魔法少女まどか☆マギカ 実績『朝焼けのエンドロール』獲得   作:くろしゅー

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(過去最高の難産だったので)初投稿です。



Record3 DAY.21~DAY.25

 

 

 

 

 

 キミを退屈から救う実況、はーじまーるよー。

 

 

 

 

 前回はやちよさんとの和解イベントも終わり、時女一族が連れてきた三浦旭ちゃんが仲間に加わりました。

 

 

 

 本来でしたら、彼女の好感度を上げつつ対ワルプル用ブートキャンプを行うつもりでしたが、その前にまばゆちゃんのまほストをクリアすることにしました。

 

 

 

 

 

 今回はそのイベントを済ませてから、ブートキャンプに移りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.21

 

 

 

 

 はい、まずは旭ちゃんが来た翌日。

 

 

 学校でまばゆちゃんから話を聞きましょう。

 

 ここで昨日のまばゆちゃんの挙動がおかしかった理由を聞き出すことで、まばゆちゃんのまほストフラグが立ちます。

 

 

 

 では、お昼になったのでまばゆちゃんに会いに行きましょう。

 

 

 

 教室には……、いないですね。なら、屋上かな?

 

 

 

 

 

 

 

 お、いた。

 

 

 

 おーい、まばゆちゃーん。

 

「うわぁ!? あ、ああ、凜さんでしたか……」

 

 そんなに驚かなくても……。なんで驚く必要があるんですか。(正論)

 

「気づかなくてごめんなさい……。それで、凜さんはどうしてここに?」

 

 まばゆちゃんと話したいことがあったんだゾ。

 昨日、旭ちゃんの固有魔法聞いた後、旭ちゃんのことチラチラ見てただろ。

 

「……」

 

 嘘つけ、絶対見てたゾ。(フライング)

 

「凜さんには敵いませんね……。その通りです。三浦さんの魔法を使えば、死んだお母さんにもう一度会えるんじゃないかって思ったんです。でも……」

 

 と、このようにまばゆちゃんが悩みを打ち明けてくれます。

 

 

 

 

 

 そこでいくつか提案が出てくるのですが、ここで……。

 

 

 

 

 ん? 『記憶を見せる』?

 

 

 なんでしょう、この選択肢。

 

 

 

 ふむふむ……。

 『まばゆを勇気づけるのに、この記憶が役立つだろう……』、と。

 

 

 

 

 面白そうだし選んだろ。(無計画)

 

 

 

 ポチッとな。

 

 

 

 

 

 イベント鑑賞中……。

 

 

 

 

 

 

 

 ……はえー、こんなところで接点あったんすねえ、この人ら。

 

 

 まあ、まばゆちゃんのお母さんが占い師で、その活動時期とメルくんの占いにハマった時期を考えれば、あり得る範囲でしたけど……。

 

 このイベントは初めて回収しました。このイベントも、確実にscene0エディションで追加されたやつですね。

 

 

 多分これ、まばゆちゃんのまほスト進行が詰まないようにするためのイベントでしょう。

 

 以前にお話した通り、今回の攻略ではまばゆちゃんの記憶を取り戻すため、まばゆちゃんのまほスト3話が起こるのを阻止しています。

 

 しかし、これは同時にまばゆちゃんのまほストのフラグが消滅することを意味します。

 

 

 

 進めるためには新しいフラグを立てるしかないのですが、恐らくそれの一つですね。

 

 多分旭ちゃんとエンカしてなかったら、このイベントでまほスト終わってたと思います。

 

 

 

 ですが、今回は旭ちゃんとのフラグがあるのでね。もうちっとだけ続くんじゃ。

 

 

 

 

 

 さて、改めて選択肢が出てきました。

 

 ここで選ぶのは、真ん中にある『歓迎会をやる』です。一番上の『素直に協力を仰ぐ』は確定で断られてしまうので。

 

「歓迎会、ですか?」

 

 そうだよ。(肯定)

 何事も、まずは仲良くなることからってハッキリ分かんだね。

 

 

 

 さて、そうと決まれば善は急げ。

 

 ほむらちゃんとマミさんにも連絡して、旭ちゃんの歓迎会をやりましょう。

 

 

 

 

 

 ということで、ほむらちゃんもマミさんもよろしくナス!

 

 

 え、マミさんケーキあるの? じゃあ、マミさん家で歓迎パーティーだ!

 

 

 

 

 

 と、こんな感じで今の見滝原組で歓迎パーティーを開きます。

 

 旭ちゃんも特段ノリが悪いわけではないので、連絡すれば快く了承してくれます。

 

 

 

 

 それでは、放課後まで時間を進めましょう。

 

 さあ、マミさんの家でケーキパーティーや!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後になりました。

 

 

 

 ではマミさんの家に行きましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 魔法少女移動中……

 

 

 

 

 

 

 

 はい、着きました。

 

 ここのマミさんの家の前に来ると、『中へ入る』ボタンが出るので、これを押したらイベントスタートです。

 特に準備することもないので、このまま入りましょう。ポチッとな。

 

 

 

 

 

 

 というわけで、旭ちゃんの歓迎パーティーが始まりますが、(ここは特に選択肢とか)無いです。

 

 一応、旭ちゃんにする質問は選べますが、これは全部選べるタイプの選択肢なので上から順に押していけば問題ありません。

 

 

 

 

 しばらくは少女たちの会話シーンが続くので、810倍速。

 このシーンをじっくり見たいノンケの皆様は自分で買ってプレイして、どうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、会話シーンがしばらく続くと、まばゆちゃんと旭ちゃんが徐々に仲良くなり始めます。

 

 コミュ障のまばゆちゃんが!? とお思いの兄貴たちも多いと思います。

 

 実際、まばゆちゃんのコミュニケーションスキルは大分低い数値で設定されています。

 

 

 

 ですが、そんなまばゆちゃんのコミュスキルでも仲良くなる方法があるんです。

 

 それが、ユリちゃんでもやった趣味の話です。

 

 

 

 

 

 以前にお話した通り、旭ちゃんの趣味はミリオタ。その辺りで上手く映画の話に引き込めたのか、ここでのイベントを起こすと、旭ちゃんとまばゆちゃんの親密度が一気に上がります。

 やっぱ共通の趣味って大事なんやなあ。(しみじみ)

 

 

 

 

 さてさて、まばゆちゃんと旭ちゃんの会話に、ほむらちゃんとマミさんが全くついていけなくなった辺りでパーティーはお開きとなります。

 

 

 

 あ、ここではまだ固有魔法の件は話に出しません。

 

 ここだとギリ好感度が足りなくて断られます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、次のイベントを始めるために日付を進めましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.22

 

 

 

 

 

 さて、今日は影の魔女が現れる日。

 

 

 前の時間軸ではユリちゃんが謎の縛りプレイのせいでソロ討伐になって苦労しましたが、今回はそんなことにはなりません。 

 

 

 

 ということで、初めての共闘だけどよろしくね、旭ちゃん。

 

「狙撃なら任せてほしいでありますよ。魔女本体を狙えばいいのでありますな?」

 

 そうだゾ。

 ユリちゃんとまばゆちゃんが魔女の攻撃を引きつけるから、その隙にチクチク攻撃してほしいゾ。

 

「わ、私も前線出るんですか……?」

 

 当たり前だよなぁ?

