はいふり&ガルパン はいふり側(完結)   作:春はる

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続きです。

では、本編をどうぞ。



第3話

 

 

~晴風・艦橋~

 

 

~明乃視点~

 

 

しらねから3人が艦橋にやってきたので、自分から挨拶をした。

 

明乃「横須賀女子海洋学校所属の教育艦晴風、艦長の岬明乃です」

 

ましろ「同じく晴風副長の宗谷ましろです」

 

桜「横須賀男子海洋学校所属、教育艦しらね艦長の角谷桜です。よろしく」

 

薫「同じ……しらね……の、書記。……真中薫」

 

海「しらね、砲術長の東葉海」

 

しらねの艦長と砲術長は普通の人って感じだった。けど、角谷艦長は私や皆より低い。……美波さんと同じぐらいだから、会った瞬間に"低いな~"と思ってしまった。

 

男子でポニーテールしてるの、初めて見た。

 

逆に書記の人は、なんかタマちゃんみたいな感じだった。

 

桜「じゃあさるしまの件で話を聞こうか」

 

お互いに自己紹介を終えると、角谷艦長からさるしまの事で声が掛かった。

 

明乃「あ、はい。お願いします」

 

桜「そんな固くならなくてもいいから。俺らしらねクラスは皆が反乱したなんて思ってないからさ。単純に状況確認をしたいだけだよ」

 

角谷艦長は、そう言いながら干しいもの袋を開けて食べ始めた。

 

桜「はむ……それで、まず晴風がさるしまに攻撃した理由を聞こっか。それが分からないと話が進まないからね」

 

ましろ「……」

 

明乃「えっと、まず……」

 

干しいもを食べ始めた角谷艦長を見た隣にいるシロちゃんの雰囲気が変わった。

 

シロちゃんの様子が気になるけど、話をするのが先だと思った私はさるしまの時に起きた出来事を話した。

 

機関の不具合で遅刻してしまったが、海洋実習で目的の場所へなんとか着いた時に、さるしまがいきなり実弾で攻撃してきたこと。

 

さるしまに、無線や手旗信号などで呼び掛けたが反応がなかった事や、このままだと怪我人が出ると思い模擬弾の魚雷で反撃したことを伝えた。

 

その時の映像もココちゃんにお願いして、角谷艦長に見せた。

 

桜「確かにさるしまから攻撃してる。……けど、古庄教官は生徒を危険に晒す行動は絶対にしないし、さるしま乗員もしない人」

 

真中「ん。……皆、しない」

 

桜「だよね。……じゃあなんで、そんな事をしたのかって話になる」

 

真中「それに、委員会……調査してない。……なのに、無線"晴風抵抗、撃沈"とか……命令してた。……何か隠したいの、あるはず……」

 

海「もし隠したいのがあるとするなら、今回のさるしまの行動、横女の艦艇達の消息不明とかを合わせると、ウィルスとかにならないか?」

 

桜「ウィルス?」

 

私達の晴風とさるしまの話と映像を見せてから、三人達だけで話を始めていた。

 

 

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~桜視点~

 

 

海「もし隠したいのがあるとするなら、今回のさるしまの行動、横女の艦艇達の消息不明とかを合わせると、ウィルスとかにならないか?」

 

桜「ウィルス?」

 

さるしまの行動について話をした時に、海がウィルスと言ってきた。

 

海「今回さ、さるしまの実弾砲撃と晴風反乱の偽報告、横女所属艦艇達の突如の消息不明、東舞校所属伊201の攻撃が同時多発しているだろ」

 

桜「うん。確かに同時期に今回の騒動が起きてるよ」

 

薫「偶然……たまたまとか……で、片付けられない……ぐらいで起きてる」

 

海「そう。同時多発だと、意識に干渉するウィルスとかに感染したと考えないと、起こりえないと思う。病気……例えばインフルエンザとかも人を経由して他人に移ったりするだろ」

 

桜「そんな感じで、今回も何かを経由して広がった。そう考えれば、今回の行動に説明がつく。……でも本当に情報が無さすぎるから、どれも信憑性が低いよね」

 

海「それは仕方ないと思うけどな」

 

そう話してると、薫が隣でタブレットを操作し始めた。それに不思議に思っていると、薫が"ん"と言ってタブレットを渡してきた。

 

