魔法少女まどか☆マギカ 実績『朝焼けのエンドロール』獲得   作:くろしゅー

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(いろ黒がコネクトしたので)初投稿です。



Record2 DAY.1~DAY.4

 

 

 

 

 

 反撃の狼煙を上げる実況、はーじまーるよー。

 

 

 

 前回はユリちゃん1周目の時間軸が終わったところまででしたね。

 

 今回からは2周目の世界線の話になっていきます。前回までは悲惨なイベントばかりでしたが、今回からは徐々に状況を好転させていきます。

 

 

 それでは、さっそく始めましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 -Record 2-

 DAY.1

 

 

 

 

 

 オッハー!(クソデカボイス)

 

 

 元気に起床するユリちゃん。彼女には前周の記憶が無いため、1日目の行動の選択肢は特に追加されません。

 なので、普通に学校に行って授業を受けましょう。

 

 

 

 

 

 

 魔法少女登校中……

 

 

 

 

 

 

 はい、学校に着きました。

 学校でやることは特にありませんが、強いて言うなら、マミさんやまばゆちゃんと会話するくらいですかね。二人の好感度がちゃんと元に戻っているか確認しましょう。

 

 

 

 ……うん、大丈夫そうですね。前周と同じ状況に戻っています。

 

 この確認作業ですが、どちらかと言うとマミさんよりもまばゆちゃんのほうが大切です。

 

 というのも、まばゆちゃんは魔法少女であることを忘れているだけで、魔法少女ではあるので、ほむらちゃんの時間停止にも巻き込まれています。

 つまり、図らずですが、まばゆちゃんはこの時点で前周の記憶を覚えているんですね。今回、まばゆちゃんは魔法少女と一切関わっていないため、前周の記憶を長い夢だったと勘違いしているようですが、これが何回も起きると、まばゆちゃんが原因を探るために勝手に動き出して、こっちのチャートを意図せずに崩してくることがあります。(8敗)

 

 そのため、前周では倍速の間に最低限交流していただけですが、今回からは彼女の動向も少し気にしておくようにしましょう。

 

 あ、ほら、今の会話でも出ましたが、「1ヶ月先の未来の夢を見た」とまばゆちゃんが言ってますね。これも後々、とあるフラグに必要になってくる会話なので、出来る限り回収するようにしましょう。

 

 

 まあでも、とりあえず今日はこの辺にして、時間を進めましょう。

 

 この後が本番ですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ということで、学校も終わり、放課後です。

 

 ここで、今回はユリちゃんの家に真っ直ぐ帰ります。この後のことを考えると、早めに帰ったほうがいいのでね。

 

 

 

 

 

 さて、家に帰ってきて少しすると、インターホンが鳴ります。

 さっそく出てみましょう。

 

 はーい。

 

「夕凪凜の家はここで合っているかしら?」

 

 そうだよ。(適当)

 

 インターホンの画面を見れば、そこに居たのは稲荷を食った寿司屋……、ではなく、ほむらちゃんです。どうやら、上手くいったようですね。

 

「はじめまして。私は暁美ほむら。あなたに話があって来たわ。ちょっといいかしら?」

 

 いいよ、こいよ!

 

「ありがとう」

 

 じゃあ、玄関からほむらちゃんを招きましょう。ここの選択肢は性格を『素直』にしておくと、招き入れる選択肢が確定で入ります。だから、性格を『素直』にしておく必要があったんですね。(メガトン構文)

 

 

 入って、どうぞ。

 

「お邪魔するわ」

 

 邪魔すんなら帰って~。

 

 というのは冗談で、ほむらちゃんを家に上げたら、さっそく話を聞きましょう。

 

 

 

 それで、話って何だゾ?

 

「突然だけど、あなたに協力してほしいことがあるの。話を聞いてもらえるかしら?」

 

 おう考えてやるよ。

 それにしても、なんで初対面の人間にそんな話するんですか?(正論)

 

「……それも含めて話をするわ」

 

 そして、ほむらちゃんの口から語られる衝撃の真実!

