はいふり&ガルパン ガルパン側(完結)   作:春はる

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続きです。

では、本編をどうぞ。



第2話

 

 

~栞視点~

 

 

生徒会三人が教室に来て、会長がみほの名前を呼びながら近づいたと思ったら、生徒会の二人と一緒に廊下に出ていってしまった。

 

栞(……もしかして戦車道の事だよね。つい昨日、私にも戦車道の話をしてたから……)

 

しばらく待ってると、みほが戻ってきた……けど、完全に目に光がない・目が死んでる状態だった。

 

何を言われたらあそこまで目に光がなくて死んでる状態になるのかが気になってしまった。

 

杏「あ、栞も廊下に来てくんない?」

と、みほの目の状態を気にしてると、会長から呼ばれたから廊下に出て話を聞いた。

 

杏「栞、昨日言った戦車道な事は覚えてるよね?」

 

栞「うん。昨日の夜、家に帰った後に自動車部の皆に電話で話をしといたけど、まだ何かあるの?」

 

杏「選択科目なんだけと、栞を入れた自動車部の全員戦車道を選択してくんない?」

 

栞「それは良いけど……元から戦車を整備する話だし、他の科目を選んでも良いじゃないの?」

 

杏「それはそうだけどねー。大洗の戦車道チームのお抱え整備班みたいなのが欲しいんだよね。あと、他の科目にしたら、整備する時間が無くなるかもしれないしね」

 

栞「そういう理由……。まぁ、放課後に皆に連絡して伝えとくね。会長」

 

杏「よろしく~」

と会長が言った後は、河島先輩と小山先輩と一緒に去っていったから、教室に戻った。

 

先に会長と話をしていたみほは、まだ目に光がない状態だった。

 

心配になったから声をかけようとしたけど、授業が始まる予鈴がなったので、仕方なく席に戻った。

 

そして授業が始まったけど、ずっとそのままになってて先生に当てられて何回も名前を呼ばれても無反応だった。

 

そのみほを先生は保健室へ行かせたが、その時に沙織と華が堂々と仮病で保健室へと向かった。

 

そういう私も、三人が教室から出たタイミングで先生に保健室へ行くことを伝えて、三人を追いかける形で保健室へ向かった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~保健室~

 

先生「今日は具合悪い人が多いわね。……あまり騒がないでね」

 

「はーい」

 

保健の先生の言葉に沙織と華と私は返事をして、先生が離れた辺りで沙織がみほに声をかけた。

 

沙織「みほ、大丈夫?」

 

華「会長に何か嫌な事を言われたんですか?」

 

みほ「えっと実は……」

と、細々と説明をみほがしてくれた。

 

会長から、選択科目で戦車道を選択しろと言われたみたい。

 

沙織「戦車道ってあれでしょ。戦車に乗ってドカーンって撃ち合ってる試合みたいのをやってるやつ」

 

栞「まぁ、すごく大雑把に言えばそんな感じかな。……でも、なんでみほにそんな強制的にやれって会長が言ったんだろうね」

 

華「確かにそうですね」

 

みほ「多分それは、私の家が関係してると思うの」

 

栞「みほの家が?」

と、私が聞くと、みほは"うん"と頷いて教えてくれた。

 

みほの家は、戦車道の二大流派の一つである西住流で、みほ自身はその家の次女だそうだ。

 

そんな家元の娘だから、戦車道をやる・戦車に乗るというのが当たり前って感じらしく、そういったのが嫌になったらしい。

 

なんか他にも色々と深い理由とかもあるみたいだけど、とにかくそれで戦車道が無い大洗に転校してきたと教えてくれた。

 

栞「そうなんだ……」

 

みほ「うん。まぁ、お母さんとお姉ちゃんは才能があるから。……そんなのがあって戦車道を義務的にやってるだけみたいになっちゃって楽しくなくなったんだ」

 

沙織「……だったら、無理してやる必要はないよ!」

 

華「そうですよ。生徒会が勝手に言ってきただけですし、沙織さんの言う通り無理してやらなくてもいいと思います」

 

