蓮ノ空の花と桜   作:水甲

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久し振りの更新!


第41話 先輩達の秘密

六花Side

 

男子寮と女子寮の間に作られた屋根付きのベンチスペース。僕、理桜、花帆さん、さやかさんは集まっていた

夕方、梢先輩との話を共有するために集まることになっていた

 

「そうですか。そんな事が」

 

「うん…確かにあたしも、梢センパイと一緒に頑張りたいんだけどね!でも、何というか。さっきの梢センパイの言い方が、ちょっと気になって」

 

「私も…」

 

「えっ?」

 

「私もさっき、綴理先輩と少し話したんです。記事にするにあたって、去年の話に触れた時…」

 

「そっか。…それで綴理センパイは何て言ってた?」

 

「はぐらかされちゃいました」

 

先輩達は去年の事は触れたくないみたい…僕が知る限りの事も関係はしてるけど…

 

「六花、何か知ってるのか?」

 

理桜がそう聞くと花帆さんたちも僕の方を見た。

 

「もしかして対立しているからとか!?」

 

「実は仲が悪いとかではないですよね!」

 

「待った!先輩達がそういう事はない。多分普通に聞いても否定するだろうし…」

 

「じゃあ!なんで!」

 

「教えてください!」

 

「僕が話すのは2人の信頼…」

 

2人というよりかは…三人だけど…

 

「僕が話せることは少ない。理由としては答えを知ってるからこそ…話せない。去年の事はそれだけの事なんだ」

 

慈との関係を知られ、梢先輩から聞かされたこと、僕は2人が話すまでは黙っていることにしている。

 

「ただ2人は一緒のステージには立てない。そう思ってる」

 

「どういう事?」

 

「何かあるんですか?」

 

「半年前の約束がそうしてる。それだけ…」

 

「じゃあ!半年前に何かあったのか!それをどうにか出来れば、センパイたちも!」

 

「そもそもこの件は記事を書くために始めたことじゃないのか?」

 

理桜がそう言うと2人は黙り込んだ。理桜は僕の味方なのか二人の味方なのか…

 

「そうですね。ただの好奇心で踏み込んで良い問題とは、思えません。記事のためのお話は、もう十分聞けましたから」

 

「それは…」

 

二人の場合は好奇心で踏み込みたいだけじゃないのは、分かる。ただ問題があればどうにかしたいという気持ちが強いだけ

 

「踏み込むのは簡単かも知れない。だけど踏み込んで後悔することもある」

 

僕の言葉を聞き、2人は暗い顔をしていた。それだけ重いことなんだ。

その日はそのまま解散となり、お互いの寮へと戻る

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の放課後、花帆さん達は改めて先輩たちにお互いどう思っているかを聞き、梢先輩は何処か冷たく、綴理先輩は寂しそうにしていたらしい。

 

「あたし、綴理センパイの寂しそうな顔見ちゃったよ。梢センパイだって、絶対今のままが嬉しいなんて思ってないじゃん。2人とも、大好き同士で…だったら、もう少し何かあれば…」

 

「2人はまた、一緒にスクールアイドルが出来ると?」

 

「その、もう少しなにかの何かさえ見付かれば良いのにって思うんだ。どうしたって今のままは嫌だよ。梢センパイにも綴理センパイにも、あんな顔一生しないで欲しいれ2人のことが好きだから!」

 

「花帆さん…」

 

「ダメな気持ち…かな?」

 

「いえ、いいえ。そうですね。どうにかしてあげたいと思うのは、先輩の事が好きだから。一生暗い顔をして欲しくない。私だってそう思いますよ」

 

「うん、センパイ達が抱えてるものが分かれば…あたし達で、手掛かりさえ掴めれば!」

 

花帆さん達は僕の方を見る。僕はため息をつき…

 

「僕からは話せない。ただ手掛かりがあるとしたら…大倉庫にあるかも」

 

「大倉庫に…」

 

「なるほど、確かにあそこなら…」

 

「六花、回りくどいな」

 

「仕方ないだろ。話せないことなんだから…」

 

 




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