5話目が出来たので投稿します。
では、本編をどうぞ。
~翌日~
~生徒会室~
~栞視点~
作戦会議をするという事で、生徒会室に私はいた。生徒会メンバーと私以外に、各戦車の車長と歴女チームだけ車長じゃない人が来てた。
そして今は、河嶋先輩が考えてきた作戦を伝えていた。
桃「まず、相手の聖グロリアーナ女学院は、強固な装甲と連携力を生かした浸透強襲戦術を得意としている」
河嶋先輩が聖グロの得意戦法を伝えてから、大洗の作戦を伝え始めた。
桃「そこで私達の作戦だが、とにかく相手の戦車は硬い。主力のマチルダⅡに対し、こちらの攻撃は百メートル以内でないと通用しない」
桃「そこで一両が囮となり、こちらが有利となるキルゾーンまで敵を誘い込み、高低差を利用して全員でこれを叩く!!」
そんな感じで矢継ぎ早に私達に作戦を伝えて、その内容を聞いた私と隣にいたみほと会長以外は"おぉ~"と言っていた。
隣にいるみほは考え込んでる感じだった。
杏「どったの?西住ちゃん」
みほ「いえ、なんでも……」
杏「いいから言ってみ~」
みほ「相手は強豪校なので何度もその作戦を使われてる筈です。今回も大洗がその作戦を仕掛けてくると考えてる筈なので、裏を突いてくる攻撃をしてくる筈です」
桃「なんだと!?」
杏「栞も西住ちゃんと同じ考え?」
栞「そうだね。みほの言う通りで、お姉ちゃんはその作戦を使われると分かりきってる筈だから普通に防がれると思うから、その作戦じゃ相手を崩すのは難しいよ。でも……」
みほ「でも?」
栞「今回は5輌対5輌の試合だから、聖グロの戦車構成はチャールズとマチルダIIの4輌で間違いないと思うから、その作戦自体は悪くないけどね」
みほ「なんで、その5輌が来ると思うの?」
栞「聖グロにはクルセイダーもあるけど、5輌編成になると使いにくい。それと、クルセイダーチーム隊長のローズちゃんはスピード狂だしね」
みほ「ローズちゃん?」
栞「うん、ローズヒップていうニックネームの人なんだ。指揮能力はあるにはあるけど、スピード狂だからスピードを出したがるんだ。だから、今回の編成に入れてないと思ったんだよね」
みほ「なるほどね。……じゃあ、チャールズとマチルダIIで間違いないね。じゃあ、さっきの作戦に対する聖グロの対策の裏を付く作戦を考えなくちゃね」
桃「二人で話を進めるな!そんなに二人で話をするんだったら、二人のどっちかが隊長しろ!」
杏「まぁまぁ。……でも確かに、二人のどちらかは隊長をした方がいいよね。けど、栞は自動車部のメンバーと一緒に戦車の整備をメインでしてほしいから、隊長は西住ちゃんだね」
みほ「え?」
と、驚くみほに会長は拍手して皆も拍手をした。
そういう私もみほが隊長をして活躍するのを見たいから、私も拍手をした。
みほ「栞さんまで。……私、隊長を頑張ります」
杏「頑張ってよ~。買ったら景品を渡すから」
みほ「景品?」
杏「干しいも三日分ー!」
栞「う、嘘……会長が三日分の干しいもを景品で渡すなんで……!」
みほ「え……そんな凄いことなの……?」
栞「凄いことだよ!」
杏「けど、もし負けちゃったら、大納涼祭であんこう音頭……あんこう踊りをしてもらおうかな」
みほに試合に勝ったらの景品について話していると、会長が干しいも以上の衝撃の事を言ってきた。
会長の言葉に、みほ以外の私を含めた生徒会室にいた皆が驚いた。ただ、隣にいたみほはその様子に首をかしげていた。
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~みほ視点~
~帰り道~
今日は生徒会室で、聖グロリアーナとの試合の作戦会議をした。
その時に、いきなり隊長に任命されて驚いたりしたけど、作戦会議は順調に進み、会議は終わった。
