魔導学校〜アルルとその先輩の物語〜   作:由兎

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アルルが主人公。


<最終回>アルル、魔力が暴走する!

今日は休日。ここはカミュ先輩の家だ。

お腹が減ったぼくはお昼を御馳走になる。今日のメニューはカレーチャーハン、サラダ、ぷよゼリーだ。先輩が二人前を作ってくれる。先輩の作る料理は美味しい!

だけど、ぼくはラーラちゃんに言われたことが頭から離れずに過ごしていた。ぼくは思い切ってそのことを話をしてみた。

 

「ねぇ、カミュ先輩。ぼくたちの関係は不適切じゃない?前さ、カミュ先輩の家に行ってご飯を食べたことを話したら、変な反応をされたんだよ」

「…気づいていた。純粋にオレを頼ってくれるのを嬉しくてな。言い出せなかったんだ」

「!?」

「オレだって完璧じゃない。これからはお互いに自立をして支え合う関係に築くべきだ」

「先輩の言う通りかもしれない。けど、寂しいんだよ」

「自分を大切にすることも必要だ。これからは距離を置こう」

「距離を置くって?」

「会う頻度を減らすということだ」

「え?ヤダよ!」

「オレ達は次第に大人になっていく。だから、これも訓練みたいなものだ」

「で、でも」

「本当に困った時や寂しくなってしまった時は今みたいに食事でもしよう」

「ぼくから誘ってもいい?」

「勿論だ。お前のことを大切な友人だと思っているよ」

 

ぼくの家庭は母子家庭だ。幼稚園の時にお父さんが行方不明になってしまって、知らず知らずのうちにカミュ先輩に求めていたのかもしれない。

困ったことがあったら、何かと先輩に頼りっている生活を送っていた。ぼくが先輩に返したことと言えば、魔物退治くらいで一人暮らしになってからというものの、結構な頻度で先輩の家を訪れて食事、アイテムをもらうなどをしていた。まるで家族のような関係だった。

 

次の日。ぼくは魔導学校に登校をした。

今日から新しい趣味を見つけないとね。放課後になると、かなりの頻度で3年生の教室に行っていたし。

図書館にでもって行こうかな。はッ!?

ふと、先輩と勉強をしたことが思い浮かんでしまう。こういうのがダメだったんだ。とりあえず、ぼくは買い物に行って食事や冒険に必要な食べ物や道具を買い揃えた。

献立を考えるのが面倒くさくってついつい好物のカレーライスばかりになってしまう。

海鮮カレー、山の幸カレー、りんごとはちみつ入りのカレー。材料は違うけど、いつもカレーライスじゃんか!とツッコミをされたっけ。 

そういえば、ルルーからテイカテイカ村の近くにある腹いっぱい山でたまに修行をしているという話を聞いた。ぼくは格闘技はできないけど、そこの近くでなぞぷよなるクロスワードみたいなものを解くとカレーの材料が貰えるという話を聞いた。

ぼくは放課後になると腹いっぱい山に登ることにした、まるくメガネをかけた紫色のナスグレイブがいた。

 

「オイラの問題を解くんだナス」

『ここに当てはまるぷよは何色だ?』

簡単、簡単!ぼくはきいぷよとむらさきぷよを書き込んで2連鎖を作ることにした。

「オイラの負けだナス」

らっきょをもらった!らっきょだったら、家にもあったんだけど、まぁいいか。

ぼくは腹いっぱい山のてっぺんを目指して登っていく。

 

武士の鎧を着たモグラ。サムライモールがいた。

「ルルー殿以外ではじめて人に会ったでござる」

「え、そうなの?」

「うむ。我とてルルーファンクラブの会長をしている。お主も入らぬか?」

「ぼくはなぞぷよを解きにきただけだよ!」

「ふむ。ならば、解いてみよ」

ルルーってファンクラブなんてあったんだ。

『てつぷよ以外すべて消すべし』

問題自体は簡単なものの、てつぷよって何?

ぼくはぷよをみどりぷよを1匹を千切って落下をすることを書き込んだ。

おじゃまぷよと違って消えなかった。ダンジョンでも見たことがなかったし、レアなぷよぷよなのでは?