 

「私は……。私は、1ヶ月後の未来からやって来たわ。キュゥべえと契約して、この後訪れる絶望の未来を変えるために、何度も時をやり直してきた」

 

「あなたには、その未来を変える手伝いをしてほしいの」

 

 ナ、ナンダッテーーーーー!!(棒読み)

 

 ということで、無事ほむらちゃんが自身の秘密を打ち明けてくれましたね。これで大体成功したようなものです。

 あとは選択肢として、『ほむらの言葉の真偽を確かめる』が現れるので、これを選択しましょう。

 

 すると、前周でユリちゃんが書いた紙にあった質問が出るので、それを選択し、ほむらちゃんに答えを言ってもらいましょう。

 この確認をする作業は結構大事です。別にしなくてもユリちゃんの行動はほとんど制限されないのですが、他のキャラを説得出来なくなる可能性が高いです。さすがに、得体の知れない魔法少女に付き合う人はほとんどいません。

 なので、ここでちゃんとほむらちゃんが時間遡行者であることを証明しておきましょう。

 

 と言っている間に、前回の確認の質問は全て答えてもらいましたね。それでは最後に、『もう一つ質問をする』を選択しましょう。

 すると……?

 

「えっ!? も、もう一つ?」

 

 分かりやすくほむらちゃんが動揺します。ここで出る質問は、絶対にほむらちゃんの答えられない質問なので、ほむらちゃんにはどうすることも出来ません。

 

 なぜもう一回質問したかというと、他の固有魔法と区別するためです。

 今までの確認方法では、読心の魔法でも答えられてしまうんですね。そこで、あえて手紙に一つだけ答えを書かないことで、相手がどの魔法か判別がつくわけです。

 時間遡行者は経験したことしか答えられませんから、ほむらちゃんが答えられなかったことが何よりの証明になるというわけです。

 

 というわけで、若干涙目になりながら答えを導きだそうとしているほむらちゃんにネタばらしをしてあげましょう。

 

 かくかくしかじか。そういうワケだから、答えられなくて正解だゾ。失敗して、協力得られないと思った? ねえ今どんな気持ち?(煽り)

 

「~~~~~っ!!」

 

 イタッ! 顔は止めて! 胸にかけて胸に!(意味不明)

 

 

 

 

 

 

 と、ということで、ほむらちゃんの機嫌も直ったので、本題へと入りましょう。

 

「まったく……。心臓に悪いから、二度とやらないでちょうだい」

 

 申し訳ナス! もう絶対にやらないから! 絶対!(フラグ)

 

「……はあ。もういいわ。それじゃ、本題に入りましょうか」

 

 オナシャス!

 

 ここからは、ほむらちゃんが前周までの出来事を伝えてくれます。

 ゲームシステム的に言えば、なんで前周失敗したのか、どうすれば成功したのかプレイヤーが考えるための作戦タイムみたいなものです。

 

 ここの会話は地味に長いのでカット。

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、ほむらちゃんの振り返り会話も終わりましたね。

 ここからが大切です。まずはほむらちゃんから次のような問いかけがあります。

 

「これが私の知っている全てだけれど……、私たちはこれからどう動くべきかしら?」

 

 この質問が来ると同時に、右に多くの選択肢が表示されたのが分かるでしょうか。

 これに、以前説明したイベントの優先順位が関わってきます。ここで表示される選択肢は、ユリちゃんの中で優先順位が高いと判断されたイベントたちです。ここで、選択肢の優劣がないと、前周で経験したイベントからランダムに選ばれてしまうので、事故る確率が少なくないんですよね。

 ユリちゃんの性格の場合、人が死ぬようなイベントは回避しなくてはいけない優先順位の高いイベントなので、それらが優先して表示されるようになっています。

 

 なので、今回は最初にやちよさんとマミさんのイベントの選択肢を選びましょう。

 

「なるほど、分かったわ」

 

 ほむらちゃんが頷いてくれます。ここはふざけた選択肢以外は、どの選択肢でもほむらちゃんはすぐに受け入れてくれるので心配いりません。

 

「それで、神浜市についてだけど……」

 

 そして、やちよさんのイベントを選択したことで、ほむらちゃんが神浜市に興味を持ちます。

 やちよさんのイベントを選んだのは、これも狙いでした。

 というのも、今回の周ではほむらちゃんを神浜市に連れて行きたいんですよね。ですが、ただ遊びに行くという理由では、時間の無いほむらちゃんには断られてしまいます。

 そのため、協力者を募るという理由を作ることで、ほむらちゃんを神浜市に連れて行くことが出来ます。

 

 それじゃあ、ほむらちゃんにやちよさんのことを伝え、協力者になってくれるかもしれないと教えましょう。

 

