魔法少女まどか☆マギカ 実績『朝焼けのエンドロール』獲得   作:くろしゅー

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(まどドラにマギレコ要素が意外と多そうなので)初投稿です。



Record2 DAY.13~DAY.15

 

 

 

 

 新たな仲間と運命を変える実況、はーじまーるよー。

 

 

 

 

 前回は、まどかたちに魔法少女にならないよう注意したり、傭兵のフェリシアちゃんを雇って、ユリちゃんと同棲することになったりしました。

 

 では、今回も頑張って進めていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.13

 

 

 

 

 今日は町外れの工場に委員長の魔女が現れる日です。

 

 今回はこの魔女との戦いで、フェリシアちゃんとマミさんたちの親睦を深めてもらいましょう。

 

 

 

 

 

「で、その子があなたが連れてきたって子?」

「おう! 深月フェリシアだ! よろしくな!」

「……はあ。まあいいわ。暁美ほむらよ、よろしく」

 

 ほむらちゃんもフェリシアちゃんを受け入れてくれたようですね。ユリちゃんの手際の良さに感動でため息が漏れてますね~。

 

「どこをどう見たらその感想が出てくるのよ。巴マミから話は聞いていたけど、連れてきちゃって大丈夫だったの?」

 

 大丈夫だって、安心しろよ~。

 

「そうだぞ! オレは凜とせーしきに契約したんだからな。ワルプルギスの夜?ってのをぶっ飛ばすのは任せとけ!」

「ほ、本当に大丈夫なのよね……?」

 

 ほむらちゃんも心配性やな~。ちゃんと強いから安心して、どうぞ。

 

「まあ、あなたが連れてきたなら、人格も問題はないでしょうし……。協力を申し出た私が色々と言えた口ではないけれど……。それにしても、巴マミは遅いわね。もう約束の時間なのだけど」

 

 たしかに。

 マミさんが約束バックれることはないでしょうし、何かあったんでしょうか。

 

「二人とも、お待たせ」

「遅いわよ巴マミ。一体、何をやって……、え?」

 

 ん?

 

「あ、あはは、こんばんは、ほむらちゃん……」

「よーっす、ほむら……」

 

 ファッ!?

 まどかにさやかちゃんじゃん! アイエエエ!? まどさや!? マドサヤナンデ!?

 

「あなたたち……! どうしてここに!」

「ごめんなさい。私が連れてきたの」

「巴マミ……! どういうつもり!?」

「マミさんを怒らないで、ほむらちゃん。私がお願いしたの。ほむらちゃんたちから魔法少女の話は聞いたけど、やっぱり自分の目でも確認しておきたくて……」

「話を聞いていなかったのかしら。魔法少女の戦いは危ないってあれほど……」

「だからだよ!」

「え?」

「あの時は納得したけど、やっぱりほむらちゃんたちがそんな危ない目に遭ってるって思うと、いてもたってもいられなくて。ちゃんと自分の目で確かめて、大丈夫そうなら今回で終わりにするから……」

「まどか……」

 

 まどかはさぁ……。あんだけ怖がらせても、転校してきたばっかりのクラスメイトのために危険を冒せる、人間の鏡。誇らしくないの?

 

「まどかの心配も分かってくんないかな、ほむら。別にまどかだってアンタを困らせたい訳じゃないしさ」

「そんなこと、言われなくたって……」

「え?」

「いいえ、何でもないわ。それに、だとしても私は……」

「暁美さん、私からもお願い出来ないかしら?」

「巴マミ……」

「魔法少女にならないほうが良いとは今でも思ってるわ。でも、鹿目さんは私たちを心配してくれたわけだし。それに、彼女たちも魔法少女の才能はあるのよ。魔法少女がどういうものか、見るくらいはいいんじゃないかしら」

 

 マミさんまでそんなこと言って~……。

 

「ぜひボクからもお願いしたいね」

「キュゥべえ……!」

 

 げ、害獣。出たわね。

 

「二人とも、魔法少女の才能がある。特にまどかは凄まじい素質の持ち主さ。契約するかしないかは自分の目で確かめるというのも、悪くないとは思うけどね」

 

 うるせえ!

 

「黙りなさい」

「やれやれ。どうやらボクは嫌われているようだ」

 

 当たり前だよなぁ?

 

「じゃあまどか。魔法少女になりたかったらいつでm……」

「風穴を開けられたい?」

 

 殺されてぇか!(KBTIT感)

 

 

 

 

 ……どうやら、キュゥべえは帰っていったようですね。全く油断も隙もないヤツですね。

 

 それで、まどかたちですが、ここは魔女退治に付き合わせましょう。

 本来なら、そこまで魔法少女に関わるのは良くないのですが、この展開も何度かあったので想定内です。このイベントが起きたときのチャートもちゃーんと用意しています。(激寒ギャグ)

 

 というのも、この周以降、さやかちゃんの契約を阻止するために、さやかちゃんの好感度をある程度上げる必要があるんですよね。でも、ユリちゃんは学年が違う以上、中々仲良くなるイベントがありません。

 そのため、魔法少女という形でなら関われる機会も増えるので、ありがたいんですよね。というか、さやかちゃんの好感度だけならこっちのほうが安定します。ま、その代わりにまどかが契約しやすくなるんですけどね。(2敗)

 

 でも今回は、やちよさんとフェリシアちゃんも仲間になっているので、マミさんやほむらちゃんの力になりたくて、まどかが契約することはないと思います。

 

 

 ということで、ここはユリちゃんも消極的賛成という態度でいきましょう。さすがに全面的に賛成してしまうと、ほむらちゃんの好感度が下がります。

 

「凜!? あなたまで……」

 

 とはいっても、このままだとまどかちゃんたちだって引きそうにないよ。一回だけだからヘーキヘーキ。

 

「……まどか。今回だけよ。二度はないわ」

「うん! ありがとう、ほむらちゃん!」

 

 グッドコミュニケーション、ヨシ!(現場猫)

 

 

 

