cal.   作:オタクは末端冷え性

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たくさんの方に見ていただけてるようで嬉しいですが、同時に緊張もしてしまいますね。



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 登校中、暇潰しに桜公園の方までまわって散歩していると、自販機の前で紫さんが地面に突っ伏していた。

 

 

「……何してるんだ?」

 

「あや、瞬木さん。おはようございます」

 

「あぁうん……おはよう。それで、体調の問題?」

 

「いえ、そういう訳ではないのです。実は、自販機の下にお金が落ちてしまいまして……」

 

「ふーん、なるほど」

 

 

 俺は近くに落ちてる枝を拾って自販機の下をガサガサと掃き寄せる。

 二、三回すると桜の花びらの中に硬貨が交じってでてくる。

 

 

「あや、私の五百円玉……」

 

 

 紫さんが硬貨を拾い上げると、大事そうに握った。

 

 

「瞬木さん、ありがとうございました……」

 

「礼を言われるほどのじゃないでしょ」

 

「でも、この五百円がなければ今日のお昼は食べられないところでした」

 

「他にお金持ってきてないの?」

 

「いえ、私はそんなに経済的に余裕がある訳ではないので」

 

「家庭の事情というやつか」

 

「あい……」

 

 

 歯切れ悪く返事をする紫さん。

 

 ……これ以上話しづらそうなのは可哀想か。

 

 

「さっきのは今後やめた方がいいよ」

 

「あや、さっきのとは?」

 

「地面に突っ伏してたでしょ。紫さんみたいな子があんな格好してると、倒れてると勘違いされて騒ぎになりかねない」

 

 

 綺麗な顔立ちをした、ひかえめでおとなしい子。

 知らない人間ならともかく、紫さんを知っている人間であれば間違いなく誤解する。

 

 

「それに、どうしたのかと聞けば硬貨を落としたと言った。実際はともかく見た目が細身な紫さんが、下に手を入れるでもなく伏せてただけなのも変でしょ」

 

 

 まぁ汚いから手を入れるのを躊躇していた、という線が残るから別に十割変とも言い切れないが。

 

 そこまで言うと紫さんはこちらを見つめ、しばらく見つめた後、肩を落とすように息を吐いた。

 

 

「……やっぱり、瞬木さんも見えていたんですね」

 

「悪いね、今まで黙ってて」

 

「いつ頃からお気づきになったんですか?」

 

「君の言葉遣いが拙いときから」

 

「あやや……最初から、ということですね」

 

 

 そう、最初から。

 

 紫さんが学園に来たときから、俺はピンクのクマの着ぐるみとして認識できていた。

 

 

「一応助け船は出してたつもりだったんだ。この前も言っただろ、困ったら声かけてくれって」

 

「てっきり私はお世辞というものを言われてるのかと……」

 

 

 そう思われてるんだろうとは思っていた。

 

 

「こっちから容姿のことについて聞きに行くことも考えたけど、わざわざ擬態してるくらいだから隠したいんでしょ?」

 

「あい、余計な混乱を起こしては、地球の生命体に悪影響を及ぼしかねません。ですから仮の姿、紫和泉子として滞在しているんです」

 

「宇宙人……ということね」

 

「あい、地球から約820光年離れた場所にあるキリト星系第四惑星シーム星人です」

 

「まるで詠唱だな」

 

 

 いやはや超常的な話である。

 しかしこちらも人様のことを言える立場ではないのだが。

 

 

「最初はそっちからの接触がない限り不干渉でいようと思ったんだけど、純一と話してる時の君は楽しそうでね」

 

「あや、楽しそう、でしたか」

 

「事情を知ってるから、気兼ねなく話せたんじゃないか?」

 

「……あい。そうかもしれません」

 

 

 俯くように話していた紫さんだったが、少しずつ顔が上がってきている。

 

 

「だからまぁ、気兼ねなく話せる地球のお友達二号として接してくれ」

 

「あい、こちらこそよろしくお願いします」

 

 

 こちらを向いた紫さんは、ぺこりとその大きな頭を縦に振った。

 

