「う、嘘よ、そんなあっさり私のコピーが破れるなんて……」
「残念だったな、ここでお前の野望もおしまいだ」
「クラウド!? ま、まさか」
どうやらこっちも終わったようだな。
大急ぎで駆け上がってきたが、どうやら本体を潰すのをセフィロスに任せきりになるのは避けれたようだ。
「こっちも全員無事でいるぜ!」
「あれ、もしかしてもう終わってる感じ? せっかくクラウド先輩のピンチを颯爽と助ける予定だったのに!」
「あまりルクレツィアの体でそのような顔をしないで欲しいものだ」
どうやらイリーナとヴィンセントも無事のようだ。
ザックスがセフィロスの肩を叩きながら笑っているが、明らかに力が篭りすぎてる。
「ザックス、なぜ味方からダメージを喰らわないといけないんだ?」
「こんなのダメージに入らないだろ。それに俺より怖いのが後から来るから」
「誰が怖いですって?」
話には聞いていたが彼女が潜入捜査でアバランチの情報を抜いていたエルフェか。
恐らく村の方で戦っていたはずだが、ここまで追い付いてくるとはかなり出来るな。
出来たら一度手合わせ願いたい、神羅で強い女性というとほとんどタークスに集まっているから、イリーナにもいい刺激になるはず……。
「なんでセフィロスの彼女さんじっと見つめてるんですか先輩! はっ、もしかしてスーツ系女子が好みですか、私がスーツなのも実は先輩の好み?」
「ちがう、なるべく露出が少なくて、社内でも浮かないように俺とスカーレット様で決めたんだ」
イリーナがまた頓珍漢なことを聞いてくるが、その間もハンドサインは欠かさない。
俺とイリーナが注目を集めてる間にヴィンセントが銃弾をルクレツィアさんの腹部に撃ち込む。
特注の麻酔らしいが、傷が残りづらい腹部にピンポイントで当てるのはさすがだな。
「なぜ、お前がルクレツィアを支える?」
「一番近くに居たからだ」
「俺が走り出したのを確認してたろ?」
「万が一間に合わなければ母の体に傷がつく」
なぜセフィロスとヴィンセントがにらみ合うのだ?
「先輩見てください、修羅場ですよ修羅場」
「ええっと、あの白衣の人ってセフィロスのおふくろさんで、ヴィンセントが当時護衛してた人なんだよな?」
「二人とも若く見えるけど宝条博士と変わらない歳よ」
なんて締まらない空気なんだ。
イリーナやザックスがムードメーカーなのはありがたいが、なぜ普段あれほど頼れる二人がここにきて緩々に。
「はぁ、まぁいい。元々は俺たち実験部隊が請け負った任務だ。早いとこ俺たちの手で片付けるぞ」
ジェノバ本体へ続く扉に手を掛けると、どうやら扉が曲がってしまったようだ。
「しょうがないぶち破るか」
「はいはい、一緒にやりましょ。せ~の~」
隣に立ったイリーナが急にタイミングを計りだした。
しょうがない、バスターソードで切りつけるつもりだったが、イリーナに合わせてドアを思い切り蹴り飛ばす。
豪快な音と共に扉が砕け、ついにジェノバ本体と対面した。
「これがジェノバか……」
「んで、どうやって倒すんだ? こんだけのメンツが集まれば今更何が出て来たって負ける気はしないけどね」
ザックスが笑いながら巨大な水槽に浮かぶジェノバを見据える。
「出来るなら俺の手で引導を渡したいが、どうすればいい?」
セフィロスもいつの間にか俺の隣に立つ。
見て見ればルクレツィアさんはヴィンセントが背負うことに落ち着いたらしい。
「ジェノバを倒すにはその体ごと消滅させる必要があるらしい。無論そんな衝撃を魔晄炉の上で引き起こすわけにもいかないから、もっと文明的な方法で処理する」
腰のホルダーからヴィンセントが使うリボルバーとは違う、マガジン式にカスタマイズされた銃を取り出す。
これはスカーレット様から頂いた、中の薬品をモンスターに撃ち込むことで注入する特別カスタムとのことだ。
「これをジェノバに打ち込む。ジェノバ細胞を破壊する宝条博士の自信作らしい、本社に保管してあるジェノバで効果も立証済みだそうだ」
「あいつが作った物か……」
「不満なのか?」
「いや、多少、ほんの爪の先ほどなら科学者としての奴を信用しなければいけない借りがある」
口は悪いが、どこか憑き物の落ちたような顔をするセフィロス。
