蓮ノ空の花と桜   作:水甲

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ギリギリ7月にあげられた


第42話 先輩達の過去

六花Side

 

僕らは大倉庫に向かい、何か情報を得られないか探していると、花帆さんがあるものを見つけた。それはスクールアイドルクラブの活動記録。

 

「これ、去年のだ」

 

「ということは、この辺りですね…」

 

僕らは手分けして去年の活動記録を読んでいく

 

「アルバム作り…私達もやってみたいな…あまり、プリントすることもありませんし…あ…」

 

「どうしたの?」

 

「これ、見てください」

 

さやかさんに言われて、僕らは覗き込む

 

「センパイたちだ!」

 

「1年生の時の先輩がた…なんだか新鮮ですね『DreamBelievers…1年生お披露目!』ドリーム、ビリーバーズ?」

 

「曲の名前かな?でも、1年生お披露目ってことは」

 

「はい。これは、去年の撫子祭みたいですね」

 

「一緒のステージに、立ってる。梢センパイも、綴理センパイも。……っと、あれ?」

 

写真に写っていた小柄の生徒…見覚えがあるな

 

「これは……生徒会長?」

 

「ほんとだ!それに……この人、どこかで……」

 

花帆さん、さやかさん、理桜の3人はもう一人の事を見つめていた

 

「その人は藤島慈。僕の幼馴染みだよ」

 

「そうなんだ…」

 

「じゃあ、これが去年のスクールアイドルクラブのメンバーだったんですね」

 

「ねぇ、六花くん。この人達、何で今は…」

 

「生徒会長の事は詳しくは知らないけど、慈に関しては僕の口からは言わない」

 

下手に言うべきではないしね

 

「気になることではありますが…今は、綴理先輩達の事を優先しましょう」

 

「そうだね…探そう!」

 

そう言って探すのを再開しようとしたとき、転びそうになった花帆さん。さやかさんは咄嗟に抱えるが、それと同時に何かが本棚から落ち

 

「これ…」

 

「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ…ラブライブ!地区大会突破!?え、すごい!センパイたち去年、全国大会出てるの!」

 

「花帆さん、この下です」

 

「下…え?全国大会出場…辞退?」

 

「みんな、いるの?」

 

不意に梢先輩の声が聞こえ、驚く僕ら

 

「あっ…梢…センパイ」

 

「綴理先輩…どうして、ここに…」

 

「あなた達、そんな気まずそうな顔をしなくても良いわ。記事のために去年のことを調べようとしていたんでしょう?」

 

「え、あっ、えっと…そうです!そうなんです!」

 

「そうよね。悪い事なんて何もしていないのだから、そう身構えないで」

 

「ありがとう、ございます。えっと、おふたりは私達を探しに?」

 

「いいえ。そうじゃ、なかったのだけれど。遅かったみたいね」

 

「大倉庫に残ってるかも…って気付くのが遅かったってこと?」

 

「人がここに来るんじゃないかって、そう気付くのがね。その前に、この辺りのものは隠しておきたかったのだけれど」

 

「捨てないの?」

 

「……捨てないわ。戒めだもの」

 

「あ、あの!これ…えっと!去年ラブライブ!の地区大会を突破してたんですね!」

 

「…花帆さん」

 

「は、はい…」

 

「それ、渡してくれる?」

 

花帆さんは梢先輩に言われるまま、見つけた記事を渡した。梢先輩はその

記事を受け取ると少し辛そうにしていた

 

「はぁ…これは私の失態ね。…確かに辞退したわ。全国大会」

 

「梢センパイ……?」

 

「言うの?」

 

「この子達は悪くないもの。部活のために、頑張ってくれただけで…隠せなかったのは私達の責任。だから、変にしこりを残すより、きちんと話した方が良いでしょう」

 

「……ん」

 

「去年の今頃は、もう少し部員がいたのよ。私と綴理を含めて、1年生が三人。それから2年生が一人だけ」

 

「それって生徒会長と六花くんの…幼馴染みの」

 

「えぇ…先輩は…引退したのよ。それで残された三人で頑張ろうとした矢先に、もう一人が怪我をしてしまって。だから…ラブライブ!地区大会には私と綴理で出たの。でもね。足並みが合わなかったのよ。綴理と私じゃあね。だから全国大会は辞退したの。地区大会は突破できたし、突破したからには続けるべきだとも思ったけれど…これ以上続けてもお互い不幸になるだけだったから。私は…綴理の隣には立てなかった。だから、もう一緒にやらないって決めた。でも、それで問題は無いの。綴理にはもう村野さんが居て、私には花帆さんが居るから。変に勘繰らせたならごめんなさい。でも、心配なんて一つもないから。だから…この話はここまでよ」

 

「梢センパイ…」

 

「そんな顔しないで。私達は大丈夫だから。ねえ、綴理」

 

「……うん」

 

「じゃあ、先に戻っていて。私達はここ片付けておくから」

 

僕らはそのまま大倉庫を後にするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

男子寮に戻り、今後について話し合うことになった僕と理桜

 

「どうする?このまま終わりにするか?」

 

「先輩達は終わりにして欲しそうだったけど…」

 

多分花帆さん達はどうにかしたいって思うだろうな

 

「俺は…このまま終わりにする……必要は無い。何とかしたいって思ってる」

 

「理桜」

 

「相花家はとことん問題に対してはどこまでもついていくつもりだ。解決するまでな」

 

「お節介な家系なの?」

 

「そうかもな」

 

「それだったら僕もだよ。このまま終わらせたくない」

 

「なら決まりだな。明日辺り花帆達にも話すか」

 

「そうだね」

 

先輩達の気持ち、どうにかしたい。色々と頑張らないとね




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