はいふり&ガルパン はいふり側(完結)   作:春はる

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去年の10月からの久しぶりの更新になります。

遅くなりました。前話の13話より文字数が増えて9000文字代になりました。

前回はしんばし商店街船の海難救助の話でしたが、今回はその続きで、アニメ8話の内容である比叡関係のエピソードになります。

前回、海難救助でしんばしに取り残された薫とましろがブルマー達に救出されたあとからの話になります。

クオリティ等はあまり期待せずに読んでください。

では、本編をどうぞ。



第14話

 

 

~桜視点~

 

薫と宗谷ちゃんが救出され、ブルマーとホワイトドルフィンの合同救助隊隊員が様子を確認。

 

残りの隊員達が、しんばし全乗員の人数や怪我人の有無の確認等をしている時、"桜"と彼方から名前を呼ばれた。

 

彼方の隣には美波ちゃんもいた。

 

桜「どうかした?」

 

彼方「ネズミモドキの調査結果と抗体が完成してブルマーとホワイトドルフィンの両組織に届けてもらう為に、救助隊に渡しといた」

 

桜「調査も抗体も完成したんだ……」

 

彼方「うん。……で、モドキの詳しい事を桜にも話しておこうと思って……」

 

桜「だったら、あとで晴風としらねの皆に話して薫と納沙ちゃんにも記録してもらってた方がいいから、俺がブルマー達と話を終えた後でいい?」

 

彼方「確かにそうだね。分かった。ブルマー達と話を終えたら、もう一回声をかけて」

 

彼方の言葉に頷いた後に、ブルマー達に救助時の様子等を話をしに行き、ある程度伝え終わったので後のことをお願いをした。

 

それを終えた頃に、宗谷ちゃんと薫も隊員達からのチェックを戻ってきたので、晴れ風メンバー全員としらねメンバー全員に甲板集まってもらった。

 

そして、彼方と美波ちゃんからウィルスの詳しい事を話してもらった。

 

例のモドキはラットと名付けたそうだ。そして、立石ちゃんの好戦行動や電子機器の不具合は全てこのラットが持っていたウィルスが原因だという事だった。

 

その事から、さるしまや武蔵やシュペー、伊201などはこのラットウィルスが原因している可能性がほぼ決まりだと教えてくれた。

 

その内容を聞いた後は各自持ち場に戻る事にした。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

〜しらね艦橋〜

 

 

艦橋に戻った後に、鏑木兄妹から聞いた内容を口頭てー横須賀両学校に報告及び詳しいデータを送った。

 

ブルマーとホワイトドルフィンには、しんばしの救助隊にウィルスの研究結果の情報及び完成した抗体を渡した事も伝えた。

 

その報告後は、引き続き武蔵を探すという事で、航行を開始したが、少しして目の前には濃霧が広がっていた。

 

濃霧の中を晴風と位置を確認しながら、進んでいった。

 

そして、霧が晴れてきた時に"艦長"と見張り員から報告が来た。

 

見張り員『目の前に船舶確認!……武蔵と酷似!』

 

武蔵と酷似との報告を受けてすぐさま双眼鏡で確認をした。

 

桜「(主砲は2連装だから金剛型。その上、武蔵と酷似だと)……あれは、比叡だ」

 

夏「比叡、ですか。……確か比叡も消息不明、ロスト状態の教育艦でしたね」

 

桜「そう。比叡も他ロスト艦と同じかもしれないから、電信員は比叡との連絡有無の確認と、ブルマー・ホワイトドルフィン及び横須賀女子・男子に連絡」

 

電信員『了解』

 

桜「……海、現状の砲塔は、1・3番が捕捉オンで2番はオフだよね?」

 

海「そうだ。4番砲が被弾しての使用不能状態だからな」

 

桜「分かった。2番もオンに変更。……各自対水上戦闘態勢に移行、比叡の戦闘行動に警戒厳。その上で、比叡の進路等を確認しつつ、晴風と情報共有」

 