やはりチャドリーが用意してくれたシミュレーションを受けてもらったのは正解だったようだ。
セフィロスがジェノバの壁となる強化ガラスを斬りつける、俺もマガジンを銃に差し込み迷わずジェノバに向けて発砲した。
撃ち込まれた薬液はあっという間にジェノバに吸収されていく。
「あっけないもんだな。セフィロスのコピー四体も倒してみんなここに立ってるんだぜ、隠しボスが迫りくるパターンじゃないの?」
「現実はシミュレーションのようにはいかない。チャドリーの趣味だからなあれは」
「本当、なんであんなに可愛い顔してサプライズモンスターをけしかけてくるんでしょうね? 絶対あの陰湿な感じは宝条博士の影響ですよ」
いつもチャドリーカスタムのシミュレーションを受けてるメンバーからすると少し物足りないか。
正直俺も、ここから召喚獣のサンプルデータとか、開発中の新兵器のデータと戦わされそうな気がする。
やはり訓練の内容は過激すぎるな、俺やザックスはいいが、来年から入ってくる新入社員には絶対にさせないでおこう。
崩れ落ちるジェノバ。
コピーたちがそうであったように、声すら上げることも出来ずに崩れ去っていく。
「これで終わったのか?」
「少なくとも本体であるジェノバを処理したからな。一番繋がりが深いのはセフィロスだが、精神がこれだけ安定してるなら問題ないらしい。一応他のソルジャーたちもしばらくは様子を科学開発部門で観察するらしいが、恐らく大丈夫だろう。宝条博士が部下に丸投げするらしい」
興味がないことはとことんやりたくないタイプの人だ。
恐らくサンプルとしてもそれほど魅力的に映らないのだろう。
「よし、村に戻るか!」
「あっ、先輩。ちょっと言いづらいんですけどね……」
「申し訳ない、ニブルヘイム村はジェノバ・コピーとの戦闘で壊滅状態。たぶん実家も吹き飛ばしてるわ」
「はっ?」
思わず間抜けな声を出してしまう。
「住民はタークスが全員避難させてるはずだ、恐らく母親も幼馴染も無事だろう」
「俺もシドの飛行機で上から見たけど、たぶん復興まで時間かかるわ」
イリーナが俺の肩を叩きながら、過剰に明るく振舞う。
「でもでも、人はみんな無事だったわけですから、すぐに村の復興は神羅がやりますって! 私たちで直接リーブ統括に頼んじゃいましょ、スカーレット統括も多分賛成してくれますって」
「あれだけの戦闘をこなしたわけだからな、村の人たちはしばらくミッドガルで避難生活になるか。この際だから数年間してなかった親孝行でもして過ごすか」
頭を抱えたくなったが、これも仕方がないか。
しばらくは狭いだろうが母さんを俺の住む部屋に呼んで、ゆっくり親子の時間を過ごそう。
これだけの任務が終わったんだ、しばらくは後処理と事務仕事が主だろう。
訓練も控えて、まっすぐ家に帰ろう。
「もちろん私も遊びに行きます、まだまだお義母さんとも話し足りなかったので!」
「なんだかイントネーションがおかしくないか?」
「いいえ、全然おかしくなんかないですよ!」
別に発音も音も普通なのだが、何か引っかかる。
そしてイリーナを呼べば俺の家だというのに居場所がなくなるような気がする。
「まぁいい、とりあえず本社に戻って結末を報告しないとな」
「大衆向けのカバーストーリーが必要だからな。今回はセフィロス一人の手柄にはしないだろう」
「ちょうどいい英雄の肩書をザックスも背負ってみろ」
「おっ、もしかして隣に並んじゃった感じ?」
「調子に乗らない、ツォンたちも登って来てるはずだから途中で合流しましょう」
一気に騒がしくなったな。
いつもは三人で行動してるが、今いるのは倍の人数。
しかも全員が神羅トップクラスの腕利きだ。
「ちょっとメンバーが強すぎますよね、ソルジャー部門、兵器開発部門、タークスの精鋭が揃い踏みじゃないですか」
「ザックスから聞いたが宇宙開発部門のシドが二人を送り届けたらしい。中々の腕らしいな」
「あぁ、下手なソルジャーより強いぞ。合流したらもっとうるさくなりそうだな」
騒がしいのも案外悪くないかもしれない。
「さて、みんなで帰るか」
スカーレット様が待つ神羅へ。
クラウドから報告を聞いたけど、なんかすげぇことになってたのな。
ってか、みんな強すぎ、セフィロス4体相手に全員勝って来たんでしょ?