「なあー。もう終わった? オレ、飽きてきたんだけど」

 

 こら、フェリシアちゃん。今いいとこなんだから、邪魔しないの。せっかくのまどほむタイムだったのに。

 

「えっと、凜センパイ。この子、誰ですか?」

 

 魔法少女専属傭兵の深月フェリシアちゃんだゾ。

 

「深月フェリシアだ、よろしくな」

「傭兵?」

 

 細かいことは気にしなくていいから。

 さ、そろそろ魔女退治に行きましょうか。

 

「そうね。鹿目さんと美樹さんも覚悟はいいかしら?」

「「はい!」」

 

 

 ということで、まどかたちも加えて魔女退治開始です。

 ただ、今回はまどかたちもいるので、誰か護衛についたほうがいいですね。ここはほむらちゃんに任せましょう。

 

 それに、今回の戦いはフェリシアちゃんの戦闘を見滝原組に見せたいので、ほむらちゃんの時間停止で一気に終わらせたくないんですよね。

 

 ということで、まどかたちの護衛はほむらちゃんに任せ、ユリちゃんが魔女の相手をしましょう。

 

 

 お、あったあった。委員長の魔女の結界です。

 とはいえ、魔女戦まで特に何もなかったので、道中はカットです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「魔女が出てくるわ! 気をつけて!」

 

 マミさんが叫んだ直後、上空から電線の上に着地した、セーラー服を着た蜘蛛型の魔女。あれが委員長の魔女ですね。

 

「アイツか! ソッコーで片付けてやる!」

 

 あ、おい待てぃ。(江戸っ子)

 昨日言ったでしょ。協力して戦うよ、フェリシアちゃん。

 

「む~。あれくらいオレだけでも倒せるぞ」

 

 だとしても、それじゃ皆で来た意味がないでしょ。皆と合わせて戦う練習なんだから、もっと皆と合わせて、どうぞ。

 

「分かったよ。えーっと、マミ?だっけ」

「え、ええ」

「オレが突っ込んで魔女ぶっ倒すから、お前はオレの邪魔させんなよ」

 

 うーん、前回ユリちゃんが言った通りのことを言っています。まあ、前回の戦い方を覚えていただけでも、今回は及第点としましょう。

 

 というわけで、ごめんねマミさん。

 

「大丈夫よ。話は聞いていたし、深月さんは私たちでフォローしましょう」

 

 かしこまり!

 

 お、フェリシアちゃんが走り出しましたね。ユリちゃんたちも併走する形で、フェリシアちゃんを使い魔の攻撃から守りましょう。

 

 

 

 お、マミさんがリボンで電線の間に橋を架けてくれました。今やで、フェリシアちゃん!

 

「おっしゃー! 任せとけ!」

 

 っと、魔女がフェリシアちゃんに攻撃しようとしていますね。ここは遠距離技のあるマミさんに託しましょう。

 

 というわけでコネクトや、マミさん!

 

「分かったわ!」

 

 コネクトでユリちゃんの魔力を受け取ったマミさんの一撃が、魔女に直撃。魔女が大きく体勢を崩します。

 

「今よ! 深月さん!」

「言われなくっても!」

 

 フェリシアちゃんが大きくハンマーを振りかぶり……。

 

「どっかーーーーん!!」

 

 

 

 

 

 

 ……委員長の魔女、工事完了です。

 

 

 

 

 

 特に危なげも無くって感じですね。フェリシアちゃんにマミさんもいるから当然といえば当然ですが。

 まあ、ここで苦戦すると、やっぱり私も戦ったほうが……、とまどかが考え、契約する確率が高くなるので、ここは余裕勝ちしないといけないんですけどね。(1敗)

 

 

「す、すごい……」

「マミさんも、凜センパイも、メッチャ強いじゃん……」

 

 二人のこのセリフが出たってことは、まどかの心配を取り除くことは成功したようですね。

 

「トドメを刺したのはオレだぞー! オレが一番すごいぞ! ふんす!」

「あ、あー、そうね。アンタが一番凄かったわよ」

 

 ラドンもそうだそうだと言っています。

 

「とりあえず、これで納得してくれたかしら?」

「う、うん。ありがとうほむらちゃん。それと、ごめんね?」

「……構わないわ。あなたが契約しないのなら、私はそれ以上望まないわ」

「うん……」

 

 ほむらちゃんとまどかの間にまだ壁はありそうですが、それでも原作よりはマシですしね。それにまどかはドが付くほどの聖人なので、よっぽどのことが無ければ好感度が下がりません。なので、その辺は安心して見ていられますね。

 心の広ぇ人間なのか?

 

「でもなんか拍子抜けだったな~。凜センパイがあんなに言うからどんなものかと思ったけど、皆強いし、これなら私が契約してもなんとかやって……」

「っ!」

 

 あっ。(察し)

 

「ちょっと、暁美さん!?」

「さやかちゃん!」

「冗談だとしても面白くないわね、美樹さやか」

 

 盾から取り出した拳銃を突きつけるほむらちゃん。しっかり安全装置外してる辺り、殺意高スギィ! ほむらちゃんとさやかちゃんの相性は知っていたけど、やはりヤバい。(再確認)

 

「ちょ、ほむら。わ、悪かったって。本気では言ってないから!」

「当たり前よ。本気だったら、このまま引き金を引いてたわ」

「……そっちこそ本気? 魔法少女って、人々守るために戦ってんじゃないの? それなのに、そんな簡単に手を出すの?」

 

 マズいですよ! ここに来て、空気がギスりだしました。しかも、原因がまたこの二人。(というかさやかちゃん)

 また君か壊れるなぁ。

 

「ええ、そうね。出来るだけ一般人を守るつもりではいるわ。でも、それは私の邪魔をしない人に限るわ。そうやって、無闇に首を突っ込んでくるような人まで守るつもりはないわ」

 

 まーまー落ち着いて。

 さやかちゃんの失言はあったけど、さすがに手を出すのが早すぎるゾ、ほむらちゃん。もっと我慢して、どうぞ。

 それにさやかちゃんも、迂闊に契約したいなんてほむらちゃんの前で言わないほうがいいゾ。それ、ほむらちゃんの地雷だから。

 

