原神世界に孫悟空の力を持って転生した主人公が好きに生きるだけの話 作:フリーナー!!
『さーてと、私もやる事やろうかな。』
タルタリヤと別れた私は瞬間移動である人の元へ行くことにした。
『やっぱり気の量が大きいと探しやすくていいね。』
私はある人との契約が終わった鍾離先生に声を掛ける
『初めまして。』
「君は、、、」
『私はマリーと言います、鍾離先生。』
「別に敬語なんて使わなくて構わない。堅苦しいのは苦手だからな。」
少し笑いながら言う鍾離先生。
『まあ、そういうわけにもいかないんですよ。』
「なぜだ?」
『まあ、璃月にその名が轟く程の知識を有している貴方の事を尊敬してるからです。』
「それは光栄だな。」
『でも、もう一つあるんですよね。』
「、、、、何だ?」
『鍾離先生、、、貴方。人間ではありませんよね?』
刹那、鍾離が放つ元素が強まった、まるで、マリーに対してこれ以上喋るなというように。
『いやーー』
だが、マリーは言葉を止めない。
『仙人でも、ありませんよね?』
周囲の空気が、岩石の様に重くなる。
一触即発。両者共に重い空気が流れる中、鍾離が先に声を出した。
「俺の正体を見破った件についてはひとまず置いておこう。マリー・スカーレット、...そして、一つ聞きたいことがある。お前は…なぜ俺の所へ来たんだ?」
『別に、ただ聞きに来ただけですよ。』
「聞きに?」
『はい。初めて会った時に違和感を感じたんだんです。私の元素知覚は他の人と違ってかなり特殊で、神の目がなくても元素を視認できる点でもそうだけど、私の場合元素力の〝質〟も見れるんですよね。』
「質?、、、なるほど、俺はその元素力の質とやらが他の者達よりも良かったからお前に目をつけられた、と言う事か。」
『はい、そして貴方の内に宿る元素力は、モンドのある者にとても似ていました。』
「....風神バルバトス、か。」
『はい、あの飲んだくれです。』
「ふっ、、お前のような者にすらそう言われるとは、、、、少し、あのバカは酒を控えたほうがいいのかもしれないな。」
『まあ、それも含めて自由の神なんでしょうね。』
『おっと、話が逸れましたね。』
『私が聞きたいたいのはただ一つです、鍾離先生。』
「なんだ?」
『輪廻転生という言葉を。。。知っていますか?』
◇ ◇ ◇
「はぁー!!遠いぞー。」
「空飛んでるから疲れなくない?」
「な!オマエー、前にも言ったけど、オイラのこの翼は特殊なんだぞ!!ずっと飛んでると疲れるし、全力で飛ばしてもオーバーヒートするんだからな!」
「ふーん、、、ずっと飛んでいられるわけじゃないんだ。」
「眠ってる間、オイラのこの翼も同じく休んでいるんだぞ。」
「そうなんだ。」
「まったく。。。嫌になっちゃうぜ。」
「ほら、そんなこと言ってないで早く行くよ。」
「オマエが言うなよ!?」
「あ、そろそろ着くよ。」
「無視かよ!?」
こちらはまだまだ時間がかかりそうだ。。。
◇ ◇ ◇
「...輪廻転生か。。。それが表す意味は俺も知っている、確かーーー人は何度も生死を繰り返し、新しい生命に生まれ変わる、、だったか?」
『はい、そうです。』
「なるほどな。だが、俺の正体を知ってもなお、俺の前に現れてそんなことを聞くと言うことは。。。輪廻転生について、何か聞きたいことでもあるのか?」
『はい。』
◇ ◇ ◇
「いや、俺も理解しても得ても尚、未信じきれていないのだがな。」
『まあ、そもそも前例がありませんもんねぇ。』
「いや、それと似た様な事例は知ってはいるが、君の様な例は正直俺も初めて聞くものだ。」
『そうなんですか?』
「ああ、正直、この国で君の説明を聞いて理解を示してくれるのは、俺を除き一人くらいだろう。」
『。。。一人、いるんですね。』
鍾離先生以外にそんな人居たっけ?