全員「了解」

 

皆に指示を飛ばして、海から全砲塔のロックオン状態完了の報告と、電信員から比叡との通信反応無しとの報告を受けた。

 

電信員「それと、両学校からブルマー達が来るまで比叡を捕捉する様にとの指示あり。ブルマー・ホワイトドルフィンに関して、到着まで4時間掛かるとの返答あり」

 

その報告を受けた直後に、比叡から発砲時の音が聞こえ見張り員から"比叡発砲!"との報告を受けた。

 

でも、ロックオン状態の主砲で迎撃が出来たので、そこまで慌てることは無かった。

 

桜「砲術科、迎撃のみ集中!航海科・見張り員、電測員は砲弾コースの報告!その報告の元に、成幸は砲弾直撃しない様に蛇行しつつ艦を操舵!」

 

そう指示を飛ばし"了解"と返事を聞いた後に、比叡を見た。

 

桜「……比叡も、同じくウィルスに感染してるで間違いない」

 

夏「通信不能に問答無用の発砲なので、疑いようがないですね」

 

桜「てか、この戦闘状態でこっちに被害出さずに見失わないようにいるのは、中々な大変だね」

 

俺の言葉に隣にいる夏が"そうですね"と言いながら頷いていると、薫が驚愕といった表情をしながら"桜"と呼んできた。、

 

薫「……比叡……トラック諸島……に、向かってる」

 

桜「!」

 

薫の言葉に、衝撃を受けた。これは当然、薫も驚愕な表情になる訳だ。

 

海「マジか」

 

成幸「……そこは、ヤバいだろ」

 

夏「……トラック諸島は1万を超える居留人口に加え、海上交通の要所。一日平均で千隻前後の船が出入りしてます」

 

桜「そこに比叡が行けば、甚大な被害が出る上にウィルスが世界に感染する。どうにか止めないとヤバイな。薫、比叡の速力でトラック諸島まで、どれくらいで着く?」

 

薫「……トラック諸島……まで、3時間……で、着く」

 

桜「で、ブルマー達は4時間は掛かる訳だから、間に合わない……」

 

夏「だとすると、比叡を止めるしか無いですね」

 

海「止める方法が戦闘の場合、この辺りの海域は岩場が多くて潮の流れも結構変わる。武蔵との戦闘時みたいなのは無理だぞ」

 

桜「戦闘以外だと……」

 

薫「……座礁」

と、薫は俺の言葉にそう呟いて、その呟きに"確かに"と俺に呟いた。

 

桜「……この辺りは岩場が多いから、潮の満ち引きで座礁させる事も出来る」

 

俺の言葉に皆も"なるほど"と言った顔になっていた。

 

桜「薫、リアルタイムの潮の流れと周辺海域のデータは?」

 

薫「……タブレットに、情報……入ってる」

 

薫の言葉に、作戦を練ろうとした時に晴風からの無線が来た。

 

最初に出た夏から代わり、相手の声を聞くと岬ちゃんからだった。

 

そして、岬ちゃんから内容を確認すると、比叡を止める作戦の立案したとの事だった。

 

その作戦内容は、ついさっき俺等も話をしていた戦闘以外の作戦である比叡を座礁させて止めるというものだった。

 

そして、比叡を座礁させる場所まで晴風が囮になり比叡を誘導させる。

 

もし無理な場合は、戦闘して比叡を止めるとの事だった。

 

明乃『詳しい作戦概要は、ここちゃん……納沙幸子ちゃんのタブレットから薫先輩のタブレットに送信してます』

 

桜「薫」

 

薫「……ん」

と、薫からタブレットを受け取り、作戦概要を確認した。

 

作戦自体はよく考えられていて大きな問題はないし、この作戦がうまく行けば戦闘を行う必要はない。

 

桜(……ここは晴風の作戦を実行するしかない。もしもの戦闘は、しらねがやればいい)

