ハラハラ★ドキドキ! 先生との思い出インタビュー! 作:ゆかりはるか
皆様こんにちは! 今回は便利屋68に先生との思い出についてインタビューしていこうと思います!
さっそく彼女達がいる事務所に向かいますが…
便利屋68の4人と大人の人達が揉めているようです。いきなり飛び込むのも良くないですし、ここは聞き耳をたてましょう
アル「待って頂戴! 今日の依頼で報酬が入るからそれまで待って!」
大人「そう言って実際に間に合ったことないだろ!」
アル「うぐぅ…。で、でも遅れてもしっかり払っているじゃない! 少しは多めに見てくれても!」
大人「えーい黙れ! さっさと立ち去れ!」
アル「…。行くわよみんな」
どうやら家賃を払うことができず追い払われた様子。リーダーらしき人は目に見えてしょんぼりしているが、メンバーの3人はそこまで慌てていない様子。取材の時間も近いので話しかけましょう!
すいませーん!
アル「だから家賃ははら…。あら、シノンさん」
こんにちは! 取材しにきましたが…どうしました? 何やら落ち込んでいるようですが…
アル「お、落ち込む? アウトローの私達が落ち込むはずないでしょう!」
そうでしたか。両肩を落として地面を見ていましたから何か良くないことがあったのかと…
アル「へ!? い、いや両肩なんか落としてないわよ! これはあれよあれ! えっと…。そう! とにかくあれよ!!」
なるほど、アレですか
ムツキ「くふふ、アルちゃん面白いー」
カヨコ「はぁ」
ハルカ「流石アル様です!」
アル「そうアレよアレ! だからアレなの! 分かったかしら!?」
かしこまりました! では早速先生との思い出インタビューをしますね!
アル「へ? 先生とのインタビュー? …も、もちろん任せなさい!」
アルさんは視線をあちこちに泳がせ、両手を握ったり、どこかに指を指しては違う方向に手を向けるなどをしているが…これは一体…
ムツキ「あっはは! アルちゃん白目向いて口をパクパクさせてる!」
カヨコ「依頼のことを忘れていたね。あの顔は」
ハルカ「素敵な顔ですアル様!」
アル「各員に通達! とっておきのをやるわよ!」
おぉ! とっておきのインタビューですか!
アル「ふふん、当然よ。私達は便利屋68よ? 誰が見ても一番のインタビューをしてみせるわ!」
期待しています! 便利屋68!
カヨコ「何言ってんの社長」
ムツキ「完全にパニックになって口が勝手に動いてるときのアルちゃんだ」
ハルカ「とっておきですね! 今すぐ準備します!」
おや、社員の1人が何か抱えてどこかに行きますが
アル「ちょハルカ!? え、えっとそれは…」
ムツキ「とっておきのインタビューだからねぇ~。少し準備するだけだよ。くふふ」
おぉそうでしたか。あの社員は最後に聞くとして、まずは3人から聞いていこうと思います!
まずは陸八魔アルさんからお願いします!
アル「先生との一番の思い出は、初めて会ったころの話になるわ。実は仕事で超弩級の実力者達を倒せって依頼が来てね、その人達を倒そうとしたとき先生と出会ったわ。最初は敵としてお互い死力を尽くして戦っていたのだけど、とある理由により先生と共闘することになったのよ! 最初は敵同士として向き合って戦っていたのに、背中を預けながら共闘するなんてとてもアウトローでしょ!」
おぉ! 最初は敵として戦っていたのに、最後はお互いの目標の為に共闘ですか! とても熱い展開ですね!
アル「そうでしょうそうでしょう! 先生の背中を守るために、目の前に湧いてきた敵を一掃するのはとてもアウトローよね!」
はい! とてもアウトローだと思います!
ムツキ「アルちゃん大分盛ってない?」
カヨコ「まぁ内容は間違っていないけどね」
では次は浅黄ムツキさん。よろしくお願いします!
ムツキ「ほいほいー。そうだねー、先生との思い出か。うーん。やっぱりあれかな。一日中先生と遊んだことかな」
どのようなことをして遊んだのでしょうか?
ムツキ「沢山あるよ! トランプとかチェスとか! 謎解きとか! あと沢山の依頼を2人で片付けたことがあったかなー!それ全部片づけるのに1日かかったけど、とても楽しかったよ!」
おぉ、先生と仲が良いのですね!