「どうして契約の話が地雷なんですか? 未来から来たってのは聞きましたけど、それと関係あるんですか?」

 

 大ありだゾ。ほむらちゃんは契約して死んだ子をいっぱい見てきたからね。さやかちゃんにはそうなって欲しくないから強く当たっているって、ハッキリ分かんだね。

 

「ホントですかぁ? 殺す気満々だった気がするんですけど……」

 

 ほむらちゃんはツンデレだからね。しょうがないね。

 

「あなたにも風穴開けましょうか?」

 

 止めてくれよ……。(懇願)

 

 とにかく、魔法少女になんてなるもんじゃないゾ。ユリちゃんも仲間二人亡くしてるし。

 

「そ、そうだったんですか……。ごめんなさい、ちょっと不用意な発言でした。ほむらも、ごめん」

「……理解できたならいいわ。これからは、バカな考えは捨てることね」

 

 まあ、もしどうしても契約を悩んだら、ユリちゃんに相談してほしいゾ。魔法少女の先輩として、バッチェ相談に乗りますよ~。

 

「! ありがとうございます、凜センパイ」

 

 こ↑こ↓。

 今の会話、地味に大切なので、絶対にあの選択肢を選ぶようにしましょう。

 ここで会話をすることで、さやかちゃんの契約を阻止出来るフラグが立ちます。

 

 というのも、今の一連の会話は、ただのギスギスタイムというだけではなく、さやかちゃんの本音が漏れるというシーンでもありました。

 この時点でさやかちゃんは、上条君のために契約するか悩んでいます。そのため、自分が契約しても受け入れてもらえるか、今の発言で様子を見たんですね。

 まどかの付き添いと言っていましたが、その実、さやかちゃんも魔法少女の戦いぶりを知りたかったんです。

 

 そのため、ここでユリちゃんが相談相手として立候補することで、さやかちゃんが契約する前に相談してくれるようになります。

 これが先ほど、さやかちゃんだけならこっちのほうが安定すると言った理由ですね。

 このイベントでは先ほどの会話が確実に起きるので、さやかちゃん対策を早めに行うことが出来るんですね。

 

 とまあ、出来るイベントは終えたので、日付を次に進めましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.14

 

 

 

 今日は、暗闇の魔女が現れる日です。

 

 が、正直、その魔女に関してはどうでもいいです。

 それより大切なことを、今回は先に片付けます。

 

 まずは学校が終わるまでカット。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はい、放課後になりました。

 

 ユリちゃんが学校を出て、家に帰ってくると……。

 

「ん? おー、凜、おかえり~」

 

 そう言って、ソファでくつろぎながら出迎えてくれたのは、この前から同棲を始めたフェリシアちゃん。

 どうやら、お菓子を食べたりゲームをしたりで一日中ダラダラしていたようです。ユリちゃんの家もすっかり汚部屋に改造されています。

 

 もう許せるぞオイ!

 

 そう。フェリシアちゃんはつい最近まで一人で生活していたためか、こっちに泊めると、一日中こんな感じで遊び呆けてしまいます。

 もちろん、この周も捨ての周なのでフェリシアちゃんがどう生活しようと関係ないっちゃないのですが、やっぱりこの弛みはどこかで油断を生みます。

 

 それに、フェリシアちゃんがこんなニートみたいな生活をしていると、社会性が育たず、だんだんとワガママになっていき、最終的にほむらちゃんと衝突してしまうことも。(1敗)

 

 原作のフェリシアちゃんは、いろはちゃんに出会ったことが変わるキッカケではありましたが、実際に彼女の社会性を育んだのは万々歳でのお手伝いです。

 この万々歳での経験に近いものがないと、中々彼女も成長出来ません。

 

 そのため、ユリちゃんがその場を用意してあげる必要があります。

 

 ということで。

 フェリシアちゃん、この辺にぃ、美味いケーキ屋さん、あるらしいっすよ。行きませんか?

 

「マジ? 行く行く! オレ、肉も好きだけど、ケーキも好きだぞ!」

 

 じゃけん、今から行きましょうね~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ということで、やって来ました、レコンパンス。

 

 お邪魔しま~す。

 

「はーい、いらっしゃ……、うええ!?」

 

 あ、まばゆちゃん、オッスオッス。

 

「あ、どうも。って! 凜さん、なんで来たんですか!」

 

 だって、友達の働いてるケーキ屋さんなんて興味が湧くじゃないですか。

 

「くぅ~! うっかり喋ったのはミスでしたね。恥ずかしいから、あまり来てほしくは……」

 

 え、そんな……。(ショック)

 

「あぁ~、そんな悲しそうな顔しないでください! 罪悪感が凄まじいです! 大丈夫です! 来ても全然大丈夫ですから!」

 

 マジ? ありがとナス!

 

「切り替え早っ。……ええと、とりあえずご注文は?」

 

 ということで、ここは適当に注文しましょう。フェリシアちゃんも、宝石を見るみたいな顔でケーキを見つめていますし、好きな物を食べさせてあげましょう。

 

「え、いいのか? じゃあ、えっとえっと……」

 

 

 カワイイ。(確信)

 というか、佐倉綾音ボイスの元気っ子が可愛くないわけないんだよなぁ。

 

 こんな子の両親を殺した魔女がいるってマジ? 一体、誰の魔女なんやろなあ。(すっとぼけ)

 

 

 

 

 

 さて、ケーキを注文すると、ついでにレコンパンス名物のラテアートが付いてきます。

 

「らてあーと?」

「ええと、カフェラテとかの飲み物の上にミルクで絵を描くサービスです。仰っていただければ、その絵柄を描くことも可能ですよ」

「マジで!? どんな絵でも描けるのか?」

「そ、そんなに細かいものでなければ……」

「じゃ、じゃあさ、ウシとか描けるのか? ウシ」

「はい、出来ますよ」

「じゃあオレ、ウシがいい!」

「はい、かしこまりました。凜さんも、何か描いてほしいものとかありますか?」

 

 お、ここは選択肢ですね。大体、操作キャラの好きなものや深い関係のあるものがいくつか選ばれますが、ユリちゃんの場合は……。

 

>三日月

 ブタ

 ウサギ

 星

 白鳥

 

 

 

 

 ……スゥ、フウーーーーー。(クソデカ深呼吸)

 

 メッチャ過去引きずってるー!!