 ほむらちゃんはさなちゃんと武器の回収に行ってるし、マミさんと杏子ちゃんは風見野で魔女を狩ってもらってるし。

 

 ユリちゃんを一人にしないでくれるんですよね?(圧)

 

「うっ! ……え、ええ! やってやりますよ!」

 

 ありがとナス!

 

 存分にデコイとして使わせてもらうゾ。(ゲス)

 

「ちょっとぉ!」

 

 

 

 

 

 というわけで、ユリちゃんたちと旭ちゃんの魔女退治イベントです。

 

 

 前回苦戦した影の魔女も、旭ちゃんがいるとグッと楽になります。

 なぜなら、旭ちゃんは基本的に狙撃を主体とした戦闘を行います。なので、ユリちゃんたちが影の魔女の攻撃を引きつければ、後は旭ちゃんのソゲキッ!(イケボ)で削りきれます。

 

 

 

 では、魔女結界に突入しましょう。

 

 

 お、開いてんじゃーん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、それでは影の魔女戦の始まりですが、魔女の解説は前回であらかたやったので、ここはサクッと終わらせます。

 

 まばゆちゃんにはああ言いましたが、基本的に前線はユリちゃんが取りましょう。前回からの鬼特訓でまばゆちゃんも強くなってはいますが、なにぶん基礎スペックが貧弱なので魔女と正面から殴り合えるほどではありません。

 

 なので、ユリちゃんが魔女の触手や飛び道具やらを引きつけ、死角からの攻撃をまばゆちゃんに任せるような立ち回りでいきましょう。

 

 たまに旭ちゃんも援護してくれるので、結構攻めた動きをしても問題ありません。

 

 

 これかぁ……。これがMAV戦術かぁ……。(違う)

 

 

 

 

 

 おっと、さっそく竜のような触手が飛びかかってきましたが、パワーアップしたユリちゃんの前でそんなの無力!

 

 カスが効かねえんだよ。(全迎撃)

 

 

 

「お、おりゃー!」

 

 よしよし、まばゆちゃんのほうも良い感じ。

 このまま前線を押し上げてイキますよー、イクイク。

 

 

 あ、この攻撃は……。

 

「うわわっ! ど、どうします!?」

 

 この樹木のようなものを生やす攻撃は、生半可な攻撃じゃ相殺できません。

 なら、それ以上の攻撃を与えればいいだけです。(脳筋)

 

 

 いくぞ、まばゆちゃん!

 

「は、はい! コネクト!!」

 

 しゃあ、コネクト!

 

「や、やった! 崩せた!」

 

 攻撃がフルヒットして、相手の防御を崩せました。ああ^、たまらねえぜ。

 

 

 

 よし、魔女も防御も剥がせたし後は任せるゾ、旭ちゃん。

 

「任されたでありますよ」

 

 

 旭ちゃんから返事があると、後方から光が見えます。

 

 せっかくですし、旭ちゃんのカッコイイ狙撃シーンでも見ますか。

 

 

 

 

 

「終わりであります」

 

 

 

 

 

 

 

 バキューン!

 

 

 

 

 

 

 

 カッコイイーーー!!!

 

 

 

 狙撃シーンってなんでこんなカッコイイんですかね。

 

 

 

 

 

 ということで、旭ちゃんが格好よく決めて、(影の魔女も)工事完了です……。

 

 

 

 

 

 さて、結界が無くなったら旭ちゃんに話しかけましょう。

 

 

 お疲れ、旭ちゃん。援護ありがとナス! 私たち、相性バッチリ(意味深)だったね。

 

「そんなことはないであります。夕凪殿とまばゆ殿の連携が素晴らしかったからこそ、我も援護できたのであります。お二人は信頼しあっているのでありますな」

「そ、そんなことないですよ~」

 

 まばゆちゃん、褒められなさすぎてめっちゃ態度に出てるゾ。

 

 それはともかく、ユリちゃんたちは旭ちゃんも信頼してるから上手く戦えただけだゾ。

 

「我を、ですか……?」

 

 そうだよ。(全肯定)

 これからワルプルギスの夜を越えなきゃいけないからね。できるだけ、皆とは仲良くしておきたいんだゾ。

 

「……そんなことしても、いつかは」

 

 ん?

 

「い、いや! 何でもないであります。それより、夕凪殿に一つ聞きたいことが」

 

 なんだゾ? 言ってくれて、どうぞ。

 

「ワルプルギスの夜への勝算はあるのでありますか? 静香殿や昨日聞いた話を纏めると、暁美殿は何度もワルプルギスの夜に負けて、その度に時間を巻き戻しているのでありますよね? 今回は、勝てるという勝算はあるのでありますか?」

 

 

 お、来ましたね。

 この質問が来たということは、あと一押しです。

 

 ここは真ん中の、「勝てるかは分からない。けど、その希望を信じてる」を選びましょう。

 

「希望、でありますか。その希望が潰えるとは思わないのでありますか。どんなに抗ったところで、潰されるしかない絶望だって世界にはあるはずであります。ワルプルギスの夜がその絶望だとしたら、どうするでありますか」

 

(旭ちゃんの精神)大丈夫? 大丈夫そう? (場の空気が)バッチェ冷えてますよ~。

 

 

 そんな先のことは分からないゾ。少なくとも、ユリちゃんにとっては絶望に抗ったことが大事って、ハッキリ分かんだね。

 

「抗ったこと……?」

 

 そうだよ。(二回目)

 例え絶望に飲まれる運命だとしても、希望を信じ続ければ少しくらい何かが変わるはずだからね。だからどんなに(チャートが滅茶苦茶になって)絶望的な状況でも、抗い続けることは大事だと思うゾ。諦めなければ、(チャートの)道は見えてくるって、それ一番言われてるから。

 

「……夕凪殿は強いでありますな」

 

 そうかな……? (ユリちゃんの過去を考えると)そうかも……。

 

 

 

 

 あ、そうだ。(唐突)

 昨日、旭ちゃんとまばゆちゃん、映画の話で意気投合してたよね。まばゆちゃんの家って映画のDVDいっぱい置いてあるから、お泊まりでもしてくれば?