ムツキ「くふふ、まぁねー」
アル「…ムツキに任せていた仕事多すぎたのかしら? 減らした方が…」
カヨコ「いや社長。あれはムツキの個人的な仕事であって、便利屋68の仕事じゃないと思う」
アル「そ、そうかしら? でも社員に無理な仕事を頼むのは良くないし、仕事の割り当てを見直すべきかしら…」
ムツキ「と・こ・ろ・で、私以外に先生を一日中連れまわした人っているのかな?」
私が確認した限りではいませんね
ムツキ「くふふ、つまり私が一番かー。 …やった」
他に聞きたいことはありますか?
ムツキ「ないかなー。次はカヨコちゃんでしょ。カヨコちゃーん」
カヨコ「はいはい」
鬼方カヨコさん。よろしくお願いします!
カヨコ「先生との思い出はバンドのライブを一緒に見たことかな。私と先生の趣味が同じでさ、お互いの好きな曲を紹介することがあるんだ。その流れで同じバンドが好きなのが分かって、一緒にライブに行くことになったよ」
なるほど。先生がバンドをですか。一緒に見に行ったのは1回だけですか?
カヨコ「いや? 10回くらいかな」
多いですね! いつから先生と見に行っているんですか?
カヨコ「1か月くらい前」
…1か月で10回ほどって多いのでは?
カヨコ「そうかな? 他の人達を知らないから分からない」
そうですか。私も他の人達を知らないのでなんとも…ありがとうございました!
ムツキ「…カヨコちゃん。いつのまに先生とそんなに遊んでたんだ~?」
カヨコ「何?」
ムツキ「ベッつに~? 何でもないよ~?」
アル「みんな思いのほか先生と交流しているのね。私はメールと電話くらいしか…もっと積極的に会った方が良いのかしら…。で、でも、アウトローである私が自分から話しかけるなんて…でもこの場合はどうしたら…」
カヨコ「また社長が変なこと言ってる」
ハルカ「お、お待たせしました…」
いえいえ、最後に伊草ハルカさん。よろしくお願いします!
ハルカ「は、はい。私は先生と、その、い、一対一で、話すことは、ほとんどなくて…その」
アル「ハルカ。ゆっくりで大丈夫よ」
ハルカ「アル様…。せ、先生との思い出となると…上納品を渡したことでしょうか?」
じ、上納品ですか? どのようなものを?
ハルカ「えっと…植木鉢や高価なグッズを…。すみませんすみませんすみませんすみません」
アル「落ち着きなさいハルカ。あなたは何も悪くないのよ」
ハルカ「その、私なんかが作ったものを渡しても嬉しくないと、お、思いまして…。とにかく貴重なものか、高いものを渡せば喜んでくれるかなって…。すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません」
なるほどそうでしたか! 伊草ハルカさんありがとうございました!
アル「これで取材は終わりかしら?」
はい、以上です! 便利屋68さんから聞きたいことはありますか?
アル「そうねぇ。じゃあアウトローの私達にピッタリの仕事が何かないかs]
どっかーん! ガラガラ! バッコーン!
アル「爆発!?」
カヨコ「ねぇ、今爆発した方向って」
ムツキ「やるねぇハルカちゃん」
ハルカ「あ、アル様のカッコイイインタビューのためです!」
ムツキ「おー偉いねぇ」
アル「へ?」
大人の人達が顔を真っ赤にして便利屋68の前に現れた。
大人「このやろう…。家賃を払わないだけでなく、我々の施設を壊すとは…。覚悟はできているんだろうなぁ!?」
大人たちは銃を構えて発砲してきた。
アル「ちょ」
ハルカ「…さない」
ハルカさんはアルさんに当たりそうな弾丸を全て身体で受ける。
大人「やったか!?」
ハルカ「許さない許さない許さない許さない許さない許さない! うわあああああぁあぁぁぁぁぁ!」
ムツキ「あっはは! いっくよー!」
カヨコ「結局こうなるのか」
ハルカさんが叫びながらショットガンを連射していく。大人たちの攻撃を受けるも全く怯まない。
ハルカ「逃げるな逃げるな逃げるな!」
大人「ぐあぁぁ!」
ハルカ「死んでください死んでください死んでください!」
大人「ぎゃぁぁ!」
ムツキ「あはは! ポップコーンみたい!」
どっかーん!
す、スゴイ! これが便利屋68!
アルさんが白目を向いているけどこれは作戦なのでしょうか!?
アル「…」
アルさん?
アル「……」
カヨコ「作戦だと言ってるね」
そうでしたか!
私は次の取材があるのでこれにて失礼いたします。報酬は指定された口座に入れておきますね!
カヨコ「うん、よろしく」
私は次の取材のために走り出した。
背中から「絶対に許さないぞ!陸八魔アル!」とか「なんですってーーーー!」と大きな声が聞こえたが、アウトローな彼女達がそんな声を出すはずがないだろう。