ピックアップガチャ(固定)スキル持ちの転生TS美少女が行く、激動昭和なお話 作:葛城
時系列めちゃくちゃなのは……彼らにとっては辻褄を合わせた結果なのです
――■■■のゴルフ場建設中止に関する事項(極秘)
以降、この事項を『A』と表記する。
■■■にて行われていたゴルフ場建設が中止に至った理由を調べてはいけない。また、この資料の改訂も行ってはならない。
現時点にて、この『A』に関係した者はごく一部の者を除いて死亡しており、存命の者も現在は意思疎通が不可能な状態になっている。また、『A』について調べようとする場合、如何なる理由があろうとも公的機関の援助は得られないモノとする。
この資料を指定された場所より移動させた時点で――あらゆる人権を放棄する事に同意したと見なされるので、けして許可無くして動かしてはならない。
ここにまとめられているのは、あくまでも『A』に関する不可解な一連の出来事、並びに、『A』という事実があった事を保管するためであり、真実を解き明かすためのモノではないとする。
現時点で■■■村との関連性が疑われたが、問題ないと教えられたので、問題ない事にした。
この資料を始めとして『A』に関する一切の事柄を秘匿事項とし、現時点での総理大臣の承認と、幹事長の証人と、×××神社にて清めと祈祷を行った後で――を行い、必ずその後で――を行ってから閲覧するモノとする。
※ 1999年、追記――この資料を直視してはならない。
※ 1987年、追記――一切の閲覧を禁止とする。
※ 20××年、追記――いまだ、工事は続いている。
――――――――――――――――――
×月〇日(当時存命だった作業員の証言・テープレコーダーにて録音、それを書き起こしたモノ)
「俺たち――雇われて、ゴルフ場の建設作業員として働いていたんだ」
「田舎で不便だったけど、割が良いってことで、しばらくの我慢だって……」
「ただ、俺は知らないんだけど、なんかトラブルがあったらしいんだよ」
「なんか、お偉いさんを怒らせたとか……俺も、詳しくは知らないんだ」
「ただ、その後……何時からなのかはハッキリ覚えていないけど、変な事が起こるようになったんだ」
「その……いまだに俺も良く分からないんだけど、作業員の一人がさ、埋まっていたんだよ」
「いや、だから、埋まっていたんだ。ピンの上に載せたゴルフボールみたいな感じで、頭だけが地面から飛び出ていて」
「あんまりにも変な事をしているから、いったい何をやっているんだって聞いたら、『今日のお仕事です!』としか言わなくてさ」
「俺たちも、ああ、今日のお仕事かって納得しちゃって……あ~、うん」
「変だよな? おかしいよな?」
「だって、人間一人、首から下が埋まっているんだぞ。普通、ありえないだろ。どうやって埋まったって話だろ?」
「でもなあ……どうしてか、あの時は俺も、みんなも、誰も疑問を覚えなかったんだよなあ……」
「……ん?」
「そいつの名前? いや、だから何度も言っただろ、 だよ」
「でもまあ、あいつも可哀そうだよなあ……ほら、土砂で埋められても、死ねないらしいじゃん?」
「そういう仕事だからって話らしいけど……まあ、仕事だしなあ、仕方ないよなあ」
――注1・聞き取り調査にて、一字一句確認してそのまま言葉を記載。なお、聞き取り不明部分は今もなお解読出来ていない。
――注2・テープレコーダーは絶対に聞いてはならない。現時点で17人が死亡しており、17人目の死亡者が「――日後、18人目が出る」と言い残して絶命している。
――注3・19■■年現在、このテープレコーダーは紛失している。
※ 補足1(当時作業員として働いていた者たちからの、共通の証言)
1.どうやって、誰がやったのかを誰も見ていない
2.埋められた者は例外なく誇らしげな顔をしていた
3.作業中、車両に頭を潰されるも、しばらくすると元に戻っている?
4.途中、『なんだこれは!? 助けてくれ! なあ、なんなんだよこれ!?』といった、意味不明な言葉を発する。(一時的なモノとのこと)
5.作業終了後、気付いたら抜け出ていた?