 昔のチームに未練タラタラじゃないですか。

 

 これ、三日月はそのままやちよさん。ブタは恐らく鶴乃ちゃん。ウサギはモカウサギからももこちゃんですかね。星はタロットカードからメルちゃん。白鳥はみふゆさんですかね。

 

 これ、選択肢としてはどれを選んでも好感度が変わることはありませんが、これが選択肢に選ばれたことを知れたのは、ある意味収穫ですかね。

 ユリちゃん、前のみかづき荘にかなり囚われているようです。多分、この辺りも鶴乃ちゃんの勧誘が出来なかった原因になっていそうなので、覚えておきたいですね。

 

 それで、ここの選択肢ですけど、無難に三日月を選びましょう。三日月はやちよさんの象徴であると同時に、みかづき荘を表す絵でもありますし、今のユリちゃんの大切な思い出を象徴するにはピッタリの絵ですね。

 

「三日月ですね、分かりました。では、少々お待ちください」

 

 さて、ここからはしばらく談笑しただけだったので、114514倍速。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、話も一段落したところで本題に移りましょう。

 

 まばゆちゃん、ちょっとお店の人と話したいんだけど、いい?

 

「咲笑さんですか? いいですけど、何の話ですか? 正直、凜さんと咲笑さんが話すようなことって無さそうですけど……」

 

 簡単な話だゾ。このフェリシアちゃんをここのお手伝いとして働かせてほしいってだけだゾ。

 

「ふーん……。え?」

「はあ!?」

 

 おお、二人ともいいリアクション。

 

「ちょっと待てよ! なんでオレがここで働かなくちゃいけないんだよ!」

 

 だって、今のフェリシアちゃん、ただのニートだし……。正直、学校に行かなくてもいいけど、社会性は育んでほしいから、そのための経験としてオナシャス!

 

「ふざけんな!」

 

 じゃあ、契約は終了ってことで……。

 

「お、オイ! ウソだろ!? こんなことで!?」

 

(こんなことじゃ)ないです。そもそも学校行きたくないって行ったのはそっちなんだよなあ。その代わりをしなくていいなんて、そんな都合のいい話、あるわけないだろ!

 

「う~……!」

 

 ユリちゃんにも、学校行かせないで連れてきちゃった責任あるから、その辺の面倒は見ないとね。

 ということで、オナシャス! センセンシャル!

 

「わ、私に頼まれましても……。とりあえず、あと少ししたらお店も落ち着くんで、そしたら咲笑さんと話してみてください」

 

 

 はい、まばゆちゃんからの許可も下りたことで、まばゆちゃんの叔母さんである咲笑さんにフェリシアちゃんを働かせてもらえるよう頼み込みましょう。

 

 といっても、説得パートは倍速で流しますがね。

 

 何故かというと、ここの説得は確定で成功するからです。そもそも原作でも咲笑さんは、フェリシアちゃんなんかよりよっぽど得体の知れないなぎさちゃんを迎え入れてたくらいですから。

 いつまでも、とはいきませんが、数週間程度なら快く、尚かつ深くは聞かずに受け入れてくれます。

 

 

 そしたら、この間にフェリシアちゃんをここで働かせる理由も説明しておきましょう。

 こちらは簡単で、万々歳でのお手伝いの代わりです。レコンパンスでのお手伝いをすれば、フェリシアちゃんもマギレコ本編のような社会性と優しさを開花させてくれます。これは、巡り巡ってほむらちゃんの信頼にも繋がるため、できるだけこのイベントは行うようにしましょう。

 

 なぜ、フェリシアちゃんにほむらちゃんの信頼が必要かと言うと、ほむらちゃんが次の時間軸でも頼りたいという存在になってほしいからです。

 ユリちゃんもそうですが、ほむらちゃんからの信頼を失うと、次の時間軸から頼ってくれなくなります。そうすると、説得に時間を取られ、無駄に時間を浪費することに繋がります。そんなことをやっていれば、当然ワルプルギスの夜には勝てません。

 そのため、ほむらちゃんの信頼は必須になります。フェリシアちゃんも例に漏れず、ワガママな状態のままだと、次の周からほむらちゃんが鬱陶しいと思って、仲間にするのを反対してきます。

 ただ、フェリシアちゃんは最初に好感度を稼がなくても仲間になってくれる、貴重な人材です。そんな子を味方にしない手はないので、ほむらちゃんのフェリシアちゃんに対する好感度も稼がなくてはいけません。

 そして、そんなフェリシアちゃんの社会性を手っ取り早く育てる方法が、このレコンパンス、というわけです。

 

 あとは、まばゆちゃんを魔法少女に近づける役割も担っています。

 今回は、既にまばゆちゃんは魔法少女のことを知られてしまいましたが、本来はこのお手伝いで、フェリシアちゃん辺りから魔法少女という存在を知ってもらうつもりでした。

 とはいえ、魔法少女を近くに置いておくことは無駄にはならないので、こちらの役割もまだ残っています。

 

 どのみち、まばゆちゃんの記憶も次周に引き継がれますからね。まばゆちゃんがフェリシアちゃんへの愛着を育むためにも、このお手伝いは有用です。

 

 逆にまばゆちゃんも、面倒見がいいため、フェリシアちゃんに良い影響を与えてくれます。その点でも、レコンパンスは最高の場所と言えます。

 

 

 

 

 

 さて、そんなことを話していたら、咲笑さんたちとの話もまとまり、フェリシアちゃんは無事に働かせてもらえるようになりました。

 いやー、めでたい!

