猫と俺の オブ ユニバース   作:滝ノ水ネロ

5 / 53
04 北へ

ルーンの民を探すってどこにいけばいいのだろう。

 

「地図に印を付けたって言ってニャかったっけニャ」

 

そうか、地図か。ナビを見よう。

 

「3Dで星の地図が出たぞ。虎鉄も見れる?」

 

「見えるニャ。拡大縮小も自由自在だニャ」

 

今いるのがこの大陸のここの印か。大陸は1つしかないようで、やはり赤道の付近だったみたいだ。で、ルーンの民がいるのはここの「聖地」というところだな。

 

「けっこう距離はあるニャ。海で別れていなくて良かったミュ」

 

「そうだな。距離は……5,500kmか……。笑っちゃうくらいに遠いな。聖地はこの星の北極から2,000kmだって、たぶん今より涼しいと思う」

 

この星は直径がおよそ13,000kmなので地球と一緒くらいだ。

 

ちなみに星の子が最後に訪れたのはいつの話かナビに聞いてみると――「5万年前となります」だそうだ。

 

滅びていないかちょっと心配だな。

 

「じゃあず~~~~~~と北上すればいいんだニャ」

 

「普通に歩いたら半年以上はかかるけど行くしかないな。レベルが上がれば……と思うが、戦闘があるかわからないから」

 

「ゲームみたいにモンスターばかりじゃニャイからニャー」

 

そう言いながら俺達は北への旅を始めたのだ。

 

*********************************

 

旅を始めて7時間。

 

「達郎……レベルまた上がったニャ」

 

「そうだなぁ。7時間でレベル4か。早いのか遅いのかわからないけども」

 

今回俺達は襲ってきた12匹のトリニティ・ファング・ドッグの群れを倒したところだ。

 

レベルは4に上がってこんな感じだ。

 

■田中達郎

魔法使い

LV:1⇒4 

 

HP:8⇒125

SP:20⇒247

 

攻撃力:1⇒6

防御力:3⇒11

STR:2⇒7

DEX:1⇒3

AGI:1⇒3

INT:6⇒29

MND:5⇒25

CHR:17⇒17

 

[アクティブスキル]

火術の魔法Ⅰ 水の魔法Ⅰ

 

[パッシブスキル]

なし

 

■虎鉄

盗賊

LV:1⇒4 

 

HP:15⇒237

SP:5⇒57

 

攻撃力:3⇒25

防御力:5⇒16

STR:3⇒12

DEX:6⇒27

AGI:4⇒22

INT:3⇒16

MND:3⇒16

CHR:27⇒29

 

[アクティブスキル]

なし

 

[パッシブスキル]

物理回避率アップ 忍び足

 

 

ちなみに俺はレベル3で水術の魔法Ⅰを覚えたのだ。なんと出した水が飲めるんだ。ラッキーとしか言えない。

 

 

「トリニティ・ファング・ドッグは最早楽勝ニャ」

 

しかし7時間で戦闘は20回ほどでなかなか思うように進めない。まだ旅を始めて5㎞くらいだ。

 

日没まであと2時間。これはここら辺で野宿しないとダメだな。

 

「ナビのおかげで、この星は1日24時間と地球とほぼ一緒とわかったからそろそろ野宿の準備をしないといけないな」

 

「野宿だったら横穴を掘って寝ようかニャ」

 

「そうだな。その方がよく寝られそうだな。交代で見張りをやらないとね」

 

「それならジャンケンで決めようニャン」

 

虎鉄は長い指が使えて嬉しいらしく、もっぱらジャンケンをしたがるのだ。

 

ちなみに今回は俺の負けである。

 

「やはりオイラは『ジャンケンの神』に愛されているに違いニャいミャ」

 

「なに言ってるんだか。あとねぐらの穴を掘ったらメインイベントがあるぞ」

 

「あれだニャ!」

 

「そう、あれだ!」

 

*********************************

 

「でもなかなかお腹空かニャかったミュ」

 

「体調管理機能のおかげかな。でも、ようやく空腹になってきたみたいだ」

 

お腹が空いてきたので、メインイベントの夕飯を食べようと思う。

 

食材はトリニティ・ファング・ドッグの肉だ。

 

それを香草と一緒に焼いて食すのだ!

 

 

香草は生えてる草をナビで調べて食用に適したものを採取した。

 

塩とかはないのでちょっと味気ないかもしれない。

 

でも、虎鉄は猫なので塩分は取らない方がいいかな。今は普通の猫とは違うけど。

 

俺達は軽い段丘を見つけて、そこに横穴を掘ってねぐらにした。

 

今、ねぐらの外でトリニティ・ファング・ドッグを焼いている。

 

「匂いは食欲をそそるねえ」

 

「前は生の方が好きニャったけど焼いた肉の方が良い気がするニャ」

 

「よし、食べよう!」

 

「いたニャきますニャ」

 

「いただきます!」

 

 

「美味い!!」「美味しいニャ!」

 

 

トリニティ・ファング・ドッグがこんなに美味いとは思わなかった。

 

実は斃したトリニティ・ファング・ドッグは全部アイテムボックスに保管しているのだ。

 

今日だけでも50匹以上は倒したので、しばらくは食い物には困らないだろう。

 

旅は始まったばかりだ。

 

何が起こるかわからないから、なるべく食い物は貯蓄していこう。

 

しかし、この星の住人はどんな暮らしをしているのだろうか。

 

ひょっとして狩りまくっているトリニティ・ファング・ドッグも実は酪農とか養殖かも?と美味すぎてそんなことを考えてしまう。

 

この星の国家とか都市はどうなっているのだろう。

 

宇宙に行けるのだろうか。

 

この星の文化レベルは? 住人は地球と似た人達だろうか?

 

今更ながら考えないとダメだな。

 

「達郎、食べニャいのミャ。ひょっとしてホームシックなのかニャ?」

 

虎鉄が笑う。

 

「そんなんじゃないよ。俺もまだまだ食べるぞ。あ、そこは俺が食べるべき肩ロースだ!」

 

「先に取った方が勝ちだニャ!」

 

とかなんだかんだ言いつつ初日は終わるのだった。




読んでいただきありがとうございます。

よろしければ感想などお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。