※補足2(当時、工事を見ていた子供の証言・口語をそのまま記載)
「あのおじちゃんたち、変なんだよね。スコップがあるのに、手で地面を掘って穴を作っていたんだよ。地面なんて硬くて大変なのにね」
「いったい何をしているのかなって見ていたら、そこにおじちゃんが一人入って、みんなで埋めて行くんだ」
「お仕事頑張ってくださいって、今日もお仕事頑張りましょうって、変な掛け声をして……あのね、実はけっこう怖かったんだ」
「何が楽しいんだろうね、みんな笑っていたけど……」
補足3(通行人の証言・口語をそのまま記載)
「ワシの気のせいか聞き間違いかもしれないのだけど、夜に近くを通った時に、何時になったら工事が終わるんだ……と、泣き叫んでいる声が聞こえた。男の声だったけど、姿は暗くて分からなかった」
「気になって翌朝、もう一度行ったんだが……いや、気のせいだとは知っていたんだよ」
「だって、ゴルフ場の工事なんてけっこう前に中止されたっきりだしな……機材や重機も全部引き取られていったから、後には半端な更地があるだけなんだ」
「言っちまえば、工事なんてとっくに終わっているんだが……どこぞの酔っ払いかは知らんけど、変な話だな」
――――――――――――――――――――――
1987年に発行された新聞の、とある一面(一部、謎の汚れ発生にて確認不可)
未明、〇〇県〇〇市〇〇町の××組所有ビルにて火災が発生。警察・消防・救急車が駆けつけた時には全体に延焼が進んでいて――(この先、確認不可。汚れの除去は禁止)
ビル内より、――と思われる男性が意識不明の重体で発見。――病院に運ばれ、手当てを受けているとのこと。
不注意によるものか、第三者による犯行なのか、現時点では不明とのこと。警察の発表では、通報があった時点で既にビル全体に火が回っていたので、ビル内に居た誰かが故意に火を点けたか、あるいは事故か、不注意の可能性が高いとのこと。
※ 補足1(――氏の治療にあたった救急隊員の証言)
おそらく、――氏だと思われる重傷者を搬送する前に、最低限の処置を行った隊員曰く、『非常に奇妙な状態だった』と発言している。
どのような状態だったのかは現時点でも分かっていないが、本来ならば確実に死んでいるはずの状態なのに、何故か心臓が動いていたとのこと。
救急車から病院へ搬送されるまでの間、確実に致死量を超えた出血量が確認されていたとのこと。(真偽不明)
※ 補足2(当時、執刀した医師の証言・口語をそのまま記載)
「……正直、あの患者がどのような状態だったのかは今でも分からない。全身に重度の火傷が確認され、実際に全身から浸出液が出ていたのだが……明らかに、出ている量が不自然だった」
「まだ輸血を始めとした点滴を行っていなかった。既に、病院に到着した時点で確実に失血死しているはずだった。目視ではっきりと確認出来るぐらいに、夥しい量の出血も確認できたからだ」
「それがどういうわけか、患者は何時までも失血死しない。それどころか心拍は弱まることなく常に120前後を維持していた。そして、どういうわけか患者は意識がはっきりしていて、会話が……奇妙なのは、そこだけではなかった」
「どういうわけか、浸出液に汚れが目立ち始めたんだ」
「最初は気のせいかと思ったけど、途中から埃や髪の毛といった小さなゴミが確認出来て……気付いたら、流れ出る血液の色も真っ黒になっていた」
「ああ、それと、奇妙な事はもう一つ。輸血を幾度となく試みたのだけど、どういうわけか一滴も入らなくてね」
「だから、今でも分からないんだ。いったい、あの患者の身体に何が起こっていたのかが……」
※ 補足2.1
患者である――氏(と、思われる)は、現在も生存が確認されており、■■病院にて安置されている。
19××年時点で全身が黒くなっており、性別も分からない状態になっている。
なお、患者は今も意識がはっきりしており、『――してくれ』と訴え続けているとのこと。
現時点での安楽死は許可しないとのことです、お仕事です。
――――――――――――――――――――
×月×日 とあるスレッドの証言(証言者・不明)
迷宮入り@昔語り
そういえば、ちょっと前にシャレにならない怖い話の系列で、『――ビル火災怪死事件』ってのあったけど、あれって実際に起こった事件だったよね?
まだ未解決なの?
迷宮入り@昔語り
未解決
ていうか、不始末による火災なのか、放火による火災なのか、いまだに結論が出ていない
迷宮入り@昔語り
あの、ヤクザの噂が出ていた××組のビル火災でしょ?
あそこ、家の近くだったから直接見たけど、すごい燃え方したよ
気付いた時にはもう屋上付近まで燃え上がっていて、酷い有様だった
ビル内に居た何人かが火だるまになって出て来て、たまたま近くに居た人たちが慌てて消していたけど……たぶん、全員助かっていないだろうね
迷宮入り@昔語り
火だるまなら死んだだろ
迷宮入り@昔語り
関係者じゃないし、新聞とかだと意識不明の重体としか出ないし……その後の続報も無かったし、結局はそのままだよ
迷宮入り@昔語り
続報無いのか……
迷宮入り@昔語り
火災原因は~って感じで一時ニュースにはなったし、病院に負傷者が運ばれたってまではニュースになったけどね
ぶっちゃけ、そう何日も何日もマスコミが追いかけるような話じゃないよ
芸能人とかなら話は違ったけど
迷宮入り@昔語り
言うても、ヤクザなのかどうなのか分からん、反グレいたいな企業だったっぽいしな
それか、ヤクザの中でも下っ端か
迷宮入り@昔語り
ヤクザって確か暴対法?とかそんなので、新しく傘下を作れなくなっているんじゃなかったっけ?