 

「それじゃあ、これからよろしくね。フェリシアちゃん」

「おう……」

 

 チョー嫌そう。(小並感)

 

 

 

 まあ、何はともあれ、この周でやるべき重要なイベントを一つこなせました。

 

 それでは、次の日へと進めましょう。

 

 

 

 

 

 ん? 暗闇の魔女戦? (特に見所もないので)ないです。そんなもの、クビだクビだクビだ!

 

 2周連続で飛ばされるって、これマジ? 魔女としての自覚、足らんのとちゃう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.15

 

 

 

 

 

 さあ、今日はかの有名な、お菓子の魔女が現れる日です。

 

 

 

 ですが、心配ご無用!

 

 この日のために最強の助っ人を連れてきましたから。あ、フェリシアちゃんはレコンパンスのお手伝いのため、途中から合流です。

 

 

 とりあえず、放課後までカット。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はい、放課後です。

 

 ユリちゃんは学校が終わったら、速攻で見滝原の駅に向かってもらいましょう。

 

 

 

 

 

 駅に着くと、改札口に見知った顔が。

 

「あ、凜。来たわよ、ちゃんと」

 

 やちよさん、ありがとナス!

 話したいことはいっぱいあるけど、とりあえず人の命が関わっているんで、急いでほしいゾ。

 

「分かってるわ。案内してちょうだい」

 

 かしこまり!

 

 

 はい、最強の助っ人こと、やちよさんです。

 お菓子の魔女はマミさんに加えて、やちよさんとユリちゃんで袋叩きにします。

 

 ほむらちゃんには、まどかとさやかちゃんに付いてもらっています。普通にしていると、彼女たちが結界に迷い込む可能性も十分あるので、ほむらちゃんには二人を結界の近くから引き剥がしてもらいましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、病院に到着です。

 

 結界の前には、既にマミさんが待っていてくれてますね。

 

「七海さん!」

「巴さん。魔女は?」

「まだ動きは。でも、いつ動きだしてもおかしくない状況です」

「そう。それなら、魔女が動き出す前に一気に奥まで行くわよ。二人とも、準備はいいかしら?」

「もちろん」

 

 当たり前だよなぁ?

 

「そう。ならいくわよ!」

 

 

 

 

 

 

 さあ、魔女の結界に入ったわけですが、ここからすることは特にありません。強いて言えば、死なないように立ち回るくらいです。

 

 というのも……。

 

「遅いわね!」

 

 やちよさんが強すぎて、ほとんど一人で片付けてしまうからです。

 マギレコ本編でもアホみたいな強さだったのに、この時間軸ではみふゆさんも死んで更に固有魔法によるバフが掛かっているため、今のやちよさんは異次元の強さを誇っています。

 それこそ、タルトFinal ver.を除けば、一番強いくらいです。さすがブラストゴリラ。

 

 もうアイツ一人でいいんじゃないかな?

 

「すごい……」

 

 マミさんはどうやら、その強さと立ち回りに感動しているみたいですね。

 

 そんなゴリラに憧れなくていいから。(良心)

 

 と、こんな感じでやちよさんがRTA並の速度で使い魔を処理しながら道を作っていくので、ユリちゃんとマミさんはやちよさんの倒し損ねた残党処理をしつつ、やちよさんに付いていけばあっという間に最深部です。

 動画では倍速でしたが、前回やちよさんと会ったとき、お菓子の魔女と引き起こされる悲劇は伝えているので、やちよさんの動きにも、マミさんの動きにも、油断がありません。

 

 

「ごめんなさい、遅くなったわ」

 

 お、ほむらちゃん。まどかたちの避難は終わった?

 

「ええ。安全になるまで近づかないように言っておいたわ。キュゥべえの言葉にも耳を貸さないようにとも」

 

 害獣対策、ヨシ!

 

「暁美さんも来たことだし、そろそろ魔女を叩くわよ。皆、準備して」

 

 やちよさんの言葉に、各々が自分の武器を構えます。

 

 それじゃあ、前回の悲劇を超えましょうか。お、(運命の活路が)開いてんじゃ~ん。

 

 

 

 

 

 

 

 魔女のいる空間に突入すると、前周と同様、人形みたいな姿をしたお菓子の魔女が椅子に座っています。

 

「はあっ!」

 

 と、私が解説している間に、やちよさんがお菓子の魔女を串刺しにしましたね。

 

 しかし。

 

「気をつけて! 本体が出てくるわよ!」

 

 お菓子の魔女の口から、かの有名なウナギかヘビみたいな本体が姿を現します。

 

 ただ、このこともほむらちゃんが事前に教えていたので、動揺する人はいませんね。

 

 お菓子の魔女の噛みつきを軽く躱したやちよさんは、いくつものハルバードを召喚し、お菓子の魔女に次々と突き刺していきます。

 ただ、お菓子の魔女も口から次々と新たな体が現れ、中々倒せません。

 

「くっ! やっぱり、聞いてた通り手応えがないわね」

「ええ。あの魔女は外側からの攻撃に強いわ。だから、私が爆弾で……」

「その必要はないわ。その爆弾はワルプルギスの夜に取っておきなさい。あの魔女は私が倒す」

 

 ほむらちゃんの提案を断るやちよさん。

 

「巴さん、あの魔女をあなたのリボンで拘束してくれるかしら。数秒だけでいいわ」

「は、はい! それで、七海さんはどう動くんですか?」

「簡単よ。一撃であの魔女を真っ二つにする」

「「え?」」

「というわけで、いくわよ、凜!」

 

 かしこまり!

 

 といっても、ユリちゃんがやることは至ってシンプル。やちよさんとコネクトをするだけです。

 

 ユリちゃんが魔女の気を引いた隙に、マミさんがリボンで拘束します。

 

「凜!」

 

 いいよ、こいよ!

 

「コネクト!!」

 

 ユリちゃんの魔力を受け取ったやちよさんは魔女の頭まで跳躍し、凄まじい勢いでハルバードを振り下ろします。

 

「これでトドメよ!」

 

 

 

 ズバァン!