「本当に? でも、その先輩は前回の時間軸では魔女になったって……」

 

 話を聞いた限りだと、13日辺りで魔女になったらしいし、その前ならヘーきへーき。

 

「それに、他の縄張りの魔法少女が協力なんてしてくれるかしら。こちらが用意できる報酬はあまり無いのだけど……」

 

 そこら辺はちゃんと考えてるから大丈夫だゾ。

 

「そう……。なら、あなたを信じるわ」

 

 ありがとナス! じゃあ、次の休みにさっそく神浜市に行くから、付き合ってほしいゾ。

 

「わか……、えっ、私も行くの?」

 

 この話を持ってきたのはほむらちゃんなんだから、本人が行くのは当たり前だよなぁ? どうして人任せにしようと思ったんですか?(正論)

 

「それもそうね……。分かったわ。一緒に行きましょう」

 

 ありがとナス! やちよさんは優しい先輩だから、心配ご無用!(フラグ)

 

 あ、あと、他の縄張りの魔法少女連れてくるから、マミさんとは仲良くして、ほむらちゃんからも誠心誠意頼み込んでね。

 

「……善処するわ」

 

 ……ダメみたいですね。(諦め)

 

 まあ、何はともあれ約束は取り付けました。では、4日目の日にほむらちゃんと神浜市へ、ヒアウィー……、ゴー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.4

 

 

 

 ということで、約束の日になりました。見滝原の駅でほむらちゃんと待ち合わせ、さっそく神浜市へ向かいましょう。

 

 

 

 

 電車に乗っている間、ほむらちゃんとの会話がありますが、これは世間話を通して、ほむらちゃんが前周のユリちゃんと今のユリちゃんのズレのようなものを確認しているだけなので、特に気にする必要はありません。このゲームの仕様上、プレイヤーのキャラにズレは発生することはありません。むしろ、変わらないことでほむらちゃんへの安心感を与えられるので、ありがたいですね。

 

 

 

 それでは、電車でユリちゃんとほむらちゃんが会話しているだけのシーンに退屈している み な さ ま の た め に ぃ ~ ?

 

 

 

 初日からこの日までにやったことを簡単に伝えておきます。映像のほうは右側で倍速にして流しておきますね。

 

 で、まずやったことの1つ目として、やちよさんにアポを取ることです。神浜市に行く日にアポを取っておかないと、やちよさんと会えない確率が結構高いです。やちよさん自身、色々なことをやっていて忙しい身ですし、とある理由から元チームメンバーを避ける傾向にあります。

 そのため、アポを取っておかないと中々出会えませんし、出会えたとしても取り合ってくれないことがほとんどです。

 

 なので、神浜に行く前にやちよさんと連絡を取り、相談したいことがあると言いましょう。この際、仲間として頼りにしている、みたいなことは言わないようにしましょう。今のやちよさんに『仲間』は地雷ワードなので、あくまで協力関係の他人、というスタンスで接すると話を聞いてくれる可能性が高くなります。

 今回は、ももこちゃんや鶴乃ちゃんの態度から薄々分かっていましたが、やちよさんのユリちゃんへの好感度も高めだったので、比較的簡単にオーケーしてくれました。や っ た ぜ 。

 

 そして、やっておくことはもう一つ。こちらは簡単で、学校でまばゆちゃんに話しかけましょう。

 冒頭で言った通り、まばゆちゃんは魔法の性質上、ほむらちゃんの時間操作に巻き込まれています。その異変に関して、どれだけ把握しているかを確認しておく必要があります。

 今回は、まだ1ヶ月先までの出来事を夢で見た、程度の認識ですね。ですが、この後、夢と同じような日常が続けば、さすがにおかしいと気づくでしょう。そのサインを見逃さないように、今回の周では暇があったら、まばゆちゃんとの何気ない会話イベントも忘れないようにしましょう。忘れると、まばゆちゃんの動きが追えなくなり、チャートが崩壊します。(4敗)

 

 

 

 

 

 

 と、そんな話をしていたら、無事に神浜に到着です。

 

 駅から出たら向かう先は、やちよさんとの待ち合わせ場所でもある『神浜ミレナ座』、つまり調整屋です。

 

 

 

 

 

 

 

 魔法少女移動中……

 

 

 

 

 

 

 

 

 はい、到着です。

 ほむらちゃんにも紹介しましょう。こ↑こ↓が、神浜ミレナ座。調整屋だゾ。

 