 

「り、凜さん?」

「え? いや、それは悪いでありますよ。いきなり押しかけては……」

 

 いいからいいから。

 

「え、でも愛生殿も困惑して……」

 

 いいからいいから。(圧)

 

 ホラ、まばゆちゃん。二人っきりの時間作ったから、今のうちだゾ。

 

『ちょ、ちょっと! いきなりすぎますって! 私、心の準備が……!』

 

 大丈夫だって。安心しろよ~。

 というか、(チャート的に時間ないんで)早くして、どうぞ。

 

『うう~! 恨みますよ、凜さん!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 というわけで、まばゆちゃんからテレパシーで恨み言を言われながら二人を見送って、イベントは終了です。夕凪凜はクールに去るぜ……。

 

 

 これ以上はユリちゃんでは干渉できないので、大人しく見守りましょう。

 

 

 後は明日になったら、二人が夕べはお楽しみでしたね(意味深)するので、まばゆちゃんに話しかけて顛末を聞けば、まばゆちゃんの魔法少女ストーリーは終了です。

 

 

 え? まばゆちゃんを手伝うって言ったわりに何もしてない? そら、(まばゆちゃんのストーリーなんだから)そうよ。

 

 ユリちゃんの役割は、イベントを起こすきっかけを作るだけだからね。

 

 ユリちゃんがでしゃばる隙なんてないって、ハッキリ分かんだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 あ、ほら。しばらくすると、まばゆちゃんから感謝のメールが届きます。

 

 これがイベントが上手くいった合図ですね。

 

 

 これでまばゆちゃんが強化されるといったことはありませんが、まあ恩返しですしね。せいぜい精神が安定することと好感度がかなり上がる程度ですが、こちらも問題ありません。以前に説明した通り、まばゆちゃんは好感度をかなり高くしてもヤンデレ化しない貴重なネームドキャラなので。

 ホンマ(攻略において)ええ子……!

 愛の力で女神様の力を奪い取るなんて暴挙に出た悪魔様は見習って、どうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 よし、これで大体のイベントは終わりましたね。

 

 

 

 それでは、ここからはワルプルギスの夜までの最後の準備、対ワルプル用ブートキャンプの始まりです。

 

 

 

 

 愉快な遠足の始まりだ!(G1並感) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.25

 

 

 

 

 

 さて、この時間軸も25日目。

 

 

 今、ユリちゃんたちは神浜市に来ています。

 理由は単純。静香ちゃんたちや杏子ちゃんなど、まだ調整を受けていない子がいるので、ここで一気に受けてもらうためです。

 

 

 

 さてさて、続々と皆が集まりつつありますね。

 

 

 

 皆と会話している間、暇してる み な さ ま の た め に ぃ ~ ?

 

 

 

 改めて、今回集結した魔法少女の振り返りとこれからの動きについて説明していきます。

 

 

 まずは見滝原組。

 

 ・暁美ほむら

 

 ・愛生まばゆ

 

 ・巴マミ

 

 ・佐倉杏子

 

 

 次にチームみかづき荘。

 

 ・七海やちよ

 

 ・由比鶴乃

 

 ・深月フェリシア

 

 ・二葉さな

 

 

 続いて、時女一族

 

 ・時女静香

 

 ・土岐すなお

 

 ・広江ちはる

 

 ・三浦旭

 

 

 これにユリちゃんを加えた、計13人で挑みます。

 

 

 

 本当はここに時女一族の残りのネームドが1人加わると14人になってピッタリなんですが……。まあええわ、今回は許したる。(上から目線)

 

 マギレコ第10章と比べるとかなり少ない人数ですが、これが最大ダメージ効率を叩き出せるベストメンバーですので問題ありません。

 

 

 この実況が始まったときに解説したように、このゲームのワルプル戦は戦闘に参加する人数で敵の強さも変わってきます。

 14人までの難易度は全然勝ち目があるのですが、15人以上になると難易度も一気に上がります。難易度が上がる線引きも、5人ごとから1人換算になるので、14人で止めるのが一番良いんです。

 

 それに、それぞれの子の役割とバランスは考えているので、理論上はこれ以上必要ないんですよね。

 

 

 

 

 

 さて、全員の調整も終わりましたので、見滝原に戻って特訓の始まりです。

 

 ワルプルギスの夜前のレベルアップはこの1週間が最後なので、レベルは上げられるだけ上げましょう。

 

 

 また、決戦に参加するメンバーはほとんどが、この日から見滝原に泊まることになります。その時、誰を自分の家に泊めるか選べるので、好感度が足りないキャラはここで上げきりましょう。今回のルートでは好感度は大体上手くいったので、ここの選択肢は割愛させていただきます。

 一応内訳を話すと、マミさん家に時女三人組、ほむらちゃん家にさなちゃん、まばゆちゃん家にフェリシアちゃん、ユリちゃん家に旭ちゃん、となっています。やちよさんはギリ飲酒禁止年齢なのでホテルです。

 

 

 ちなみに実家住みのキャラは、家族に疑われてしまうので前々日くらいまで来ません。今回のメンバーでは鶴乃ちゃんが該当しますね。お店の手伝いがあるので、彼女は遅れての参加になります。が、彼女は人に合わせるのは上手いですし、強さ自体もあるので全く問題ありません。

 

 鶴乃ちゃんを引き込んだ理由は、これもありますね。ももこちゃんも同じような特性はあるのですが、鶴乃ちゃんのほうが天才肌な分、要領よくやってくれるので。

 

 

 

 

 

 では、全員でレベル上げの時間じゃーーーー!!!

 

 

 

 

 

 

 というわけで、今回はここまで。

 

 

 

 いよいよ準備も大詰め。次回は最後の準備イベントを終わらせ、ついに決戦日へと進めみたいと思います。

 

 

 

 それでは、ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.20 Side AM

 

 

 

 

 

「ここが私の家。親しくもない人の家だから緊張するだろうけど、遠慮しないでね旭さん」

 

 そう言って、我の先を歩く夕凪殿は我らの目的地を指差した。

 

「お気遣いありがとうであります、夕凪殿」

「名前で呼んでいいよー。私、年下なんだし。あ、もしかして馴れ馴れしかった?」

「そんな。馴れ馴れしいなんてとんでも……。ただ、我の気持ちの問題であります。ですから、夕凪殿は気にしないでほしいでありますよ」

「そっか……。分かった」

 

 そう。これは我の問題。我らにできる、唯一のこと。

 

 

(そのためには……、誰かと馴れ合うなんて、許されないのでありますよ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 深夜。

 夕凪殿が寝静まったのを確認し、我は気配を殺して外に出た。

 

 夜の涼しい風を感じながら、我は仲間に電話をかける。

 

 

『……もしもし』

 

 3コールで出た画面先の声は、いつも通りの抑揚の少ない声だった。

 

「もしもし、ラビでありますか。こちら旭」

 

