ビューティダンガンロンパ女学園 咲き誇る花園と這い寄る絶望 作:カセットコンロォで焼いた豚
・超高校級のネタバレ
・女性主人公
・残酷な描写
この要素が苦手だという方はブラウザバックを推奨します。
それでも読みたいという方は――絶望に染まることを、心から歓迎いたします。
ようこそ絶望女学園1
その巨大な学園は開けた大地にポツンと建っていた。
「あ、希望ヶ峰学園については説明はいりませんよね。この国に住んでいるのならば大抵の人が知っているはずですし」
この女学園。地方や遠方からやってくる人や悩みを抱えた女生徒の為に、わざわざ北の大地に作ったのだとか。
そんな学園の校門の前に、私は立っていた。
ちなみに私は問題などは抱えておらず、実家が同じく北の大地にあるので近い女学園の方に通うことにしただけ。
「……あぁ、自己紹介がまだでしたね。私は
なんと今日は入学式なのです。つい独りで虚空に向かって説明口調で話してしまう程に緊張してます」
入学するということは私も超高校級の才能があるわけで。その才能は、超高校級のそれなりと言われている。名前の通りなんでもそれなりにできる……というなんとも言い難い才能だ。
他に入学する方もなるべくインターネットで調べては見ましたが、出てきたのはほんの一部でした。
例えば、現在若者の間で大人気なダンサーだとか。
例えば、空手の日本王者だとか。
例えば、有名作品のゲームクリエイターだとか。
他にも科学者やスケバンなんてのも入学するのだとか……。何をされるかわからないのであまり関わりたくは無いですね。
そう長々と考え込んでいると、私の後ろから声が聞こえてきた。
「そこの貴女、さっきからブツブツと呟きながら立ち止まるのはやめてもらえる?」
「……?」
辺りを見渡すと、私と金髪の少女しかいなかった。もしや、私に言っている……?
「えと、私ですか?」
「貴女以外に誰もいないじゃないの」
「で、ですよね……」
少女と私に身長の差こそ無いが、腕組みと鋭い目、言葉遣いのコンボにより圧力を感じさせられた。
「えっと、私は新入生なんですが……貴女もですか?」
「そうよ。というかその髪は何? 長いしボサボサだし顔の右側隠れちゃってるじゃないの」
出会って一分も経たずにここまでキツい言葉をかけられたのは初めてだ。
「放っておいたらここまで伸びたんです。あ、ボサボサなのはくせ毛でして……。でもでも、毎日お風呂に入っているのでキレイですよ!」
「くせ毛だったのね。それに関しては謝るわ。でも!」
少女の人差し指が目と鼻の先にまで迫る。
「女の子なんだから若い内に可愛い姿を堪能するべきよ! 髪が可哀想だわ!」
「は、はぁ……」
少女の気迫相手に、生返事しか出来なかった。
悪い子では無さそうだけど、あまり関わりたくないタイプだなぁ。今後見かけても距離は取るようにしよう。
「って、貴女に構ってたらもう7時55分じゃない! ほら、新入生は8時に体育館に集合って言ってたわよね? 急ぐわよ!」
「は、はい!」
私達は学園の門を通り過ぎ、昇降口に入る。
(これからこの校舎で青春時代を駆け抜けるのかぁ。楽しみだなぁ)
思いを馳せるもつかの間、気が付いた時には──―。
体育館に着いていた。