栞「(戦車道復活には深い理由があると思うけど、流石に無理矢理やらせるのは共感できないな。)私もやらなくてもいいと思うよ。無理矢理やっても結局辞める事になると思うから」

 

みほ「皆……」

と、みほは少しホッとした感じになった。

 

沙織「そういえば栞も会長に話されてたけど、栞も戦車道の事だったの?」

 

栞「うん、そうだよ。……でも私の場合は、私を含めた自動車部五人全員は戦車道に入ってってお願いだったよ」

 

みほ「それは戦車を整備する人が欲しいから、栞さんと所属してる自動車部の皆さんが入るってこと?」

 

栞「そんな感じ。自動車部を大洗戦車道チームのお抱え整備班としての入って欲しいみたいだよ」

 

沙織「そうなんだね」

 

保健室でそんな話をしていると、授業の終わりのチャイムが鳴った。

 

授業が終わったと思ってると、河島先輩の声で全生徒体育館に集合という放送が流れた。

 

沙織「体育館に集合……。なんだろうね」

 

華「まぁ生徒会が考える事ですし、とりあえず行きましょうか。みほさん、大丈夫ですか?」

 

みほ「あ、うん。大丈夫……体育館に行こ」

と言いながら、みほがベッドから出て歩き出したから、私達も体育館へ向かった。

 

 

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ーーーーーーーーー

 

 

~体育館~

 

 

体育館に着いたから、自分達のクラスがまとまっている所に移動して座った。

 

みほ「これから何があるの?」

 

華「あの生徒会がやる事なので、分からないですね」

 

栞「いつも思い付きだもんね、生徒会は。(……でも今回は戦車道の事だと思う。だって、前にあの会長が大々的に発表するって言ってたからね)」

 

みほの疑問に言葉を返しつつ、そんな風に考えてると体育館の窓にあるカーテンが閉められて暗くなってから、戦車道の説明映像が流れた。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~映像終了~

 

 

映像が終わった直後に大きい音が響いて煙も出てきて、そのタイミングで明るくなった。

 

そしてステージ上に会長達三人が出てきて、今年度から戦車道を復活させる事と、復活させる理由を話していた。

 

理由は、近々戦車道の世界大会がある為、文科省から戦車道に力をいれるようにと通達があったらしい。

 

栞(絶体に違うと思う……。だって私、会長に聞いた時に言えない感じだったもん)

 

戦車道を復活の理由を聞いた私はそう思ったが、まだ説明があるみたいだったから、耳を傾けると戦車道を選択したら特典を付けるという話だった。

 

特典の内容は、食堂の食券100枚、遅刻見逃し200日、通常授業の三倍の単位が付くという事だった。

 

会長「じゃあ、そういう事だからね~」

と、会長が言ってステージから降りたのを最後に解散となった。

 

体育館から出てから教室へ戻る時に、沙織が"私、戦車道にする!"と宣言してきた。

 

みほ「え!?」

 

沙織「だって、戦車道をするとモテモテになるんでしょ!」

 

栞「そこ基準で決めたの?」

 

沙織「それは大事でしょ!」

 

栞「あーうん、そうだねー。沙織はそういう恋愛絡みで決めてたねー」

と、沙織の言った事に私は棒読みみたいな感じで言葉を返してから、華に選択科目の事を聞いてみた。

 

すると、華も戦車道をすると言ってきた。華の方は華道よりもアクティブな事をやってみたかったからと、教えてくれた。

 

華「栞さんは、自動車部としての誘いがあるので戦車道を選ぶんですよね?」

 

栞「そうだよ。帰り道にツチヤやホシノ先輩達に連絡して話すつもりだよ」

 

沙織「みほもやろうよ。私達となら苦しいだけじゃないよ!」

 

みほ「……でも……」

 

栞「まぁ、別に今日中に決めなくちゃいけないって事じゃないし、また明日教えてよ」

 

みほ「……うん。ありがとう、栞さん」

 

そんな感じで、選択科目の事で話を終える頃に、教室に着いた。

 

その後、ホームルームが終わり帰宅時間になった。

 