と、すぐに考えをまとめてから、岬ちゃんに晴風の作戦で比叡を止める作戦に、賛成……承諾する旨を伝えた。

 

ただし、もしもの場合の戦闘については、しらねが受け持つということ、その際は晴風は即座に戦線から離脱する様にと伝えた。

 

それに加え、作戦を行うタイミングを伝えてたから無線を切ろうと思ったが、最後に1つ質問をした。

 

桜「この事は、学校には?」

 

明乃『これからすぐに伝えます』

 

桜「了解。しらねは承諾している事も伝えといて。男子の方には、こっちから伝えておく」

 

明乃『わかりました』

 

無線でのやり取りを終えた後に、岬ちゃんと話した内容……作戦内容を皆に伝えた。そして、最後に電信員に横須賀男子に作戦概要を伝える事をお願いしといた。

 

夏「晴風も座礁させる案を出すとは……」

 

桜「同じ横女の生徒だし出来るだけ戦闘を避けたいって思って考えたんだと思うよ。……さて、こっちは戦闘の作戦を考えておくよ」

 

夏の言葉に答えてから、戦闘になった場合の作戦を決める事にした。

 

海「さっきも伝えたが、この海域の都合で武蔵とやったドンパチやる戦闘は厳しい。そうなると、出来るだけ一発で終わらせる作戦にした方がいい。で、今回の相手は……」

 

桜「金剛型2番艦の比叡。大型艦相手にやる作戦は大体はスクリューショットだけど……薫、この海域でスクリューショットは出来そう?」

 

薫にそう聞くとタブレットを操作を始めた。10秒ぐらい経ってから"出来る"と答えた。

 

薫「……航海科や、見張り員とかの……皆が、比叡の砲弾とか、進路とかの、報告を僕にして……僕がリアルタイム、の状況を、見ながら……最適場所まで、の道……を、成幸に指示する」

 

海「そうすれば出来るって事か?」

 

薫「……ん」

 

桜「分かった。そのやり方でいこう」

と、薫が言った内容で、もしもの戦闘をやる事に決定した。

 

他の皆にも薫ぎ言った作戦を伝えて、皆から"了解"と返事を受けた。

 

夏「ただ、座礁作戦が上手くいけば、戦闘せずに済みます」

 

海「だな」

 

戦闘の作戦を話し終えるタイミングで、無線が来たことを知らせる音が鳴ったので、"晴風からかな"と呟いてから出ると、晴風からだった。

 

明乃『桜先輩。学校から作戦内容の確認と行う許可をもらいました。それと晴風の皆にも話して、作戦に納得してくれた』

 

桜「分かった。……なら、すぐに動ける?」

 

明乃『はい』

 

桜「じゃあ最後に確認。無線を切った瞬間に、しらねは迎撃をやめる。で、同時に最大戦速で離れる。そのタイミングで晴風が比叡に発砲して、比叡の意識を晴風に向かせる」

 

明乃『そして比叡の囮になり、比叡を引きつけて座礁させる……ですね』

 

桜「頼むよ」

と、一言だけ伝えて"分かりました"と岬ちゃんからの言葉を最後に無線を切った。

 

桜「迎撃中断!機関最大戦速、比叡全砲塔の射程外へ離脱!」

 

無線を切った後すぐに指示を出してから、少しして晴風から発砲したのが見えた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

〜晴風艦橋〜

 

 

〜明乃視点〜

 

 

商店街船しんばしの海難救助を終えてから、彼方先輩と美波さんから完全に調査を終えたネズミモドキの詳しい事を聞いた。

 

その話に驚いたりしつつもココちゃんに記録してもらってから、横須賀男子3年生の教育艦しらねと航行を開始した。

 

そして航行最中に、濃霧が出てきた。

 

その中でしらねと位置を確認をしつつ、他の船とも事故に遭わない為に慎重に航行を続けていった。

 