「約束の場所って、ここ? どう見ても廃墟にしか見えないのだけど……」

 

 ここで合ってるゾ。じゃけん、さっそく入りましょうね~。

 

 お、開いてんじゃ~ん。ほむらちゃんも、入って、どうぞ。

 

「いらっしゃ~い。……あら、凜ちゃん。久しぶりね~」

 

 あ、みたまネキ、オッスオッス。

 

「どうしたのぉ? 引っ越したってももこから聞いてたけど……」

 

 ちょっと用事があって、ここでやちよさんと待ち合わせしてるから、ちょっと待たせてほしいゾ。

 

「あら、そうだったの。だから昨日、やちよさんから連絡が来たのねぇ。いいわ、くつろいでいって」

 

 ありがとナス! その代わり、可愛い女の子のお客さん、連れてきたから。

 

「あら~、そうなの? じゃあ、その子が?」

 

 そうだよ。(適当)

 

「ちょ、ちょっと待って。客って何のこと? というか、この人は誰?」

「あら? ここのこと、説明してなかったの?」

 

 そうだよ。(適当) 

 みたまさんが説明したほうが早いからね、しょうがないね。

 

「もう! 人任せにして。次の調整は値段を弾ませてもらおうかしら?」

 

 やめてくれよ……。(懇願)

 

「ふふ、冗談よ。いつでも気軽に利用してね。それじゃあ、調整屋について説明しましょうか。私はこの店の店主、八雲みたまよ。よろしくね~」

「……暁美ほむらよ」

「ほむらちゃん。カッコいい名前ね~」

「そんなことないわ。それで、ここはどういうお店なの?」

「せっかちねぇ。焦らなくても、ちゃんと説明するから大丈夫よ」

 

 というわけで、みたまさんによる説明が始まりますが、これは以前説明したものと全く変わらないので、カット。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「というわけで、まとめると、ここで調整をすれば、魔力が強化され、より魔女と戦いやすくなるわ」

「そんな技術が……。にわかには信じがたいわね」

「でしょうね。皆、最初はそう言うわ。でも、凜ちゃんが戦っているところを見ているなら、理解出来るんじゃないかしら」

「それは、まあ……、そうね」

 

 ユリちゃんの存在で納得してくれたみたいです。まあ、私が操作しているとはいえ、ユリちゃんのステータスは他の街の魔法少女と比べても優秀ですからね。調整の効果を示すにはうってつけでしょう。ユリちゃんも、「最強魔法少女の弟子だからね!」と胸を張っています。

 ……前から思っていましたが、その最強魔法少女の弟子って肩書き名乗るの、止めない? すごく……、バカっぽい。あまり強い言葉を使うなよ。弱く見えるぞ。

 

「ということで、せっかくだからほむらちゃんも試してみない? 一回やるだけでも効果は分かってもらえると思うから」

「言い方だけだと、すごく詐欺っぽいわね」

「や~ん、ひど~い。ちゃんとした商売なのよぉ。ねえ、凜ちゃん?」

 

 んまあ、そう。よくわかんないです……。

 

「凜ちゃ~ん!」

「……やっぱり止めようかしら」

「待って待って! ちょっとでいいから! 先っちょだけ、先っちょだけでも~!」

「何のよ!?」

 

 う~ん、仲が良さそう。グッドコミュニケーション、ヨシ!(現場猫)

 

 

 

 

 

 

 というわけで、無事にほむらちゃんの調整が終わりました。

 

「どうかしら?」

「……すごいわ。今までとは、魔力の質も、魔力の流れも良くなっている」

「それは良かったわぁ。でも、油断は禁物よ。調整は、何回もやって身体に馴染ませることで効果を発揮するわ。一回だけじゃ、まだ付け焼き刃程度よ。強くなったと感じても、無茶は厳禁」

「……あなたのこと、誤解していたみたい。さっきの発言は謝るわ、ごめんなさい」

「……いいのよぉ。疑われるのには慣れてるからぁ。ほむらちゃんが分かってくれただけでも、嬉しいわ」

 

 どうやら、ほむらちゃんもみたまさんと仲良くなれそうですね。

 

 

 

 と、そしてここで、しれっと『新スキル獲得』という表示が出たのが分かったでしょうか。

 

 その新スキルとは、ズバリ『コネクト』です!

