ステージ作りの一幕
六花side
これは新入生歓迎会のステージ作りをしていた時のこと……
「ふぅ……守谷くんと相花くん、何だか手慣れてるね」
「そうかな?まぁ少し前からこういう作業をしてたからかな?」
日野下さんが入部する前からやっていたというのもあるし……理桜の場合はこういう作業に慣れすぎているということもあるからな……
「相花くん、どうしたの?」
すると日野下さんはさっきから木材を見つめている理桜に話しかけた。いや、本当に理桜は何をしてるんだ?
「うーん、倉庫にあった資材なんだよな。これ?」
「そう聞いてるけど……もしかして何かダメだったりするの?」
「うーん、ちょっと傷んでるから不安だな」
「それ、気にすることなのか?」
「今回使う分には問題はないけど、何が起きるか分からないからな……そう考えると他の資材を探した方がいいかなと」
理桜なりにしっかり考えているんだな……
理桜は倉庫に行ってくると言い、少し離れた。
それから10分後……
「いい感じのが無かったな……」
「それじゃこの木材をそのまま使うの?」
「いや、確保してくるか」
確保って……もしかして街のホームセンターに買いに行くのか?まぁそれくらいの理由なら先生辺りが車を出してくれそうだし、もしかしたら雨花さんが出してくれそう……
「あ、それだったら私も手伝うよ」
「日野下……助かるよ。それじゃちょっと用意してくるから……寮に置いてあるチェンソーを……」
「え?え?買いに行くんじゃないの?」
「何を言ってる。わざわざ買いにいかなくても学校の周りに腐るほどあるんだ。それを使わないでどうする?」
「そっか!」
「と言うわけで六花、ちょっと行ってくる」
「いや、行かなくていいから……普通に買いに行こうよ……あと日野下さんも理桜の冗談に乗らなくていいから」
「あ、冗談か~そうだよね」
本気だと思ってたのか……いや、こう言わないと本気で理桜は学校の周りの木を切ってこようとするからな……
とりあえず僕は先生に許可を貰い、理桜に資材を買いにいかせた。勿論、先生に送り迎えを頼んで……
雨花さんの謎
六花side
男子寮の寮母である雨花さん。本名不明、年齢不明の謎多き人なのだけど……普通に考えたら謎はそれぐらいだから大した謎って訳ではないよなと思っている僕だったけど……
「あの……雨花さん」
「どうかしました?」
「これ、何ですか?」
キッチンで弁当作りをしようかと思っていたら、明らかに料理に使わないであろうものが置いてあった
「これ?あぁ砥石ですか?ちょっと切れ味が悪かったので研いだまま置いたままでした。直ぐに片付けます」
「いや、砥石がどうとかではなく……」
確かに置いてあったら包丁でも研いだのかなと思う。だけど僕が気にしているのは別のものだ……明らかに包丁に見えないものが置いてある
「これ、包丁ですか?」
僕が指差したものは、サバイバルナイフと湾曲した刀身の短弧側に刃の……確かククリナイフだっけ?それが置かれていた
「あぁこれですか?ちょっと切れ味が悪かったので……」
「何に使うためにこれを?」
「秘密です」
うん、これ以上は聞かない方がいいかも……せめて理桜の私物とかなら納得できるんだけど……
「後で他のナイフを……」
聞かなかったことにしておこう……
次回本編に戻ります
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