私はホシノ先輩達に、会長から言われた選択科目の事とかを電話で伝えていった。ホシノ先輩達は二つ返事でオッケーしてくれた。

 

通話を切ってから、会長に私も含めた自動車部の皆が戦車道を取るという事を伝えてから、家へ帰った。

 

 

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~翌日・朝~

 

 

ホームルームが始まる前の教室で、私と沙織と華はみほの机に集まっていた。

 

みほは、戦車道じゃなくて香道を選択していた。

 

栞「やっぱり自分の家とかで感じたのが影響で、無理な感じ?」

 

私がそう聞くとみほは頷いた。

 

頷いたのを見た沙織と華は、みほと同じ香道を選択した。

 

その様子に、みほは驚いて自分に合わせなくていいと言ってたけど、二人は友達であるみほの為って言ってあげてた。

 

栞「みほ、私は変えれないからごめんね!」

 

みほ「あ、ううん。栞さんは仕方ないよ。戦車は整備する人が必要だから、自動車部の栞さんはそのまま戦車道選択で大丈夫だよ」

 

栞「……みほはいい子だね!もう特典の食堂の食券100枚を貰ったら全部あげちゃう。それとまた会長達に色々と言われたら言い返してあげるから!」

 

みほ「わぁ!?抱きつかないでよ……。それに100枚は多いから少しだけ欲しいかな。それに確かに生徒会の人達に言い返してくれるのも嬉しいけど、側にいてくれたら嬉しいかな」

 

栞「分かった!」

 

みほ達との話が終わった頃に予鈴がなった。

 

先生が来る前に、記入済みの選択科目の紙を学級委員に渡して授業の準備を始めた。

 

そして先生が来て授業が始まった。

 

 

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~昼・生徒会室~

 

 

お昼、私は沙織と華とみほの三人と生徒会室にいた。

 

なんで、生徒会室にいるのかと言うと、まず私達は午前中の授業が終わって、食堂で沙織達三人とお昼を食べていた。

 

その時の周りの生徒は、昨日の選択科目にあった戦車道の事を話していたけど、いつも通りにご飯を食べていたんだ。  

 

そしたら、校内放送でみほが生徒会室に呼び出された。

 

その呼び出しにみほがビクビクしたので、私と沙織と華はついていく事にしたから、生徒会室にいるって訳。

 

そして、河嶋先輩が一枚の紙を持って私達に見せてきた。

 

桃「何故、戦車道を選択していない!」

 

河嶋先輩はそう叫んできた。そこから沙織と華がみほの代わりに反論していたが、会長がボソッと一言を言ってきた。

 

杏「戦車道を選択しないとこの学校に居られなくしちゃうよ」

 

会長が言った言葉に沙織と華が反論し、河嶋先輩と小山先輩が言い返すみたいな構図になってしまっていた。

 

栞「……会長」

 

杏「何~?」

 

栞「そんな強引というか脅迫まがいな事をしてまで、みほを引き入れたい理由は何?」

 

杏「体育館で話した通り、文科省からの通達だよ。あと戦車道をやると助成金も出るって事だしね。それで折角メンバーを集めても素人だけだと、上達するのに時間が掛かるでしょ?」

 

栞「だから、経験者でもあるみほを戦車道に入ってもらおうと思ったってこと?」

 

杏「そうだよ」

 

沙織「だからって脅迫をしてくるのはおかしいですよ!」

 

私の質問に会長が答えた後に沙織が噛みつき始めて、また最初の様に言い合う感じになってた時だった。

 

みほ「あ、あの!」

と、みほが大声を出してきたから、何事?みたいな感じでみほを見てしまった。

 

みほ「私、戦車道やります!」

 

栞「……え!?」

 

沙織・華「「えー!?」」

 

みほの言葉に驚いて大声が出てしまったが、みほは入ることに決めた事で、この言い合いが決着して終わった。

 

ちなみに沙織と華も結局、選択科目を香道から戦車道に戻していた。

 

 

生徒会との言い合いが終わった後は、午後の授業も普通に受けた。

 

そして、放課後は皆とアイス屋に寄って生徒会での一幕の事を話したりしながら、家へと帰った。

 

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