勝手にヤクザを名乗るのもダメらしいけど
迷宮入り@昔語り
基本、荒っぽい仕事で荒稼ぎしている人たちは見た目が厳つい事多いからなあ……
迷宮入り@昔語り
風の噂だと、治療してもそのまま……って話じゃなかった?
迷宮入り@昔語り
ワイ、当時そのヤクザが運び込まれた病院に務めている看護師の知り合いやけど、教えてやるわ
生きとるで、そいつ
迷宮入り@昔語り
なんだよその友達の友達の先生みたいな関係は
迷宮入り@昔語り
えぇ……生きているんかよ……
迷宮入り@昔語り
すまんな、嘘や
本当は死んでる、ただ、幽霊になって成仏しとらんらしいで
迷宮入り@昔語り
えぇ……(困惑)
迷宮入り@昔語り
なんでそんなしょうもない嘘をついたのか……
迷宮入り@昔語り
成仏しとらんって、なんか出たの?
迷宮入り@昔語り
>>18
せやで、〇してくれ~、〇してくれ~、たのんます~って声が聞こえるんやと
あと、とにかく痛い苦しい寒い辛いって声もセットや
あんまりにも聞こえるし、看護師さんたちがめちゃ怖がるから、夜間の見回りとかもそこだけは避けるらしいで
迷宮入り@昔語り
ガチのホラー案件じゃん
迷宮入り@昔語り
ていうか、もう死んでいるのに〇してくれ~ってのはアレか、そいつ、自分が死んだとは思っていないとか?
迷宮入り@昔語り
幽霊でもそういうのってあるんか?
迷宮入り@昔語り
地縛霊とかそういうのは、自分が死んだ瞬間の事を繰り返し続けるってのはよく聞く
まあ、そこまではっきり認識されているのに全然話題にならないのも不思議だけど
迷宮入り@昔語り
そんなんお前、ガチで出るって噂になったら患者さん来なくなるやろ……
迷宮入り@昔語り
病院もね、客商売だから致し方ないんだよね……
迷宮入り@昔語り
当時の映像がちょろっとネットに残っていたから見たけど、マジですごい燃え方じゃん
消防車が水をパシャパシャ飛ばしてもビクともしねえ、むしろその場で即死判定されなかっただけ幸運じゃね?
迷宮入り@昔語り
医師以外が下す即死判定って、誰が見ても絶対に生きてはいないと判断されるような状態じゃないと下せないからな
具体的には、首が落とされた状態だとか、頭が割れて中身が出ている状態とか、あるいは全身バラバラとか、腐敗が始まっているとか、それくらいじゃないと
迷宮入り@昔語り
>>27
具体例がマジで具体例なの、久しぶりに見た
確かに、そのどれもが素人目でも一発で死亡していると分かるレベルだ……
迷宮入り@昔語り
あと、本当か嘘かは知らんけど、その声が聞こえるところ、近付くとすごい臭いがするらしいで
あまりにも酷いから、わざわざコンクリ流し込んで隙間を全部塞いだとか
迷宮入り@昔語り
霊障ってそんな物理的な対応でOKなの……?
迷宮入り@昔語り
それが、けっこう効果はあったらしいで
ただ、それをしてから苦しい~ってセリフに変わったらしいけど
迷宮入り@昔語り
wwwwwwww
迷宮入り@昔語り
しかしまあ、死んでからも苦しみ続けるのも哀れや……成仏してクレメンス
迷宮入り@昔語り
でもそいつ、生前は人々を苦しませたのだけど?