そして、霧が晴れた時に目の前に武蔵がいた……と思ったけど、実際は他の艦と同じ様に消息不明だった比叡だった。

 

桜先輩達のしらねから、ブルマーとホワイトドルフィン、横女と男子に報告をした事と、戦闘態勢の準備をするようにという連絡が来た。

 

その連絡から少ししてから、ブルマーとホワイトドルフィンと学校からブルマー達が来るまでの間、比叡を追尾……見失わないように追うように指示を受けたとの連絡もくれた。

 

それとブルマー達が来るまで4時間掛かるって事も教えてくれた。

 

しらねからの連絡を受けて、私も晴風の皆にその連絡内容を伝えた。

 

ましろ「しかし、行方不明だった比叡がこんな所にいたとは……」

 

明乃「確かにね。「比叡、発砲!」……!」

と、シロちゃんの言葉に答えた時に、野間さんから発砲の報告を受け発砲音も聞こえた。

 

比叡を見ると、しらねに向かって発砲をしてて、そのしらねは迎撃していた。

 

ましろ「いきなり砲撃してきたという事は、例のウィルスに……」

 

明乃「うん、多分そうなんだと思う」

と答えたら、"あ!"とシロちゃんが声を出して慌てた感じで走り出した。

 

動きを見ると、商店街船しんばしでシロちゃんに懐いて譲ってもらった猫、多聞丸を猫用のトイレに移動させていた。

 

芽依「しらね、迎撃してなんとか避けてるね」

 

志摩「うい……凄い」

 

隣でしらねの様子を見ながらメイちゃんとタマちゃんが話していた。

 

ミーナ「ただ、いくら実戦経験豊富の3年生艦とはいえ、いずれは限界がくるぞ」

 

明乃「そうだね。砲弾の数も燃料も限度あるから、どうにかしないと」

 

ミーちゃんの言葉にそう返した時に、ココちゃんが慌てた状態で"か、艦長"と声をかけてきた。

 

慌てた声に皆がココちゃんの振り向いた。

 

明乃「ど、どうしたの?」

 

幸子「比叡がこのままの進路を進んだら3時間後にトラック諸島に到達します!」

 

鈴「えっ!」

 

明乃「トラック諸島って……」

 

幸子「トラック諸島は居住人口が1万人、海上交通の要所で1日平均で千隻の船が行き来している場所です」

 

明乃「そこに比叡が行ったら……!?」

 

幸子「ウィルスが感染していったり、比叡の砲撃で街に被害が出たりと大変なことになります」

 

鈴「ど、どうにかしないと!」

 

幸子「ただ、ブルマーとホワイトドルフィンは、来るのに4時間は掛かります。」

 

明乃「待ってる暇はないよね……」

 

ましろ「……だとすると、そうなる前に比叡の足を止める以外にないんじゃないか……例え沈める事になっても」

 

私の言葉に、シロちゃんはそう言って私も含めて皆が驚いた

 

芽依「よっしゃー、謹んで沈めさせていだきます!」

 

ただ隣にいたメイちゃんは、もしかしたら撃てるかもしれない事に喜んでいたけど、私はその様子を横目に沈めない方向で比叡を止める事にした。

 

明乃「……比叡に乗っているのは、私たちの同級生なんだよ、もしもの事があったら。……なんとか、沈めずに比叡の足を止めよう」

 

私の言葉に、メイちゃんはショックを受けてる感じだったけど、今は気にしてる暇はない。

 

ましろ「今、比叡の攻撃はしらねに向いていて、しらねは迎撃してます。あの状態だと、沈めない作戦を思いついても咄嗟に動けないと思います」

 

明乃「そうだよね。だとすると、私達が囮になって比叡を止める作戦をやらないと」

 

聡子「もう、邪魔ぞな〜!」

と、サトちゃんの声が海図室から聞こえてきた。

 