作戦会議が終わり、今はいつも一緒に帰っている沙織さんと華さんと、今日は整備は無しになった栞さんの三人と一緒に帰っている。
その帰り道で、沙織さんと華さんにも作戦会議の事を話をしてて、そんな中で聖グロとの試合で負けたらあんこう踊りをするという話題になった。
すると生徒会室にいた皆と同じ驚いている反応になった。
みほ「えっと、生徒会室でも皆が"え"って言う感じになってたけど、ただ踊るだけだよね?」
私がそう言うと、今度は固まった。
沙織「……負けたら、あんこう踊りを……やる?……栞、流石に、嘘だよね?」
栞「……それが嘘じゃないよ。会長が言ってたから、確実にやると思う……」
沙織「あんなの踊ったら、お嫁にいけないよ!」
華「それに、その踊りが動画で撮られて拡散されてしまったら……」
優花里「全国の晒し者になってしまいます!」
あんこう踊りの皆の反応を見て、私は凄く不安になってきた。
みほ「そ、そんなにあんまりな踊りなの……?」
栞「皆がそう思う程に本当に恥ずかしいんだよ……。私も踊りたくないよ……ハハハ……」
沙織「……もう、勝てばいいんでしょ!勝てば!そうすれば踊る必要はないしね!」
栞さんが乾いた笑いを出すぐらいになってしまって、"えぇ……"と私がなった時に沙織さんがいきなりそう叫んだからびっくりした。
栞「そうだね!皆が勝ってくれたら、踊る必要はないもんね!皆が勝てるようにしっかり丁寧な整備をするよ、私は!」
優花里「お願いしますね!栞殿!」
沙織「……それはそうとして、私的に麻子が当日ちゃんと来れるかも心配なんだけど……」
踊りの話の後に、沙織さんが麻子さんの心配をしていたけど、栞さんの提案で皆で起こしに行くという事になった。
話がまとまった後に、皆と別れて私は過ごしてる学校の寮へと帰る為に、歩きだした。
すると、栞さんも私と同じ歩調で隣を歩いてきた。
みほ「栞さんもこっちなの?」
栞「うん。こっち方面だよ」
どうやら、栞さんが住んでる家は同じ方向みたいだったから、話をしながら歩いた。
みほ「……そういえば、気になってた事があるんだけど聞いてもいい?」
栞「どんなこと?」
みほ「聖グロリアーナに対する作戦会議で栞さんって会長から意見を聞かれて答えた時に、お姉ちゃんって言ってたけど、あれは……?」
栞「あ、それね。聖グロの戦車道チームの隊長のダージリンさんの事だよ」
みほ「それってダージリンさんと姉妹って事?」
栞「ううん、違うよ。私に一つ上のお兄ちゃんがいて、お兄ちゃんとダージリンさんが恋人同士なんだ」
みほ「それで、お姉ちゃんって呼んでるって事なんだね」
栞「そういう事~。……と、私の家、ここだから」
話してると栞さんの家に着いたから、"また明日"と言って別れた。
こうして一日が終わった。
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~日曜日~
~栞視点~
聖グロの作戦会議をしてみほ達と一緒に帰った日から時間が経って、試合当日の日曜日になった。
案の定、やっぱり麻子が起きないという事で、皆で麻子の家に起こしに行った。
そして今は、学園艦が寄港する準備をしていた。
私は、みほ達のⅣ号の上に乗って学園艦が寄港して降りる準備が完了するまで沙織達と会話をしていた。
沙織「昔は皆、陸に学校があったんだよね。そんな時代に生まれたかったな~」
ゆかり「でも船の上もいいじゃないですか」
栞「でも、陸も海上フロートだから学園艦と一緒な感じだけどね」
華「それに海上フロートがある部分に陸地があった時代は、100年前ですから今の時代よりも不便かもしれませんよ」
沙織「そう言われると、今のままでいいって思っちゃうな……」
