六花side
昼食を食べ終え、少し食休みしつつ予習をしていると理桜に呼ばれた
「お目付け役の人が来たぞ」
「わかった」
お目付け役か……まぁ理桜の行動の結果そうなったのは仕方ないとして、問題なく過ごせればいいな……そう思いながら二人でリビングに行くとそこには……
「乙宗先輩?」
「守谷くん、久しぶり……って程じゃないわね」
「知り合い?」
「初日にちょっと……もしかしてですが……」
「えぇ沙知先輩に頼まれてね……今から少しいいかしら?」
何処かに連れていくのか?もしかしたら乙宗先輩が所属するクラブの所まで行くとか?それにしてはまぁ警戒されてる……いや、仕方ないけど、仕方ないけど……理桜。懐に入れたペンはなんだ?
「用心に越したことは……もとい従姉妹の形見を……」
「お前の従姉妹は死んでないだろ……そもそもそれ……」
「いや、用心用心」
絶対に必要ないだろ……それ……
僕は頑張って理桜を説得し置いていってもらうことにした。うん、ビリビリペンはいらないよ
乙宗先輩に案内され、ある部室に入る僕ら……理桜が部室に入ったの行動はツッコまない。うん、明らかに罠とか警戒してたけど……
「ここが私が所属しているスクールアイドルクラブよ。沙知先輩の話では貴方たちも入ることになるけど……」
「スクールアイドルクラブ……」
慈も入っている。今は……
「それで雑用とかやれば良いですか?」
「えぇそうなるけど……正直男子を入れるのは私は反対だけど……」
「大丈夫です。乙宗先輩が心配しているようなことはないと思います」
多分僕らが部員に手を出さないか警戒しているのかもしれない。そんな事したら退学……退学を回避したとしても在学中は後ろ指を指されそうだけど……
「理解が早くて助かるわ……」
「ただ……」
「ただ?」
「別の意味で手を出しそうな奴がいるんですけど……」
さっきから理桜が部室を見渡しては……「罠を仕掛けるなら……」とか言っているのは流石に見過ごしてはいけない気がする
「理桜。やめておけ」
「…………分かったよ」
「守谷くんを見張る必要があるのかしら?」
「大賀美先輩曰く二人一緒に見といた方が良いらしいですよ」
「そうね……まぁ警戒はしているように見えるかもしれないけど、貴方の事は信頼した方が良いって慈が言っていたわ」
「慈が……」
何だかんだ世話を焼いてくれるのな……後でお礼を言っておくとして……
「慈は顔を出したりは?」
「いいえ、してないわ」
「そうですか……」
それだけ……重く考えてるみたいだな。
「慈と知り合いみたいだけど……どういう関係なのかしら?」
「親の付き合い……と言うより家の親が慈の担当をしていて、その縁で…………」
幼馴染……と言うわけではないと思ってる。
「そう……それじゃ今日はこれで話は終わりよ。本当はもう一人の子も紹介したかったけど……何をしているのやら……」
ため息を付く乙宗先輩。何だかんだ苦労してるんだな……
乙宗先輩から今度僕らの仕事内容をまとめておくと伝えられ、今日は解散となった。
男子寮に戻り、リビングで落ち着く僕ら。
「はぁ……色々と大変なことが起きそうだな」
「まぁ大丈夫だろ、あくまで雑用だし」
「そうだけど……」
理桜は麻袋を持ち、何処かへ行こうとしていた。何か嫌な予感がする
「どこ行くんだ?」
「ん?近くの森に罠を設置しに」
「…………何で?」
「熊とか猪とか出た時のため……念のためだよ。あ、ちゃんも学校側には罠を設置した場所を教えて猟師の人たちにも伝えるように頼んどくから」
「…………頑張って」
「おう」
もうつっこまない……つっこみきれない……僕は理桜を見送り、部屋に戻ろうとしたが……
「少し散歩するか」
散歩に出かけるのであった
そこら辺をブラブラしていると目の前に蓮ノ空の制服を着た子がいた。白のショートボブで、ぱっと見美形な人だけど……じっと立ち止まって空を眺めてるけど……何をしているんだろう?
次回は六花と綴理との出会い!
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