今回の話は、アニメ11話の内容をメインに書いています。
本編をどうぞ。
〜5月5日〜
5月4日に富士山頂遠水平線レーダーにて、伊豆半島沖合辺りの海域にいる武蔵を捕捉。
その捕捉情報は、ブルマー及びホワイトドルフィンの共同作戦本部に報告された。
ただし、共同作戦本部は以前に目撃等の情報があったフィリピン方面へ主力艦隊を回していた。
主力艦隊が間に合わない為、日本近海に別働隊として配備していた平賀監察官の指揮部隊と、東葉陸監察官の指揮部隊を武蔵へ向かわせた。
そして、武蔵と距離が近い晴風・しらねに平賀部隊及び東葉部隊が到着するまでの間、武蔵を捕捉する様に指示を出した。
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〜桜視点〜
赤道祭を終えた翌日には、赤道祭の片付けをした。
その時に岬ちゃんの表情が暗かったのが見えた為、声をかけて話を聞いた。
少しだけの会話をしてから、片付けに戻った。
そして、片付けを終えた後にパーシアス作戦に協力・参加する為に、出発をした。
指示を受けた場所に向かっている間に、富士山頂遠水平線レーダーに捕捉される位置にて武蔵をレーダーで捕捉したとの情報が、ブルマー及びホワイトドルフィン共同作戦本部から送られた。
ただし、レーダーに捕捉されるまで、武蔵はフィリピン方面へ向かうと予測していたブルマー・ホワイトドルフィンは、主力艦隊をその近辺に集結させていた。
その影響により、浦賀水道へ進んでいる武蔵の予測到着時間前に主力艦隊が着くのが間に合わない為、別働隊として日本近海に配備していた平賀部隊と東葉部隊を武蔵へ向かわせたとのこと。
そして、しらね・晴風は自身の安全を優先しつつ武蔵を捕捉し続けろとの指示との事だった。
桜「薫、今の武蔵の位置とかは分かる?」
薫「……武蔵は、伊豆半島の南西……10マイルを、進路40度、速力18ノット……で、航行中と推測。……本艦……と、晴風は……35ノットで追跡」
夏「指示通りに動きますか?」
薫の説明に"了解"と答えて、夏がそう聞いてきたから、自分の考えを答えた。
桜「一応は指示通りに動くけど、今までの武蔵の行動から考えてウィルス感染は確実だから、対水上戦闘態勢及び全砲塔迎撃モードで捕捉をする……で行こう」
夏「そうですね。武蔵の主砲の射程は長距離なので、捕捉し続ける距離では撃たれて当然な位置になりますし」
夏の言葉に頷いたけど、"でもな……"と内心で思った。
桜「でもな……」
海「でも、なんだ?」
桜「え?」
成幸「桜、"でもな……"って呟いてたぞ」
夏の言葉を聞いた後に、内心で言ったつもりの言葉が自然と口に出てたらしい。
海「で、何を思ったんだ?」
桜「いや、結局バリバリ戦闘になりそうな気がするんだよね」
夏「というと?」
桜「今、ブルマー達は主力艦隊ではなく、別動隊として配備していた平賀部隊と東葉部隊が向かって来てるでしょ?」
夏「そうですね」
桜「単純に戦力不足になると思うし、東舞校教員艦隊の時みたいに電子機器に影響が出る場合がある。そうなれば、砲撃を受けて航行・戦闘不能になる可能性が高いと思う」
夏「……武蔵を含めた大和型は、全海洋学校の教員・教官・教育艦及びブルマー・ホワイトドルフィン艦隊よりも、攻撃力・防御力が確実に上ですからね」
桜「そういった事だから、本艦が武蔵と戦闘時に右舷副砲と速射砲を破壊したけれど、それでも油断は出来ないよ」
俺と夏がそう言うと、皆は"あぁ……"といった感じになっていた。
海「じゃあ、しらねの行動としては武蔵を発見後は、学校の指示通り別働隊が到着するまで捕捉し続ける。……けど、状況によっては戦闘するって感じか?」
桜「それで行くつもりだけど、晴風には戦闘はさせないでおこう」
成幸「なんでだ?」
桜「……赤道祭が終わった後ね、岬ちゃんが不安そうな顔をしてたんだよね。それで少し話をしたんだけど、戦闘になったら晴風メンバーに危害が出るのが怖いんだってさ」
成幸「あー」
桜「……東舞校教員艦と武蔵の戦闘した日、岬ちゃんが飛び出した時があったでしょ?あの時は"助けたい"って思いが先行しての行動だったらしいけど……」
薫「……けど……?」