そんな感じで話してると、いきなり影が出来た。見上げてみると聖グロリアーナの学園艦が寄港しているところだった。
沙織「うわ、大きい!」
栞「やっぱり大きいね」
優花里「やっぱりって、栞殿は聖グロリアーナの学園艦を、前に見た事があったんですか?」
栞「そうだよ。……というよりも、何度も行った事もあるよ。お姉ちゃんに招待されてね」
優花里「へ?」
私の言った言葉に、優花里は固まった。
沙織「お姉ちゃんって確かダージリンさんの事だったよね?お兄さんの祐太さんと付き合ってる人だよね」
栞「うん」
優花里「……栞殿は、聖グロリアーナ戦車道チームの隊長のダージリンさんと知り合いだったんですか?」
優花里の言葉に"そうだよー"と答えた。
栞「さっき沙織が言ったけど、私に一つ上のお兄ちゃんがいるんだけど、お兄ちゃんとダージリンさんが恋人なんだ。それで、私もお兄ちゃん経由で知り合ったってこと」
優花里「沙織殿の言った事がそうだったんですね。西住殿も知っていたんですか?」
みほ「私は昨日の帰りに聞いたけど、私も驚いたよ」
優花里「やっぱり驚きますよね」
みほ「うん」
沙織「栞。……因みにというか好奇心なんだけど、栞のお兄さんとダージリンさんが付き合いするきっかけを聞きたいんだけど……」
栞「きっかけを?」
沙織「うん。凄く気になる!」
麻子「沙織は本当に恋愛脳だな」
華「そうですね」
沙織「二人とも、うるさい」
沙織の質問に少し悩んだけど、ここで言わなかったとしても、沙織がしつこい感じに聞いてきそう。
栞(よし、教えよう。お兄ちゃんには海洋実習が終わった後とかに謝ろう)
そう思った私は"教えるよ"と伝えてから、話を始めた。
栞「まず、私のお兄ちゃんは、横須賀男子海洋学校に通ってるんだ」
優花里「男子海洋学校だと、ホワイトドルフィンの養成校ですね!」
栞「うん。でね、海洋学校って入学してすぐに二週間の海洋実習があって、当然お兄ちゃんも乗る事になった艦も海洋実習に出たんだ」
ここで話を切って皆を見ると、優花里を含めた皆は"ほうほう"と言った感じで聞いてた。その様子を見ながら私は話を続けた。
栞「それでね、二週間の実習が終わって港に帰港する日が、聖グロの学園艦の横浜港に寄港する日と一緒だったらしいんだ」
沙織「その後に初めて会ったの?」
栞「そうらしいよ。実習の後がちょうど休日だったみたいでね、出掛けてた時に会ったんだって」
みほ「それで、仲良くなったんだね」
私は、みほの言葉に"うん"と頷いたついでに、一つ知ってる事を伝えた。
栞「あと、会長の弟も通ってるよ」
みほ「会長って弟いたの?」
栞「双子の弟だよ」
みほ「初めて知った」
栞「私のお兄ちゃんと同じ艦に乗っててね、会長の弟はその艦の艦長をしてるんだよ」
優花里「そうなんですね。じゃあ、栞殿のお兄さんは何をやっている方なんですか?」
栞「お兄ちゃんは、応急整備科の応急整備長をやってるんだ」
私はそう言ってからそもそもの応急のやる作業とか説明をした。その後にお兄ちゃんの応急整備科の説明もした。
栞「それで、その応急以外にも艦全体の整備も担当をしている感じだね。大雑把に言えば艦に在中する整備士みたいなものかな」
私の話に"へぇ~"と皆がなってると、やっと陸に降りれる準備が出来たみたいだった。
それでⅣ号に乗せてもらってる私は、"陸は陸でも海上フロートだけど"と思いながら、陸に降りた。
大洗の街に……というより、試合をするエリアにはたくさんの人達が来てて、屋台も並んでいる様子を見ながら、試合をするエリアまで移動をした。
次回は、聖グロリアーナとの親善試合前後の話を書きますが、カットする場合がありますので、その辺りは目を瞑って頂けたら幸いです。