ちょっと強化しすぎたかな、聞いたところクラウドなんか一人で倒してるし、他のメンバーも協力したとはいえ誰も倒れずに勝てたわけだし。
でもこれで、星の危機は去ったわけだし、神羅も向かうところ敵なし。
万が一ウエポンが出てきてもこっちの戦力的に負ける気がしない。
もちろん魔晄の吸い上げも少しずつ抑えて、消費を緩やかにして代替エネルギーの研究もしていかなくちゃいけないけど、ジェノバの相手よりずっと気楽だわ。
ニブルヘイムもまさかの原作通り焼け野原になってしまったみたいだけど、都市開発部門がすぐに復興に名乗りを上げてくれた。
こういう時リーブの善良性がありがたい、会社としても最優先事項としてリソースを割いてくれる。
もちろん、神羅の宣伝になるし、セフィロス以外に広告塔になれるメンツがで出来たらそれで利益を上げてくらしい。
クラウドもヴィンセントもイケメンだし、イリーナも可愛らしいから兵器開発部門に来年から求人が殺到しそうだ。
「とりあえずしばらくは後始末が主な仕事になりそうだから、クラウドもゆっくりしていいわよ」
「はい、さっそく他の二人は羽を伸ばしてます」
「イリーナはともかくヴィンセントも休むなんて珍しいわよね」
ヴィンセントは連れて帰ったルクレツィアが目を覚まさないため毎日見舞いに行ってる。
宝条が魔晄中毒者の貴重なサンプルとして検査してるのを見張るためだと言っているが、内心はいつも病室で鉢合わせるセフィロスと同じだろう。
体内のジェノバ細胞も落ち着き、治療が進めばいずれ目を覚ますだろうと科学開発部門統括の見解だ。
イリーナはニブルヘイム復興までミッドガルに住むことになったクラウドの母、クラウディアさんにミッドガルの案内を進んでして、今日も一緒に買物に行くんだとか。
完全に外堀から埋めに行ってて、もうクラウドファンクラブでは二人は付き合ってることになっている。
何度かクラウディアさんとも話したが、慣れない都会の生活は大変だが、息子の顔を毎日見れてうれしいとのことだ。
クラウドはクールだから、あまり表情は変わらないが、イリーナやクラウディアさんからすると感情の変化がわかるらしい。
俺も付き合い長いし、多少はわかるよ、でも本職の女の子には敵わないよね。
何度かクラウド的にはイリーナとティファどっちがタイプなのか気になって直接聞いてみたけど、恥ずかしがって全然答えてくれない。
さては、どっちか本命だけど、恥ずかしくて言えないパターンの奴だな。
そう言えば意外なことにティファがタークスに入ることになった。
村の仕事も出来なくなったし、ミッドガルで酒場を開くのかと思っていたらツォンがスカウトしたらしい。
おかげで社内でイリーナとティファがクラウドを挟む光景が目撃されるようになった。
まぁ、二人とも仲よさそうだし、良きライバルとしていい関係らしい。
ちなみにティファのスーツ姿破壊力ヤバすぎる。
支給品のサイズが合わず胸の所が強調されまくりで、すぐにファンクラブが出来た。
クラウドもこれにはビビるだろうと思っていたが、全然平常心を保って普通にしてた。
メンタル強くなりすぎてない? もしくはどこかでスーツ着た美人で胸の大きな人に慣れたとか。
とりあえず神羅での俺の地位も今回の事件解決の功績で盤石になったし、ルーファウスの覚えも良いから社長になった後も地位は安泰確定。
後は毎日仕事しながら、エステに美味しい物巡りに、クラウドたちと触れ合って楽しい毎日三昧だ!