 

 

 

 コネクト、って何ぞや? と思った視聴者兄貴たちのために説明しますと、元はソシャゲ版のマギアレコードにあった、戦闘システムの一つです。決して気持ち良すぎるほうではありません。

 自身の魔力を他者へ分け与えることで、与えられた者の攻撃を強化する技でした。いわゆる合体技で、魔力の波長を合わせれば、誰でも使用可能という利点があります。

 ただしこのゲームでは、コネクトは調整屋で調整を受けた魔法少女のみ使える、というアニメ版マギアレコードの設定を採用しています。そのため、片方が調整を受けていても、相手が受けていなければ、コネクトは使えません。そのため、前周ではこのスキルは使えませんでした。

 しかし、この周ではほむらちゃんが調整を受けたので、ユリちゃんとほむらちゃんの間ではコネクトを使えるようになりました。

 このゲームでの仕様も、ソシャゲ版とあまり変わらず、少ない魔力で強烈な一撃を叩き出せる、超有能スキルとなっています。というか、このスキルないと、ワルプルギスの夜の撃破なんて夢のまた夢です。

 だから、ほむらちゃんを神浜に連れてくる必要があったんですね。(メガトン構文)

 

 

 

 

 

 さて、ユリちゃんも調整をしてもらったら、ほむらちゃんの分も含めてお代を払いましょう。この時、ループ前にグリーフシードを集めておかないと足りなくなるので、魔女退治はサボらずにやりましょう。

 

「毎度あり~」

「悪いわね、私の分まで払ってもらって」

 

 気にすんなって。ヘーきヘーき。ま、最初なんだし、多少はね?

 

 

 

 

 

 と、そんな話をしていたら、扉が開いて誰か入ってきます。

 

「みたま、邪魔するわよ」

 

 あ、あの孤独なシルエットは……?

 

「久しぶりね、凜」

 

 はい、マギレコの実質的なヒロインであり、この実況で度々名前だけは出てきたベテラン魔法少女、七海やちよさんがついに登場です。

 

 やちよさん、オッスオッス。

 

「それで? 話っていうのは何かしら?」

 

 実は、ちょっと相談、というか協力してもらいたい事がありまして……。

 

「そう。なら悪いけど、断らせてもらうわ」

 

 

 

 

 

 

 

 え?

 

 

 ファッ!?(絶望)

 

 え、そんなバッサリ? 全然話聞いてくれないやん! どうしてくれんの、これ。

 

 こんなの、僕のデータにないぞ!? ヤベえよ、ヤベえよ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 といったところで、今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.1 Side HA

 

 

 

 

「それで、話ってなに?」

 

 私の前に座る凜は、そう口を開いた。

 努めて笑顔でいるが、張り詰めた空気と若干の緊張感が場を支配していた。

 その空気を自分に向けられることに寂しさを覚えつつ、それでも私は気丈に振る舞う。

 

「突然だけど、あなたに協力してほしいことがあるの。話を聞いてもらえるかしら?」

「それはいいけど……、私たち、初対面だよね? あなたに頼られる覚えが無いんだけど……」

「……それも含めて話をするわ」

 

 私は少し間を置いて、息を吸い込むと、覚悟を決めて口を開いた。

 

「私は……。私は、1ヶ月後の未来からやって来たわ。キュゥべえと契約して、この後訪れる絶望の未来を変えるために、何度も時をやり直してきた」

 

「あなたには、その未来を変える手伝いをしてほしいの」

 

 私の言葉に、凜は考え込む仕草をした後、頷いてから口を開いた。

 

「分かった。それじゃ、ちょっと確認の質問をしていい? ほむらが時間遡行者であることを確かめたいんだけど」

「ええ。構わないわ」

 

 きた、と私は思った。というのも、彼女の手紙に書かれていたのだ。『私はほむらが時間遡行者かどうか確認するはずだから、その答えはここに書いておくね』と。

 

「じゃあ、1つ目の質問……」

 

 そうして、私は凜の問いかけに一つずつ答えていった。この答え一つ一つが、私の、ひいてはまどかの運命を左右するものだと思うと、答える声は震えそうだった。

 それでも、私は時間遡行をする前に読んだ、凜からの手紙を思い出し、質問に答えていった。間違えたら終わりの問いかけは、昔読んだ童話の一場面のようだった。

 