 

 紫電一閃とはまさにこのこと。目にも留まらぬ速さで振り下ろされたハルバードの斬撃で、お菓子の魔女は捌かれたウナギのようになって、崩れ落ちました。

 

 結界も消えたことで完全に倒せたようです。

 

 

 

 

 

 

 ……お菓子の魔女、工事完了です。

 

 

 

 

 

 外に出ると、向こうからフェリシアちゃんが走ってきました。

 

「あれ!? もう終わっちまったのかよ! せっかく急いで店の手伝い終わらせてきたってのに」

 

 フェリシアちゃん、申し訳ナス!

 

「ちぇ~……。ん? っていうか、凜の後ろにいるやつ、七海やちよじゃん。スゲー有名なやつ」

 

 あ、フェリシアちゃん知ってるんだね。

 

「まあな。っていうか、なんでいんの? ここ、神浜じゃねえぞ」

「それはあなたにも言えることでしょ。まさか凜が見つけた助っ人があなたなんてね……」

「ん? オレのこと、知ってんの?」

「ええ。暴走する危険な傭兵としてね」

「はあ!? んだと!」

 

 フェリシアちゃん、ステイ! ステイ!

 やちよさん、フェリシアちゃんもそんな暴走しなくなったから、そこは安心してほしいゾ。

 

「そうなの?」

「はい。私も一緒に戦いましたけど、深月さんはちゃんと連携も取れました」

「だろ! マミも言ってるんだ。もう前までのオレじゃねんだよ」

「まあ、巴さんが言うのなら、その言葉は信じられそうね」

「それに、今は近くのケーキ屋でお手伝いもしてるんだんぜ」

「え……、ちょっと待って。あなた、ここで暮らしているの? 学校やあなたの家は? というか、そもそもどこで過ごしているの?」

 

 あ、それはユリちゃんの家だゾ。

 

「凜、それ大丈夫なの? 学校に行かせないとか、色々と問題が……」

「違え! 凜は悪くねえよ! ちゃんとオレが納得した契約だ! 学校行かねえのは、オレが行きたくねえから行ってねえだけだ。凜はむしろ行かせようとしたし、今やってるケーキ屋の手伝いだって、学校の代わりにしゃかいけいけん?をさせるために、凜が頼み込んでくれたものだしな」

 

 そういうわけだから、見逃してクレメンス!

 

「……仕方ないわね。とりあえず、今はワルプルギスの夜を倒すために必要なこととして、見逃すわ。けど、全部終わったらフェリシアは学校に行くこと。それと、凜は説教ね。勝手に契約を進めたこととか、責任を全部背負おうとしたこととか、色々」

 

 ありがとナス! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とまあ、大きなターニングポイントであるお菓子の魔女を超えたところで、今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.15 Side MA

 

 

 

「お、おお~……。深月さん、レコンパンスの制服、似合いますね……。」

「そうか? よく分かんねえ」

 

 私の前で、レコンパンスの制服を着た深月さんは興味なさそうに言います。

 ですが、私からしたら、こんなちんちくりんの私よりよっぽど似合っていると思います。というか、深月さんという素材が良い気がします。お人形みたいな可愛らしい顔立ちが、レコンパンスの制服とよく似合っています。少し日本人離れした顔立ちや名前からして、どこかの国とのハーフでしょうか。

 

「それじゃあ、大体の仕事は昼間に咲笑さんに教わったでしょうから、深月さんは私の手伝いをお願いしますね」

「おー。あ、オレのことは名前で呼んでいいぞ。名字であんま呼ばれねえから、それで呼ばれるの慣れてねえし」

「あ、はい、分かりました、みつk……、フェリシアさん」

「おし!」

 

 そう言ってフェリシアさんは仕事を始めました。

 

 

 

 

 

 

 

 フェリシアさんと出会ったのは、昨日のこと。お店に来た凜さんと一緒に来たときに、出会いました。

 

 最初は凜さんの友達か何かと思っていたのですが、そんな予想は凜さんの放った言葉の衝撃でいとも容易く消し飛びました。

 

「その、さ。この子、ここで働かせてあげられないかな?」

「え? ええ!?」

 

 私は思わず大声を上げてしまい、咄嗟に咳払いで誤魔化します。

 

 ただ、このことはフェリシアさんも聞いていなかったのか、凜さんに文句を言っていました。

 

 

 

 とにかく、このことは私の一存では決められないので、咲笑さんに判断してもらうことになりました。咲笑さんなら、凜さんも説得してくれるだろう、と淡い期待も込めて。

 

 

 

 

 

 しかし、私の思いとは裏腹に、咲笑さんはお手伝いとしてフェリシアさんを雇うことを認めたのです。

 もちろん、私は咲笑さんに訳を聞きました。凜さんはフェリシアさんを、諸事情で家出してきた子と説明していましたが、正直かなり怪しいです。

 すると、咲笑さんは……。

 

「もちろん、あの二人が何か隠しているのは分かっているわ。でも、二人とも悪いことを企んでいる感じじゃなかったし……」

「ええ……? そんなふわっとしたことで……」

「あら? でも、私の直感は意外と当たるのよ。それに……」

「それに?」

「凜ちゃんって、前からまばゆちゃんの話していたお友達でしょう? まばゆちゃんのお友達なら、悪い子じゃないかなって」

「咲笑さん……」

 

 そう言われてしまっては、それ以上追及することはできませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 そんな訳で突如増えたレコンパンスの店員と働くことになったわけですが……。

 

(最初の印象より、ずっと真っ直ぐな子ですね)

 

 正直、フェリシアさんの第一印象はちょっと粗暴な子でした。

 確かに、雑なところはあります。

 でも、根が捻くれているわけではないのか、咲笑さんや私の言うことは素直に聞きますし、あれだけ文句の言っていたお店の手伝いも、なんだかんだ真面目にやっています。

 

(もしかしたら、私よりずっと素直かも……?)