『連絡を待ってた。どう?』

 

 電話の相手、氷室ラビは口数少なく問いかけてくる。

 

「とりあえずは上手くいったでありますよ。時女一族にはもちろん、見滝原の魔法少女にも怪しまれている様子はなかったであります」

 

『そう。それならよかった』

 

 ラビの声は僅かに安堵を孕んでいた。無機質なようで、彼女は情に厚い。きっと我ら4人の中で一番、優しい。

 そんなもの、虚無の未来しか待ち受けていない魔法少女には、無駄なのに。

 

『それじゃあ、旭はこのまま報告をお願い。きっとこの戦いは、教授の言う説が真実かどうかを見極められる戦いになる』

 

「そうでありますな。それを見届けるこそ、我ら『午前0時のフォークロア』の活動意義であります」

 

 

 午前0時のフォークロア。

 

 湯国市で地獄を見た我らが結成したグループ。

 

 

 

 

 魔法少女はどこまでいっても救われない。まるでそれが、宇宙の意志であり運命であるように。

 そんな仮説を立証し、絶望に抗うのではなく諦念によってその終わりを少しでも痛みのないものに。

 

 

 それが我らの活動する理由。

 

 

 

 

 ある日、我の元に届いた時女一族本家からの協力要請。

 フォークロアの活動の一環で、最近連絡を取るようになった魔法少女一族の時女からの連絡に、我は何事かと届いた手紙を確認した。

 

 

 

 その手紙には、衝撃の内容がいくつも書かれていた。

 時間遡行を繰り返す魔法少女の存在、最悪の魔女『ワルプルギスの夜』、その魔女の討伐作戦。そして、それに我にも参加してほしいこと。

 

 

 

 

 手紙を読んだ我は、すぐに他のフォークロアのメンバーに共有した。

 

 

 

 

 

 

 教授も含めて相談した結果、我はこの作戦に参加することにした。

 

 

 何百、下手したら何千年と討伐されることのなかった最強の魔女。そんな絶望の未来を変えられるのだとしたら。我らの仮説は間違っていることになる。

 逆に変えられなければ、我らの仮説はほぼ立証される。

 

 

 そんな我らの未来さえも左右するような戦いだと分かったからだ。

 だから、我は時女一族の分家として、この戦いに参加することにした。

 

 

 

 

 

 ……ああ、正確に言うと潜り込む、の間違いでありますな。

 

 

 

『旭、分かってると思うけど……』

「戦いには積極的には参加せず、途中で抜け出すこと。でありますな、ラビ」

『分かってるなら、いい』

 

 

 そう。我はワルプルギスの夜の討伐に関わるつもりはない。

 もちろん、疑わないためにギリギリまで協力するつもりではあるが、決戦当日は別。混戦になってきたところで、隙を見て戦線から離脱するつもりなのだから。

 

『私たち午前0時のフォークロアは、あくまで見守るだけ。邪魔もしなければ、手伝いもしない。あくまで傍観者でいなければいけない。私たちが抗えば、それでまた悲劇が繰り返される。それだけは、努々忘れないように』

 

「ラビも心配性でありますなぁ。承知しているでありますよ。では、そろそろ……」

 

 大体の報告は終わった。ラビの忠告も受けたことだし、そろそろ切らないと疑われてしまう。

 

 

 

『分かった。引き続きよろしく』

 

「了解であります。では、また」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.21 Side AM

 

 

 

 

 

「歓迎パーティー、でありますか?」

 

『そう。昨日やってなかったじゃん? せっかくだからどうかなって』

 

「気持ちは嬉しいでありますが、我は見滝原に越してきたわけではないであります。この戦いが終われば、地元に帰るつもりでありますよ?」

 

 翌日。

 

 学校が終わったと思われる時間に、夕凪殿から電話があった。

 

 

 

 電話に出てみれば、我の歓迎会をやりたいとのこと。

 

 

 

 我を気にかけてくれているのだろうが、我は必要以上に交流するつもりはない。

 

 

 

(まあ、地元でも受け入れてはもらえないでありましょうがな)

 

 

 

 そんな心の内を隠しつつ断ろうとしたのだが……。

 

『えー……。でも、短くても一緒に戦って生活する仲間じゃん! ね、お願い!』

 

 電話越しだが、夕凪殿が顔の前で手を合わせ頭を下げる様子が目に浮かぶ。

 

(さすがにここで断るのは、不和に繋がりそうでありますな。ワルプルギスの夜まではここに留まりたいでありますし……)

 

「そこまでいうなら……。我も別に嫌というわけではないであります。ただ、申し訳なかっただけで……」

 

『申し訳ないなんてそんな。むしろ、協力してくれた旭さんに感謝したいくらいだし。それに、旭さんとは友達になりたいし』

 

「……では、お言葉に甘えさせてもらうでありますよ」

 

 

 結局、断れなかった。

 

 自分も案外、断れない性格だと実感させられる。

 

「そういえば、魔女は大丈夫なのでありますか? 我ら全員がパーティーをしたら、魔女を狩る者が……」

 

『それは大丈夫! 今日は魔女が出現する日じゃないって、ほむらが言ってるから!』

 

「ああ、なるほど……」

 

 暁美殿は時間遡行者。その知識があれば、魔女がいつ出るのかも分かるというわけだ。

 

『じゃあ、私は先に巴さんの家で準備手伝ってるから。支度ができたら来てね。まばゆを迎えに行かせてるから迷うことはないと思う。よろしくねー!』

 

 

 その言葉で、電話は切れる。

 

 

 

 

 そしてその言葉通り、少ししたら愛生殿が迎えに来た。

 

「あ、あのー、私です。愛生まばゆです。三浦さん、準備できましたかー?」

 

 緊張した声がインターホンから聞こえる。

 

「今行くでありまーす!」

 

 我は支度を手早く済ませ、愛生殿と共に巴殿の家へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 道中、我と愛生殿の間に会話は無かった。

 

 初めて会ったときに思ったが、愛生殿はどうやら人と喋るのが苦手なようだった。そんな人間を迎えとして向かわせるのはいかがなものかとも思ったけど、それでも愛生殿は話をしたくないわけではないようで……。

 

「あ、あー、今日は良い天気ですねー。アハハハ……」

 

 と、何も話題が無いときの会話デッキで会話しようとしている愛生殿だった。

 

(我も人と話すのはあまり得意ではないのでありますが……)

 

 さすがにこのままだと愛生殿が可哀想なので、昨日の会話で話題が広がりそうな話題を我から振ることにした。

 

「そういえば愛生殿」

 

「は、はい!」

 

「昨日、我が自分の武器を見せたとき随分真剣に見ていたでありますが、銃に興味でも?」

 

 すると、愛生殿は驚いたように目を丸くして言った。

 