やっぱりいいもんだよね、大団円って最高。
「スカーレット様、実は前から個人的にお伝えしたかったことがありまして」
「なに、改まって?」
あれ、なんかあったっけ?
ま、まさか神羅辞めちゃうとかじゃないよね!?
それはめっちゃ困る、これからも俺の安心安全な生活のために側近としてずっとそばにいて欲しいのに。
「俺の上司が貴方でよかった」
「私こそ、クラウドが居てくれて本当に良かったわ」
面と向かってそんな真っ直ぐに褒められたらさすがに照れるな。
思えばブラック企業からブラック企業に転生したようなもんだけど、部下に恵まれたし、仕事も充実して楽しい第二の人生を味わえてるかも。
女になったのは複雑な気分だけどね、美人だけど歳が歳だし、完全に婚期を逃してるよね。
ってか主要キャラみんなお相手がいすぎじゃない?
セフィロスはエルフェ、ザックスはエアリス、あんたらも幸せ掴みすぎ。
俺一人浮いちゃったよ、近い歳の奴がいないせいもあるけど。
クラウドだってティファが鉄板ヒロインだけど、イリーナと正直いい感じだし、俺としてはイリーナのことも無茶苦茶かわいく思えて来ちゃったから、もし結ばれるならクラウドと結ばれて幸せになって欲しいと思ってしまう。
結婚式には呼ばれるだろうし、上司としてスピーチすると思うけど、もしかしたら泣いちゃうかもしれない。
スカーレットが泣く場面とか俺も想像つかないけど。
「スカーレット様……ずっと貴方のことが」
何か決心したように口を開こうとしたクラウド。
しかし、言葉が出る前に緊急連絡のコールがクラウドの端末に入る。
「申し訳ありません」
「いいわよ」
やばいな、真剣な顔のクラウド見てたらドキッとしてしまった。
端末片手に仕事してる顔もかっこいいし、そりゃモテるわ。
「スカーレット様、二人組の男女が偽造カードで神羅のセキュリティを突破。現在エレベーターで兵器開発部門のエリアへ向かっています」
「あら、一体今の時期に誰かしらね。監視カメラの映像を私にも頂戴」
偽造カードのクオリティも年々上がってきてるが、残念なことにそっち対策もばっちり。
あまりにお粗末な出来な奴はそもそも通さないけど、レベルの高い偽造カードは入手経路も調べたいし、中々骨のある侵入者な可能性があるから、わざと監視と隔離をして社内に招き入れるようにしてる。
本来は治安維持部門が出てくる案件だけど、科学開発部門と兵器開発部門では誘導した後に新兵器やサンプルによるデータ収集をすることも、普段できない危険な実験が出来るから実は一部の社員からは待ち望まれてるんだよね。
「恰好からしてウータイのシノビでしょうか? 社員の避難と治安維持部門待機もすでに完了しています」
「テストマシンの準備は?」
「すぐに投入出来ます」
あらら、なるほど。
このタイミングで来ちゃったか。
「それじゃ目的を探るためにも少し泳がせながら開発エリアへ誘導しなさい、そこまでたどり着けるようだったら後は生け捕りよろしくね。今日に限ってイリーナもヴィンセントもいないけど問題ないわよね?」
「もちろんです、スカーレット様の望みを叶えるのに俺一人いれば何の問題もありません」
「流石私のクラウド、それじゃ管理室に行って活躍見せてもらうわね」
「途中までお送りします……開発エリアのメインシステムをダウン、機密情報へのアクセスに制限をかけてください、侵入経路から奴らの目的を探ります。誘い込んでからは俺が侵入者の相手をしますので、治安維持部門の方々は代わりにスカーレット様の護衛に回ってください」
指示を出すクラウドを連れて部屋を抜け、役員専用エレベーターに乗る。
暗殺とか怖いし、一般エレベーターで移動とか怖いからね、会社のリフォームも進めてきたのよ。
「私の方でもホログラムであの子たちを誘い込んであげるから、頑張ってねクラウド」
ちょっと色っぽい仕草をして、耳元で囁く。
「久々の一人の任務だし相手も手練れっぽいから、上手く行ったらご褒美上げるわよ」
なんか色っぽい年上の女性が好みらしいってファンクラブ情報に流れて来たから、それっぽくしてみた。
あれ、クラウドの顔なんか赤い気がする……もしかして本当に年上好き?
