原神世界に孫悟空の力を持って転生した主人公が好きに生きるだけの話 作:フリーナー!!
「———以上が今回の作戦だ。時間はない、早速君たちには動いてもらう。」
「……ねえ、本当に離れなきゃダメなの?」
蛍が少し涙目でこっちを見る。うーん、、、本当は私も一緒に行きたいんだけどね。今回ばかりは少しやる事が多いからなぁ。
『今回ばかりは別々で動いた方が良いからね、、、』
「でも、心配だよ。マリーがあんなのと一緒だなんて。」
「あんなの呼びとは流石に失礼じゃないかな?」
「貴方は黙ってて」
「はは、随分と嫌われてしまったね。」
タルタリヤの方を睨む蛍。うーん、、、さすがにそこまで邪険に扱わなくても、、、、まあ、タルタリヤは気にしてないっぽいからまあいいか。
『大丈夫だって、ただ情報収集するだけだよ。命をかけた戦いとかじゃないんだからさ。』
まあ、戦うことになりそうではあるけどさ、、、、その理由は、先ほどからこちらを見つめているタルタリヤの目線だ。普段なら何の感情も無さそうな感じだが、今回の視線はそうじゃなく、明らかにこちらを値踏みする様な、、、まあ、大雑把に言えば、私と戦いたそうな目をしてる。まあ、模擬戦くらいならしても良いだろう。
『それじゃ、一旦ここでお別れだね。また会おう。』
「すぐに終わらせて、そっちに行くから、待っててね。」
そう言って僕たちは己の仕事をこなす為、別れた。蛍とパイモンは仙人へ会いに。私とタルタリヤは情報収集に。
「ところで、君、かなり強いよね。時間が無い中申し訳ないんだけど、俺と手合わせをしてくれないか?」
『まあ、そうなりますよね。。。』
僕らは誰もいない場所へと移動した。
「うん、ここならだれもいないし、建物なんかも無い。思いっきりやりあえるね。」
そう言いながら目をギラギラさせてこちらをみつめる。
『はぁ、、、一応言っておくけど、あくまでもこれは模擬戦だからね?』
「ああ、わかってるさ。本気でやるとしたらこんな所だとまだ人里と近いからね。」
『、、、まあ、わかってるならいいや。それじゃいくよ。最近修行してできた技とかも試したいからね。』
私が最近練習しているのは気のコントロールだ。体中に巡る気を常に操り、適切な場面で適切な力を出力するために必要な場面だ。、、、
まあ、かなり難しくて、まだ意識しないとできない。それも、ノーマルの状態でやっとできると言った所で、スーパーサイヤ人の状態だとできない。これについてはもうずっと意識してやらなければならない。
もしコントロールをミスったら本当に大変なことになる。。。気がする。しょうがないね、だってチキってまだスーパーサイヤ人の状態でやったの一回しかないんだから。あの時はやばかった。通常時の五十倍の量の気をコントロールすると言うのがどれ程大変かつ危険な事なのかを、分かってはいても、理解まではできていなかった。
....まあ何が起こったのかと言えば四肢が硬直し、血管に通る血が一度止まり、逆流し始めた。
私はやばいと思い即座に通常状態に戻り、気のコントロールに全てのリソースを費やし、なんとか三日間の気絶で済んだ。もし少しでも遅れていたら体中の穴と言うか穴から血が飛び出していただろう。
……とまあ、そんなこともあるので、あれから私はまず基本を鍛える事にした。スーパーサイヤ人になれる事も必要ではあるが、それ以上にまずは基礎がしっかりしてなければいけない事がわかった。
『そっちの準備が出来たらやろう。』
さて、長話はここまでにして今の私はどのくらい気のコントロールを出来るのか。ざっくりと分けて1、25、50、75、100に分けて出す事ができるようになった。前は1か100のどちらかを選択して出すと言ったかんじだったので、50が出せる様になったのはかなりの進歩だと思う。さて、どのくらいの力で戦うかな。。。。まあ、今回はタルタリヤも模擬戦っぽいし、本気の半分、50%でやる事にしよう。
「オーケー。俺の方も準備バッチリだ。」
彼の方も準備ができたようだ。
『それじゃ、やろう。』
そう言った瞬間、、、彼は短剣を私の喉に向けて刃を突き立てる。私は後ろに一歩下がり、喉には届くがこれ以上決して進まない。そんな絶妙な距離を作った。
「っ!!」
彼は私の行動が予想外だったのか、その凍るような笑みをした表情に少し驚きが混じる。が、それだけだった。即座にこれ以上の追撃は意味がないと悟った彼は一度お互いの距離感を調整する為、後ろに下がった。今の距離はお互いに一歩踏み込めば間合いに入る、そんな感じだ。この距離感では出来る事は少ないだろう。槍とかを持っているならその場合では無いが、少なくとも彼の両手に持っている短剣では、投げつけるなどしない限り、こちら側に届くことはない。