タブレットの画面には、古庄教官が一瞬写っている部分で目を拡大した画像だった。

 

薫「……次……これ」

と言って、二枚目の画像も見せてきた。

 

二枚目は去年に一緒に会った際に撮った写真で古庄教官を拡大した写真だった。これも目の部分を拡大していた。

 

俺はその二枚を見比べてみると、一つ気づいた事があった。

 

桜「……晴風に実弾砲撃をしている時、古庄教官の目が据わってる?……いや、目に光がない」

 

薫「ん。……催眠、洗脳……で操られてる時に、よく見る目と、一緒。けど……その二つ、は無理だと思う。沢山の艦……の異常行動を、考えると……ウィルスしか、ない」

 

桜「確かに、横女は入学式後に実習だから洗脳や催眠をする時間がない。それに、伊201も異常だったから洗脳などは無理に等しい。そうなるとウィルス感染だけとなる」

 

ましろ「ま、待ってください。そんな漫画みたいな事が現実に起きるなんてあり得ないですよ!」

と、三人で憶測、推測で話をしていると、宗谷ちゃんがそう叫んできた。

 

 

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~明乃視点~

 

 

ましろ「ま、待ってください。そんな漫画みたいな事が現実に起きるなんてあり得ないですよ!」

 

しらねの三人が話をしている時に、シロちゃんがそう叫んだ。

 

桜「まぁ、あり得ないよね。……でも宗谷ちゃんに聞くけど、何故さるしまは晴風に対して実弾砲撃をしたの?」

 

ましろ「そ、それは……遅刻したから……」

 

桜「遅刻しただけで、実弾砲撃をする方があり得ないよ。入学後の海洋実習で実弾砲撃は怪我人どころか死人が出る。……横女は今年から実習で遅刻したら実弾砲撃しろという方針になったの?」

 

ましろ「ち、違います!」

 

桜「でしょ。……とにかくあり得ない様な事まで考えておいてた方がいいよ。予想外の事が起きても咄嗟に動けるし、情報が集まった時に結論付けやすいからね」

 

角谷艦長の言葉を聞いて、シロちゃんは何も言えなくなっていたけど、私は一つ質問をした。

 

明乃「実弾繋がりで質問なんですけど、横須賀男子は模擬戦とかでも実弾も使用するって聞きました。そういうのは一年生の時から使ってるんですか?」

 

桜「いや、使ってないよ。確かに横須賀男子は艦の模擬戦で実弾を使うけど、一年前半は模擬弾を使ってた。実際に実弾を使うのは一年二学期の半分過ぎてからだよ」

 

明乃「そうなんですね」

 

横須賀男子での実弾使用の説明を聞いて、ますますさるしまがやった実弾の砲撃はおかしいと理解した。

 

桜「宗谷ちゃんにも言ったけど、今はありえないと思う事が起きていると思った方がいい。……でも消去法で考えるなら、やっぱりウィルスぐらいしか思い付かないんだよね」

 

明乃「ウィルスだけですか?」

 

桜「そう。例えば艦長の判断で実弾砲撃を指示したならば、副長なり他の乗員が必ず止める。実弾使用なら尚更止めようとするでしょ?」

 

その話を聞いて、私を含めて話を聞いていた皆は頷いた。

 

桜「で、反対する乗員を監禁するとかは、艦の航行に支障が出るから無理。発砲を艦長自身がするというのも無理。発砲自体は砲術長や砲術科がしてるから」

 

明乃「それ以外の三人が話していた洗脳や催眠とかの憶測も無理があるから、ウィルスしかないって事ですか?」

 

桜「そう。"さるしまだけ"だったら催眠とかもあると思うけど、今回は横女の艦がほぼ全て消息不明と通信不能になってる。まぁ勿論、憶測だから確実な事は言えないけどね」 

 

薫「桜……東舞校にも……そろそろ、説明……」

 

桜「うん。……とにかく晴風の反乱は濡れ衣で、さるしまの嘘情報というのが確認出来た。横須賀男子、女子海洋学校には晴風に反乱意思なし、さるしまの嘘情報だと報告しとく」

 

明乃「ありがとうございます!」

 