桜「俺らが介入してるけど、武蔵の件を含めて実習初日から、色々と経験して、その度に皆と結束してなんとか乗り越えてきた。その中で赤道祭で入学時より仲が確実に良くなった」
夏「その結果、仲間意識が強くなり傷つくのを見たくないと思ってしまった感じですか?」
桜「話を聞いた限り、俺はそんな風に感じた」
海「桜は、なんて答えたんだ?」
桜「こればっかりは、晴風メンバー達に思いをぶつける、話をしないといけない事だから、"晴風の皆に伝えた方がいい"としか言えなかったね」
海の言葉に、俺は肩を竦めながらそう答えた。
成幸「まぁ、そうだよな。俺ら、そんな経験したこと無いわ」
夏「ですよね。1年の途中から実弾演習でしたから、被害が出ない・少なくするか、乗員に怪我をさせない為にどう行動するかを迫られてましたからね」
成幸「それは言えてるな。その時に一気に結束したもんな。模擬弾でも当たる場所が悪いとヤバいのに、場所の問題じゃねぇ実弾でやってたし」
夏「です」
艦橋メンバーと話をしていると、無線機が鳴り響いたので出てみると、宗谷ちゃんからだった。
話を聞くと、学校からの指示についてだった。
晴風は指示通りに捕捉し続けて、ブルマー達の支援に徹する事にしたとの事だった。
皆からは、今回晴風の武装が新しくなったのと、比叡やシュペーを助けた経験も相まって、武蔵にもなんとか助ける事が出来るかもという雰囲気になった。
けど、武蔵のスペックが高い事と俺らしらねも被弾した事実も相まって、指示通りに動くと岬ちゃんが決定したみたいだった。
ただ、岬ちゃんがずっと考え込んでいる状態だったから、宗谷ちゃんが代わりに連絡をしたと教えてくれた。
桜(宗谷ちゃんは気にしてる感じだから、岬ちゃんは話せてないのか……)
と思いながら、しらねで決定したことを伝えた。
取り敢えず、指示通りに動く事に関しては晴風と一緒に事を伝えた。
ただ、捕捉し続けてる距離だと武蔵の主砲射程内だから、晴風は避ける事を主軸にしつつ捕捉しとくように伝えてから、無線を切った。
成幸「戦闘云々は言わなくて良かったのか?」
夏「戦闘の件は、下手に言わなくて正解だと思います」
桜「流石に"ブルマー達がやられるかもしれないから戦闘準備しとけ"は言えないし、何より赤道祭後の岬ちゃんの様子だと指揮するの難しいだろうから」
成幸「なるほど」
桜「ひとまず、最初に言った方針で行くから、よろしく頼むよ……皆」
皆にそう伝えて、意識を作戦に向けた。
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〜晴風・教室〜
〜ましろ視点〜
幸子「現在、武蔵は伊豆半島の南西10マイルを進路40度、速力18ノットで航行中と推測されます。本艦としらねは35ノットで追跡中です!」
ましろ「学校からの指示は、ブルーマーメイドの部隊が到着するまで本艦の安全を優先しつつ武蔵を補足し続けよ……との事だ」
教室に集まれる皆に学校から来た指示と武蔵の状態を納沙さんと私が伝えた。
美海「今度こそ遅刻しないように、って早めに出発してたのに……」
美甘「お陰で私達が武蔵の一番近くになっちゃうなんて……」
と、私と納沙さんの言葉に2人はそう呟いていたが、そのタイミングで美波さんが手を挙げた。
幸子「美波さん?」
美波「武蔵の生徒も比叡やシュペー同様、ウィルスに感染しているとみるべきだ」
美波さんの言葉に"確かに"と内心思っていると、教室にいる皆が明石のおかげで武装が新しくなった影響で、比叡やシュペーの様に武蔵にも助ける・対抗できるんじゃないかという声を上げ出した。
その様子に、私は赤道祭の時から不安そうな顔で悩んでいる艦長に声をかけた。
ましろ「艦長、どうします?」
明乃「……」
ましろ「艦長」
明乃「え、えっと、私達は学校からの指示通りブルマー達を支援しよう。武蔵は装甲も火力も桁違いに強力だし、あのしらねだって前回の武蔵と戦闘時に被弾してたから」
艦長は、学校の指示通りに動くと判断した。
ましろ「そうだな。……ブルーマーメイド主体で当たるのが打倒だろう」
幸子「一応、しらねにも聞いてた方がいいかと思いますけど……」