「え、私、そんなに見てました?」

 

「ええまあ。実家の職業上、昔から気配や視線には敏感で」

 

「そ、そうなんですね。いやー、あんな銃、映画でしか見たことなかったもので、つい……」

 

「なるほど」

 

「あ、あの、私からも聞いていいですか」

 

 どうやら会話が軌道に乗ってきたのか、愛生殿は我に質問をしてくる。

 

「なんでありますか?」

 

「気配や視線に敏感って……、三浦さんのご実家のお仕事って」

 

「ああ。猟師でありますよ。鹿やイノシシ、時には熊を狩る、いわゆるハンターと呼ばれるやつでありますな。その影響で、我も狩りをするためにそこら辺が鍛えられたのであります」

 

「え、そうなんですか。すごいですね……。だから、銃の扱いもあんなに様になって……」

 

「あ、それは趣味の影響であります。我の年齢では、銃の免許はまだ取れないでありますからな」

 

「しゅ、趣味って、銃が趣味ってことですか?」

 

「銃だけじゃないでありますが……。まあ、世間一般で言うところのミリオタ、というやつであります」

 

 愛生殿に話してもらおうと話題を振ったつもりが、いつの間にか我のほうが話してしまっている。

 しかも、ミリオタ趣味なんて、限られた人間にしか話してこなかった趣味のことまで。

 

 

(少々話しすぎたでありますかな。愛生殿も引いて……)

 

 そう思い、謝ろうと愛生殿のほうを向けば、予想に反して愛生殿は興味深々な顔で我を見ていた。

 

 

 

「ミ、ミリオタ! そうでしたか! じゃ、じゃあ、あの映画って見たことあります!? あの、ベトナム戦争後の軍人の苦悩と生き様を描いた傑作の……」

 

「あ、ああ、あの映画でありますな。我も見たでありますよ」

 

「やっぱり! くぅ~、さすがです! 戦争モノで、しかも古い映画ですからね。同世代の人たちは見てない人が多いんですよ。まさかこれが通じるなんて、感動です! あ、じゃあ、あれはどうです!? SFにはなりますが、宇宙からやって来た異星人とハワイ諸島で繰り広げられる洋上戦を描いた映画! 異星人との戦いを描いた名作はいくつもありますし、あれの世間の評価は低いんですが……。私はどうもあれが好きでしてねー。やっぱりあれは……」

 

 

 

 愛生殿はさっきまでが嘘のように饒舌に喋りだす。

 

 どうやら映画が好きなようで、次から次へと映画の話が出てくる。我の趣味を聞いただけで、ここまで映画に繋げられるあたり、相当好きなのだろう。

 

「……あ、す、すみません! 喋りすぎましたよね……」

 

「いえ、気にしないでほしいであります。趣味の話が通じると話したくなる気持ちは我も同じでありますから」

 

「そっか……。ミリタリー系も、女子だと話せる人は少ないですよね」

 

「そうでありますな。加えて、我のもう一つの趣味はスチームパンクなもので……。話があったことはほとんどないでありますよ」

 

 スチームパンク系に関しては、かつてのクラスメイトの灰谷にすら少し引かれたことがある。

 まあ実際、この趣味がマイナー寄りなのは自覚している。しかも女子となれば、ほとんど話の合う者はいない。趣味に性別は関係ないとは言っても、どうしても傾向というのはある。

 だから、この趣味はあまり人には話さなかったのだが……。

 

「スチームパンクですか? いいですね~。私もそういう系の映画を見たとき、そのファッションに憧れたのですが、ちんちくりんすぎて全然合わなくて……」

 愛生殿は気にする様子もなく、どころか興味まであるようで、羨ましそうに我を見ていた。

 

「三浦さんは格好良いですから、そういうのも似合いそうですよね。はー、羨ましい」

 

 だからつい、もう少しだけ、と話してしまう。

 

「そんなことないでありますよ。良かったら、我の持ってるアクセサリーを1つあげるであります。愛生殿に似合いそうなものを見繕うので」

 

「え、いえいえ! そんな、悪いですよ! せっかくのコレクションなのに……!」

 

「気にしないでほしいであります。我も趣味で集めたはいいものの、少しばかり集めすぎてしまって……。収納箱の奥に眠ったままのがいくつもあるのですよ。それなら、欲している人に渡すほうがいいと思っただけであります」

 

「あ、ありがとうございます。それなら、私も……。ええと、えーと、スチームパンク系の映画だと……。かの有名なアニメスタジオが作った魔法で動くお城の映画とか……」

 

 別にお礼を求めてのことではなかったが、愛生殿が頑張って話していたので止めることはしなかった。

 

「ありがとうございます、三浦さん。出会ってまだそんなに経ってないのに……」

 

「いいんでありますよ。我も趣味の話ができたのは嬉しかったであります。それと、もう一つ。我のことは気軽に旭、でいいでありますよ」

 

「そ、そうですか……?」

 

「もちろん。これから一緒に戦っていくことになるでありますから。それに我もこれからはまばゆ殿、と名前で呼ばせてもらおうと思っているので」

 

「な、なら、よろしくお願いします、旭さん」

 

「はい。よろしくでありますよ、まばゆ殿」

 

 

 

 大丈夫、これは自分の私情。任務を忘れたわけじゃない。

 

 そんな何にもならない言い訳を頭で並べつつ、我はまばゆ殿との会話を続けた。

 

 この時間を1秒でも長く感じていたくて、我の歩みは少しゆっくりになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.22 Side AM

 

 

 

 

 

 

 

「終わりであります」

 

 

 

 我の銃弾が魔女の頭を撃ち抜き、魔女が倒れる。

 それに連動するように、周りを取り囲む結界もガラガラと崩壊する。

 

 

 

 

 この日は、我とまばゆ殿、それと夕凪殿の3人で魔女退治をした。

 

 巴殿は佐倉杏子殿という隣町の魔法少女と一緒に別の地域で魔女の相手を。暁美殿はワルプルギスの夜に向けての武器の収集とのことで、我ら3人で戦った。

 

 グリーフシードを回収した夕凪殿が駆け寄ってくる。

 

「お疲れー。援護助かったよ。一撃で仕留めるなんてさすがだね」

 

「そんなことはないであります。夕凪殿とまばゆ殿の連携が素晴らしかったからこそ、我も援護できたのであります。お二人は信頼しあっているのでありますな」

 

「そ、そんなことないですよ~」

 

 謙遜するまばゆ殿だが、その声には嬉しさが滲んでいた。

 

 すると、夕凪殿が言う。

 

「まあ、まばゆを信頼しているのは否定しないけど。でも、私たちは旭さんも信頼しているんだよ?」

 

「我を、ですか……?」

 