迷宮入り@昔語り
成仏しないでクレメンス
迷宮入り@昔語り
わかりました
迷宮入り@昔語り
どっちだよwwww
※ 補足1
アクセス解析が行われたが、一切の解析不能な部分が見つかり、今もなお原因特定には至っていない
※補足2
この病院に関して調査が行われたが、スレッド民たちが語る病院の存在は過去を遡っても確認されていない。
また、当時の新聞などを確認し、搬送されたとされている病院を調査しようとしたが、そのような病院は如何なる記録にも存在しておらず、誰もその病院名を知らなかったことが判明しました
――――――――――――――――――――
『〇〇議員、突然死!?』という見出しが全国紙に載った案件について
カメラにて映し出されている最中、突然転倒、そのまま病院に搬送され死亡が確認された件
原因は伏せられているが、死因は溺死。どうして溺死したのかも不明、今もなお原因は分かっていない。
家族の了承のもと、解剖にて原因を探るも不明。それどころか、体内が焼け爛れているという奇妙な事が判明し―――――――――
※ お仕事中です
※補足2.(自称霊能力者の証言・口語のまま記載)
「……彼の事は、もう忘れるべきだと思います」
「この力を持って生まれた私は、これまで様々な経験をしてきましたが……この件に関してはもう、触れない方が良いのです」
「原因は分かりませんが、かなり……いえ、絶対に触れてはならない存在に触れて、怒りを買ってしまったのかもしれません」
「……はい、彼は……おそらく、成仏は出来ていません」
「おそらく、これはあくまでも私が感じ取れた限りですが……かなり、苦しい最後を迎えたのかと思います」
「私はいわゆるサイコメトリーと呼ばれる力があるのですが……おそらく、彼は死の間際、無限に等しい時間を体感したと思われます」
「1秒が那由他に思える、それほどの長い時間を……私たちからしたら一瞬の出来事かもしれませんが」
「彼は溺れて命を落とすまで、いや、もしかしたら今も……いえ、やめましょう」
「彼は、お仕事をしただけです」
※ 補足1
後日、この霊能力者とコンタクトを取ったとのことだが、調査員の事を完全に忘れており、その後の接触は不可能となった。なお、調査員はこの日より3日後に死亡している。
※ 補足2
お仕事中です
※ 補足3
後に偶発的に分かったことだが、この霊能力者は――にて行方不明になっている。
―――――――――――――――――――
作業員のその後(まだ、お仕事中です)
作業員98名、――年〇月時、3名存命。
95名の作業員のうち56名は不可解な死を遂げていて、残り39名は失踪……行方は今も分かっていない
大半は事故死あるいは自死だが、現在に至ってもなお不可解としか言い表しようがない死に方が確認されている
他殺の可能性が示唆されたが、どのような手段を用いればソレが可能なのか分からず、最終的には自死あるいは事故死として処理された。
その中でも、特に説明が付けられなかった事例を三つ記載しておく。その他の詳細は別紙――(閲覧を禁止する)
その1
人間一人分が10cm四方のキューブ状に圧縮された状態で発見された。なお、圧縮しているカバーは未知の物質であることが分かり、現在は仕事中です。
その2
人体を一切破損させることなく、厚さ4mm程度の状態で薄く伸ばされた状態で発見された。なお、現在でも腐敗が確認されていない。
その3
仕事中です。
※ 補足1失踪した作業員の手記(原文をそのまま貼り付け)
『〇月〇日』
『俺は頭がおかしくなったのかもしれない。先週から、唐突に『ああ、俺は8日後に死ぬんだ』と納得してしまった。自分でもなんでそう思ったのか知らないが、何故か俺は納得していた』
『不思議と、怖くはなかった。でも、恐ろしかった。死ぬのが恐ろしいんじゃない、死ねない事が恐ろしいと思えてしまった』
『なんでか分からないけど、俺はとにかくそれが怖い』
『×月×日』
『やっぱり、俺はおかしくなっているのだと思う。2日後に、とても恐ろしい事が起こる』
『それが嫌で、さっき首を吊ったんだ』
『なのに、死ねなかった。どれだけ首を吊っても苦しくなくて、むしろ、このまま目を瞑って二日後を待とうという気持ちになってしまう』
『怖い、とても怖い、母ちゃん、俺怖いよ』
『×月△日』
『明日だ、明日だから、せめて死ぬ前の母ちゃんに連絡した。仲が悪くて家を飛び出してから、初めての電話だ』
『母ちゃんは、声だけで俺だと分かってくれた。親孝行なんてしたことないけど、今でも俺を心配してくれるのが分かって……涙が出た』
『ごめんよ、母ちゃん。最後に話せて良かった』
『でも、幸いなことに母ちゃんはもう向こうで待っていてくれるらしい。早く来い、早く来い、早く楽にしてくれって……最初で最後の親孝行だ、頑張ろう』
『せっかくだ、どうせ明日死ぬんだし、最後の晩酌にはとびっきりのやつを飲もう』
※ 補足2(保管場所に気付いたら増えていた)
『これをみているもの、どうかたすけてくれ』
『もうずっとまえからやっている』
『さぎょうしている』
『おわらない』
『ずっとおわらない』
『あさきたら、へやにもどってる』
『へやからでられない』
『じかんがきたら、またあそこだ』
『つくっているのに』
『しごとしたのに』
『いつおわるんだ、いつおわるんだ』
『いつおわるんだよ』
『あたまつぶしたのに、またもどってる』
『いつおわるんだよ』
――注1・以降の文章はぐちゃぐちゃで解読不能
※ 補足2.1(仕事中です)
―――――――――――――――――――
※ お仕事中です。