蓮ノ空の花と桜   作:水甲

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久し振りになってしまった……



第33話 さやはさやらしく

理桜Side

 

休憩時間、綴理さんは嬉しそうにおでんを食べていた

 

「ここのおでん好きなんだ」

 

「はい……とっても美味しいですね。あんまり外でご飯を食べることもありませんから、なんだか新鮮です」

 

「確かに俺も外食はあまりしない方だな…」

 

「それは良かった。あちち、前はよく来てたんだよ」

 

「ああ、はい。れいかさんから聞きました。夕霧先輩も最初はきょろきょろしてたって」

 

「そっか……そうだったかな?でもボクは……居るだけで良いって言われたんだ」

 

「居るだけで、良い…ですか?」

 

「そう。最初はスクールアイドルクラブみんなで来た。こずは色んな人とすぐに仲良くなってたし、みんな全然違うことやってて……それでボクは、居るだけで良いって言われた」

 

「それは…えっと。褒められているんでしょうか」

 

「どうだろう。たぶん、褒められてはいない」

 

「ですよね……」

 

確かに褒められてはないけど、まだ帰れと言われていないだけマシなんじゃないかって思ってしまう

 

「でもね。言われたその時は、そのまま言われた通りにしただけだったけど…今は違うんだ。その意味が分かったから」

 

「意味……ですか?」

 

「そう。さやのおかげ」

 

「えっ?」

 

「さやはいつも、ボクにできないことをしてくれてた。でもなんにもできないボクを、さやはいつも必要としてくれたよね。だから、ボクはボクで居て良いんだって思えたんだ」

 

「それは、えっと」

 

「ボクはボクでいい。さやも、さやでいい。この三日間……さやは、他の誰かだったかな?れいかさんの代わりでも、お店の人の代わりでも、理桜の代わりでも……立ってるだけのボクの代わりでもなかったと、思うんだ」

 

綴理さんの言葉を聞いて、さやかはようやく抱えていた問題の答えが見つかったみたいだった。

 

「きっとみんな、さやに会いに来てたんじゃないかな。誰でもない、さやに」

 

「それ、は……」

 

「どうだろうか、さや。ボクが踊る時に、もしきらめきがあるのなら。それはきっと、ボクがボクで居ることを許されているからだ。だったらさやはもう少し、さやがさやで居ることを許してあげたら良いと思うんだ。お姉ちゃんのように、でもなくて。ボクのように、でもなくて。それで良いんだと、思う」

 

綴理さんが伝えたいことを伝え終えるとさやかは俯いていた。それを見て綴理さんは顔を覗かせていた

 

「あれ、ごめん。大丈夫?」

 

「はい、大丈夫です。私は、大丈夫です。ここで出会った色んな人は、確かに私のことを見てくれていました。お姉ちゃんでも、夕霧先輩でもなく、私を応援していると、そう言ってくれて」

 

「ん」

 

「夕霧先輩は……それを教えてくれようと」

 

「うん。伝わって、良かった」

 

「……あの。ありがとうございます、夕霧先輩!私……頑張ってみます!」

 

「うん。がんばって」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

手伝いが終わり、寮まで帰る途中…さやかは話し出した。それはずっと思っていたことを…

 

「ずっと、1人で頑張ってると思ってたんです。リンクの上には1人で、点数が出て、ダメで……それで終わりだって。踊っているときはずっと、もっと上手くならなきゃって、それだけで。夕霧先輩を目指すことが、一番の近道だとばかり思ってました。でも……そうじゃないんですね」

 

「うん……うん。たぶんそう」

 

「自信がないんですか!?」

 

「どれが正解か分かってたら、ボクも悩まない。だからほっとしてるよ。さやに伝わって……それが、さやが欲しいと思ってたもので、本当に良かったって。……あー」

 

「先輩?」

 

「去年、いろんなことを教えてもらったんだ。先輩とか、市場の人達とか。ボクは、それこそなにも返せなかったけど」

 

「……」

 

「ボクに後輩が出来たときに頑張れば良いって……言われたんだった。……出来てた?」

 

「ふふっ……はい。こんなに清々しい気持ちになれたのは、本当に久し振りです。きっと、私が欲しかったものでした。先輩のおかげですよ」

 

「ん。よかった。ボクも、今日のさやを見て分かったからさ。これがきらめきなんだなーって」

 

綴理さんの言葉を聞き、さやかさんは涙をこらえていた。

 

「……本当に……本当に、そう見えましたか?」

 

「うん。誰でもない、さやだけの……頑張りとか、熱とか。これまでの、色んな気持ちが見えた。だから、今日ので良い。今日のさやが良い。すっごく、きらめいてた」

 

「っ……あ。ごめんなさい。嬉しいです。本当に」

 

「でも、そうだなぁ。今のさやと、早くライブがしたい。今の……全力のさやと」

 

「!……はい!あの、夕霧先輩!」

 

「ん?」

 

「わたし、今なら凄いことできそうです!」

 

「それじゃ…俺もそれに答えられるようにステージとか色んな準備を頑張らないとな…」

 

さやかの求めていたものが見つかり、次のライブに向けて頑張ることに…

 

 

 

 

 

 

 

さやかSide

 

「あっ、そっか…そうだよね。いい加減…決めなきゃ」

 

あるメッセージを見て、私はどうするべきか決断しなきゃならない。

そんな中、あるスクールアイドルの情報が目に入った。

 

「結ヶ丘のスクールアイドル……あれ?」

 

結ヶ丘のスクールアイドルの写真に、何処か理桜さんと雰囲気が似ている人がいた。

彼女は……一体…




明日からはスパロボ発売だからやらなきゃ…
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