この絶妙な距離間の中、次は何をするのだろう。そう思っていると、彼は次の瞬間、宙に舞った。恐らく20メートルは飛んでいるだろう。そして彼は短剣から先程千岩軍に向けて放っていた弓のようなものに切り替え、こちらへ四本の矢放った。
『操気玉!!』
私は即座に手から気弾を向けられた矢に向かって放ち、迎撃する。だが、私の気弾は最大で三つしか放つ事が出来ない。いや、グミ撃ちとかならできるのだが、コントロールしながらだと最大で三つまだしかできないのだ。
『(……後ろにもいるな。。。)』
私は目の前に放たれた矢をギリギリまだ引きつけたのち、しゃがんでかわした。すると、後ろから瓦礫に隠れた水の短剣が飛び出してくる。
私はくるりと振り返り、それを気でまとった手の方で弾き飛ばした。
「まさかコレも防がれるとはね。でも、戦いにおいて、隙を見せるのはほんの一瞬さ。だが、俺はその一瞬を逃さない。」
タルタリヤは空を蹴り、瞬時に私の方へ詰め寄る。そして何処かに隠し持っていた水の刃を私の背中目掛け一閃した。
「もらった!!!」
ガキィン!!!!!………ーーー
「な!?」
『……危なかったよ。』
私は人差し指と中指を使い、彼の短剣を白刃取りの様にして受け止めた。
『どうする?まだやりますか?これ以上は、、、、』
私も、少しばかりは本気を出さないといけない。
「……いや、大丈夫。もう終わりにしよう。」
『‼︎...そうですか。わかりました。』
「君の強さは十分にわかったからね。それだけで満足だよ。....けれどまさか。。。」
『まさか?』
「、、、まさか、これ程までの強さを持っていたなんてね。。。」
タルタリヤは、本当に驚いた表情ででこちらを見つめた。
『貴方程の実力者に言われるのは光栄だね。』
「はっはっは、謙遜なんてしなくてもいいのに。」
いや、割とマジで危なかった。戦いの技量がそもそも違いすぎた。多分パワーとスピードが互角なら私多分普通に負けてたと思うし。
「、、、でも、まだ本気じゃないんだろ?」
『、、、わかるんだ?』
「君と戦ってみてわかった。君のその行動全てまだ余力、、、もっと有り体に言うなら侮っていると言った方が良いかな?」
『あはは、確かに僕はまだフルパワーを出してないよ。、、、でも、それはお互い様って奴じゃないかな?』
「、、、、!!!!」
お、ようやく狼狽えてくれた。
『まあ、これは模擬戦だからね。軽い準備運動の様なものでしょ。』
「まあね、その時が来たら俺も本気でいかせてもらうよ。」
『まあ、その時がいつ来るか、そもそも来るかも分からないけどね。』
「いや、来るさ。必ずね、それも近い内に。」
その言葉は嘘では無いと私は、、、、私だけが、知っている。
『そうか、楽しみにしてるよ。』
楽しみだ。その時は彼と思い切りやり合いたいものだ。
『それじゃあ、また戦おう。』
「ああ、それまでしっかりと鍛錬しておきなよ。俺はもう手加減なんてしないからね。」
『ふふっ。。それはお互い様だよ。』
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◇◇◇
そう言った後、彼女は俺の前から消えた。
「、、、行ったか。」
ドサッと俺の体は仰向けに倒れる。
「本当にまだあれでまだ全力を出してないのか。。。」
俺は今出せる力を全て出し切って戦った。確かにアレはまだ使っていないが、それでも今の状態で出せる限界値を、俺は彼女に出した。それでも尚、届かなかった。
「全く、、、あんなのが敵だなんてね。。。本当に困ったものだよ。」
恐らく、アレを使ったとしても、彼女には勝てない。そもそも、彼女に全力を出させる事ができるのかも分からない。それ程までに、今の模擬戦には力の差が明確にあった。悔しいが俺はそれを認めなくてはいけない。それと同時に心の中で思う。いつか旅人達と相対する時、最も危険なのは蛍ではない。あの旅人も確かに強いが、強さ、、、、、そして、こちらの手を全て見通しているかのような行動。それらを踏まえた場合、あの三人の中で一番警戒するべきは彼女、、、マリーだと。
「ははっ!!面白いじゃないか!」
圧倒的力の差、そんなもの、彼は幾度となく乗り越えてきたのだ。
「——次は絶対に負けないからね。マリー•スカーレット。」
こっからサクサクと進む予定ではあります。更新頻度に関しては気長に待ってもらえると嬉しいです。