 

 なんというか、純粋さという点で負けている気がします。そう思うと、ちょっとへこみそうです。

 

 

 

 

 

 

「はい、お疲れさまでした。今日はもう上がっていいですよ」

「マジ? よっしゃ! んじゃあな!」

 

 私の言葉を聞くと、嬉しそうに帰り支度をしてお店を出て行きました。

 

 

 結局フェリシアさんは、何度か危ない場面はあったものの、特に問題を起こさずにお手伝いを終えました。要領のいい子なのかもしれません。

 

「はあ……」

 

 フェリシアさんがお店を出た後、私は誰にも聞こえないように小さくため息をつきました。

 

(凜さんのこと、結局聞けませんでした……)

 

 私が夢で見た世界線では、凜さんはこの日を境に、表情が険しくなることが多くなりました。

 そんな時に現れた、フェリシアさんという私の知らない少女の存在。何か関係があるのではないか、と思ったのですが……。

 

(そんなサラッと聞けたら、私は今までボッチやってきてませんよ)

 

 臆病な私は、結局フェリシアさんに凜さんのことを聞くことが出来ませんでした。

 

 

 

(まあでも……)

 

 フェリシアさんに聞いても、私の知りたかった答えは得られなかったかもしれません。

 そもそも、私が夢で見た世界線とは、私の行動が違っています。それが原因かは分かりませんが、凜さんの行動だって夢とは違っている箇所が何ヶ所もあります。

 

(ループものの映画なら、何らかの要因で未来が変わっているってことなんですよね~)

 

 となると、私が夢で見た凜さんの表情を生む原因も、この世界では消えているかもしれません。

 ただ、それを確認するのは明日、凜さんの表情を見てからでないと分からないでしょう。

 

 

 

 となると、次の問題は……。

 

(凜さんと魔法少女についてですね……)

 

 

 実は昨日、お店からの帰り道で彼女たちを見かけました。

 こんな遅くに何をやっているのかと思い、こっそり尾行することにしました。

 

 そして、私が見たのは以前と同様、凜さんがあのよく分からない怪物と戦う姿でした。

 正直、漆黒のケープをはためかせて戦う凜さんの姿は、とても絵になるものでしたが、それと同時に、以前見たものが夢ではないと突きつけられているようでした。

 

(というか、深月さんもあの怪物と戦う側だったんですか!? いや、凜さんが連れてきた時点でそんな予感は少ししましたけど!)

 

 

 

 そんなことを考えながら、私は彼女たちの会話に耳を傾け、彼女たちが魔法少女という存在だと知りました。

 

 

 

 

 

 

(とはいえ、真正面から凜さんに「魔法少女ってなんですか?」とは聞きづらいんですよね~……)

 

 以前も思いましたが、凜さんたちが隠れてやっている以上、公にできないものなのでしょう、あれは。 

 

(となると、あえて聞かないという選択肢も優しさなわけで……)

 

 そこまで考えて、はあ、とため息をまたついてしまいます。

 

(ええ、そうですよ。私には勇気がないんです。凜さんの事情に踏み込む勇気が)

 

 だから、こうして足踏みをして何もできないでいます。

 

 本当に自分が惨めですよ。

 せっかく向こうから友達になってくれた凜さんに、何か抱えているものがあると知っても、私には凜さんの心に踏み込む勇気がどうしてもありません。凜さんのように、ズンズン人の心に踏み込んでいける心の強さは私にはありません。

 

 

 

 

「あの~……、お会計を……」

「わひゃあ!? あ、ああ、す、すみません! 1600円です」

 

(は、恥ずかしい! 考え事に気を取られて手が止まってました! しかも、「わひゃあ!?」って……。せめて上げるなら、もっと可愛い悲鳴を……。ああ、自己嫌悪に沈んでゆく……)

 

 お会計を終えたお客さんを見送りながら、私は三度目のため息をつきたくなります。

 

(い、いやいや! 自己嫌悪に沈んでいる場合じゃないですよ、まばゆ! 凜さんは友達です! 彼女が何かを抱えているなら、一緒に背負ってあげる覚悟くらい決めなさい!)

 

 

 

 さすがにこれは重すぎましたね? でも、これだって私の本心なんです。

 

 だって、凜さんは……。

 

(私の手を握ってくれた、()()()()()()ですから)

 

 彼女を知りたい、助けたいという理由はこれだけで十分です。ビビってばかりじゃいられません。

 

 

 

 

(……?)

 

 理由の言葉に若干の違和感を感じましたが、今は然したる問題ではありません。

 

 

 

 今度こそ手遅れになる前に、今度は私から歩み寄るんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.15 Side YN

 

 

「魔女退治の後だっていうのに、悪かったわね」

「いえ……。協力してもらっているのは私のほうですから」

 

 私は病院に現れた魔女を退治した後、暁美さんをカフェで話さないかと誘った。

 それを快諾してくれた暁美さんは席に着くと、口を開いた。

 

「それで、お話ってなんですか?」

「……暁美さんは、凜と仲間なのよね?」

「え? ええ」

「あの子、どんな感じかしら?」

「どう、とは……?」

「えっと……、普段はどんな振る舞いをしているとか、あなたとの仲の良さとか、そんなところかしら」

「そうですね……」

 

 私の質問に、暁美さんは考え込む。

 

 聞き方があまり良くなかったかもしれない。でも、私自身、自分の抱いている疑問を正確に表す言葉が思いつかないでいた。

 凜と初めて出会ったときから感じている違和感。いや、違和感とも呼べないような変化。それの正体を知らなくてはいけない気がして、暁美さんに凜のことを聞きたかった。

 

 すると、暁美さんは答えが纏まったのか、ゆっくりと喋り出す。

 

「第一印象は元気な子、ですかね。初めて会ったときから距離が近くて、少し警戒していた私が馬鹿らしくなるくらい、純粋な子でした。でも、よく人を見ていて、誰かに寄り添える優しさと強さも持っている。そんな印象、ですかね」

 