私がお礼を言うと、角谷艦長が、これから東舞校の教員艦に話をしに行き、教員艦と話が終わり次第、現海域から離脱して横女の港へと向かう事になった。

 

無線で出発のタイミングを教えてくれる事になった。

 

この海域から離脱して落ち着いたら、ドイツ艦シュペーの副長と話をする為に、もう一度晴風に乗るみたいなので、その時になったらまた無線で教えてくれるみたい。

 

桜「そういう事だから、よろしく」

 

明乃「分かりました」

 

桜「海はどうする?」

 

海「しばらく晴風に残るよ。ましろと話をしときたいからさ。出発の無線が来たぐらいにしらねに戻る」

 

桜「分かった。……じゃあ薫、話をし行こっか」

 

薫「ん」

 

しらねの艦長と書記の二人が晴風から、しらねへ戻っていった。砲術長の人は残ってシロちゃんと話を始めた。

 

明乃(そういえばしらねの砲術長と知り合いって、シロちゃん言ってた……)

と思い出した私は、二人の会話に耳を傾けた。

 

ましろ「海さん!さっきの角谷艦長は、なんなんですか!」

 

海「しらねの艦長だよ」

 

ましろ「そういう事じゃなくて、なんで話をしている時に、干しいもを食べてるんですか!あんな真面目な話の時に!」

 

海「桜はそういう奴なんだ。桜はあれで平常運転だし大真面目なんだよ。その辺は慣れるしかないと思うぞ」

 

ましろ「どう考えても、真面目じゃ無いと思います。私の事をちゃん付けで呼んでましたし、慣れないと思いますよ」

 

シロちゃんの言葉に、東葉先輩は頭をかいてから口を開いた。

 

海「桜はふざけてると見えるけど、実際はどんな逆境や危機でも取り乱す事のない胆力の持ち主だ。それに戦闘の状況判断や対応力も持っている」

 

明乃「そうなんですか?」

 

海「うん。……とにかく桜はああいう奴だから慣れてくれ。じゃあ、俺はしらねに戻るわ」

と、東葉先輩は艦橋から出ていき、しらねへと戻っていった。

 

ましろ(いくら海さんの言葉でも、大事な話をしている時に干しいも食べてる人が、艦長なのは信じられない)

 

シロちゃんは考え事をしているのか、静かになった。

 

東葉先輩が艦橋から出ていってから少しして、しらねから無線が来た。

 

無線の内容は、"横女まで戻るために現海域から離れるので、付いてくるように"という事だった。

 

その無線を聞いた私は、リンちゃんにしらねに付いていくようにお願いした。

 

 

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~桜視点~

 

 

しらねに戻るとタラップに夏が待っていた。

 

夏「晴風の様子は?」

 

桜「乗員達は何も異常無し。晴風反乱はさるしまの偽情報だった。……東舞校教員艦の間にタラップは?」

 

夏「掛かってます。そのまま教員艦に?」

 

桜「うん。……伊201と戦闘になった経緯と、晴風の反乱意思はなしと、反乱は偽情報って事を伝えに行く。……海は、まだ晴風にいるからタラップはそのままにしてて」

 

夏「了解」

 

桜「じゃあ、またしばらくしらね頼むね」

と、夏にお願いして東舞校教員艦へ乗り込んだ。

 

 

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~東舞校教員艦・艦橋~

 

 

桜「横須賀男子所属教育艦しらね、艦長の角谷桜です」

 

教)艦長「よろしく。それで、実際に起きた事を教えてくれ」

 

桜「分かりました。……まず、横須賀女子の教育艦晴風が反乱を起こしたという情報はご存じですよね?」

 

教)艦長「それは勿論、聞いている。私達も横女……宗谷校長から話を聞いたからな」

 

桜「それで、横須賀男子にも反乱が本当なのか調査をしてほしいと宗谷校長から東葉校長に連絡が来たそうです」

 

教)艦長「それで、いつも通り海洋実習に出ていた君達にも調査をするように、教官から連絡が来たって認識でいいか?」

 

桜「はい。しらねは晴風の調査、晴風に反乱の意思が無ければ横女まで護衛をする様に言われました。他の艦については、別クラスが調査してます」

 

教)艦長「……そして晴風を見つけた時に、伊201と戦闘になったという事でいいか?」

 