「そうだよ。旭さんとはこれからもっと仲良くなっていきたいから。できたら、ワルプルギスの夜との戦いが終わっても」

 

 

 

 一切の悪意なくそう言える夕凪殿に、我の心にはさざ波が立つ。

 

「……そんなことしても、いつかは」

 

 言ってしまってから、我は口を押さえる。

 

(我は何を……)

 

 案の定、夕凪殿とまばゆ殿は怪訝そうな顔をしていた。

 

「旭さん……」

 

「えっと……、何かありました?」

 

「い、いや! 何でもないであります。それより、夕凪殿に一つ聞きたいことが」

 

 誤魔化そうとも思ったが、このまま黙っていても無理だろう。

 だから、我はフォークロアのメンバーとして、夕凪殿にどうしても聞いてみたかったことを聞くことにした。

 

「ワルプルギスの夜への勝算はあるのでありますか? 静香殿や昨日聞いた話を纏めると、暁美殿は何度もワルプルギスの夜に負けて、その度に時間を巻き戻しているのでありますよね? 今回は、勝てるという勝算はあるのでありますか?」

 

 我の質問に、夕凪殿は、う~ん、と少し悩んだ後に、頷いて答えた。

 

 

 

「勝てるかは分からない。けど、その希望を信じてる」

 

 

 まただ。

 

 夕凪殿の言葉は、いつも希望を見ている者の言葉だ。

 

 この答えが、彼女の考え方を体現していると言っていいだろう。

 

「希望、でありますか。その希望が潰えるとは思わないのでありますか。どんなに抗ったところで、潰されるしかない絶望だって世界にはあるはずであります。ワルプルギスの夜がその絶望だとしたら、どうするでありますか」

 

 自分の言葉が空気を悪くしているのは分かっている。けど、夕凪殿を見ていると思ってしまう。まだ自分たちには抗うことができるのではないか、と。

 

 魔法少女は虚無だ。

 抗ったところで、絶望に飲まれるだけ。宇宙そのものにそれを望まれているのだから。

 

 抗えば抗っただけ、自分たちがより苦しむようなしっぺ返しがくる。希望を願った分だけ絶望を支払わなければいけないのだから。

 

 それならせめて、抗わず、何も感じずに終わりを迎えるのが、我々にできる唯一のことのはずだ。

 

 魔法少女は虚無である、はずなのに……。

 

「う~ん……。この戦いの結末がどうなるか分からないけど、私は絶望に抗うことを諦めたくない。どんなに辛くたって、ここまで来れたからほむらとまばゆに会えた。こんな戦いがきっかけだけど、二人に会えたのは私にとっての幸せなの。だから、私は戦うんだ。ほむらには悪いけど、この戦いの結末がどうであろうと、私は二人のために戦えたことが幸せだから。絶望に抗ったことそのものが、私の希望だから」

 

「抗ったこと……?」

 

「うん。もし、抗いようのない絶望が襲ってきても、私は希望を信じて足掻き続ける。これまでも、そうして生きてきたから」

 

 夕凪殿の声は静かだったが、力強いものだった。

 それだけで、彼女の言葉が口先だけのものでないと理解できた。彼女の通ってきた絶望も、きっと生半可なものではなかったのだろう。

 

 それでも、抗うという選択肢を捨てなかったのだ。

 

「……夕凪殿は強いでありますな」

 

「強くないよ。運が良かっただけ。師匠に、ほむらに、まばゆも。皆に出会えて、皆が私のために動いてくれたから、私はここにいるんだから」

 

 

 夕凪殿はそう言って、ねー?とまばゆ殿に抱きついた。

 嬉しそうにまばゆ殿を抱き上げて振り回す夕凪殿と、振り回されて目を回していそうなまばゆ殿。

 

 

 

 それが、我にはとても眩しいものに感じた。

 

 

 

 

 

 そこで、夕凪殿はふと思い立ったように我に言った。

 

「そうだ。旭さん、昨日まばゆと映画の話で盛り上がってたよね。それなら、今日はまばゆの家に泊まれば? まばゆの家、映画がたくさんあるよ?」

 

 唐突な提案に、我はもちろん、まばゆ殿も混乱していた。

 

「り、凜さん?」

 

「え? いや、それは悪いでありますよ。いきなり押しかけては……」

 

 いきなり押しかけるのも悪く、断ろうとするも……。

 

「いいからいいから。気にしないで」

 

「え、でも愛生殿も困惑して……」

 

「いいからいいから」

 

 

 その声には若干の圧を感じた。

 ただ、その圧はどちらかというとまばゆ殿に向けられたものな気がしたが。

 

 

 

 

 

 

 

 そうして、困惑する我らを置いて夕凪殿は先に帰ってしまった。

 

 

 

 残されたのは我と、先ほどから落ち着かない様子のまばゆ殿。

 

 まあ恐らく、まばゆ殿と我を二人きりにしたかったのだろう。

 

 出会って数日だが、夕凪殿は気分だけで人を振り回すタイプではない。となれば、この状況を作るために、あえてあのような言動をして帰ったと考えるのが自然だろう。

 

 サーシャが見ていたら、愛の告白だの何だの騒いだかもしれないが、まばゆ殿の雰囲気はそんな感じでもない。

 

 

 

 

 

 とりあえず、こちらから話しかけないと話が進まなさそうなので、まばゆ殿に声をかけることにした。

 

「えっと、まばゆ殿? なにか我に話が?」

 

「ふえっ!? な、なんで分かったんですか?」

 

「いや、それほど態度に出されるとさすがに分かるであります。夕凪殿が帰る流れも少し不自然でありましたし……」

 

「あー……。それは、そうですね……」

 

 まばゆ殿は口を開いては閉じてを繰り返す。

 何か言いたいことはあるようだが、それを言うのを躊躇っている、という感じか。

 

「あまり気にしないでほしいであります。こうして友達になれたのでありますから。むしろ遠慮されると我も気になってしまうので……」

 

「そう、ですか……。そ、それじゃあ……」

 

 

 

 

 

 まばゆ殿は意を決したように口を開いた。

 

 

 

「あ、旭さんの魔法で、私のお母さんに会わせてください!」

 

 

 

 

 

 

 

「我の、魔法で?」

 

 その言葉の意味を、我は瞬時に理解した。

 

 つまり、まばゆ殿のお母上は……。

 

「……なぜ、会いたいのでありますか?」

 

 我の問いに、まばゆ殿はゆっくりと答える。

 

「私のお母さんは、未来を視ることが出来たんです。その力を使って、占いをしていました。けど、ある日、自分の死ぬ未来を視てしまって……。それからどんどん衰弱してしまって、荒んでしまったんです。私は、それが怖かったんです。お母さんが変わっていってしまうのが。だから、魔法少女の契約をしました」

 

 まばゆ殿は指につけたソウルジェムの指輪を撫でる。

 

