猫と俺の オブ ユニバース   作:滝ノ水ネロ

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18 エルフィンⅡの武装

俺と虎鉄はエルフィンⅡの横でバトゥが用意したミサイルと対峙していた。

 

なぜそうなったかというと、バトゥに手伝えることはあるかと俺達二人が聞いてみたところ、

 

「お二人は霊理力(れいりりょく)とは違う力を行使できるとお聞きしたのですが本当ですか?」

 

と逆に聞かれ、

 

「ちょっと試したいとことがありまして、お願いしてもよいですか?」

 

なんてお願いされてしまったのだ。ちなみにバトゥの友好度は青色になっていた。なにか変化があったのだろうか。

 

そして今、ミサイルが目の前にあるということだ。わかったかな? 俺はわからない。

 

「このミサイルってムギホシが使っているのよりも大きいミュ?」

 

そうなのだ、ムギホシが背中のランドセル(?)から発射するのは直径5センチ、長さ20~30センチだったと思う。それに比べてこっちは直径10センチ、全長80センチのものが揃えられて置いてある。

 

ナビによると全部で320本あるとのことだ。

 

「これはエルフィンⅡに搭載する武装の一つです」

 

「ミュ、なるほどニャ」

 

「このミサイルは普通の爆薬を使ったものと違って、霊理力を使っているのです」

 

「その霊理力を使うとどうなるんだ?」

 

「こうなります」と言ってバトゥは、リモコンを使って遠いところにある100メートルの大きさの巨岩を狙ってミサイルを2つ撃って見せてくれた。もちろん爆薬のものと霊理力のものだ。

 

その威力は段違いに霊理力が上だ。というかレベルが違う。

 

「それで、あなた達の行使する『力』もこのミサイルに充填できればと思ったのです」

 

それは唐突だな!

 

「難しい場合は、ムギホシ様に霊理力の充填お願いしようと思います。もう承諾の返事はいただいていますが」

 

俺達が乗る船のことだし……やれたらやった方いいけど。ちょっとバトゥの言い方がエラソーなのだけども。

 

「そう言われちゃあ……」

 

「やってみようニャ!」

 

「充填するにはミサイルに手を翳してやっているとムギホシ様は仰っていました。ミサイルは中身が空ですから、とりあえず1つずつ充填してみてください」

 

俺と虎鉄は80センチのミサイルに力を入れようとしてみた。

 

「これってナビって使えるかニャ?」

 

「そうか見てみよう」

 

俺達は視界にミサイルを入れてイメージする。

 

 

『充填:0% 充填しますか? (充填には1000ptが必要です)』

 

 

おお、表示が出た! 1000ptが必要とか余裕だな。

 

「「出来ました!(ニャ)」」

 

バトゥもあまりの速さに驚愕している。

 

「と、とりあえず撃ってみましょう」

 

先ほどの巨岩と同じ大きさの岩を見つけて撃ってみる。距離もさっきと同じ500メートル。

 

「よろしく、どうぞー」

 

「やっちゃってニャ」

 

たぶん、霊理力と同じくらいか、すこし劣っている威力だと思う。

 

……その時、俺達は失敗したと痛感した。

 

 

カッ!!

 

 

ドドドドドガガアアアアァァァァァァァァ………

 

 

目の前に300メートルのクレーターが出来ていたのだ。

 

「……もう少し近かったらヤバかったニャ」

 

「さっきの霊理力の時もこれほどの威力じゃあなかったよなぁ」

 

「霊理力でも巨岩を消し去っただけですから……これは凄い……」

 

とりあえず、こちらの方に被害がなくてよかったとしかいいようがない。

 

しかし、これでミサイルの方は俺達に任せてほしい。

 

ちょっと思いついたことがあって試したいんだよね、と思っていたら……

 

ムギホシが走ってきて大音声で叫んだ。

 

「ちょっと、何があったの!?」

 

「すみません」

「ごめんニャ」

「申し訳ございません」

 

「謝ってるだけじゃわからないわよ!!」

 

とりあえず聖地にも被害がなくてよかった。

 




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