「必ず生け捕りにして奴らの目的を吐かせます。すべてお任せくださいスカーレット様!」
あちゃ、なんか完全に火が付いたみたい。
思えばジェノバ事件の後外部の敵と戦う機会もなかったし、やる気を入れてくれるのはありがたいんだけどね。
これってユフィ大丈夫だよね? クラウド頑張りすぎて再起不能とかにしないよね?
いや、イリーナ相手の訓練でも酷い怪我はさせたことないし、大丈夫かな。
侵入者ってので少しやりすぎるかもしれないけど、頑張れユフィ。
「ちょっとちょっと、兵器のパレード蹴散らしたらお次は一体誰?」
「兵器開発部門実験部隊隊長を務めるものだ、そしてお前たちを捕まえる最後のテスターだな」
「ってことはさっきのおばさんの部下だ!」
「おばっ!? 口を慎め、スカーレット様はそのような言葉で形容されるようなお方ではない。まぁ貴様のような小娘では大人の魅力というのを理解できないのも仕方がないかもしれないが」
「厚化粧して歳のわりに露出の激しいのは事実だろう」
「それが魅力の一つだというのに、決めた、それなりに加減してやろうかと思ったが、二人とも多少の怪我は覚悟してもらおうか」
二人の侵入者の前に飛び降りる一人の戦士。
構えたバスターソードの切っ先はブレることなく構えられる。
「戦う前に名前を聞いておこうか、名乗る覚悟があるならな」
「ユフィ・キサラギ、あんたなんか楽勝に叩きのめしちゃうから!」
「ソノン・クサカベだ、ユフィ油断するなよ、かなりの使い手だ」
兵器の実験をするために作られた広い空間に、突如ホログラムが映しだされる。
先ほどまで侵入者二人をここまで誘導し、導いた女だ。
『ウータイのお二人さん、クラウドの相手は大変だろうけど頑張ってね~』
にこやかに笑い手を振る女に侵入者の女は威嚇するように顔を歪めるが、すぐに目の前の戦士に得意の得物を構え宣言する。
「あんたも名前! 私たちに名乗らせたんだから自分で自己紹介くらいしなよ!」
本来であれば侵入者に名乗る名前などないし、先ほどのやり取りも相手の素性を探るためのものにすぎない。
ただ、今この瞬間を別室で見ている上司の顔が浮かんだ。
頑張れとにこやかに手を振ってもらえたのだ、その気持ちに答えて楽しませねばなるまい。
「クラウド・ストライフ。スカーレット様一番の側近だ!」
これにて『FF7スカーレット成り代わり物語』はおしまいとなります。
唐突な終わりのように感じますが、このあとFF7の物語がスタートする時系列に差し掛かってくるので、この話自体が原作開始前の前日談のような形になります。
約五か月の連載となりまして、本文の文字数は約22万文字、文庫本二冊分となりました。
シナリオと関係ない一つの創作テーマとして、一話辺りの文字数を固定化すること、なるべく定期的に更新することの二つを目標としました。
途中毎日更新も挟んだりお休みを頂いたりもしましたが、定期的に約5,000文字の話を皆様にお読みいただきました、たくさんの感想や評価に恵まれたことがどれほど創作のモチベーションになったことか。
この場を借りて感想や評価をして頂いた皆様、そして大量の誤字報告並び修正をしてくださった皆様に心より御礼申し上げます。
ランキングの方にもたくさん載せて頂き、その他のランキングにはほぼ毎回ランクイン、評価バーも紅く染まり、ハーメルンで創作してこれほどうれしいことはありません。
どうか皆様も良き二次創作ライフを、そしてFF7の二次創作が増えることを願わせて頂きます。
せっかくなので完結記念座談会として、この作品のプロットや、没ネタ、各キャラの話なんかも書いてみようと思うのですが需要ありますかね?
小説以外の文章を投稿できないので活動報告でやろうかと思います。
詳しくは活動報告まで
最後になりますが、読んでくれてありがとうございました!
他作品も完結に向けて書いていきますし、新しい作品で私の名前を見かけた時はまた暖かい目で見守って頂けると幸いです。