 問いかけ自体は簡単なものだった。凜の好きな食べ物、好きな映画、今までで一番嬉しかったこと、の三つだった。

 これに答える度、改めて自分は凜のことを知らないのだと思い知らされた。

 前回の時間軸では、結局凜の話はほとんど聞くことが出来なかった。凜は、私の話を楽しそうに聞くだけで、自分のことはあまり喋らなかった。そして私も、彼女に踏み込むことをしなかった。あれ以上彼女を知れば、自分の中で彼女の存在が大きくなりすぎてしまう気がして。

 だけど今回は、もう少し彼女のことを知ってみたい。向こうが歩み寄ってくれたのだから、私からも歩み寄ってみたい。

 

(って、何考えてるのかしらね、私は……)

 

 

 

 

 

 

 

「……ふむ」

「どうかしら?」

 

 私は凜からの問いかけに全て答えきった。恐らく間違えなかったと思う。

 それにしても、この質問は凜の個人的なものが多かった。恐らく他の人が後から調べても分からないようなものを質問に選んだのだろう。

 

 

 すると、凜が私のほうを向いた。

 ようやく、信頼してもらえたかと私が思ったときだった。

 

「じゃあ、最後にもう一つ質問させてもらうね」

「えっ!? も、もう一つ?」

 

 凜の言葉に、私はひどく動揺していた。なぜなら、手紙に書いてあった質問とその答えは先ほどの質問で最後だったからだ。この質問は聞かされていない。

 もしかしたら答えられるかも、と思った私の淡い希望は、凜の口から放たれた質問であっさりと砕かれる。

 

「私が師匠と交わした一番大事な約束はなんでしょう?」

 

 

 

 知らない。

 

 

 凜に、師匠と呼ぶような先輩魔法少女がいるのは知っている。でも、その人がどんな人で、凜とどんな風に過ごしていたか。そのどれも、凜から聞いていなかった。

 

 それゆえ、この質問に答えられるわけもなく。

 私が俯いて黙っていると、凜が言う。

 

「どうやら、答えられないみたいだね」

「ま、待って! これは答えられなかったけど、他の質問なら……」

「うんうん、もう分かったから」

「い、いや! ちょっと待って! 私は本当に未来から来たの! あんな未来を変えたくて、それで……」

 

 みっともないとは分かっている。それでも、私は凜に見捨てられたくなくて必死だった。ここで見捨てられたら、私はもう立ち上がれなくなる。そんな嫌な確信が私にはあった。

 きっと、前周で凜にあれほどの希望を見せられたせいだ。せっかく孤独を埋め、時間を超えても助けてあげたいと言ってくれた、ただ一人の友達。それに嫌われることは、私の心にダメージを与えるには十分すぎるほどだった。

 

「お、落ち着いて、ほむら! 別にあなたを信じないとは言ってないよ! むしろ、逆! 今のは答えられなくて正解なの!」

「……え?」

 

 私が呆けた声を出すと、凜は恥ずかしそうに頬を掻く。

 

「あのね、私、映画が好きでね。タイムリープとかの映画も観たんだ。さっきの答えの映画がそうなんだけど……。そのとき、妄想したんだよ。もし本当にタイムリーパーとかと出会ったらどうしよう、って。さっきの質問はその時に考えたもの。でね、本物を見分けるために、あえてフェイクの質問を作ることにしたんだ。もし本当のタイムリーパーなら、私が答えを教えていない質問が一個ある。それに答えられたら、読心とか他の魔法だって分かるし、答えられなかったら、逆説的にタイムリーパーだって分かる寸法なの。だから、その……、ほむらは合格、ってことかな」

「~~~~~っ!!」

「いひゃい! や、やめて! ほっぺた引っ張りながらグリグリしないで~~!」

 

 凜のネタばらしに、私は怒っているんだか嬉しいんだかよく分からない感情で、彼女の頬をつねった。

 凜は眉をハの字にして訴えてくるが、私は手を止めなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「イテテ……。ごめんって」

 

 頬を抑えながら謝る凜を見て、私はため息をつく。

 

「まったく……。心臓に悪いから、二度とやらないでちょうだい」

「……はあ。もういいわ。それじゃ、本題に入りましょうか」

 

 私のその言葉に、凜も真面目な空気に戻る。

 

「うん。それじゃあ改めて、ほむらの話を聞かせてもらおうかな」

「分かったわ。私が覚えている限りのことはあなたに伝える。前周のあなたから、あなたへの伝言もあるしね」

「さっそく頭がこんがらがりそうな文になってきたけど、よろしくね」

 