 

「でも、なぜ瞬木さんや朝倉さんには本来の姿が見えるのでしょう」

 

「純一は純一自身がなにかをした訳じゃないよ。副次的な影響によって見えるようになっただけ」

 

「それはつまりどういう……?」

 

「他言無用で頼むよ。純一にもね」

 

 

 手を紫さんの前に出し、手のひらを上に向け力を込める。

 

 すると。

 

 

「あや、それは朝倉さんの……」

 

「見せてはもらってるみたいだね」

 

 

 先程まで何もなかった俺の手には、どら焼きが乗せられている。

 

 

「魔法の影響だよ」

 

 

 

────────

 

 

 

「おーい、あっきー!」

 

 

 昼。

 

 テスト期間の影響か食堂のひとけは少ない。

 そばを乗せたトレイを持ってどこに座ろうかと見渡していたところ、アホほど目立つ金髪の子に手を振られた。

 

 

「さくらさん、その呼び方なんとかできませんかね」

 

「寂しいからあっきーも一緒に食べようよ」

 

「せめて聞いてくれないかな」

 

 

 折角のお誘いを断るつもりもなく、さくらさんの対面に座る。

 

 

「さくらさんは結構周りに人がいるイメージだから、一人ってのは目新しいね」

 

「うん……今はみんなテスト期間中で教室に居ても遊んでくれないんだよ」

 

「んで、純一も捕まらなかったと」

 

「うにゅう……」

 

 

 一途だな、本当に。

 あいつが羨ましいったらありゃしない。

 

 

「それでなんかあったの?」

 

「んにゃ、なんで?」

 

「ちょっと元気ない気がして」

 

「おぉ~、あっきーはボクのことちゃんと見てるんだね」

 

「そりゃまぁ、好きだからね」

 

 

 さくらさんは驚いたようにこちらを見てくるが、俺はただそばを啜る。

 

 

「えへへ、真っ正面から言われると照れちゃうよ」

 

「さくらさんに何を言おうと、俺にそういう感情を抱かないことは分かってるからね」

 

「えへへへへ」

 

 

 俺に、という訳ではなく、他者に好意を持たれることが嬉しいのだろう。

 

 さくらさんは先のテンションはどこにいったのかというほどに、ニヤニヤしている。

 

 

「で、結局なんだったの?」

 

「えっとね、講師の人に注意されちゃったんだ。静かにって」

 

「休み時間とかに?」

 

「ううん、テスト中」

 

 

 そりゃうるさければ注意もされるだろう。

 しかし鉛筆でも転がしてる訳でもあるまいし、いまいち状況が見えない。

 

 

「あのね、テスト中にブツブツと喋りつづけてるらしいんだよ」

 

「……なにを?」

 

「問題の答えとか、遊びに行きたい遊びに行きたいって」

 

「はぁ」

 

「みんなが遊んでくれないんだよ」

 

 

 独り言はともかく、どうやって遊べっていうんですかね。

 

 

「それで落ち込んでたと」

 

「うん。でもいいんだ、あっきーに元気もらったからね」

 

「栄養剤になったようでなによりだよ」

 

 

 気分よさそうにズルズルとうどんを啜るさくらさん。

 まぁ落ち込んでいるよりかは百倍増しだろう。

 

 

「ところであっきーってやめない?できれば名字がいいんだけど」

 

「う~ん、まっきー?」

 

「……いいよあっきーで」

 

 

 

────────

 

 

 

「よ、同志」

 

「……」

 

「おいおい、親友を素通りするなんて酷いじゃないか」

 

「ん、すまない。じゃあ」

 

「まぁ待て。少し落ち着いて話をしようじゃないか」

 

 

 昨日に続き今日も残りの時間を図書室で過ごそうとやってくれば、厄介なのに声をかけられる。

 

 折角なにも見なかったふりで切り抜けようとしたのに逃がしてもらえなかった。

 

 

「んで、なんだ」

 

「例の転校生のことで、面白い噂を聞いてな。興味はないか?」

 

「転校生って、どっちの」

 

