蓮ノ空の花と桜   作:水甲

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第13話 意外な一面

六花side

 

日野下さんの一週間ライブ……とにかくいっぱいライブをしたいって事なのだろうけど……その行動力は誉めるべきなのか……

 

「とりあえず見守ってあげましょう」

 

「分かりました」

 

「暫くは日野下のサポートだな」

 

って感じで僕らの仕事は決まった。

そんなある日の放課後の教室……僕はクラスメイトからの相談を終えると日野下さんが声をかけてきた

 

「守谷くん、相花くんは?」

 

「先に行ってるって……」

 

理桜もここ暫くは大人しい。本人いわくクラブに集中するかららしいけど……まぁ変なことをしない分安心できる

 

「そっか~あ、さやかちゃん、部活行こう!」

 

村野さんに声をかけるが、村野さんはスマホを見つめて悩んでいる感じだった

 

「あ、はい!すみません。今準備しますね」

 

「どうしたの?」

 

「もしかしてまた理桜が……今度は何の肉を……」

 

「いえ、守谷さんに注意をしてもらってからは大丈夫ですが……あの、花帆さん、私のスマホで写真を撮ってもらって良いでしょうか?」

 

「えっ、うん、いいけど……」

 

日野下さんは村野さんからスマホを受け取り、写真を撮った。自分の写真を何に使うんだ?

 

「ありがとうございます。うん、いいですね。プロフィール写真はこれにしましょう」

 

「プロフィール?何の?」

 

「はい、スクールアイドルのアプリの、なんですが」

 

「スクールアイドルのアプリ?」

 

「私も夕霧先輩に言われて、自分のチャンネルを作ったんですよ。でもそこに載せる写真がなかなかうまく撮れず、そもそも自分の写真を撮るのに、あまり慣れていないものでして……先程も理桜さんにお願いをしたのですが////」

 

村野さん、何で顔を赤らめてるんだ?理桜は何をしたんだ?

 

「ま、待って!チャンネルって何?」

 

日野下さんは日野下さんでアプリの事が気になっていた

 

「ええと、こういうのです」

 

村野さんはそのアプリを日野下さんに見せた。村野さんの話いわく配信ができるアプリで、ライブ配信をしたり、雑談や練習風景を配信したり、多くの人に自分を知ってもらえるらしく、村野さん的にはスクールアイドルを始めた自分にはいい機会だから始めたらしい。それを聞いて日野下さんは慌てて部室へと行くのであった。

 

「置いてかれましたね」

 

「うん……村野さん、理桜は何かしたの?」

 

「えっ///まぁ、その……相花さんはなんと言いますか///ストレートって言うべきか///なんと言うか///」

 

本当に何を言ったんだよ……それにしても……あのアプリって……

僕はある人物のチャンネルを見つめたのだった。

 

 

 

 

 

さやかside

 

花帆さんが声をかける少し前、自撮りが上手くいかないことに悩んでいると、相花さんが教室から出ていこうとしているのを見掛けた

 

「相花さん、守谷さんと一緒に行かないんですか?」

 

「ん?あぁ六花は何かクラスの子の相談を受けてるから、先に行くって伝えたけど……」

 

「そうなんですね」

 

守谷さんは結構相談を持ちかけられる事が多い。しかもその相談の答えはしっかりしているみたいで……

 

「それじゃ俺は先に部室に行くよ」

 

「あ、少しお願いしていいですか?」

 

「お願い?」

 

「はい、私のスマホで写真を撮ってもらって良いでしょうか?」

 

私はスマホを渡そうとするが……

 

「断る」

 

断られた……写真を撮るだけなのに……

 

「一応理由を聞いてもよろしいでしょうか?」

 

「いや、写真を撮るのは良いけど、俺の場合は拘っちゃうし……それだけで迷惑かけちゃうだろ」

 

「拘る?」

 

「そう、拘る。元々可愛い村野をもっと可愛く撮るとしたら拘って時間がかかるから……ってどうした?村野、顔が赤いけど……」

 

「い、いえ、何でもないです……すみません。頼み事をして///後で花帆さんにお願いしてみます」

 

「そうした方がいい。じゃ!」

 

相花さんを見送る私……何で恥ずかしげもなくあんなストレートなことを言えるんですか?あの人は!

 

 

 

 

 

 

 

理桜side

 

先に部室に来ると乙宗さんがいた。みんなが来るまでのを待つことにしていると……

 

「どの紅茶にしようかしら?今日もこのあとライブだから、喉にいいものがいいわよね」

 

乙宗さん、色々と考えた上で紅茶とか出してるんだな……それにしても何で俺にはいつもアールグレイばっかり飲ませるのだろうか?

そんなことを考えていると日野下が慌てて部室にやって来た

 

「梢センパイ!スクールアイドルのアプリってなんですか!?」

 

「きゃっ。どうしたの?そんな勢いで」

 

「さやかちゃんにちょっと聞いたんですけど、何だか楽しそうだったので、始めてみたいなーって思って」

 

スクールアイドルのアプリか……じゃあさっきの写真がどうこうはそのアプリに使うためのものだったんだな

 

「そ、そう、でも日野下さんはまだライブを始めたばかりで、新しいことを覚えるのは大変じゃないかしら?」

 

「えっ、……やめた方がいいですか?」

 

「い、いえ、そういうわけじゃないのだけれど……そうね。自分のライブを見直せば何か新しい発見があるかもしれないわね。分かったわ。ライブまでは時間があるから、今、説明してあげる」

 

「やった!ありがとうございます!」

 

そんな話をしていると六花と村野、夕霧さんもやって来た。なのでみんなで説明を聞くことになった

 

「これがスクールアイドルコネクト。みんなは通称として、スクコネとも呼ぶわ。主にはスクールアイドルが配信をするために使うアプリね。本当は日野下さんがもう少し慣れた頃にお話ししようと思っていたのよ。インストールしたら貸してもらえる?」

 

「はい!」

 

日野下がスマホを乙宗さんに渡すが……何故か乙宗さんは難しそうにしていた

 

「ええと……」

 

「梢センパイ?」

 

「ちょっと待っていてね。操作が複雑で……」

 

「えっ!?梢センパイが手こずるようなものなんですか!」

 

「大丈夫。こずは機械がちょっと苦手なだけだから」

 

それは……結構意外すぎる気がする。六花も同じように思ってそうだった。

 

「後輩に間違ったことを教えないように、綴理。私に苦手なことはないわ。これは得意になる途中なの」

 

「そして認めようとしないんだ。ほら、かほ、登録したよ」

 

「綴理センパイの方が苦手そうなのに!」

 

日野下……それは流石に失礼だと思うぞ……と思っていたら村野が注意した

 

「それは失礼じゃないですか花帆さん」

 

「確かに!すみません!」

 

「ううん、いいよ。できることはできるんだ。ボク。できないことはぜんぜんできないんだけどね」

 

「ありがとう……綴理」




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