須賀京太郎{東}
宮永界{南}
宮永咲{西}
席が決まると京太郎たちは席に座る。咲はお菓子を食べ、京太郎はジュースを一口飲んだ。そんな2人を見ていた界がこの三麻のルール説明を始める。
「35000点スタートの40000点返し、持ち点がマイナスで飛び。北は全員の役牌とし、大明槓による責任払いは無しで、ツモ損あり、そして国士無双の暗槓和了もありだ。積み棒はロンなら1本200点、ツモなら1本100点。あと、点数計算は四麻と同じでいくよ」
「うわぁ、北の抜きドラと責任払いないし、ツモ損ありって私対策すぎるよお父さん」
「こうでもしないと咲と勝負にならないからね。京太郎君始めちゃって」
「はい、サイコロ回しますね」
京太郎がサイコロを回して三麻が始まった。
【東一局】 親 京太郎 ドラ{白}
東:京太郎「35000」
南:界 「35000」
西:咲 「35000」
京太郎 手牌
{一九①②②[⑤]⑤378東東南} {⑦}
界 手牌
{九6北5発⑥北白796西4}
咲 手牌
{一一②③④⑨⑨⑨57西北中}
親である京太郎が{南}を河に捨て、三麻が始まった。
6巡目
咲 手牌 打{西}
{一一一②③④⑤⑨⑨⑨567}
(リーチをかけても安いし、お父さんが何かやってくるかもしれない。それにしても、お父さんは理牌しないから手牌がどうなっているか分からないよ……不要牌はちゃんと捨ててるみたいだけど、引いてきた有効牌は全部右に置いてるだけ、テンパイしてるのかな?)
咲は界の手牌に視線を向け、界はそんな咲をチラッと見ると、自分の手牌に目を向ける。
界 手牌
{6北5⑥北7964北139}
捨て牌
{九西発③①白}
(咲は僕がテンパイしているかどうか見ているね、この手はまだ一向聴だよ)
界は表情に出さないように気を付けて、心の中で呟く。
9巡目
京太郎 手牌
{①②②④④[⑤]⑤⑦[5]78東東} ツモ{⑤}
京太郎 打{7}
捨て牌
{南一九3発6}
{1⑧7}
界 手牌
{6北5⑥北7964北139} ツモ{⑨}
界 打{⑨}
「それカン」
咲は界の六筒をカンする。 {横⑨⑨⑨⑨}
そして嶺上牌に手を伸ばして牌を掴むと笑顔になる。
「ツモ!」
ドラ{発西}
{一一一②③④⑤567} {横⑨⑨⑨⑨}
ツモ{②}
「嶺上開花のみ、400・800」
「おっ、今日初めて咲の嶺上開花が見れたな! 部活ではやらなかったから心配してたんだよ」
「初めての相手だったし、緊張しちゃって……って、京ちゃん早く点棒ちょうだい!」
点棒を要求すると咲は、和や優希や部長の事を思い出して顔を赤くして、それを隠すためにサイドテーブルに置かれたジュースを飲んだ。
【東二局】 親 界 ドラ{発}
西:京太郎「34200」-800
東:界 「34600」-400
南:咲 「36200」+1200
京太郎 手牌
{一②⑥⑦⑧⑧⑨11457南}
界 手牌
{④②一中東西①北89⑨⑦7} {⑤}
咲 手牌
{③③③④⑤⑥2356東南中}
1巡目
界 打{一}
咲 ツモ{4} 打{東}
京太郎 ツモ{発} 打{一}
2巡目
界 ツモ{東} 打{西}
(1巡前に咲に東を捨てられちゃったか。麻雀ではよくあることだね)
咲 ツモ{北} 打{中}
京太郎 ツモ{6} 打{②}
3巡目
界 ツモ{北} 打{中}
咲 ツモ{4} 打{北}
「ポン」
界は咲の北をポンする。{北北横北}
界 打{④}
咲 ツモ{③} 打{南}
(お父さんがポンしてくれたおかげでカンできるようになった)
京太郎 ツモ{9} 打{南}
(さっきは危険な感じがした南が急に危険じゃなくなったな。咲の当たり牌だったのか)
7巡目
咲 ツモ{⑧}
「カン」{裏③③裏}