1連鎖の同時消しだ!

「お主、やるよのぅ。これを受け取れ!」」

ぼくはぷよぷよキャンディーをもらった。アミューズメントの景品の飴だ。

「これ、カレーの材料なの?」

「らっきょが切れてしまって、すまぬ」

複雑。ぷよぷよキャンディーとはす〜ぱ〜ぷよぷよびんご。大型のアーケードのビンゴゲームの景品だ。

ボタンを押して、シャッフルをしたぷよぷよのボールを縦、横、隅に揃えるとキャンディーが出てくる。何故かこのゲーム、ぷよぷよが3つしか揃っていないのにビンゴ扱いなんだよね!

ぼくも小さい頃にボタンを押すのが楽しくてよくやってた。まだ、あったんだね。

それにしても、山だからか登って行くと酸素が切れて、格闘家は山登りは慣れていると思うけど、魔導師には辛い。ぼくは家に帰ることにした。

しかし、空から

 

「は〜ら〜ほ〜ろ〜ひ〜れ〜は〜れ〜」

うああああっ。酸素が切れているっていうのにハイパー音痴のハーピーの歌声が聴こえてくるぅぅ。

「ちょっとやめてよ!」

「人が気持ちよく歌っていたのになにをするんですぅ!」

「こうなったら勝負!」

『三色同時に消せ』

ぼくはおじゃまぷよの上にみどりぷよを置くように書き込みをした。2連鎖!ありゃ、二色同時てミス!

「ら〜ら〜ら〜♪」

ミスをしたら、歌声が!いたっ!ぼくはダメージを受けた。よし、今度こそ。ぼくはおしゃまぷよの上にあおぷよを書き込んだ。三色同時にやった!

「これをあげます。ぼくはジャガイモをもらった!」

 

らっきょ、ぷよぷよキャンディー、ジャガイモ。

妙な組み合わせのカレーの材料を持って、ぼくは山を降りることに。家に着いた時には夕食の時間を過ぎていた。

らっきょとジャガイモだけだと何も作れないよ!

ぼくは棚にあった缶詰を取り出して、パンを焼くことになったのであった。

ぼくは放課後になぞぷよを解くという生活を続けた。ただ、カレーの材料目当てじゃなくて、パズルゲームとして遊んでいるだけ。

テイカテイカ村に行ってみたら、ボリュームが多い黒髪。模様がついた鎧を身につけた剣士がいた。

「俺の弟を知らないかああ?」

色んな人に話しかけている。

この顔、どこかで見たことがある。

…。

……。

………思い出した!幼稚園の時に魔導の塔でイリュージョンとして出てきたビリーバーンだ!

アミーゴカプセルで変わりに戦闘をしてくれるように捕まえたんだけど、ミセスイヴによって負けて消滅したんだっけ。

本物はテイカテイカ村にいて、彷徨っているなんて思っていなかったよ!

「お前、俺の弟を見なかったか?」

「赤い髪の人?」

「違う。俺と同じ色だ」

以前、ダンジョンのボスで登場をしたボスと顔が似ているし、剣士だからはその人だと思ったから違うらしい。

 

テイカテイカを村を出ようとしたら、…!!ルルーだ。何やら苛立っているらしい。

「ああ、もう最悪!!よりにもよってあんなヤツにパンツを覗かれるなんて。しかも、ウィッチまであたしを利用をして、きぃぃぃ。マスクドなんとかといい、魔女の塔に入るべきではなかったわ」

なんか今は関わらない方がいいみたいだね。

パンツということは変質者がいるのかな…怖くなったぼくはその場を離れるようにした。しかし、ルルーに見つかってしまったらしい。

「誰かと思ったら、アルルじゃない」

「あんた、シェゾって知ってる?」

「誰それ?」

「知らないんだったら、いいわ」

それだけを言うとルルーはどこかに行ってしまった。魔導学校の生徒?でも、聞いたことがないな。もっとも、どういう人か聞こうと思っても、今は聞く勇気がなったよ。ウィッチってたまに登校する時に見かける別のクラスのコだったね。

ファンクラブがあったり、怒っている姿を見たり、知らない一面を見た気がする。

 