「ファースト転校生の方だ」

 

 

 胡ノ宮さんか。

 

 興味がないと言えば嘘になるが。

 

 

「で、どうだ。聞きたいか?」

 

「聞いてほしいなら聞いてやるが」

 

「……」

 

「……」

 

「胡ノ宮嬢は、時々突拍子もない行動にでるのは知っているな」

 

 

 聞いてほしいらしい。

 

 

「俺が知っているのだと、どんぶりを割ったのと椅子を射抜いたやつだな」

 

「それらがすごい噂になっていてな。ある者はいきなり廊下で殴られ、路地で体当たりをくらい、またある者は自分の真横を矢が掠めたらしい」

 

「世紀末かよ」

 

「男女に問わず、特定のターゲットがいるわけでもないらしい」

 

 

 それこそ突拍子もない話だが、所詮噂であればそんなものだろう。

 

 

「それから、だ。ここがけっこう重要だと思うんだが、そんなとき胡ノ宮嬢は決まって巫女装束になるらしい」

 

 

 ……なにが重要なんだろうか。

 

 

「なんだ、ただ巫女服が好きって話がしたいだけか?」

 

「それは勿論だが、そんな話ではない。つまり彼女が制服から巫女服になったとき、なにかが起こるということだ」

 

「ふーん、で?お前のことだからその程度が面白いとは言わないだろ」

 

「よく分かっているではないか」

 

 

 いや全然分かんねぇよ。

 

 杉並はニヤリと口元を歪ませながら続ける。

 

 

「表層だけ見れば胡ノ宮嬢が不幸を呼んでいるようにも見えるが、掘り進めれば見方が変わってくる」

 

「というと?」

 

「あくまで俺の憶測だが、彼女には未来が見えるんじゃないか?」

 

 

 ……。

 

 

「根拠は?」

 

「胡ノ宮嬢にやられた連中は、その直後に交差点で事故が起きたり、工事現場で鉄筋が落ちてきたらしい」

 

「偶然では?」

 

「一度や二度ならそうだろうが、どうにも偶然にしては出来すぎている。同志が言ったどんぶりを割った話、通称『ドンブリ串刺し事件』もその一つだ」

 

 

 そんな通称で通ってんの?

 

 

「男子生徒が食べていたのはスペシャルメニューの『隠し味はそば粉のカツどん』だったのだが、その生徒はそば粉アレルギーだったのだ」

 

「つまり知らずに食べてれば大事だったと」

 

「ああ。彼女が災害を知っていて回避したといっても過言ではない」

 

 

 そこまで語ると、杉並は俺の横を通って図書室の扉を開ける。

 

 

「まぁ、真実はそのうち自ずと姿を見せるだろう。そういうものだ」

 

 

 満足したんだろう、妙にキザっぽい台詞を残して杉並は図書室から出ていった。

 

 まぁそんな話をされたところで俺にできることはないに等しい。

 

 先程までの話は気にせず本をもって奥の席に向かうと、胡ノ宮さんが座って勉強していた。

 

 あいつ分かってて今話しやがったな。

 

 

「あ、瞬木様」

 

「や」

 

 

 俺に気付いた胡ノ宮さんがにこりと笑って会釈してくれる。

 

 

「なんの勉強してるの?」

 

「生物の勉強です。瞬木様は読書ですか?」

 

「ああ。迷惑じゃなければ隣いい?」

 

「はい、どうぞ座ってください」

 

 

 座って読書をはじめて少しした後、視界の隅で胡ノ宮さんがなにやら落ち着きなく動いている。

 まるでなにかが気になってしょうがないというような感じで。

 

 一度本を置き彼女を見ると、こちらの視線に気付き、逡巡したのちに真剣な表情で顔を近付けてくる。

 

 表情からその気がないことは分かるが、こちらが身を乗り出せばキスだってできる距離だ。

 

 

「あの、瞬木様……お願いがあるのですが……」

 

 

 周りに聞かれたくないのか、かなり声を小さくしている。

 

 

「あそこの窓にいる人たち」

 

