原神世界に孫悟空の力を持って転生した主人公が好きに生きるだけの話 作:フリーナー!!
「着いたぞ。」
『おぉー!』
ここが璃月かぁー!なんか結構雰囲気違うなぁー。少なくとも2000年以上も前なら変わってない方がおかしいか。ここが璃月だとは思うけど......でも一応どこか聞いておいた方が良いよね。もしかしたら別の場所かもしれないし。
『……ねぇ、帝君。』
「ん?なんだ?」
『ここって地名とかあったりする?』
「ああ、ここがどこか知りたいのか?」
「ここは璃月という場所だ。俺と仙人たちとの“契約”により作られた。」
『契約?』
「ああ、詳しく説明する時間はないが、まあ簡単に言えば協力関係のようなものだな。」
『なるほどねぇ。』
「まあ、時間ができた時に教えよう。だがしばらくの間はここで過ごしてもらう。」
『わかりました。…僕に何かできる事ってありますかね?』
「少なくとも戦いに関しては君は何も役に立たない....と言いたいところなんだがな。」
『え?』
え、僕何か役に立つところあった?ただ逃げてただけだよ?無理だよ無理、神相手に凡人じゃあいかに小細工したって勝てないって。
「まあ、その、なんだ。お前のその足の疾さは、この俺ですら中々追いつかない程の俊足なんだ。」
「それで今俺が戦ってある相手が全魔神一の神速の持ち主の韋駄天ってやつなんだが……」
『つ、つまり……?』
「無理を承知でお願いする。どうか、囮役になってくれないか。」
ッスーーーーーーーー………
———どうするかな、、、正直ここで断ってもいいんだけど、その場合、ここで過ごす事になる。ここが『比較的』安全な場所であるんだろうが、魔神相手となると話は別だ。鍾離先生のいない隙にここが狙われたら、その時点で命を失うだろう。逆に、ここでOKを出して恩を売ることができれば、後々色々な場面で鍾離先生に助けを求める事が出来る。問題は生きて帰れるかどうかだ。正直四肢の一つくらいなら失っても構わないが、相手は人外だ。死亡する確率の方が高いだろう。所謂ハイリスハイリターンってやつだ。
一発ドカンといくか、それとも堅実にいくか....。
————なんかもう考えんのめんどくせーや。
『わかった。いくよ。』
「!……感謝する。」
正直ここで鍾離先生に貸し作っとかなきゃ絶対後半死んじゃうからな!
その為には多少の博打は打つべきだ。
『ああそうだ。囮役になる前に一つ行きたい場所があるんだけど、いい?』
「ああ大丈夫だ。だが、あまり遠くには行くなよ?作戦決行日は明日の昼頃だからな。」
『わかった。まあ、別に何かするわけじゃないよ。ただのちょっとした野暮用なだけだからさ。』
「ならいい、作戦の具体的な内容は当日直接伝える。」
『そういえばさ、僕はどこに泊まればいいの?テント張って野宿とか?』
「いや、此方側で用意した宿があるから、そこに泊まってくれ。食事も用意してある。代金などは気にしなくていいぞ。」
『りょーかい。』
「それでは俺はまだやることがあるから今日はここまでにして、明日また合流しよう。」
『うん、じゃあね。』
鍾離先生は僕の別れの挨拶を聞き終えるとどこかへ消えてしまった。
『さーてと、やることやりますか。』
今やるべき事....といっても七天神像に行って祈りを捧げることなのだが。やはり神の目はどうしても欲しい。魔神相手だとするなら尚更だ。
神の目があるか無いかで出来ることの選択の幅がだいぶ変わってくるからだ。
『まあ、ここで考えた所で仕方がないか...がんばろ。』