桜「はい。正確には晴風を発見した際、伊201が晴風を攻撃をしていました。うちの潜水艦用無線を使い呼び掛けましたが、全く反応はありませんでした」

 

教)艦長「……そして伊201がしらねに攻撃をしてきた為に、対処した」

 

桜「はい。これが、うちの書記が記録していた映像や音声などです。並びに、晴風とさるしまの出来事と今回の戦闘を記録したものです。晴風の映像は書記から預かりました」

 

教)艦長「……確かに、伊201から晴風としらねに攻撃しているな。さるしまと晴風の件についても、教官艦から攻撃している。しかも実弾を……」

 

桜「はい。晴風のさるしまへと伊201への反撃は、必要な反撃です。反撃をしなければ晴風は最悪沈没をしています。そして先ほど話を聞きましたが、反乱は全くの事実無根です」

 

教)艦長「晴風には反乱の意思は無く、さるしまの偽情報という事か。……今回の伊201との戦闘、晴風とさるしまの件は了解した」

 

桜「あと、その事はホワイトドルフィンとブルーマーメイドに知らせておいてもらいたいんですが……」

 

教)艦長「そうだな。晴風が反乱した前提で君達に接触されたら確保される可能性が高いから、伝えておくよ。……横須賀には君達から伝えるのか?」

 

桜「はい。こっちから指導教官と東葉校長に伝えます。そこから宗谷校長に伝えてもらう予定です。両校長からもホワイトドルフィンなどに報告が行くと思いますが……」

 

教)艦長「分かった」

 

東舞校の教員艦に報告を終えた後に、一つ質問をした。

 

桜「一つ質問なんですけど、伊201の生徒達はどのような状態でした?」

 

教)艦長「……保護した際に暴れていた。……いや、好戦的、攻撃的な感じで襲いかかってきた……と、言った方が正しいな。あと全員の目が赤くなったいた」

 

艦長の言葉を聞いて、さらに謎が深まった。

 

桜(……好戦的な状態に目が赤い。ただ、古庄教官の目と違うのは気になるけど、目が赤くなるのは洗脳や催眠じゃ多分無理だと思うから、やっぱりウィルスかな……)

 

教)艦長「どうした?」

 

桜「いや、大丈夫です。……あ、あと一つ。もしかしたら他の横女の艦艇もいきなり攻撃してくるかもしれないので、気を付けてた方がいいかもしれません」

 

教)「そうだな。その辺りも警戒しとこう」

 

桜「そろそろしらねに戻って、晴風を横女まで護衛します」

 

俺はそう伝えてから、しらねに戻った。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~しらね・艦橋~

 

 

戻る最中に、薫に教員から聞いた伊201の生徒達の状態を記録してもらいつつ、干しいも不足になったから干しいもを食べながら、艦橋へ戻った。

 

艦橋には海も戻っていたので、晴風に無線で横女まで向かう為に現海域から離れるので付いてくるように伝えた。

 

 

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伊201との戦闘と晴風の反乱有無の確認と教員艦への説明等などをした海域から、しばらく離れた時に、しらね乗員達に晴風で話した内容を話した。

 

晴風に反乱の意思がなかった事と反乱情報がさるしまが流した偽情報という事を話した。

 

そして、晴風艦橋組も交えた薫も海との二人で話をした憶測と、さっき教員艦から聞いた伊201乗員の赤い目の色。

 

古庄教官の目の状態と違う事も伝えた。

 

ただ、目の状態が違いがあったとしても、"今回の騒動である横女所属艦艇達の消息不明・通信不能、さるしま・伊201の攻撃行動はウィルスが関係している事が高いのでは?"という事を話した。

 

成幸「それで、横須賀男子にはウィルス関係の憶測の事は話すのか?」

 

俺の話した内容に、航海長の成幸がそう聞いてきた。

 

桜「"情報が少なすぎるから確実じゃない"という事を大前提だと伝えた上で、可能性の一つとして話しておく」

 

成幸「そうか」

 

夏「……はい、艦長に変わります。艦長、校長へ通信繋がりました」

 

成幸と話を終えたタイミングで夏が言ったから変わって校長に話をした。

 

晴風に事情聴取をした結果、反乱の意思はなし。

 

