蓮ノ空の花と桜   作:水甲

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第8話 寮母さん

花帆side

 

マネージャーとして頑張る事になった次の日の朝、朝練に向かったさやかちゃんと別れた私は部室に入ると梢先輩がギターを弾いていた。

 

「あら来ていたの?ごめんなさい。気づかなくて」

 

「い、いえ、っていうか……梢先輩って楽器も弾けるんですか?すごい!」

 

「人並みにはね。我が家はみんながみんな…音楽に携わってるの。それで子供の頃から一通り」

 

「一通りって……え?ギターの他にもピアノとか!?」

 

「あとは……バイオリンとトランペット、フルートにサックスなんかも……」

 

梢先輩……かっこいい~~

 

「ただ作曲をする時は、基本はギターかキーボードを使っているかしらね」

 

「作曲……作曲って!えっ!?曲を作ると書いて!?」

 

「え、えぇ…せっかくだから、新入生歓迎会で新しい曲を披露しようと思って…そうだ。よかったら途中までだけれど、聞いてもらえないかしら?」

 

「聞きます!聞きたいです!聞かせてください!」

 

新曲を聞けるなんて……凄く楽しみ!

 

「それでなにか気になるところがあったら指摘してもらいたいの」

 

「そうですか!えっ?むりですね!?」

 

「そんな元気いっぱいに断らないで?」

 

ムリムリ…指摘なんて私には…無理だよ…

 

「ね、いい曲を作りたいのよ。お願い…マネージャーさん」

 

「うっ……そんな業務があるなんて知りませんでしたけど……」

 

「今付け加えました。貴女のためだけに…心を込めて歌うから…ね?」

 

そんな風に言われたら……そう言えば…

 

「あの……守谷くんと相花くんの二人は?二人にも聞いてもらった方が……」

 

二人もマネージャーみたいなものだからと聞いてたし……それに朝練の時間なのにいないのが気になる……

 

「二人なら生徒会長に呼ばれて朝練に出れないって連絡があったわ。もしかしたら放課後も無理だって」

 

「生徒会長に呼び出し……」

 

二人とも呼び出されるようなことは……守谷くんは真面目だし、相花くんは……無茶苦茶な感じだけど授業も真面目に受けてる。そんな呼び出しくらうことは…………

 

「もしかして退学……」

 

「何でそんな発想に至るのか分からないけど……寮母さんの件よ」

 

「寮母さん……そう言えば男子寮にはいなかったですね」

 

共学になったとはけど、男の子が入学するとなるとかなり難しい試験を受けないといけないから、今年ようやく入学したのがあの二人なんだっけ?

 

「どんな人なんだろう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

六花side

 

朝に大賀美先輩に呼ばれ、寮母が見つかり、放課後会うようにと言われた。乙宗先輩にはクラブを休むことを伝え終え、放課後……男子寮の前に理桜と一緒に待っていると……

 

「初めまして、雨花と言います。お二人が蓮ノ空の男子生徒ね」

 

長い黒髪を一つにまとめた女性……見た感じ20代くらいだけど……

 

「初めまして……あの名字は?」

 

「それは秘密です」

 

名字が秘密って……

 

「年齢は?」

 

理桜……そこで年齢を聞くのはどうかと思うぞ……と言うか普通女性にそういうことを聞くこと事態アウトだぞ

 

「秘密です……と言いたいですけど、成人を向かえた娘がいます。今はある人のお世話をしたいとかで頑張ってますね」

 

成人を向かえた娘がいるって……結構若そうに見えるのに!?とりあえず変なことを口走らないようにと理桜の口を手で塞いだ

 

「とりあえず寮の中を案内してもらっていいかしら?」

 

「はい」

 

「むがむが……」

 

 

 

 

 

寮の中を案内していくけど、雨花さんは気になることがあるたびに質問していた。

 

「ここの寮のWi-Fiは?」

 

「俺が個人で設置してますので、学校側から何かされても大丈夫です」

 

「屋根にソーラーパネルがあったけど……」

 

「色々と面倒なのでソーラーパネルと後は自家発電で」

 

「自家発電?自転車とか?」

 

「いえ、床とかに上手く発電できるように改修しました」

 

「各部屋の防音は?」

 

「しっかりと対策してます。隣で何かしていても音が漏れたりはしません」

 

「そうね……お二人とも年頃だしね」

 

変な気遣いされてるけど……気にしたら負けだよな

 

「雨花さんの部屋は一階になりますけど……大丈夫ですか?」

 

「えぇ大丈夫よ。それじゃ二人ともこれからよろしくね」




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