 

 

 そうして私は覚えている限りのことを凜に伝えた。

 前周では何が起きたか、凜はどんな行動をしたか、詳細に伝えられたと思う。

 

「それで、前の私からの伝言が『神浜のやちよ先輩を頼れ』、と」

「ええ、そう書いてあったわ。その先輩、知っているかしら?」

「もちろん知っているけど……。……そっか。私がやちよ先輩を頼らなきゃいけないって言うほどか……」

「……? どういうこと?」

「あー……。まあ、詳しい説明は省くけど、今のやちよ先輩はあんまり私たちに協力的じゃないの。実力は凄まじいんだけどね」

「それじゃあ、仲間になるかどうかは……」

「まあ、五分五分ってところかな」

「そうなのね……」

 

 どうやら、前の凜が賭けた可能性はかなり細いものだったらしい。

 すると、私の声に不安が混じっていたのに気づいたのか、凜は安心させるように言う。

 

「大丈夫だよ! やちよ先輩、なんだかんだ言って優しい人だから。それに、やちよ先輩を頼るってメッセージは何も、そのままの意味だけじゃない。やちよ先輩を頼るって選択肢を前の私が託してきた時点で、ワルプルギスの夜が相当ヤバいのは理解したから。それなら、こっちもなりふり構わずガチで攻略するだけ」

 

 凜はそう言って、ノートに次々と計画を書いていく。

 

「ほむらの話を聞きながら考えていたんだけど、こんな作戦はどうかな。細かいところは後で詰めるけど、ワルプルギスの夜を打破するための戦力強化にはいくつかアテがある。まずは……」

 

 そうして凜は、自分が立てた作戦を私に語った。

 

 私はその彼女の様子に、ただただ驚愕するだけだった。

 もちろん彼女の頭の回転が速いのは知っていたが、まさかこれほどとは。

 自信ありげに作戦を語る彼女は、とても頼もしく見えて、私の心には再び希望の灯が灯った。

 

(これなら、今度こそ……)

 

 今まで何度そう思っただろう。その度に、この思いは裏切られてきた。

 

 それでも……。

 

 私は、どうしても希望を捨てきることが出来ないらしかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.1 Side MA

 

 

 

 

「うぅ~ん……」

 

 私はこたつに身を沈めながら、うめき声を上げて悩んでいました。

 

「本当に夢だったんでしょうか? それにしてはリアルだったような……」

 

 夢。

 それは今朝、私が見た夢……、というか記憶のことです。

 

 その夢は、1ヶ月後の未来までを、まるで本当に生きたような夢でした。

 それだけでなく、その1ヶ月の中で私は、何度も時間が止まる体験をしていました。

 

 

 普通なら、突拍子もない夢で片付けるのでしょうが、夢で片付けるにはあまりにもリアルだったんです。

 

 それに気になることがもう一つ。

 

 夕凪凜さん。

 この前レンタルビデオショップで出会った、私の友達第一号の方です。

 

 夢の中で私と彼女は、あまり話すことも遊ぶこともなく、1ヶ月が過ぎていました。まあ、彼女とはクラスが違いますし、陰キャの私に愛想を尽かされた可能性もありますが。(それはそれで悲しいですけど)

 

 ただ、彼女の顔が徐々に険しいものになっていくのは、ハッキリと覚えています。確か、1ヶ月も半分過ぎた頃、16日目くらいからだったでしょうか。

 彼女の笑顔はどこか、作り物だったように感じました。それに余裕も無い表情で、私とあまり話さなくなったのもこの頃からだったと思います。

 

 あの夢がもし予知夢なら……、私にもお母さんのように未来が見えたものだとしたら、凜さんはやっぱりあの表情をするようになってしまうのでしょうか。

 

 

 

 

 実は、今日の学校で凜さんにはそれとなく探りを入れてみました。

 私が見た夢のこともそれとなく伝えて、雑談の体で聞いてみました。

 

 

 

 

「1ヶ月先の予知夢?」

「ええ。私がこれから先の1ヶ月を生きる未来を見まして……。これっていわゆる予知夢というヤツかな、と」

「へぇ~。そんなこともあるんだね」

「私も驚きです。まさか私にこんな力が秘められていたとは……」

「勘違いじゃないといいけどね」

「な、なんですとー!」

 

 ……ちゃんと探ってますよ?