次の日、魔導学校の掲示板にて。

『シェゾ・ウィグィィを捕まえたものは謝礼とミノタウロスを一週間、貸出するわ。こき使いなさい! 依頼者ルルー』

そこには白い髪で目が青い。青いハチマキらしきしたした人物の絵が描かれていたんだけど、まるで子供がクレヨンで描いたような落書きでよくわからなかった。

シェゾって何をしたんだろうね?パンツを覗かれるということは変質者に違いはなさそうだけど。

 

カミュ先輩と会わなくなって、一ヶ月くらい経った。ぼくはなぞぷよ以外にも新しい趣味をすることにした。

なんだかいつもと調子が狂うなぁ。ぼくは魔導学校に行く途中にみどりぷよが邪魔をしてきたから、ファイヤーで攻撃をした。

「ファイヤー!」

!?炎が青い。

「じゅう。ぷよぷよ〜ん」

体当たりだ。

「やったな!」

「ファイヤー!」

今度はいつもと同じだ。どーなっているの?

「ぷよよよ」

みどりぷよはばたんきゅ〜だ。それからみどりぷよを何匹か倒したんだけど、ファイヤーがまるでネズミ花火や線香花火のようになってしまって不安定だ…どうしよう。そんなある日。校門のところに辿り着いたら、魔導学校の生徒が次々に魔物を倒していた。魔物がいるのは不思議じゃないんだけど、なんか多くない?

そうしたら、ぼくの前にあかぷよが現れた。

「ぷよぷよっ」

「アイスストーム!」

氷の魔法を唱える。しかし、氷ではなく何故か雪が降っていた。

「ぷよっ、ぷよーっ」

それでも、あかぷよには効いているみたいだった。ぷよは体液をかける。げげげっ、これをかけれたら、仲間を呼ぶ合図みたいなものだ。あかぷよが集まってきた。

「ぷよぷよ!」

「ぷよよ」

「ぷよ」

「ダイヤキュート!」

ぼくは攻撃あげる呪文を唱える。

「ぷよーっ!」

「ぷよよーっ!」

「ぷよっ!」

3匹に体当たりをされた!けっこー、痛い。

「ア・アイスストーム!」

氷の魔法が炸裂をして一面を凍らせる。

が、しかし、攻撃が強すぎたみたいで校門や近くに生えていた木までが凍っている。ぼくの魔法が

炸裂をした!あかぷよは消え去った。

ああああ、目眩がするぅ。ぼくは雪女が通ったかのようになった道を歩いて魔導学校の校門をくぐり抜ける。

ああ、こんな時にカミュ先輩がいれば…ダメだ。ダメだ、先輩に頼ってしまったら。ぼくは一人で生きていかなきゃ。それに距離を置こうと言われたじゃないか。

 

ぼくは目眩がしながらも、教室に入って授業を受けてた。

「アルルちゃん、大丈夫?」

「うん、なんとか」

「具合が悪かったら、早退したほうがいいわけよ」

「大丈夫だよ」

クラスメイトのチカちゃんが話しかけてきた。

学校が終わるとぼくは家に帰って寝てしまった。これで明日、よくなるといいんだけど…

 

朝起きた。体調は変わっていなかった。ぼくはどんな状態でも体調が回復するという緑汁を飲んだ。

「にっがーい!」

ぼくは朝食のパンと目玉焼き、ベーコンを食べている。よくも悪くもない普通だ。

そして、魔導学校に向けて登校しようと思う。

昨日と同じでまだ目眩がするぅ。緑汁を飲んだ意味がなかった。ぼくは普段、利用をしないドラゴンタクシーを利用をした。

「毎度、ご利用ありがとうございます」

「魔導学校まで」

玄関にドラゴンが2匹いる。馬車みたいに乗る場所がある。入学試験の時はこのドラゴンタクシーを使うことは禁止をされていたけど、入学をした今は使うことができることができるようになった。しかし、残念ながら、有料。ぼくは踏み台を登って、椅子に座った。