そして海図室と繋がってる穴から多聞丸が出てきて、次に五十六が顔を出してきたけどお腹で引っ掛かって途中で止まってしまった。

 

その光景を見て一つの案が思いついた。

 

明乃「もしかしたら比叡を止められるかもしれない!」

と、思いついた案を艦橋の皆に話を始めた。

 

皆に伝えた後に、まず最初にしらねに作戦を伝えると、しらねは承諾してくれた。

 

もしもの場合の戦闘については、しらねが引き受けると言ってくれたから戦闘はしらねにお願いすることにした。

 

桜『この事は、学校には?』

 

明乃「これからすぐに伝えます」

 

桜『了解。しらねは承諾している事も伝えといて。男子の方には、こっちから伝えておく』

 

桜先輩の言葉に、"分かりました"と返事してから学校に無線を繋げた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~横須賀女子海洋学校~

 

 

~宗谷真霜視点~

 

 

宗谷校長「あなたがここに来るって事は何か掴んだのかしら?」

という言葉を、横女の校長でお母さんでもある宗谷真雪がいる学校の校長室に入室した私にそう聞いてきた。

 

お母さんの言葉に私は頷いて、調査をしていた謎生物について書かれている書類を手渡した。

 

まず、極秘の研究をしていた実験艦があった。

 

真霜「ただ、その実験艦は……」

 

宗谷校長「サルベージが不可能な深度1500メートルまで沈降したと……」

 

真霜「……のはずが、海底火山の活動で押し上げられて浮上してしまった。そして、その浮上した場所は……」

 

宗谷校長「今年の海洋実習の集合地点よ!……確か、教官艦さるしまに、研究員を乗せる手配をしたわ。西ノ島付近で、海洋生物の生態を研究したいという依頼があって」

 

顎に手を当てながらそう答えるお母さんに、調べて分かった事を伝えた。

 

真霜「それが、実は実験艦からデータを回収して、その後自沈させるためのチームだったんです」

 

古庄教官のお見舞いに行った日。

 

お見舞いを終えて帰る際に、ある部屋の中から困惑した声が聞こえて聞き耳を立てた。

 

"予想をはるかに越える感染力だ。さるしまだけでは済まないかもしれない"

 

"うちの研究員全員が入院。こんなことになるとは! 上にどう報告すればいいんだ! 我々の責任問題になるぞ!"

 

部屋から聞こえてきたのは会話で、その内容だった。

 

しらねの報告、お母さんからの指示の後に、この会話を聞いたから調査がしやすくなったわ。

 

そして、しらねの報告にあった謎生物はラットと呼ばれており、その実験をしていた施設で偶然生まれた生物てあるものだった。

 

しかも、そのラットにはウイルスを保有してて、媒介するウィルスは生体電流に影響を及ぼし、感染者同士はひとつの意思に従い行動する。

 

その為、感染者本人が記憶があるのに行動の理由が説明できない事象が起き、その上、生体電流というものが周りの電子機器が狂わせていた為に、さるしまのログが消失するなどが起きた。

 

宗谷校長「まるで軍隊ね。アリやミツバチみたいな」

 

真霜「だから、感染者をどうにか止めないといけない」

 

宗谷校長「つい先程、晴風としらねからラットのレポートと抗体がしんばし救助隊経由で送られてきたの。抗体を完成させたので増産されたしと言葉と共にね」

 

お母さんの言葉に私は驚いた。

 

真霜「学生が抗体を!?」

 

宗谷校長「晴風としらねには、鏑木兄妹が乗っているわ」

 

真霜「鏑木兄妹って、妹は海洋医大きっての秀才で飛び級で最年少で博士号を取ったっていう?」

 

宗谷校長「えぇ。兄の鏑木彼方も飛び級こそしてないものの妹と引けを取らない頭脳の持ち主よ。妹の方はまだ海洋実習をしていなかった為に、晴風に乗っているのよ」

 

真霜「どちらにしろ、運がいいって感じなのかしら」

 

