え、龍園? いやCクラスの王は別人です   作:キノピオ隊長

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自分がツンデレ好きかも知れない事に、書きながら気づいた今日この頃。




No.3「情報」

 

情報は知識にあらず。

 

理論物理学者───Albert Einstein(アルベルト・アインシュタイン)

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

「さっきの1年も馬鹿だよなぁ」

「あんな素行だと、自分が痛い目見るってのに」

「ん?……誰か、走ってきてるぞ」

 

「おーい、先輩方!」

 

コンビニ前で出会った赤髪の1年Dクラス生徒との事を話していると後方から声をかけられた。振り返ると、そこには笑みを浮かべながら明るい雰囲気で駆け寄ってくる男の姿があった。

 

「……誰だお前。知ってるか?」

「いやー?」

「こんなイケメン知り合いにいたっけ」

 

「いやー、別に用とか無いっすよ! ただ、コンビニで面白い場面見かけたんで……実はあの1年Dクラスの奴、俺がからかってやろうと思ってたんすよ」

 

(この学校、制服や靴・ネクタイで学年を区別してねェ。顔見知りでもなけりゃ、喋りと雰囲気で簡単に誤認するだろ)

 

 

ヘラッと笑みを浮かべながらそう言う将人に対して最初は怪訝な顔をしていた男達だったが、すぐにニヤリと笑みを浮かべる。

 

「なるほどな、つまりお前も今年の不良品をからかうつもりでいたわけだ!」

「せめて、何も知らない4月ぐらい夢見心地で居させてやれよ!」

「どうせクラスポイント減らしまくって、金欠になるんだろうしな! 何せ、最底辺のDだからな!」

 

1人が嘲笑すると残りの2人も同調するように笑い始める。それを見て一瞬キョトンとした表情を浮かべるものの直ぐに笑みを深くする。

 

 

「へぇ……面白いこと言いますね。確かに俺も、あいつのことをバカにするつもりだったすけど……」

「はっ!やっぱ同じ穴のムジナじゃねーかよ。ま、気持ちは分かるけどな」

 

 

(さっき、坂上に質問した際の答えは“()()()()()()”…だ。つまり、規則として言ってはいけない“何か”があり、恐らくその正体が…)

 

 

「所で先輩、クラスポイントと最底辺のDとか……もう少し詳しく聞かせて貰えます?」

 

「…?!」

「こ、これ、やばくね!?」

 

録音中となっていた画面を終了して、1年Cクラスと表示された学生証カードを見せながら、将人がそう言うと先程までの楽しげな雰囲気は何処へ行ったのか、急に顔を青ざめさせる3人組。その様子を見て確信を得た彼は、更に続ける。

 

(やっぱ箝口令が出てんだな。教師側、そして上級生に)

 

「ほら、寮で話の続きしましょーよ? さっきみたいに、笑いながら楽しく…さ」

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

入学2日目放課後。

HR前に北条(イケメン)が女子に、北条に頼まれた椎名(美少女)が男子にそれとなく注意したのが効いたのか、特に問題が起こることも無く、滞りなく一日の授業は終わった。

 

ロン毛の鋭い目付きの男がずっと……そう、教室内での授業中から食堂での昼食の時でさえ北条に視線を送っていたが……まぁ、問題? ではないだろう。多分……きっと。

 

 

 

 

「あ、ここにも監視カメラ」

「…………( ≖_≖)ジーッ

 

そんな彼は、校内地図に監視カメラの場所を書き込んでいた。綺麗な青髪が特徴的な美少女に監視されながら、まるで問題なんて何もないように……。

 

決して現実逃避しているわけじゃない。

そう、何かずっと無言で着いてくるけど、何度か話しかけたら無視されて諦めたとか……そういう訳では決してないのだ。

 

「さてと、これで全部か?……あの、ところでさ、結局俺になんか用なの?」

「……!……別に」

「そっか……じゃあ、俺はもう行くわ」

「あっ……!」

 

そう言って歩き出す将人を呼び止めるような声が聞こえた気がしたが……まぁ気のせいだろう。うん、気にしたら負けってやつだな!

 

「……ちょっと」

 

再び歩き出した直後、今度ははっきりと呼び止められた。仕方なく足を止めて振り返る。そこには相変わらず不機嫌そうな顔の彼女がいた。

 

「えっと、何の用かな?もしかして告白? 青髪ちゃんは可愛いから嬉しいけど、ストーカー地味たことされるのは……」

「ち、違う!ふざけんな!……それより、何その呼び方? 喧嘩売ってんの?」

「え……?いや、だって昨日会ったばかりだし……それに自己紹介も無かったじゃん」

「……」プイッ

 

(あらー、拗ねちゃったよ)

 

 

そのまま彼女はそっぽを向いてしまった。何だか申し訳ない気持ちになり、将人はその場から立ち去ることが出来なかった。

 

「あー……ごめんって。悪かったよ」

「……」ムスッ

「……分かったよ、取り敢えず俺の名前教えればいいのか? 俺の名前は北条将人ね」

「……伊吹澪」

「おっけ、澪ちゃん。クールビューティーな君にピッタリだ」

「馴れ馴れしく下の名前で呼ばないで」

「…さっきから攻撃力、高くない?」

 

不機嫌そうにそう言い捨てる彼女だが、名前を教えてくれた辺り悪い子では無いのだろう。将人は少しだけホッとした気分になる。

 

 

 

 

 

(監視カメラがこんなにあったなんて…………やっぱり、コイツだけが私達の知らない()()に気づいてる。それに……)

 

昨日の質問以降、この北条が気になっていた伊吹澪は今日1日、この男を監視していた。

 

軽薄さを感じさせる言動とは裏腹に、食事中やちょっとした瞬間に伺える、明らかに一般人とは思えぬ礼儀作法や()()()()()()()()故に気づけた、歩き姿さえからも感じ取れる重心のブレなさ……。

 

 

(何者なの? ………明日以降も監視するしか無いわね

 

 

(ん? 今、一瞬悪寒が…)

 





誰なんでしょうね、ずっと見つめてきたロン毛君は……コレでニヤけ面でも浮かべていようものなら変態ですね、ハイ。

多分、次回辺り衝突するかも……。

内定している椎名・伊吹以外でヒロインを増やすなら? ※参考にさせてもらいますが、実際結果が反映されるかは分かりません。

  • 堀北鈴音
  • 櫛田桔梗
  • 松下千秋
  • 一之瀬帆波
  • 姫野ユキ
  • 坂柳有栖
  • 神室真澄
  • 朝比奈なずな
  • 鬼龍院楓花
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