ドラゴンたちが走り出した。このドラゴンは飛行タイプじゃなくて、地上を走るのに特化をしたタイプだ。

初めて利用をしたんだけど、結構、揺れるのね。もはや、目眩だかよくわからなくなっていた。

賃金を払って、魔導学校に登校をしたんだけど…そのあとのことは覚えていなかった。気がつくと、そこは校庭で。

「…アルル!アルル!」

閉じた瞳を開けると、そこには碧眼の目をした人物が映り込んでいる。意識が朦朧としている中どうやら、黒髪のようだ。

「…先輩?カミュ先輩?」

「気づいたか!お前が倒れたと聞いて、杖を使って飛んできたんだ。本当に困った時は声をかけろと言っただろう!」

「だって、ぼくもこうなるとは思っていなかったんだもん」

「倒れるなんて異常事態もいいところだ!」

「だって〜」

「だってじゃない!!」

 

「フフフ」

「ぼく!?」

カミュ先輩と会話をしていたら、そこにはぼくと同じ服装や顔をした人物がいた。けど、服装の色は違うし、マントはボロボロだ。

「ドッペルゲンガー!だけど、この威圧はなんだ」

ドッペルゲンガーはダンジョンにいる定番の魔物だ。冒険者と全く同じ容姿と攻撃をしてきて、油断をすると大惨事になる。

「そうさ、ボクはただのドッペルゲンガーじゃない。時空の狭間から来たんだ」

「どうして、ここに?」

「キミの魔力を感じてね!ボクと1対1で勝負だ!!フフフ」

「アルル、気をつけろよ!今のお前は普段の体調じゃないからな!」

ぼくはドッペルゲンガーと勝負をすることになった!

「ファイヤー!」

「アビス!」

「え、なにこれ?」

ぼくとドッペルゲンガーが攻撃をすると、そこにはおじゃまぷよが落ちてきた。

「勝負って、戦闘とは言っていないよ?」

「え?」

魔力の暴走だ!

「ばよえ〜ん」

ぼくは大量のおじゃまぷよを校庭中に落下させる。

「おっと!」

「ヴォイドホール!!」

ドッペルゲンガーが両手を挙げて、呪文を唱えた。

「ダイアキュート!…!?」

おじゃまぷよが落ちない。

「これを使っている間はおじゃまぷよが降らなくなるんだ!」

「そんなのアリ?」

「イクリプス!」

「やったな!」

結構な量のおじゃまぷよが落ちてきた。

 

「むむ!すごい魔力の気配!」

どこからともなく、そこには銀髪碧眼の知らない全身黒い服の男がいた。あれ、よく見たら、

「落書きの人!?」

ルルーの依頼を思い浮かべた。名前はなんだっけ?

「誰が落書きだ!俺の名前はシェゾ・ウィグィィ。闇の魔導師だ」

「とんだ、邪魔が入ったね」

ドッペルゲンガーは不機嫌そうだ。

「お前らがほしい!!」

「え?」

「は?」

シェゾと名乗った人物はぼくたちを指を指して、妙な言葉を言い放った。ぼくの魔力の暴走だ!

「ばよえ〜ん!」

ぼくは大量のおじゃまぷよを校庭に振らせた!

「シャドウエッジ!」

反撃をしてきた!おじゃまぷよがそれなりに降ってくる!再び、魔力の暴走だ。

「ばよえ〜ん!」

「む、無念!」

闇の魔導師と名乗った人物はばたんきゅ〜だ。

「あ、あれは掲示板の落書き!!報酬はいただいた!!ミノタウロスを貸してもらって、ダンジョン探索のお供にさせるんだ!」

闇の魔導師はてのりぞうの上に乗せられて、指人形みたいに小さいサイズになってしまった。何事もなかったかのように立ち去った。

シェゾという人物。ルルーのパンツを覗いたり、初対面の女の子に対してお前がほしいなんて言うなんてヘンな人なんだねー。

 

「仕切り直しだね…それにしても、キミの魔力の暴走ぷりはいい感じだね!気に入ったよ」

「よくないよ!」

「勝負だ、アルル!」

いきなりドッペルゲンガーの周囲におじゃまぷよが降ってきた!シェゾに邪魔をされた時にヴォイドホール効果が切れたみたいだ。

「ハハハッ」

「ジュゲム!!」

魔力の暴走により、おじゃまぷよだらけになる!

大きな爆発音が鳴り響いて、植えてあった木が倒れた。よし!もう少しだ!

