蓮ノ空の花と桜   作:水甲

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ガンダムブレイカー4やり過ぎて、目が痛い


第16話 気づいたこと

六花Side

 

クラスメイトの相談事を受け終え、僕は部室に寄らずに直接中庭に行き、日野下さんのライブの手伝いをしていた。そしてライブが終わり、

 

「きょうのライブも、すっごく楽しかった~」

 

「お疲れ様、ちょっと遅れてごめん」

 

「ううん、守谷くん、気にしないで。今ではクラスメイトの相談役になってるんだし」

 

本当に何でそんな事になっているの気になるけど……

 

「お疲れ様、日野下さん」

 

すると乙宗先輩がやって来た。

 

「センパイこそ、お疲れ様です」

 

「すみません。部室に寄らずに…」

 

「いいわよ。守谷くん」

 

「センパイ、毎日毎日付き合ってくださって、ありがとうございます!」

 

「いいのよ。私もライブが好きだから」

 

確かに乙宗先輩も付き合ってくれてるけど、ライブが好きじゃないと無理だよな…

 

「えへへ、スクールアイドルって楽しいですね!ライブをして、そのライブをスクコネで配信して……どんどん応援してくれる人が増えていって、いっぱいいっぱい笑顔が花咲いていって……もう無敵な感じですよね!これ!一週間と言わず、このまま一ヶ月!いや、三年間毎日ライブをするって言うのも……」

 

「さ、流石にそれはどうなのかしら…」

 

一週間でもかなり無茶振りだったのを…三年間って……乙宗先輩も苦笑いしてるし……

 

「そういえば、さやかちゃんから聞いたんですけど、蓮ノ空のスクールアイドルクラブって変わっていますよね。部内でユニットに分かれているだなんて…」

 

「ああ、そうね。蓮ノ空は芸術においての名門校で、スクールアイドルという言葉が生まれる前のこのクラブは、もともと芸楽部という名前で活動していたの。由緒正しい伝統のある部なのよ」

 

そうだったのか。日野下さんも僕と同じように驚いていた

 

「あのー…部内でユニットに分かれるってことは、あたしと梢センパイが同じユニットってことなんですよね?」

 

「そうね。今のままだと、そうなるわ。もしあなたに他に組みたい人がなければ、だけれど」

 

「いえ、あたしは梢センパイとがいいです。あたしにスクールアイドルの魅力を教えてくれたのは、梢センパイなんですから!た、確かに綴理センパイも、すっごく美人な方ですけど、でも、あたしが綴理センパイと組んじゃったら、さやかちゃんに怒られちゃいますよ。守谷くんと相花くんはサポートメインですし」

 

「ナチュラルに僕らも候補に挙げられてた?」

 

流石にアイドルは出来ても、みんなが望むスクールアイドルにはなれないからな…

 

「ふふ、そうね。そうかもしれないわね。あっちは村野さんがご執心みたいだから」

 

「わわっ、もしかして梢センパイこそ、あたしと組みたくないですか……!?」

 

「そんなはずないでしょう。だいたい、あなたを誘ったのは、私なのよ?」

 

「あれ!?そうでしたっけ!?あたしが梢センパイに、スクールアイドルやりたいって言ったような……」

 

「あ、それは……ま、マネージャーに、そう、マネージャーに誘ったのは私、ってことよ」

 

「乙宗先輩、何か一瞬欲が漏れ出しました?」

 

「気のせいよ」

 

笑顔で否定されたけど、うん、これ以上は言わない方がいいな

 

「私はね、スクールアイドルが大好きなの。幼い頃から、何度もスクールアイドルのライブを見て、胸を弾ませたわ。自分の身体ひとつで見てくれる人を魅了する。その姿が、とても麗しく焼きついて、こんな芸術もあるんだ、って感動したの。最初にあなたを誘ったきっかけは、あなたがこの学校でなにか楽しいことが見つけられればいいという、お節介だったのかもしれないけれど、今はね、あなたを見ているとあの頃の私を思い出すの。ただ純粋にスクールアイドルに憧れていた、情熱的な気持ちを」

 

「ええっと、それって、今は違うんですか?」

 

「今は……憧れているものに、自分もなろうと思ってしまったら、楽しいだけじゃないことも、いっぱいあって……で、でもね。その過程だって、私はちゃんと楽しんでいるつもりだから。大変なことも多いけれど、自分の上達を感じられるのは、嬉しいことだわ」

 

「上達、ですか」

 

「ええ、でもいいの。これは私のやり方。あなたにはきっと、あなただけのやり方があるわ。あと少しで一週間ライブも終わりね。その後のことは、またその後に考えましょう」

 

「分かりました!その後の中庭の予約は、その後に取りますね」

 

「本当に三年間毎日ライブをするつもりじゃないわよね?そうよね?」

 

「今後の予約とかは僕が取りますから…日野下さんなら本気でやりかねないですよ」

 

「お願いするわ。守谷くん」

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜

 

女子寮のご飯は基本的に美味しいらしい。そんな話を日野下さんや村野さんから聞いている。まぁ男子寮も雨花さんが来てからは食材が来るようになってるけど……

 

「…………」

 

「ねぇ、何でそんな遠い目をしてるのよ?」

 

慈との定期報告してるが、僕はボーッとしていた

 

「ごめん。ちょっと…夕食が…」

 

「男子寮ってちゃんとしたのを食べてるはずよね?」

 

「基本的には……」

 

「基本的に?」

 

「今日は何故か理桜と雨花さんがノリノリで猪を解体し始めて……」

 

「………本当に変わってるわね」

 

「うん…」

 

しかも量も多い……本当に慣れるのがかなりキツいかも……

 

「そういえばあの子頑張ってるわね」

 

「日野下さん?」

 

「一週間ライブしてるけど…」

 

「まぁ楽しいでやってるから…」

 

「でも気づいてるのかな?」

 

「何に?」

 

「見てみて」

 

慈に言われて、日野下さんが配信しているライブを見ると……

 

「これって…」

 

「六花はサポートに集中してるから気づいてなかったみたいだけど……」

 

日野下さんのライブ……隣で踊る乙宗先輩と合っていなく、他のスクールアイドルのステージと比べると……

 

「始めたばかりだから、まだこれからって事だけど……」

 

気がついて落ち込んでなければ良いけど……

 

「ちゃんとサポートしてあげなよ。六花」

 

「分かってる」




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