7-1 新たなお仕事
事務所の中、神代唯牙は自分のデスクで難しい顔をしながら何か考え込んでいた。
「ふむ、どうしたものかなぁ・・・」
「どったのセンセ、悩み事? 必要だったら私が話を聞いてあげるわよ?」
ソファで寝転んでいた凛々奈がその様子を見て声をかけた。その向かいにはみいなも座っている。
「いや、ほぼお前のせいなんだけどな」
「なんでぇ!?」
「凛々奈さん、何か悪い事でもしたんですか?」
「してないよぉ! 私はいつでも良い子よ!!」
「じゃあどうしたんですか? 唯牙さん」
二人は唯牙に向き直った。
「実は1件仕事が入ってね、少し遠出になる上に、もしかしたら長引くかもしれないんだ」
「ちょっと長引くお仕事なんてたまにあるじゃん、別に私達がお留守番してるから行って来れば?」
「普段ならそれでいいんだが・・・・ お前今装備ないだろ」
「あ・・・ そうだった」
現在凛々奈の専用装備の銃とナイフは修理中。あるのは自信を強化するキャンディだけだった。
「もしも私が居ない間にまた襲撃があったら今のお前じゃ厳しいかもしれんからな、ハルとサクラも今は遠出中だ」
「武器オタがさっさと直さないからね〜 まだ暫くかかるってさ、じゃあその仕事の方に私が行くのは? その辺の奴らなら適当な武器だけでも全然大丈夫だけど」
「一応そんなに物騒な事にはならない予定だが鎧殻が絡んでるからなあ、余り一人で行かせたくはない、というか戦闘というよりどっちかというと潜入任務って感じだから、お前一人じゃ無理だ」
「あ〜 確かに凛々奈さんが一番向いてなさそう」
「そんな事無いし!! 出来るし!!」
「ううむ、今日の夕方には出発したいからハル達を当てにもできないんだよなぁ」
「あ、あの私一人でお留守番できますよ? 大変だったらお二人で行ってきてください!」
みいなが力強く言うとすぐに凛々奈が抱きついて来る。
「だぁめ〜 うちの可愛い天使を一人でお留守番なんてさせませ〜ん」
ムギュゥと抱きしめて頬ずりしだす。
「で、でも行かなくちゃいけないんですよね」
抱きしめられた腕の中でみいながモゴモゴと言った。
「センセ、別によっぽどの事がなければバトる様な仕事じゃあないんでしょ?」
「ん? まあな、ある闇オークションで特殊な鎧殻が出品されるという情報があってな、現物を確認して、余りにも過ぎた力の鎧殻だった場合は手にした奴によっては裏の戦力情勢が変わって大きな抗争の引き金にもなりかねない、だから必要があれば破壊か回収するって感じだな」
「ふっふっふ、OK完全に理解したわ、そしてどうやってその仕事に取り掛かるかも全て万次解決よ」
「どうするんですか? 凛々奈さん!」
偉そうに仁王立ちした凛々奈は気合を入れて叫んだ。
「行くわよ!! 皆で潜入大作戦!!!」