ましろ「確かに。艦長、しらねにも話をした方が良いですよね?」
明乃「あ、うん」
と、艦長は返事をするが考え込んでいて動く気配がない。
そんな思い悩んでる感じの艦長の様子に、私はどんな言葉をかければいいか悩みながら、艦長の代わりにしらねに連絡を取った。
内容は、しらねも学校の指示通りに動くとの事だった。
ただし、捕捉し続ける距離では必ず砲撃はされるから、避けつつ捕捉するようという事も伝えられて、そこで話を終えたので皆にしらねの中での決定も伝えた。
幸子「しらねでも指示通り動く形なんですね」
しらね内の決定を聞いた皆は、"確かにそうだよね"と呟いていたけど、"でも、頑張ろう"と言い合っていた。
そんな中でも、艦長の表情は暗いままだった。
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〜学校側〜
宗谷校長「主力の殆どがフィリピン沖合。戦力を集中する作戦が裏目に出たわね」
真霜「間に合うのは最低限の備えとして九州沖に残していた平賀監察官及び東葉監察官の別働隊だけよ」
教頭「武蔵は、約3時間で浦賀水道に入ります」
宗谷校長「晴風としらねは?」
教頭「およそ2時間後に武蔵に追いつきます」
学校側では、その様な会話がされていた。
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〜しらね艦橋〜
〜桜視点〜
武蔵へ向けて航行してから、しばらく経った。
見張り員『武蔵、視認確認』
電測員『電探にも武蔵捕捉』
その言葉に即座に、双眼鏡で確認をした。
桜「こっちも視認した」
見張り員『閃光!武蔵、発砲!』
自分でも武蔵を確認した直後に、すぐさま武蔵は発砲してきた。
全砲塔を迎撃モードにしていた為、いつも通り自動でロックオンからの艦内射撃所が発砲をした。
桜「海、主砲の調子は?」
海「順調!結構、スムーズに動いてるから、戦いやすい!」
桜「それなら良かった。……にしても、ホントにウィルスはウザいね!」
夏「伊201、比叡、シュペーもそうでしたけど、通常より好戦すぎます!」
成幸が砲弾に当たらないように操舵を、砲術科が迎撃をしつつ、晴風と共に武蔵を捕捉を続けていた。
晴風の方は、学校側と俺らの指示通り安全を確保をしつつ、捕捉をしていた。
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晴風の動きを確認していた時だった。
視界に何か飛んできた物が見えて、その見えた物を確認をした。
桜「あれは……」
夏「噴進魚雷……ですね」
桜「てことは、別動隊が来た」
薫「……そういう……事、だね」
電信員『ブルマー及びホワイトドルフィンより通信!晴風・しらねは海域から退避せよとのこと』
桜「了解って返しといて」
電信員『伝えとく』
桜「晴風の様子は?」
見張り員『離脱し始めた』
桜「成幸」
成幸「分かってる」
と、成幸は戦闘の邪魔にならずに、戦闘に行ける位置、その上で晴風を守れる位置に移動を始めた。
そうしている間にも、別動隊は戦闘を続けていた。が、少しして異変が起きた。
ブルマー・ホワイトドルフィン別動隊の噴進魚雷が発射された直後に軌道が不規則になり武蔵へ行かなかった。
夏「システムエラー……噴進魚雷の攻撃時に妨害を受けると、あんな動きになるとは」
桜「流石にあれは異常すぎる」
そうなった瞬間に、副砲などがない右舷側にいるブルマーに2基の主砲の砲弾が、左舷側にいるホワイトドルフィンに1基の主砲と副砲が襲いかかり、何隻かが被害が出た。
残った艦隊から無人機飛行船が武蔵艦橋へ飛び立った。
薫「……あれ、は……?」
桜「目隠しみたいに周りを見えなくさせて、攻撃を一旦止めさせるとかだと思う。……けど、飛行船用の対空砲や速射砲がまだ残ってたはず……」
そう言った瞬間に、艦橋へ辿り着いていた飛行船が残っていた速射砲と飛行船用の対空砲により破壊された。が、すぐに無誘導での魚雷攻撃等を始めたけど、トップクラスの防御力がある武蔵には、ほとんどダメージは無い。
効果があるとすれば、多少なりとも速力が落ちる程度。