 

 胡ノ宮さんが小さく指さす方向には、窓があり、横に本棚、その前の机で男女六人の生徒が勉強している。

 

 

「あの人たちを、図書室の外に出して欲しいんです」

 

 

 ……ふむ。

 

 できなくはないが、黙って彼女の目を真っ直ぐ見つめる。

 

 

「どうか、お願いできませんか……?」

 

 

 彼女の返す目はとても真剣なもの。

 

 単に嫌がらせがしたいわけではない。

 もっと大事ななにか、意思をもっている目。

 

 胡ノ宮さんから視線を外し、席を立つ。

 

 

「なぁ君たち、ちょっといいかな」

 

「え、なんすか?」

 

 

 声をかけたことにより、六人の視線が俺に向けられ、一人の男子が反応する。

 

 男子はともかく、この学園は女子の制服から学年の判断ができる。

 この子達は年下、本来であれば初対面は敬語から入るのが礼儀だが今回は事情がちがう。

 

 

「ちょっと俺の友人がこの席を使いたいって言っててな、すまないんだが譲ってほしいんだよ」

 

「え〜?なんでここなんですか?他にも空いてる席あるじゃないっすか」

 

 

 至極真っ当。

 

 空いてる席は他にもあるし、ここと同じ数の席もある。

 ここで反論がでるのは想定内。

 

 さて、戦いとはなにも力をぶつけ合うことが全てではない。

 賢い戦い方とは戦闘になる前に相手を屈服させること。

 

 ではどうすれば屈服するのか。

 簡単なことだ、圧倒的な力を持ったこちらの手札を相手に見せてやればいい。

 

 ゆえに俺は切る。

 間違いなくこの学園で最強のカードを。

 

 

「困ったな、杉並の頼みだったんだが」

 

 

 その瞬間、席にいた男子の目が見開かれる。

 

 

「お、おい。杉並ってあの風見学園一の危険人物、あの杉並先輩じゃ……」

 

「……もしかしてこの人、杉並先輩と双璧をなすと言われてる朝倉先輩じゃないか?」

 

「いや、あの人は『かったるい』が口癖だったはず。つまりこの人はその二人を抑え込める唯一の人、瞬木先輩だよ」

 

 

 ……え。

 

 

「おいどうすんだよ。万が一に杉並先輩に目をつけられたら、取り次いでくれるのはこの人だけなんだぞ」

 

「やばいよ、俺まだこの学園にいてぇよ!先輩の言うとおりにしよう、な?」

 

 

 ……え、なにそれは。

 

 

「ハハハ、すみませんでした先輩。どうぞご自由に使ってください」

 

 

 ……ま、まぁいいだろう。

 正直まったく知らんことを言われたが、退いてくれるならこの際聞かなかったことにしよう。

 

 男子たちはそそくさと席を立ち、事情がいまいち飲み込めてない女子も男子に急かされて席を立つ。

 

 

「あっ」

 

 

 最後の女子が席を立ったとき、彼女のペンが床に落ちた。

 その子がペンを拾おうとしゃがみこむ。

 

 

「大丈

 

「瞬木さま、逃げて!」

 

 

 後ろから胡ノ宮さんの叫びが聞こえた。

 

 

 

*────────*

 

 

 

「瞬木さま、逃げて!」

 

 

 わたくしにはあの生徒たちを移動させる手段がなかった。

 

 でも瞬木様ならなんとかできる。

 その可能性が、もやのかかった彼の中から一瞬視ることができた。

 

 

 彼は不思議な人。

 この学園で初めて会ったはずなのに、どこか懐かしさと既視感を感じる。

 

 なにより、彼の周辺はもやがかかっているように視えにくい。

 凝らしてもうっすらとしか視えない程度。

 

 

 だから間違えた。

 

 

 ペンを拾おうと席の下に女の子が入った瞬間、隣の本棚が倒れかかってきている。

 

 瞬木様がなにを言ったのかは分からないが、男子生徒たちが過剰に反応していた影響で時間がとられてしまった。

 

 おそらくそこが分岐点。

 

 

 運が良ければ女の子はテーブルが傘になって助かるかもしれない。

 けれど身を乗り出している瞬木様は避けられない。

 

 

 瞬木様が……瞬木様がわたくしのせいで……っ!