咲が八筒をツモると、カンと宣言して三筒を手牌から倒す。そして嶺上牌を掴み、手牌の横に置いてツモと宣言。
「ツモ!」
ドラ{発8}
{④⑤⑥⑧234456} {裏③③裏}
ツモ{⑧}
「ツモ・嶺上開花・タンヤオ、1300・2600」
【東三局】 親 咲 ドラ{7}
南:京太郎「32900」-1300
西:界 「32000」-2600
東:咲 「40100」+3900
京太郎 手牌
{②②⑧444[5]679南発中}
界 手牌
{③8[⑤]7⑦④2⑥⑥④4⑧3}
咲 手牌
{一③25556789西西白} {西}
1巡目
咲 打{一}
京太郎 ツモ{6} 打{中}
界 ツモ{東} 打{東}
2巡目
咲 ツモ{1} 打{③}
京太郎 ツモ{9} 打{発}
界 ツモ{九} 打{九}
3巡目
咲 ツモ{3} 打{白}
(よし、四六七九索待ちのホンイツ、4索だと一気通貫も付くけど、京ちゃんが全部持ってそう)
咲 手牌
{1235556789西西西}
京太郎 ツモ{7} 打{南}
界 ツモ{北} 打{北}
(配牌一向聴だったのに咲が先に聴牌したか。この局も咲が
9巡目
咲 ツモ{西}
(誰も出さなかったけど、自分で引けば関係ないよね)
「カン」{裏西西裏}
「ツモ!」
咲はカンをすると、当然のようにツモと宣言して手牌を倒す。
ドラ{7②}
{1235556789} {裏西西裏}
ツモ{9}
「ツモ・嶺上開花・ホンイツ・ドラ1、
6000オール」
【東三局】 一本場 親 咲 ドラ{3}
南:京太郎「26900」-6000
西:界 「26000」-6000
東:咲 「52100」+12000
京太郎 手牌
{一③③⑥⑦⑧347西西発中}
界 手牌
{①南4東⑨東⑧西南7一西③}
咲 手牌
{②②④④[⑤]⑥⑦259東北北} {北}
1巡目
咲 打{東}
京太郎 ツモ{1} 打{一}
界 ツモ{9} 打{南}
2巡目
咲 ツモ{東} 打{東}
(あっ、さっき東捨てたばかりなのに……)
京太郎 ツモ{8} 打{中}
界 ツモ{①} 打{東}
3巡目
咲 ツモ{②} 打{9}
京太郎 ツモ{⑨} 打{発}
界 ツモ{白} 打{①}
13巡目
(来た、ここでカンして嶺上開花すれば三倍満だけど、もっとカンすれば数え役満!)
咲 手牌
{②②②②④④[⑤]⑥⑦⑦北北北} ツモ{④}
咲は京太郎や界の捨て牌を見る。
京太郎 捨て牌
{一中発1発西}
{白西中⑨8⑧}
界 捨て牌
{南東①⑧③⑥}
{白③97⑤4}
(京ちゃんからはテンパイ気配を感じない、お父さんはテンパイしてそうな感じだけど分からない、でも私の和了は止められない)
「カン」{裏②②裏} ツモ{④}
「もう一個カン」{裏④④裏} ツモ{北}
「もう一個カン! {裏北北裏} 「ロン」
咲は嶺上牌に手を伸ばして、持って帰る時に牌を見て、七筒と確信して和了る気でいた。しかし、横から界が何かを言っていることに気が付き、界の方を見る。
「咲、聞こえなかったかい。その暗槓した北、ロン」
界は手牌を倒していて、何で待っていたかを見せる。
界 手牌
{南東⑨西一西9①九発白中1}
「今理牌するからな」
バラバラな手牌だけれども、北を暗槓したのに和了れる役は決まっている。その時から咲は震え始めていたが、界が理牌すると、牌から感じる気配が分かるようになり、咲は更に震えが強くなって青ざめていく。
界 手牌
{一九①⑨19東南西西白発中} ロン{北}
「国士無双、一本場だから32200」
咲は持っていた七筒を手から零れ落とし、気持ちが落ち着いてから点棒を払った。そして、南場に入るのであった。
【南一局】 親 京太郎
東:京太郎「26900」
南:界 「58200」+32200
西:咲 「19900」-32200