前半はオリスト、後半は本編になります
六花Side
花帆さん達スリーズブーケのライブが終わってから数日後の事、梢先輩からある相談を受けた
「理桜の様子がおかしい?」
「えぇ、ここ数日…様子がおかしいのよ」
おかしいって……確かに……
「寮でもご飯食べてるときに、ずっとぼーっとしてましたね」
「それぐらいならまだ良いのよ」
「と言いますと?」
「花帆さんから聞いたのだけれど……ホッケーマスクを被って、チェンソーを持ったままぼーっとしてたらしく、凄くびっくりしたとか…」
それは普通に驚くよ……
「何か知らないかしら?」
理桜の様子がおかしくなった件……もしかしてだけど…
「この間の梢先輩が足を捻った時が……」
「あの時?そういえばあの時の彼は何処か変だったわね。焦っているような……」
「僕も理桜が焦った理由についてそれとなく聞いてるんですけど……」
勝手に話すのは駄目だと思った。理由云々は理桜自身が話すべきだし……
「そう……ね。いつか話してくれる時を待っていた方が良いみたいね」
「それにもしかしたらいつの間にか普段通りに戻ってるかもしれませんよ」
「そうね」
理桜のトラウマ……無責任な言い方になるかもしれないけど、いつかは乗り越えるかもしれない。そう思うしかないな。
それから数日後、僕はお昼休みに慈に呼び出され、配信の手伝いをしていた。
「ハロめぐー!全国五千万人のめぐ党さん、藤島慈だよ。きょうも元気だった?どう?慈ちゃんに会えなくて寂しかった?あはは、ごめんね。色々と身の回りがバタバタしてて、なかなか配信できなかったんだ。私のスクールアイドル活動もすっかり休止中だし、めぐ党のみんなにはいろいろと待たせちゃっててごめんだよ!
」
慈……
「さて、それじゃあ早速、最近のトピックスなんだけど……じゃん!なんと!かつてのラブライブ!優勝校である蓮ノ空学院スクールアイドルクラブに、二人の新入生が加入したんだよ!わーわー!ふたりともとってもかわいいの。日野下花帆ちゃんと村野さやかちゃん。今日は二人のことを、ちょっとピックアップして紹介してみるね。日野下花帆ちゃんは乙宗梢とユニットを組むことになって、チャンネルに飛んでみると、沢山のライブ映像が配信されているから、気になる人はぜひチェックしてみてね。花帆ちゃんはなんというか、太陽って感じかな?ライブステージの上の笑顔が、とってもかわゆいんだよ。輝くような笑顔って、ああいうのを言うんだろうねー。まだスクールアイドル始めたばっかりみたいだから、歌もダンスも勉強中みたいだけど……なんとね、こないだのライブで注目集めて、新人のスクールアイドルなのに、4月のMVPとして特集されたんだよ。これってけっこうすごいことでしょ?ま、私も1年生のときに月間MVPもらったことあるんだけどね!え?不正とかしてないってば!やだなぁ、人をフィクサーみたいに言って。私はかわゆいから最初から注目度も高かったし、あとは……仲間にも恵まれていたからね。それだけだよ」
仲間に…恵まれていたか……理桜は僕のことを仲間って思ってくれてるよな?
「花帆ちゃんはね。すっごくがんばってたんだよ。見ていると、ついつい応援したくなっちゃってさ。たぶんね。スクールアイドルが大好きでたまらないって気持ちが伝わってはくるからだと思うんだ。スクールアイドルとしてはちゃめちゃに強いよね。と、これが日野下花帆ちゃん。どう、推したくなった?今から推したら3年生まで余すところなく、ずっーと推せるかも。オススメだよ。さらにもう一人の新入生、村野さやかちゃんの話もしようと思ってたんだけど……わっ、もうお昼休み終わっちゃう!ごめんごめん、またすぐ配信するから、きょうはここまで!わー、ドタバタしててごめんなさーい!めぐ党諸君!バイめぐー!」
そう言って配信を切る慈。
「配信のペース配分ミスっちゃうなんて、我ながら珍しい失敗。しょうがないかな……なんたって、かわいいかわいい後輩の話だもん。六花も手伝いありがとうね」
「対したことしてないよ」
「いやいや…っ…」
慈が言い掛けた瞬間、不意に足を押さえた
「慈!?」
「あー、大丈夫……ほんとっ、むかつく……」
「慈……」
「今回はヒヤヒヤしたんだよ……梢も花帆ちゃんもほんっとに怪我だけには気をつけて欲しいよ……誰かを悲しませちゃうから……」
「慈……」
「……六花も心配させてごめんね」
「………」
「私は大丈夫だから……花帆ちゃんは自分の道を見つけられたみたいだけど、次はさやかちゃんの番……綴理は手強いよ。でももしかしたら理桜って子が頑張ってくれるかもね」
「理桜が?」
「六花は見守ってあげてね」
感想待ってます!