「それで、お母さんは元の優しいお母さんに戻りました。そして、そのまま……」

 

 言葉を詰まらせたまばゆ殿を見て、その先には聞かなくても分かった。

 

「けど、それってお母さんの心をねじ曲げてしまったのと同じで……。あまつさえ、私はその怖かった記憶を心の奥に追いやって、ついこの間まで忘れていたんです」

 

 目を伏せるまばゆ殿。その顔はとても哀しそうなものだった。

 

「私はお母さんと向き合うことを避けていました。でも、旭さんの魔法のことを聞いたとき、もう一度だけお母さんに会いたくなったんです。勝手ですよね、自分で忘れておいて、やっぱり会いたいなんて」

 

 哀しそうな目のまま、自嘲気味に語るまばゆ殿。

 

「けど、この問題だけは逃げてばかりじゃダメな気がして。このまま今の思いに蓋をしてしまったら、私はどこかで折れてしまいそうなんです。だからお願いします。旭さんの魔法で、もう一度だけお母さんに会わせてくれませんか」

 

 

 

 

 断る。

 

 そう、一言言えばいいだけだ。

 

 

 

 この魔法は、生と死の境界を踏み越える忌むべきものだ。

 この力は使わないと自分で戒めたものだから。

 

 だから、例えまばゆ殿のお願いでも断るつもりだった。

 

 けれど、まばゆ殿の気持ちは痛いほど理解できてしまった。

 我もまた、おじいちゃんから逃げた人間だったから。

 

 

 だからだろうか。我の口は別の言葉を紡いでいた。

 

 

「……まばゆ殿。1つだけ聞かせてほしいであります」

 

「……なんですか?」

 

「夕凪殿にしたのと同じ質問であります。もし、ワルプルギスの夜が覆せない絶望だったとして、抗えば抗うほど辛い思いをするとして、それでもまばゆ殿は戦いを続けるつもりでありますか?」

 

 その問いに、まばゆ殿は少し考えるような素振りをした後、ハッキリと言った。

 

「はい。きっと、最期まで抗うと思います」

 

「なぜ?」

 

「私は暁美さんに憧れています。誰かのために一人でも戦おうとする暁美さんみたいになりたいから。そんな暁美さんの力になりたくて、私は今戦っています。そして、これからも」

 

「憧れだけでありますか? それだけで戦えると?」

 

「いいえ。それはきっと無理です。でも、凜さんがいてくれるから」

 

「夕凪殿が?」

 

「はい。凜さんがいてくれるから、私はもう一度前に進めました。未来に希望を見いだせました。暁美さんと凜さん、この二人が見ている希望に、私は魅せられてしまったんです」

 

 まばゆ殿は続ける。

 

「希望って、そんな簡単に捨てられるものじゃないです。凜さんはたくさん辛い思いをしてきました。何もかも投げ出したいって思ったことだって、一度や二度じゃないはずです。それでも、凜さんは希望を諦めきれなかった。諦めようとしても諦めきれなかった。私も同じです。暁美さんたちと一緒に見る希望を諦められないんです」

 

 

 

 もう諦めることはしたくないですから。

 

 まばゆ殿はそう言って、笑った。

 

 

 

 

 

 その笑顔に、まばゆ殿に語る希望に、我の心はどうしようもないくらい揺れた。

 

 

 

 希望は諦められない。

 

 その言葉は、我の心を掴んで離さなかった。

 

 

 

 だってそれは、我の気持ちと一緒だったから。

 

(そうだ……。我だって、本当は……)

 

 

 

 

 絶望なんかが見たいんじゃない。静かに終わりを待っていたいわけじゃない。

 

 

 

 我がこの戦いに参加したのは、フォークロアの使命のためじゃない。

 

 

 本当は……。

 

 

 

 

(証明したいんであります……。魔法少女も希望を抱いていいと。この絶望を打ち払えれば、仲間たちにもう一度、希望を取り戻せると)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 我は口を開いた。

 

 

「……分かったであります。変なことを聞いて悪かったでありますな。まばゆ殿の願い、ささやかながら我が叶えさせていただくでありますよ」

 

 

 

 

 我はソウルジェムを手に載せ、魔力を込める。

 

 ソウルジェムは光を放ち、その魔力は常世の魂を呼び寄せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.22 Side MA

 

 

 

 

 

 旭さんのソウルジェムの輝きに、思わず私は目をつぶります。

 

 

 そうして、光が収まったのを確認した私は目を開けようとして……。

 

 

 

「まばゆ」

 

 

 

 

 懐かしい声を聞きました。

 

 

 すぐに目を開け、声のしたほうを向けば……。

 

 

 

 

 

 

 

「お、母さん……」

 

 

「久しぶりね、まばゆ」

 

 

 

 

 

 ずっと会いたくて仕方なかった人が、そこには立っていました。

 

 

 

「お母さん……、お母さん、お母さん!」

 

 

 私は足をもつれさせながら、お母さんに駆け寄る。

 お母さんに触れたくて、抱きしめて欲しくて、私はお母さんに手を伸ばした。

 

 

 けど、私の手はお母さんをすり抜ける。

 

「え……」

 

「……ごめんなさい、まばゆ。触れてあげることはできないの。私は……」

 

(……そう、ですよね。ここにいるお母さんは、旭さんの魔法で呼び出された幽霊なんですから。触れる幽霊なんて聞いたことないですもん)

 

 

 込み上げてくるものを飲み込み、私はお母さんと向き合う。

 

「お母さん、その……」

 

「ごめんなさい、まばゆ。まずは私に謝らせてくれないかしら」

 

「え?」

 

 私が何から話そうか迷っていると、お母さんはそんなことを言ってきた。

 

「謝るって……」

 

「あなたに酷いことを言った。あなたを悲しませた。そして……、あなたに過酷な運命を背負わせてしまった」

 

 お母さんは深く頭を下げる。

 

「本当にごめんなさい。私は知っていたの。あなたが魔法少女になること、私のために契約してしまうことを。私が視た未来で」

 

「え、そ、それって……」

 

 

 私は言葉を紡げない。

 

(知ってた……? 魔法少女のことも、契約のことも……?)