晴風・しらねから送られたレポートを確認する。

 

例のウィルスは、感染後の経過時間が短ければ海水がウイルスに対して有効、ただし経過時間が長くなり全身に行き渡った場合は、抗体の投与のみが効果的との事だった。

 

その時、お母さん宛に連絡が来たことを知らせる音が鳴り響いた。

 

お母さんとスピーカーで話を聞くと、晴風から連絡で比叡を止める為の作戦を立案したという報告と作戦実行の許可をもらう為に連絡をしたとの事だった。

 

しらねは、晴風立案の作戦に承諾しており、横須賀男子には報告しているそうだ。

 

作戦の概要がメールで送られてきたが、学生だけでは危険だ。

 

真霜「そんなの無茶よ!」

と、反射的に言った時に、お母さんに制止された。

 

宗谷校長「よく考えられてるわ」

 

明乃『この海域にいるのは私たちだけです!やらせてください!』

 

宗谷校長「わかりました、許可します。ただし、クラス全員とよく相談して」

 

明乃『分かりました』

 

通話を切ったお母さんに何か言おうとした時に、"大丈夫よ"と言われた。

 

宗谷校長「晴風には、いい風が吹いてるわ」

と呟くお母さんに、私は何も言えなかった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

ーーーーーーーーー

 

 

〜晴風艦橋〜

 

 

〜明乃視点〜

 

 

しらねへ連絡後に、学校にも連絡をし許可をもらった。

 

校長から皆とよく相談してと言われたけど、この作戦は皆の協力が必要なのは間違いない。

 

だから、私は皆にこの作戦の内容を伝えた。

 

作戦の説明を終えた後に、ウィルスの事を聞かれて美波さんが答えてくれたり、クロちゃんに厳しい目の事を言われて、その事にしっかり答えてた。

 

皆の協力が必要な事を伝えると、リンちゃんからどんどん協力すると作戦に賛成してしていってくれた。

 

最後に反対してたクロちゃんも協力してくれる事になった。

 

全員が納得と協力してくれる事になった時に、ココちゃんから"艦長"と呼ばれた。

 

幸子「一つ確認です。私達が囮になって座礁させる作戦ですが、比叡の意識をしらねから晴風に向けさせるタイミングみたいなのは決めてるんですか?」

 

ココちゃんからされた質問に、しらねとの無線の中で桜先輩から言われた座礁作戦をやる時のタイミングを晴風乗員全員に教えた。

 

その事を伝えてから、学校から許可と皆も納得と協力してくれた事を伝える為に、しらねへ無線を繋げた。

 

明乃「桜先輩。学校から作戦内容の確認と作戦実行の許可をもらいました。それと晴風の皆にも話して、作戦に納得と協力してくれました」

 

桜『分かった。……なら、すぐに動ける?』

と、聞いてきたので"はい!"と返事をした。

 

桜『じゃあ最後に確認。無線を切った瞬間に、しらねは迎撃をやめる。で、同時に最大戦速で離れる。そのタイミングで晴風が比叡に発砲して、比叡の意識を晴風に向かせる』

 

明乃「そして比叡の囮になり、比叡を引きつけて座礁させる……ですね」

 

桜『頼むよ』

という言葉を聞いた私に艦橋メンバーを見渡してから"分かりました"と返事をして無線を終えた。

 

その直後、見張り員の野間さんから"しらね、迎撃を中止!離脱を始めました!"との報告を受けた。

 

明乃「タマちゃん!」

と、野間さんの報告後にすぐに叫んだ。

 

タマちゃんは"うい"と返事をしてから、砲術科の皆に発砲指示を出した。

 

私は双眼鏡で比叡を確認をすると、比叡の主砲がしらねから晴風の方に向いたのが見えた。

 

「比叡がしらねから晴風へ標的を変えました!」

 