そして攻撃力もトップクラス。別動隊の攻撃が止まった一瞬の隙に武蔵は反撃を行い、ブルマー・ホワイトドルフィン別動隊は両方とも残り一隻になった。
その状態の時に、横須賀男子から上層部が"東京湾全域で避難警報"を発令、宗谷校長が"国土保全委員会へのホットラインをつなぎ緊急事態を宣言"し、フロート艦艦橋へ登ったとの連絡が来た。
夏「仕方ないとはいえ、大変な状態になりましたね」
桜「指示の更新はないけど、宗谷校長のフロート艦出撃準備が終わるまで時間稼ぎはしといた方がいい……!」
と、皆に伝えた時に"艦長!"と見張り員から声が掛かった。
見張り員『武蔵から晴風へ発光信号を確認』
桜「!」
見張り員『晴風へ発光信号が続いてますが、本艦にも発光信号が来ました!』
桜「内容は!」
見張り員『貴艦……そのまま、本艦との距離を開けられたし。接近は危険……主砲弾、いまだ豊富……とのこと!……おそらく、晴風にも同様の内容が伝わってる筈です』
桜「電信員、晴風に連絡!晴風の行動を確認!」
電信員『了解!』
そう指示を出して、少しすると晴風からの返事来た。
電信員『武蔵の救出に向かうとのこと。……元の調子に戻ったんじゃないか?』
桜「だろうね。皆と話をしたんじゃないかな。晴風が救出に向かうって返事が来たって事は。……しらねも救出に向かうと伝えてくれ」
電信員『了解。……艦長、晴風が武蔵に救出の発光信号を送ると通信来たぞ』
桜「了承した旨を伝えといて」
電信員『了解』
桜「救出の件で学校側から指示されるかもだけど、ひとまずの動きは武蔵救出に向かう。救出時には確実に戦闘になる。一層、警戒して作戦に挑むように!」
「「了解!」」
そう指示を出して武蔵へ目を向けた。
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〜晴風艦橋〜
〜明乃視点〜
シロちゃんに部屋に連れて行かれてシロちゃんと話をして、自分の思いを伝えた。
そのあとに艦橋に移動した後に、シロちゃんからマヨネーズになると、よく分からない事を言われたけど、その他にも皆からもいろいろと言ってくれた。
皆からの言葉に私は武蔵を助ける事を決心した。
そんな時に、野間さんから武蔵から発光信号が来た事を教えてくれたから、すぐに"読み上げて"とつたえた。
マチコ「貴艦、そのまま……本艦との距離を開けられたし。接近は危険……主砲弾、いまだ豊富』
明乃「艦長……知、名、も、え、か……もかちゃん!……無事だったんだ!」
もかちゃんが無事なのに驚いた。
ましろ「なら尚更助けしかない!」
マチコ『しらねにも発光信号がされてるので、しらねにも同じ内容が伝わっている筈です』
シロちゃんの言葉に頷いて、野間さんのが言った言葉を聞いた私はしらねに確認をしようとした時に、しらねから通信が来た。
内容は、武蔵からの発光信号に対する晴風の動きの確認だった。
私達は武蔵を救出すると決めたので、"救出に向かう"と伝えてもらった。
すると、先輩たちも救出に向かうと返事をしてくれた。
ましろ「しらねも来てくれるのはありがたい」
明乃「そうだね。しらねに、晴風が武蔵に救出の発光信号を送ることを伝えておいて。……武蔵に発光信号を送って!」
そう伝えて、武蔵に発光信号を送った。
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〜武蔵・艦橋〜
〜もえか視点〜
親子「艦長!晴風としらねが接近してきました」
と、なんとか難を逃れて立て籠もれた艦橋で無事だった子に報告を受けた。
親子「それと、晴風から発光信号です!」
もえか「読み上げて……!」
親子「……本艦及びしらね、貴艦の救出に向かう。繰り返す、本艦及びしらね、貴艦の救出に向かう……だそうです」
もえか「ミケちゃん……横須賀男子の先輩達も……」
その発光信号に、私は何でって思ってしまった。
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〜明乃視点〜
明乃「もかちゃん、待ってて」
発光信号を送った後に、そう呟いた。
ましろ「艦長、絶対助けましょう」
そう言ったシロちゃんに私は顔を向けて頷いてから、武蔵へ目を受けた。
次回、最終回です。