 

 

 気付けば勝手に足が動いていた。

 動いてはいたが、到底間に合う距離じゃない。

 

 

 手を伸ばすが届かない。

 あまりにもその背中が遠い。

 

 

 嫌だ。

 イヤだ。

 いやだ!

 

 

「瞬木さまぁ!!」

 

 

 ボスッ

 

 

「いてっ」

 

「え?」

 

 

 あれ?

 さっきまで背中があんなに遠かったのに。

 

 なんでこんなに近くに……?

 なんでわたくしは瞬木様の背中にぶつかって……?

 

 

「大丈夫」

 

 

 瞬木様が呟く。

 

 気付けば瞬木様の背中に触れていた。

 

 懐かしい。

 それと同時に、胸が痛い。

 

 

 なんでこの人の背中にわたくしは寄り添っているのだろう。

 

 なんで、この人の背中でわたくしは安心しているのだろう。

 

 

 

 

 なんで、この人の背中を、わたくしは知っているのだろう。

 

 

 

 

 本棚が倒れる轟音で、ようやく意識を現実へと戻せた。

 

 

 

*────────*

 

 

 

 いやはや危なかった。

 

 俺一人ならともかく、あやうく女の子が潰されるところだった。

 

 俺の隣でしゃがんだ状態の女の子は、現状が分かっていないのか呆然としている。

 見たところ怪我もないようだし、問題ないだろう。

 

 問題は……。

 

 

「よかった……よかった……」

 

 

 背中で泣いている胡ノ宮さん。

 

 どうしたものか。

 初めての展開でどうしたらいいか分からない。

 

 

「あの、胡ノ宮さん?」

 

「よかった……」

 

「俺怪我もないし、そろそろ泣き止んでくれても……」

 

「あなたが、無事で……よかった……」

 

「あー、うん、いいや」

 

 

 無理だ、動くこともできん。

 

 結局俺が動けるようになったのは騒ぎを聞きつけた教員が来てからだった。

 

 とんだ昼休みになったものである。

 

 

 

────────

 

 

 

 キーンコーンカーンコーン

 

 

「はじめ」

 

 

 

 

 けいだい。

 

 ……すいか。

 

 同。

 

 弱。

 

 他人の意見にあっさり賛成する事。

 

 牡丹餅。

 

 絶倒。

 

 ……………………。

 

 斜陽。

 

 ……。

 

 

 

 

 キーンコーンカーンコーン

 

 

「よし、じゃあ後ろから集めて」

 

 

 

 

「なぁ純一」

 

「ん?」

 

「結局ウを選んだわけなんだけどさ」

 

「?ああ」

 

「現国ってなんだろうな」

 

「???」

 

 

 

────────

 

 

 

 身体がだるい。

 

 久々に動いた影響であるのは明白だが、あの程度で体調に影響があるのは衰えている証拠だろう。

 少しリハビリをするべきかもしれない。

 

 が、今はそんなことどうでもいい。

 

 

「みはるー!美春はいるかー!」

 

「はーい!どうしたんですか瞬木先輩、美春のクラスまで来るなんて珍しいですね?」

 

「お前今日このあと暇か?」

 

「えぇっと、丁度今テスト終わりの打ち上げに誘われていたところだったんですけど」

 

「今からバナナンボーに行って甘いものを爆食いする。お前も来るか?」

 

「え、行きます!美春もついていきます!」

 

「よし、じゃあ今日は俺が全部払うから好きなだけ食っていいぞ。俺も好きなだけ食うからな」

 

「いいんですか?!」

 

「ああ。よしじゃあさっさと向かうぞ。俺の身体が糖分を欲しているんだ」

 

「行きましょう、美春の身体もバナナを欲しています!」

 

「俺が満足するまでくたばるなよ」

 

「勿論ですよ!」

 

 

 

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