 

「あ、じゃあさ、その夢に私も出てきた?」

「あ、はい。凜さんも少し出てきました。ただ……」

「ただ?」

「その……、途中から悲しい顔をすることが多くなって。だから、その……、余計なお世話かもしれませんが、悩みとかありませんか? 辛いことがあるなら、わ、私に相談してください。と言っても、話を聞くくらいしか出来ないかもですけど……」

 

 私がそう言うと、凜さんは一瞬意表を突かれたような顔をした後、優しく笑いました。

 

「ふふっ。ありがとう、まばゆ。でも、とりあえず大丈夫。今は悩み事はないよ。引っ越すまでは一番の悩みだったことも、まばゆのおかげで解決したし」

「ふぇ? 私、何かしましたっけ」

「友達になってくれたじゃん。実は、こっちに来るまで友達出来るかすごい不安だったんだ。でも、まばゆが友達になってくれて、すごい嬉しかったんだよ?」

「え、ええと、そ、そうでしたか。い、いやー、なんか照れますね。ウへへへへ」

 

 凜さんから放たれた剛速球を受け止めきれなかった私は、キモい笑い声を上げますが、凜さんは特に気にする様子もなく言いました。

 

「だから、ありがとうね、まばゆ」

 

 そう笑う凜さんの表情は、いつもの元気な凜さんとは少し違って見えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 とまあ、こんな感じの会話をしたのがお昼休み。

 

 少なくとも、凜さんが悩んでいないのは本当みたいでした。

 やはり、夢は夢なのでしょうか? それとも、この後凜さんを悩ませる何かが起こるのでしょうか。

 

 そして、あれが夢だと断定できない理由がもう一つ。

 

 

 

(来た……)

 

 周りの時間が止まる現象。これは夢の中でも起きていましたが、現実でも起こりました。さすがに凜さんには相談できませんでしたが、これは明らかに異常事態です。

 

 

 

 

 

 

「うわああああ! 考えることが多すぎます!」

 

 大声を上げたところで解決しないのは良く分かっているのですが、さすがに叫びたくもなります。

 凜さんのことに、予知夢、時間停止と、今日だけでどれだけのことを考えたでしょう。間違いなく、人生で一番脳みそを使っている気がします。

 

 

 

 とにかく。

 

 

「気になることがたくさんあります。夢の中では普通に過ごしていましたが、現実の私はそうはいきませんよ」

 

 この次々と起きる異常事態について調べる必要がありますね。

 まず探るとしたら……、やっぱり凜さんについてですね。

 時間停止や予知夢は、今の私が頭を捻っても答えが出る気がしません。

 

 

 

 それに、凜さんは私の()()()()()()ですからね。その友達が辛い顔をするのはちょっと見たくありません。

 

 例え、どんな辛いことが待っていようとも、凜さんには笑っていてほしいですから。

 

 

 

 

 ……。

 

 

「ま、まあ、安全第一は心がけてもいいですかね……」

 

 そんな締まりきらない決意を胸に、私は布団へと飛び込みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お待たせしました。第2章、スタートです。

これからも筆は遅いと思いますが、よろしくお願いします。





ここからは完全な自分語りです。読み飛ばしてもらって構いません。


皆様は、マギレコでやっている黒江ちゃんのイベント、読みましたでしょうか?
自分はマギレコキャラの中では黒江ちゃんが一番好きなんですよね。ペンネームの由来も黒江ちゃんです。
そんな彼女の物語の終わりがあると、劇団犬カレーの泥犬様から発表があったときから、彼女の物語はどのような終着点を迎えるのか、ずっと楽しみにしていました。

そして、今回のイベントだったわけですが、素晴らしかったの一言に尽きます。彼女の物語を追えたことは、本当に楽しかったです。

黒江ちゃんは、主役級ではない、どこにでもいるモブのような魔法少女を見事に書き切ったキャラだと思っています。黒江ちゃんという存在は、一人一人が主役の魔法少女まどか☆マギカではなく、多くの魔法少女の群像劇を描いてきたマギアレコードだからこそ表現できた唯一無二のキャラだと思っていて、そこが一番好きになったポイントかもしれません。
ある意味、彼女の存在こそがマギアレコードを体現しているような気がすると、今回のイベントを読んで思いました。


長々と語りましたが、どこかで自分の感情を吐き出しておきたかったので、ここで書かせてもらいました。
こちらの小説のモチベーションも上がりましたので、頑張って完結を目指したいと思います。

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