 暁美さんの言葉に、私はちょっとした安心感を覚えた。

 見滝原に引っ越すと聞いたとき、凜は向こうでちゃんとやっていけるか不安になったことを覚えている。

 だが、暁美さんの話を聞く限り、彼女はここでもちゃんと友達を作れたようだ。

 

 自分から突き放しておいて、何様のつもりだという自虐は、暁美さんの、ただ、という言葉で中断される。

 

「凜はたまに、不安定だなって思ったことはあります。この時間軸ではまだですけど、前回の時間軸で、いつもの凜とは思えないくらい感情を露わにしたことがあって……。なんであそこまで変わったのか、私も知らないんです」

「そう……」

 

 暁美さんの口から出てきた話は、私が予想していたものだった。

 

(やっぱり、凜の心は……)

 

 すると、暁美さんは私に尋ねてくる。

 

「あの……、この話を私に聞いた意味を教えてもらっても?」

「……そうね。暁美さんには聞いておいてもらうかしら」

 

 私は運ばれてきた飲み物を一口、口に含んでから話を始める。

 

「暁美さん。暁美さんは、凜の過去って彼女から聞いたことは?」

「いえ……。彼女の願い事が両親からの虐待に関係しているということくらいしか……」

「そう。あの子、何も話していないのね」

 

 正直、勝手に彼女の過去を話すのは気が引ける。

 だが、このまま私が話さなければ、暁美さんは凜の過去を知ることは一生ないだろう。そもそも、凜が話したがらないのだから。

 私だって、本人が話したがらない過去を勝手に話すような真似はしたくない。

 

 しかし、今回は別だ。ここで暁美さんに話しておかないと、いずれ取り返しのつかないことになると、私の直感が告げていた。

 

「ちょっと長くなるけど、聞いてもらえるかしら」

 

 暁美さんが頷いたのを見て、私は凜の過去を話し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

「そう。凜にそんなことが……」

 

 話を聞き終えた暁美さんは、そう静かに呟いた。

 

「ええ。それで、ここからが本題なんだけど……。実は、今の凜、昔と振る舞いが少し違うのよ」

「振る舞いが?」

「そう。昔も決して暗い子ではなかったけど、なんというか、あんなに元気はつらつというか、テンションが高い子ではなかったのよ」

「今までの経験で、性格が変わったわけではなく?」

「そうだったら、まだいいんだけどね。私の考えすぎかもしれないけど、今の凜は、明るく振る舞っているというより、鶴乃の真似をしているようにしか思えないのよ」

 

 今日だってそうだった。声や姿は凜そのもので、凜と話しているはずなのに、なんだか鶴乃と会話をしている気分になってくる。

 鶴乃だったらこう言うだろうな。こんなリアクションするだろうな。そんな考えが常に頭をチラつく。

 

 かろうじて凜と話していると認識し続けられるのは、完全な鶴乃の振る舞いではない点だろうか。それがわざとなのか、凜が真似できていないのか、それは分からない。

 けれど、他人の真似をして人と接し続ける精神状態が健全であるとは、とても思えない。

 

 そんなことを考えていると、暁美さんが口を開いた。

 

「鶴乃さんって、家が中華料理屋の人ですよね?」

「知ってるの?」

「ええ。以前、凜に連れられて一度だけ会いましたから」

「それなら話は早いわ。どう? 暁美さんから見て、二人は似ていなかった?」

「そうですね……。あの時は、二人が師弟関係にあったから、似ていて当然かと気にしなかったんですけど……。今思えば、凜と初めて会ったときのテンションはそっくりだったかも……」

 

 暁美さんも似ているとなれば、いよいよ怪しい。

 

 ただ……。

 

「どう指摘するかが問題でね。あの子が問題も何も起こしていない以上、私から言えることはないのよ。振る舞い方を変えろ、なんて仲間でもない私に言う資格はないわ」

 

 だから、と私は続ける。

 

「暁美さん。凜のこと、少しでいいから気にかけてあげてくれないかしら。もちろん、あなたの目的を忘れたわけじゃないし、そっちを優先してもらって構わないわ。ただ、あの子は人に頼るのが下手な子だから、きっと無茶を平気な顔で続けるわ。だから、暁美さんにあの子のこと、見ていてほしいの。どうかしら?」

 

 私の頼みに、暁美さんは、ふぅ、と息をつく。

 

「別に、それくらい頼まれなくてやりますよ。凜には何度も助けてもらった。例え、私の目的が達成されても、それがあの子の犠牲に成り立つのは、気分の良いものじゃないですから」

 

 そう言うと、暁美さんは席を立ち、出口へと歩き出す。

 そして、途中で一度振り返り、私に言った。

 

「けど、その心配は直接言ってあげたほうがいいと思いますよ。そういう思いは、直接口に出して言わないと、伝わりませんから」

 

 それだけ言い残し、暁美さんはお会計を済ませて店を出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

(簡単に言ってくれるわね、まったく。そんなこと出来るわけないじゃない。そんな、仲間にしてあげるようなことなんて……。私に、そんな資格ないわよ)

 

 私に、もう誰かと深く関わる権利はない。誰かの温もりに触れることは許されないのだから。

 

 もう誰も、犠牲になんて選ばない。選びたくない。

 

 

 

『凜のこと、お願いする、です……』

 

 死ぬ直前にメルが残した言葉が、頭の中でリフレインする。

 

(ごめんなさい、メル。私はあの子に寄り添えない。けど、託せそうな子にちゃんと託したから。約束も守れない先輩で、ごめんね)

 

 心の中でメルに謝ると、私は財布を取り出す。そして、私も会計へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 




まどドラの新情報、遂に来ましたね。
マギレコの画像も結構大きく出ていましたし、マギレコが完全に忘れ去られることは無さそうで安心です。

あとはマギレコのキャラがどれだけ参戦するかですね。
個人的に、まばゆちゃんは絶対出てきてほしいですね。


あと、今回はリアルが忙しくて突貫で作ったため、いつもより誤字・脱字が多いかもです。読みづらいかもしれませんが、ご容赦ください。
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