蓮ノ空の花と桜   作:水甲

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とある恋愛シューティングゲームをやり始めたけど、あるヒロインがグッドエンドしかいけない……頑張って好感度あげないと


第14話 配信を楽しむ

六花side

 

「コホン……では少し手こずってしまったけれど、これで使えるようになったわ。スクコネはね。近隣のライブやイベントもチェック出来るのだけれど、メインはさっきも言った通り、配信機能よ」

 

「配信は、まだ私もやったことないんですよね。なんだか大変そうで……」

 

確かに配信って聞くと難しいイメージがあるけど……

 

「村野、手伝えることがあるなら手伝うぞ。六花が」

 

「うん、頼まれれば手伝うけど……理桜が言うことでは……」

 

ため息をついていると、乙宗先輩が話を続けた

 

「大丈夫よ、そんなに難しいものじゃないわ。そうね、だったら日野下さん、試しに動画を撮ってみましょう」

 

「「えぇ!?」」

 

「それじゃ……いくわね」

 

有無を言わさず撮影を始めようとする乙宗先輩

 

「あ、あたしなにをすれば!」

 

「まずは簡単な自己紹介だけで、構わないわ。3、2、1、スタート」

 

「あのっ、初めまして!蓮ノ空学院、日野下花帆です!まだスクールアイドルを始めたばっかりの新一年生ですけど、みんなを笑顔でいーっぱいにしてみせちゃうから応援よろしくお願いします!ぴーすぴーす、みんなで一緒に花咲こうね」

 

凄いな……初めての筈なのにこんなに堂々と……日野下さんってやっぱり……

 

「おー……」

 

「か、花帆さん、凄いです!とっても可愛かったです!」

 

「えへへ、ほんと!?嬉しいなあ!こんな感じで大丈夫ですか?梢センパイ!」

 

「驚いたわ。ライブのときもそうだったけれど、貴方は本当に物怖じしないのね」

 

「えへへ、そうなんです。あたし楽しいと思ったことは何でもできちゃうんです。それ以外はなんにも出来ないんですけど」

 

「それはどうかと思うけど……うん」

 

ツッコんだら負けなのかな?乙宗先輩も反応に困ってるし……

 

「そ、そう。なるほど、モチベーションの管理が一番大事なのね」

 

「センパイ?」

 

「いえ、こちらの話。日野下さんは配信向いてそうだわ」

 

「えへへ、そうかもしれません。あたし、配信向いてるかも!」

 

「スクコネのことで質問あったら、なんでもボクに聞いてね」

 

「大丈夫よ。ちゃんと答えられるから、私だって先輩からしっかりと教わったもの」

 

「確かに、みっちりとメモ取っていたね。こずは勉強熱心でえらい」

 

先輩?スクールアイドルクラブって三年生いないよな?でも先輩って……いや、普通に三年生の知り合いがいるってことだよな?例えば大賀美先輩とか……

 

「あなたの言葉が皮肉じゃないことは分かっているけれど、なんだか釈然としないわ」

 

「あはは……」

 

村野さんは苦笑いをしていたのだった

 

「あたし、もしかして学校だけじゃなくて……全世界で笑顔を咲かせることが出来ちゃうってこと!?」

 

「とりあえずは学校内の人を笑顔に出来るようにライブ頑張りましょう」

 

「ハッ!そうでした!あたし、頑張ります!」

 

日野下さんは慌ててライブの準備をしに行き、僕らも行こうとするが僕は忘れ物に気がつき、部室に向かうと乙宗先輩と夕霧先輩の話し声が聞こえた

 

『まるで稲光みたいな子だね』

 

『……そうね。眩しくて、でもときどき目がチカチカしちゃうわ。じゃなくて綴理、後で少し話があるのだけれど良いかしら?』

 

『?いいけど……あんまり怒らないであげてほしい』

 

『怒るだなんてそんな。少し私が、迷っているだけ。相談したいことがあるの』

 

『そっかよかった。ボク、こずに怒られるの、苦手だから』

 

『あなたの話ではなくて、日野下さんの話だけれどね』

 

何の話だろう?というか僕が聞いてて良いのかな?とりあえず少ししてから忘れ物取ろう

 

 

 

 

 

 

 

そんな事があった日のお昼、学食に行くと日野下さんと村野さんが楽しそうに話しているけど……

 

「なぁ、理桜」

 

「あぁ、少し待つか」

 

今は声をかけるべきではないな。うん

少し離れたところで僕らは二人の話を聞くことに……

 

「それでさやかちゃんは練習風景を配信することにしたんだ」

 

「はい……それはそれで恥ずかしいんですが……でも、人前でお話しするよりは、できそうな気がしたので……夕霧先輩に見てもらいながら、頑張ります」

 

「へえー、あれ、でも何で別々なんだろ?梢センパイと綴理センパイ、あたしたちを一緒に教えてくれれば良いのに」

 

「なんでも、それが『伝統』だそうです」

 

「でんとー?」

 

「はい、蓮ノ空学院のスクールアイドルクラブは代々、部活動内でいくつかのユニットに分かれていて、互いに切磋琢磨しながら、研鑽を重ねるそうです」

 

「そうなんだ!じゃああたしたちって、一緒にステージに上がったりできないの!?」

 

「どうでしょう?でも、そうかもしれませんね」

 

「ええー、さやかちゃんとスクールアイドルするのも楽しそうだったのになあ……」

 

「私は……同じ道を歩んでいるなら、これも『一緒』の形だと、思います。別々の先輩の元で、共に成長していく花帆さんが、次はどんなライブを披露してくれるのか。想像するだけで、たのしいですよ」

 

「さやかちゃん……」

 

「花帆さんと乙宗先輩のライブ、私もすっごく楽しかったですから!」

 

「そうだね。良いこと言うね。流石さやかちゃん!」

 

日野下さんに褒められて少し恥ずかしがり始める村野さん。もしかして無自覚?

 

「うっ、すみません。あの……ちょっと、恥ずかしいことを言ってしまいました」

 

「ううん!そんなことない!よーし、だったらさやかちゃんのことだって、たっぷり楽しませちゃうからね!あたし!」

 

「そうしたら、次は私が花帆さんをもっともっと楽しませられるように頑張ります」

 

「幸せ無限ループだ!というわけで、きょうの配信はここまでです!ね、さやかちゃんすっごくかっこいいでしょ?みんな。これからも、こんなあたしたち蓮ノ空学院スクールアイドルクラブを、応援してね」

 

「配信していたんですか!今の!」

 

うん、村野さん……気付いてなかったみたいだった。とりあえず配信終わったから二人の所に行こう

 

「配信終わったみたいだね」

 

「というか村野に秘密でやってたのかよ……」

 

「あ、二人とも……あれ?普通に入ってくれれば良いのに?」

 

「いや、男の僕たちがいきなり入るのはダメだろ」

 

「そうだな。あくまでスクールアイドル……だからな」

 

「何だか遠慮させてしまいすみません」

 

「そういう配慮も大切だから、日野下さんも気を付けて」

 

「うん、分かった」

 

「それにしても……同じ道を歩んでいるなら、これも『一緒』の形か……」

 

「な、なんですか?守谷さん」

 

「いや、何年か前にそういうスクールアイドルがいたって聞いて……」

 

「部活動内で分かれてやってたのか?」

 

「いや、その学校のスクールアイドルはソロが中心だったらしくな……それでも同じ道を歩んでいるからこそ、一緒って聞いて……ちょっと思い出した」

 

まぁスクールアイドルについて勉強してたときに知ったことだけど……確か名前は…………

 

 




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