さるしまへ攻撃したという情報については、そもそもさるしまからいきなり攻撃をされ、晴風に当たれば最悪の場合は沈没、怪我人や死人も出る状態だった。

 

その為、晴風は乗員を守る為に反撃した。いわば正当防衛に当たる行動だったという事を伝えた。

 

その次に伊201との件についてと、そして東舞校教員艦が伊201の乗員を保護した際の生徒達の様子も、話を聞いた事を伝えておいた。

 

その上で、それでも情報が少なすぎる為に確実じゃない事を大前提だと伝えた上で、ウィルスの仕業の可能性があるという、しらね独自の見解を伝えた。

 

今後、しらねでも調査して確固たる情報や証拠などが確認できれば報告書にまとめて報告する事を伝えた。

 

桜「校長、あと一つ良いですか?」

と校長に言うと、続きを促してきたので話を続けた。

 

桜「今後、晴風の護衛をしていくと、伊201の様にいきなり戦闘になる場合があります。そうなった場合は躊躇なく戦闘をしても構いませんよね?」

 

戦闘の有無の確認をした理由は、今回みたいな伊201との戦闘や、晴風がさるしまからの突然の砲撃をされた事が関係している。

 

伊201との戦闘時から、横女の消息不明の教育艦と接触した場合、容赦なく攻撃をされる可能性があると思っていたので、今回校長に確認をしたという訳だ。

 

東葉校長『……君達にわざわざ聞く必要はないが、相手の生徒に被害を出させないように攻撃は出来るな?』

 

桜「当然です。その辺りの縛り戦闘は何度も経験済みですので、大丈夫です」

 

東葉校長『ならば今後、問答無用で攻撃された場合や救出する為の戦闘などの必要な戦闘を承認する。周りから何を言われても気にするな。私がどうにかしとく』

 

桜「ありがとうございます」

と、お礼を言ってから無線を切った。

 

俺は、皆に今後の戦闘についての事を話した。東葉校長から許可をもらった事などを話すと、海が"父さんならすぐ承認すると思った"と呟いていた。

 

皆に戦闘の事を話し終えたタイミングで、艦内から何か激しい音が聞こえてきた。

 

激しい音が聞こえてから少しすると、しらねクラスで飼ってる三毛猫のミケが何かを咥えた状態で艦橋にやってきた。

 

桜「なんだ、これ?」

 

成幸「ハムスターみたいな感じがするが……」

 

海「でも、ネズミにも見れるよな」

 

夏「確かにハムスターにもネズミにもどっちにも見れる生き物ですね。……嫌な予感がしますね」

 

薫「……写真、取っとく……よ。発見日時と……時間も、記録しとく」

 

桜「頼む。……誰か、ゲージとか虫かごみたいなものを持ってないか?」

 

彼方『それだったら僕の所にゲージがあるから、艦橋に持っていくよ』

 

彼方が連絡管を使って言ってきたので、艦橋に持ってきてもらった。

 

彼方「……確かに謎の生き物だね。僕、色々と生物を見たりしたけど、ハムスターとネズミの両方に見えるこの生き物は見た事がない」

 

桜「実習に出航した時はミケが反応してなかったから、こんな生き物は居なかった筈だよ」

 

彼方「……だったら、伊201にいた可能性が高いね」

 

桜「おそらくね。晴風と東舞校教員艦と伊201の中で、伊201だけが異常だった。だとすると伊201から教員艦を経由してしらねに来たって事だ」

 

彼方「……調べておいた方がいいよね?」

 

桜「伊201を含めた今回の騒動の大元となる原因の可能性が高いから頼む」

 

彼方「了解。一匹だけだし、艦の設備も限度があるけど、調べあげられる物は全部調べるよ」

 

うっすら笑みを浮かべながらそう言った彼方は、ネズミもどきを入れたゲージを持ち、自分の持ち場へともどっていった。

 

夏「スイッチが入っちゃいましたね」

 

薫「……でも、彼方……は結果……を必ず、出すから……すごい」

 

彼方の行動に対して少し話をしながら、俺達しらねはしばらく晴風と共に安全に話を出来る場所まで、艦を動かして向かったのだった。

 





次回から投稿が遅くなるかもしれませんが、よろしくお願いします。
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