「ああ、いずれ紹介しよう。」
『その時は是非お願いします。』
「輪廻転生について、璃月ではあまり深く知ってる奴はいないからな。他の国であればもっと深い理解が有る国は幾つかある。」
『スメール。。。とか?』
「そうだ、知恵の国とも言えるスメールならば君の望む知識がいくらか手に入る筈だ。あとは、、、戦争の国、ナタだな。」
『ナタ。。。』
〝正義〟の国、フォンテーヌの次に行く予定の国。まさかこんな形で聞く事になるとは。
『ナタにも、そう言った概念があるんですか?』
「ああ、、、と言っても、詳しい事は俺も知らないがな。詳しく知りたいなら、実際に行くといい。」
『ええ、いずれ必ず。』
もう聞く事は無いかな、ここら辺でお暇させて貰おう。
「失礼、一つだけ聞かせてくれないか?」
◇ ◇ ◇
彼女について興味が湧いた。輪廻転生。この世界にとってイレギュラー的な存在である彼女に興味が湧いた為、俺は彼女に一つの質問をした。
『良いですよ、私に答えられる事でしたら、なんでも聞いてください。』
「多少デリカシーに欠ける質問になってしまうが、君は輪廻転生をしたと言っていた。」
『はい。』
「ならば君は一度死んでいる筈だ。君は、一体この世界の何処で死に、生まれたんだ?」
単なる好奇心だった。なぜその様な事例が発生したのか、知りたい。それだけであった。
『ああ、言ってませんでしたね。』
『〝僕〟は元々、この世界の人間ではありません。蛍と同じ様に、外の世界の人間です。』
『そして外の世界。。。いえ、元いた世界で死んだと思ったら、この世界に来ていました。』
「なるほどな。。。」
外なる世界。俺は永い間、この世界を見てきた。だからこの世界についてはほぼ知っている。だが、この世界の外側ともなると話は別だ。彼女のいた世界は、俺の知らない事で溢れている。それがわかっただけで充分だ。
「わかった、ありがとう。」
『ええ、こちらこそ。』
「唯、一つだけわからない事がある。」
『。。。なんでしょう。』
「なぜ、お前はそこまで必死なんだ?」
『....なんの事でしょう?』
「お前からは単なる興味本位だけでは無い、明らかに何かに迫られた様な気配を感じるからだ。」
『...隠してたつもりなんだけどな。』
「、、、。」
『良いですよ、語りましょう。』
先程までの飄々とした雰囲気から一変、彼女から明確な殺意が感じ取れた。一瞬、鍾離は身構えた。だが、その殺意が彼に向けられていない事にすぐ気づき、戦闘体制を直ぐに解いた。
『僕にはずっと一緒だった親友がいます。幼き頃に僕の両親が死んでから、ずっと一緒に過ごしてきてくれた人が。』
『他の人が見たらきっと可哀想だと言うかもしれませんが、僕はそれで良かった。両親は不慮の事故で死んでしまったのは本当に悲しかったけれど、あいつがいてくれたから、それも乗り越えられたんだ。』
「...そうか。」
『けれど、その幸せを壊した奴がいる。』
「、、、ッ!!」
『ボクは絶対に許さない。
あいつを利用したクズを
あいつを殺したゴミを
殺す。』
『...一人は既に断罪したので赦しました。』
『でも、あいつだけは。。。絶対に許さない。絶対に、殺す。』
あいつだけは赦されては駄目だし、許したく無い。
「...本来ならば、俺はそれを止めるべきなのだろう。。。」
『...。』
「だが、それは俺の民達に向けられた時に限ってのものだ。」
「お前は、その道が間違っていると知っていながらも、突き進もうとしている。それならば、これ以上の説得は少なくとも俺にはできないだろう。」
「だが、これだけは言っておく。生きている限り、道が途切れる事は無い。お前が旅の終着点に辿り着いた時、また新しい道を示してくれる者が現れるだろう。」
『...はい。』
「まあ、なんだ。辛い時は来てくれ。茶でも出そう。」
彼女は少し笑顔を浮かべながら答えた。
『ええ、そうします。』
『それじゃあ、また会いましょう、鍾離先生。』
そう言って、マリーは空を飛び去っていった。。。
◇ ◇ ◇
「。。。はは。」
あれ程の圧を喰らったのは魔神戦争の時以来だ。人の身で、あれ程の圧を出すには、
「マリー・スカーレット、、、お前は一体、どれ程の。。。」
いや、考えるのはよそう。俺自身が抱えている問題もまた、かなりの難題であるのだから。
だが、どうか。。。
「彼女に幸せを作ってあげてくれ、旅の者よ。」
それが一時のものであったとしても、彼女にとっての救いになるだろう。
「さて、俺は彼女に会いに行くとするか。」
彼女との契約を果たさなくては。