「グランドクロス!」

反撃がきた!結構、おじゃまぷよがぼくの周りに降ってきた。

「ばっよえ〜ん!」

ぼくは大きな声で叫ぶ。魔力の暴走によりおじゃまぷよと一緒に太陽ぷよが落ちてきた!

ドッペルゲンガーが倒れた。ばたんきゅ〜だ。

「ハハハ…このボクが負けるなんて」

「あれ?」

空を見ると一部だけが黒い渦を巻いていて、時空の空間と思われる場所に繋がっていた。

ドッペルゲンガーは光の粒子になっている。ぼくのてのひらを見ると、青い焔が宿っている。それは人魂のようでちょっと不気味だった。

「ボクに勝ったことで魔力の暴走はこれでおしまいさ」

「どういうこと?」

「キミはもう一人のボクなんだから。さらば、もう一人のボク!」

光の粒子になったドッペルゲンガーが消滅をすると、ぼくの青い焔は時空の空間に吸い寄せられるように共に消滅をした。まるで肩に何かが宿っていた何かがいなくなったように体調がよくなった!

「この世界にはガイアースなる場所からやってきた勇者を名乗る人物がいるからな。いついかなる場所で強敵と戦闘になっても、不思議じゃないということだ」

今まで沈黙をしていたカミュ先輩が口を開いた。

「ふ〜ん」

「お前が倒れた時にどうなるかと思ったが、一人で解決をしたんだな、エライぞ!」

「えへへ」

このあと、用務員のキキーモラが張り切って、おそうじ大作戦でおじゃまぷよをすべて消し去ったのは別の話だ。ちなみにシェゾはというと、てのりぞうから元の大きさに戻ったあと、ルルーのパンツを覗いたと知ったミノタロスから猛牛乱舞、ミノスペシャルという技をかけられて、散々な目に遭ったと噂を聞いた。

 

ぼくは何度か困難に立ち向ったんだけど、なるべく一人で解決するようになってカミュ先輩からサポートを受けることは殆どなくなっていた。

次第にカミュ先輩が魔導学校を卒業をしたら、ぼくたちは会うことがなくなり、気がつくと1年の時が流れていた。カミュ先輩に頼っていた日々が懐かしく感じるものになっていた。

ぼくたちは年の離れた幼馴染であって、今までの仲が特別だったことを実感をしている。そうだよね。ぼくたち魔導師はそもそも幼稚園の時から留年をするのがごく当たり前な日常で今までが異常だったことに気づいていなかった。ぼくが先輩を必要としてしまって、面倒見が良い先輩がぼくの要望に答えてくれる。それが当たり前な日常として気がつけば10年続いていた。気を使うこともなく、その関係が居心地がよかった。

町でぼくとカミュ先輩が一緒に出かけた時に兄妹と間違えられたことがあったんだけど、恋人と間違えられたことが一度だけあった。学校内のことといい、距離感がおかしかったんだね。

それから更に時間が経過をし、ぼくは魔導学校を卒業をして、学校の斡旋で今年になってからに新しくできた児童訓練施設ダンジョン科の職員として配属された。

 

「今日からお世話になります。はじめまして、アルル・ナジャです」

「こちら、経営者の息子のカミュです。…おや?」

「!?カミュ先輩」

「なんだなんだ、知り合いか?」

 

周囲がざわざわしはじめた。まさか、ここで再会をするとは思わなかった!縁なんてあるものだね!

ぼくたちは昔話に花が咲いた。

こうしてぼくとカミュ先輩は以前とは別の人間関係を築いた。昔のように兄に慕う妹のようにじゃない。仕事上、パートナーとなったのであった。




これで最終話となります。
元々は4コマ漫画で二次創作をしていました。図書室にてが名残です。アルルが関係が不適切だと思わなくて、カミュが注意をしてくれなかった世界線がIFルートの共依存、厳しく注意をした世界線がIFルートの疎遠になります。

す〜ぱ〜ぷよぷよびんごは実際にあったゲームです。但し、90年代。
ドラゴンタクシーの元ネタはクリスマス号が発売される前に設定をされていたものです。残念ながら、製品版では使われない設定になってしまいました。
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