その報告を受けた私は双眼鏡を持ちながら、すぐさま艦橋から顔を出しリンちゃんに進むべき進路の指示出しを始めた。

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

〜桜視点〜

 

〜作戦終了後〜

 

 

岬ちゃんとの無線の後、比叡は晴風の発砲で標的をしらねから晴風に変えた。

 

その後、晴風は上手く比叡を誘導させていき、座礁させる場所に2回目に突入した際に比叡を座礁させる事に成功した。

 

比叡が座礁し動けなくなり、発砲等の戦闘行動もしなくなってから少ししてからブルマー艦がやってきた。

 

ただ、そのやってきたブルマー艦を見た俺は、海に声をかけた。

 

桜「……なぁ、海」

 

海「……何?」

 

桜「あれってさ、べんてんだよね」

 

砲術長の海に、やってきたブルマー艦を見ながらそう聞くと、"そうだな"と呟いた。

 

真冬「とう!!」

 

晴風の隣で止まったべんてんから、一人の監察官が飛び移ってきた。

 

その観察官は宗谷三姉妹の次女である宗谷真冬監察官だ。

 

結構な武闘派で、1に根性、2に根性、3・4も根性、5も根性と言ってしまう程に、根性や根性論を言ってくる人。

 

それに妹である宗谷ましろと付き合っている海からは、"兄さんと同じく絡みがウザい"と言っている。

 

俺に対しても、"身長が低いのは根性が足りないからだ"とかいうよく分からなくて理解出来ない持論で絡んでくる。

 

学生時代には、同期で同じ横女出身のブルマーのメンバーや、現在の横女生徒達に、根性注入と言ってお尻を揉むという行為をする変態である。

 

そんな事を考えている間にも、海と絡んだ後に岬ちゃんに根性注入しようとした所で、宗谷ちゃんが身代わりになっていた。

 

桜(やっぱりただの変態……)

という事を光景を見ながら俺は内心で思っていると、真冬さんが俺を見てきた。

 

真冬「おい、桜。今、失礼なことを考えてただろ」

 

ここで、"思ってない"という嘘を言っても絡んでくるし、"思ってた"という本当の事を言っても、いつもこの人は絡んでくる。

 

だから、俺は真冬さんには正直に本当に思ってる事を伝えた。

 

桜「変態野郎と思ってましたー」

 

真冬「へぇ〜……そんな事を思ってたのか〜」

 

桜「わりと前からですよ。根性注入と言って、本当はただお尻を触りたいだけの変態だと……んぐっ!」

 

言ってる最中に、プロレスで使われてる技のスリーパーホールド(裸絞め)をしてきたが、真冬さんは本気で締めてきてないのでそこまで苦しくない。

 

ただ、身長差があるから俺は宙に浮いて足がついてないから、踏ん張って抵抗するとかが出来ない。

 

俺がする抵抗とすれば真冬さんの腕を叩くぐらいだ。

 

ましろ「ちょっ、姉さん!何やってるの!?」

 

そんな中で、隣で宗谷ちゃんが慌てている声がしてたし、この光景を見ている晴風メンバーも驚いていた。

 

しらねメンバーは、真冬さんと会うたびに俺にこんな事をする為に慣れているので、苦笑いしている。

 

少しして真冬さんがやめてくれたので一つ咳払いしてから声をかけた。

 

桜「真冬さん。比叡の件、あとはよろしくお願いします」

と伝えて、真冬さんは"おう、まかせとけ"と答えた。

 

仕事の件は、ちゃんと責任を持ってくれるので任せられるので、一応は信頼している……と思った瞬間に、また裸絞めされてしまった。

 

また起きた同じ光景に、しらね・晴風全乗員各々の反応をしていた。

 

俺は、真冬さんの腕をまた叩きながら、最後になんだかんだ起きたけど比叡の件は一件落着となったと、一安心したのだった。

 





次回も、今回の様に大幅に遅くなる場合がありますが、今後ともよろしくお願いします。
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