降りた。

 

 

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飛び降りて、プハァと顔を出すと祐太が乗ってるボートに乗り込んだ。

 

ミーナも晴風のボートに乗ってる。

 

桜「一旦、しらねと晴風に戻った方がいいから、しらねへボートを向かわせて」

 

祐太「分かった」

 

桜「ミーナ達も、一旦晴風に戻って」

 

ミーナ「了解、桜艦長」

 

媛萌「り、了解です」

 

祐太「……中に、薫と宗谷さんがいるんだね」

 

桜「うん。薫の事だから、なんとか船底に移動してる筈だよ」

 

皆に声をかけた後に、祐太とそんな一言ぐらいの会話をした。

 

空が明るくなった状態でしらねへ移動してると空から太陽とは違う明るさが照らされた。

 

祐太「あれは……ブルマーと、ホワイトドルフィンの……」

 

桜「飛行船だね。探照灯が眩しすぎる……」

 

ブルマーとホワイトドルフィンの飛行船がやってきて、その後に両組織のスキッパーによる救助隊が到着した。

 

そして、ブルマーの救助隊の一人である岸間さんが声をかけてきたので、自分の名前を伝えた後に現状を伝えた。

 

桜「しらね艦長の角谷桜です。しんばし全乗員救出完了、ただし、救助活動中だった晴風副長及びしらね書記が船内閉じ込め。2名以外の救助隊は無事」

 

岸間「要救助者二人ね!」

 

桜「そうです。……船底に移動してると思います」

 

そう伝えた後、ブルマーとホワイトドルフィンの救助隊はすぐさましんばしへ向かった。

 

 

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その後、しらね・晴風に戻ってからそのまま教育艦でしんばしへ戻ると、ちょうど薫と宗谷ちゃんが救出された所だった。

 

二人の様子を、ブルマーとホワイトドルフィンの合同救助隊隊員が確認をしている。

 

残りの隊員達としんばし全乗員の人数や怪我人の有無などの最終確認、そしてブルマーとホワイトドルフィンの船に移動の作業などをしていた。

 

そんな時、"桜"と彼方から名前を呼ばれた。彼方の隣には美波ちゃんがいた。

 





次回は、今回の続きから書いてアニメ8話辺りの内容を書いて投稿出来たらなと思います。
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