【急募】TS美少女が呪術界で生き残る方法 作:うぇいうぇい
……ダルい、何もかもが。
何の為に生きているんだろうな、俺は。
生まれる家を間違えた。
ここじゃ、俺なんざ人以下の猿呼ばわりだ。
だからといって、外に出る気も起きない。
外に出て、一体俺に何ができるんだ。どうせ何もできやしない。
…………ああ、ダリィな、生きるのが。
死んじまった方が、楽なのかもな……
「…………はぁ」
「また溜息ついとるな、甚爾くん」
「…………いいのか。俺みたいな落ちこぼれに、お前みてぇな選ばれたもんが関わって」
「甚爾くんは自分の価値が分かっとらへんなぁ。そんな背中丸めて、卑屈なって……正直見ててダサいで。この家で一番強いんは、甚爾くんや。パパの次に強い僕が言うんやから間違いない」
強い、強いねぇ……
御三家に生まれておきながら、呪力も、術式もまっさらだ。
どこがどう強いんだ。呪霊も祓えないでどうする。
「……馬鹿言え。俺は呪具に頼らねぇと祓えもしない無能だぜ」
「確かに甚爾くんは、呪力も無い、馬鹿力なだけの猿や。せやけど、呪霊に限っての話やろ。対人戦はフィジカルが物を言う。甚爾くんは、やろうと思えばこんな雑魚揃いなお家、ぶち壊せるんとちゃう?」
……ハッ。それを、持ってるお前が言うのか。
「気に入らねぇのか、この家が」
「当たり前やないか。扇のジジイなんてとっととくたばればええんや。あと兄ちゃん達も弱いし、生きる価値あらへん。パパと僕、あと甚爾くんが居ればええと思ってる」
……意味わかんねぇよ。とうとう頭でもおかしくなったか?
いや、元からか。
俺と組手をしろとか、戦い方を教えてくれとか、こんな落ちこぼれに意味の無い頼み事をしてくるぐらいだ。
「……なぁ、稽古、本気で頼まれてくれへん? まともに僕を鍛えられるの、甚爾くんだけなんや。一生のお願い、この通りや」
「頭下げんなよ。次期当主だろうが」
「次期当主なんてええ。あのクソガキをぶちのめせるなら何でもええんや」
「……あ? クソガキだぁ?」
「せや。躯躰総術の相伝、加茂のクソガキ……アレが僕をボコボコにしたんや。あの澄まし顔、もういっぺん殴らな気が済まん」
……へぇ。ここ最近のウザったい絡みようはソイツのせいか。
妙に賢いとは思っていたが、子供みてぇな所もあるじゃねぇか。
「くはっ……面白そうじゃねぇか。ガキの喧嘩は生憎やった事はねぇが、ボコし方は知ってる。それでいいなら教えてやるぜ」
「ホンマかいな!?」
「ああ……ただ、人を殴るのは久し振りなんでな。骨が折れたらスマン」
「……お、お手柔らかに頼むで」
十分くらいやった頃には、直哉は痣だらけなっていた。
投射呪法は性質上、一度動きを決めねぇとならんからな。どうしても直線的な動きになりやすい。
フェイントだの、相手の行動の先読みだの、戦闘における駆け引きをよく知らないと、俺みたいな無駄に目の良い奴に良いようにされちまう。
今回がその典型だな。
「おい、立てるか。直哉」
「し、死ぬかと思ったで……パパの稽古より痛い……痛すぎる……」
「体は慣らしたし、次からはここまでにしねぇっての。ほれ、泣くな泣くな。お前ボコしたって言い触らされたら、次死ぬのは俺かも知れねぇんだぞ」
「ほんと……加減だけは、しっかりなあ……?」
ここまで
先は長そうだ。
「……そうやった……これ、お願い頼まれてくれた報酬やで……好きに使ってくれてかまへん……」
「報酬だと?」
長方形の紙の封筒。
中には、一万円札が大量に入っていた。
「……こんなモン、貰ってどうすんだ」
「……? 甚爾くんくらいの歳なら……酒とかタバコとか、パチンコとか……やらんの?」
「馬鹿言え、まだ16だぞ。……まあ、パチンコだけはまだやった事がねぇが」
「僕もよう知らんけど……大人はみんなパーっと……やるもんらしいで……パパも言ってた……」
「……そうか。ありがとな」
金。
まだ両手で数える程しか使った事がない。
金で買う飯は美味かった。
美味かったが、まぁそれだけだ。ウチの冷めた飯でも腹は満たせる。
パチンコってのがよく分からんが……まあ、外で聞いて回るか。
直哉を家の中に担ぎ込んでから、近くの街に繰り出した。
ゲゲ謎は観てません(え
攻略したい子を選んでねっ♡
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王道?:五条悟
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邪道:禪院直哉
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外道:夏油傑
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覇道:羂索
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非道:宿儺
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寡夫:伏黒甚爾
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百合:庵歌姫
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呪霊:真人