 

 

「あなたに契約してほしくなかった。私なんかのために、あなたの未来を奪いたくなかった。けれど、私の視る未来は絶対。そんな自分が許せなくて、あなたに辛く当たってしまった。ごめんなさい、私は本当に親失格よ」

 

「ちがう!」

 

 瞬間、私は叫んでいた。

 私の声に、お母さんは驚いたように目を丸くする。

 

「失格なんかじゃない……。お母さんは優しくて、格好よくて、占いもできる私の自慢のお母さんだよ……。だから、お母さんの力になりたくて……」

 

「まばゆ……」

 

「私、ずっと不安だった……。私の契約がお母さんの心を無視するものだったんじゃないかって。それで、それで……」

 

 私の思っていた形とは少し違ったけど、やっぱり私の願いはお母さんの気持ちを踏みにじっていたんだ。

 お母さんは私に契約してほしくなかったのに、私は勝手に契約をしてしまって……。その未来を視てしまったから、お母さんは……。

 

「ごめんなさい、お母さん……。私のせいで……」

 

「それは違うわ、まばゆ!」

 

 お母さんは頭を振って、私の言葉を否定する。

 

「あなたのせいじゃない! あなたにそこまで慕われて、私は嬉しい! 形はどうあれ、まばゆのおかげで私は安らかな最期を迎えられた。それはとても感謝してる。悪いのは、あなたに何もしてやれなかった私なのよ……」

 

「そんなことない! お母さんのために契約することに、私は後悔なんてしてない!」

 

 今度は私がお母さんの言葉を否定する。

 お母さんから、私は大切なことをたくさん学んだ。お母さんの言葉のおかげで、凜さんの心を救ってあげられたんだから。

 

「それにね、私、魔法少女になって友達ができたんだよ? 今まで全然友達できなかったのに、私には勿体ないくらい優しい友達がたくさん……。魔法少女になったこと、私は全然不幸だなんて思えない……!」

 

 マミさんと出会って、暁美さんと出会って、凜さんと出会って。

 

 根暗なボッチだった私からは考えられないくらい、恵まれた友達に会えた。私のことを大事に想ってくれる友達と一緒になれた。

 だから、お母さんには謝ってほしくない。例え、いつか魔女になってしまうとしても……。

 

 

 

「私は今、幸せだから……! 謝らないで、お母さん……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 すると、私の言葉にお母さんは優しく微笑み、私の頭に手を伸ばす。

 

「そうね。私がするべきことは、謝ることじゃなかったわね」

 

 お母さんが頭を撫でる仕草をする。もちろん感触なんて無いはずなのに、私には確かな温もりが伝わってきた。

 

「よく頑張ってきたわね、まばゆ。お母さん、ちゃんと見てたわよ。ほむらちゃんのために、凜ちゃんのために、すごく頑張ってたわね」

 

「本当……? お母さんみたいに、できたかな……?」

 

「ええ。やっぱりあなたは強い子よ。どんな運命にも負けない、私の希望。そして、誰かの絶望も優しく包んであげられる光のような、私の自慢の娘よ」

 

「お母さん……! ううぅ……! うぁぁぁっ……!」

 

 

 

 止めどない涙が溢れ、私は泣いた。

 

 その間、頭を撫でる温もりはずっと側にいてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめん、お母さん……。いっぱい泣いちゃった……」

 

「謝らなくていいのよ。私にも、少しくらい親らしいことさせてちょうだい」

 

 優しく微笑むお母さんの顔を見て、私はまた泣きたくなる。

 この時間がずっと続けば、なんて考えが過ぎる。

 

 

 

 

 

 けど、こういう時間に終わりは来るもので。

 

「まばゆ殿。そろそろ……」

 

「旭さん……」

 

 伏し目がちに旭さんが私に声をかける。

 

 どうやらタイムリミットのようだ。

 

 

 

 

 嫌だ、と駄々をこねたいけど、それはできない。

 ただでさせ旭さんには無理を言っているんだ。

 

 それに、今度こそお別れは後悔のないものにしたいから。

 

 私はお母さんに会えたら言っておこうと考えていたことを、伝えることにした。

 

「お母さん、ありがとう。凜さんが言ってたよ。お母さんの言葉が、凜さんの親友の希望になってたって。その子に、凜さんは救われたって。お母さんのおかげで、凜さんたちも救われてたって」

 

 ここまで繋がってきた希望は、決して私だけのものじゃない。

 お母さんの言葉が、この運命を導いてくれたんだ。だから……。

 

 

「ありがとう、お母さん。私、すっごい幸せだよ!」

 

 

 

「そう……。それなら、お母さんも幸せ。まばゆが笑っててくれることが、一番だから」

 

 

 

 

 お母さんの体が、光の粒子となって少しずつ崩れていく。

 

「まばゆ、お友達と仲良くね。あと、あんまり勉強サボっちゃだめよ」

 

「うっ……!さ、最後のはいいじゃん……」

 

「全くもう……」

 

 少し呆れたような、それでいて愛おしそうな目を向けるお母さん。

 

 体はほとんど消えてしまって、後は顔だけ。

 

 

 

 これで本当に、最後だ。

 

 

 

「お母さん!」

 

「なあに、まばゆ」

 

「私……、私、頑張るよ! だから、だから……、見守ってて!」

 

「ええ。お父さんと一緒に、ずっと見守ってるわ」

 

 

 お母さんの顔の輪郭が崩れる。

 

 

「愛してるわ、まばゆ」

 

「私も、愛してるよ……! お母さん……!」

 

 

 

 

 

 

 その言葉を最後に、お母さんは光となって消えた。

 

 残ったのは、私と旭さん、そして私の頭に残った、温もりの残滓だけ。

 

 

 

 

 私はペタリと座り込んでしまう。

 

 力が抜けて、動けなかった。

 

 

 

 

 同時に、さっきので枯れたと思った涙がまた出てくる。

 

 

 

 

 

 旭さんは私にハンカチを渡して、静かに横で背中をさすってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.24 Side AM

 

 

 

 

 

 我が電話をかけると、3コールで繋がる。

 

『もしもし、旭?』

 

「ラビでありますか? 連絡が遅くなって申し訳ない」

 

『本当。何かあったのかと心配した』

 

 ラビの声はやっぱり分かりづらいけど、不安と不満が滲んでいた。

 

『それで、どうなの? 上手く潜入できてる?』

 

「そのことでありますが……」

 

 言うかどうか、直前になっても少し迷う。

 

 けれど、昨日一日考えて、考え抜いて出した結論だ。

 

 我は意を決して、ラビに伝えることにした。

 

 

 

 

 

 

「我と共にワルプルギスの夜と戦ってくれないでありますか?」

 

 

 

『……どういうこと? 話が見えない』

 

 

 

 しばしの沈黙の後、返ってきたのはそんな言葉。

 

(無理もないでありますな。ですが……)

 

「言葉通りであります。このワルプルギスの夜討伐戦に、ラビたちも協力してほしいのであります。少しでも勝つ確率を上げるために」

 

『待って旭。私たちはあくまで見守るのが役目。戦う必要は……』

 

「……そうであります。我らはあくまで傍観者。そう思ってここに潜入したであります。でも、もう傍観者ではいたくないのでありますよ」

 

『忘れたの? 希望を持って抗ったところで……』

 

「それでも……。捨てられないのでありますよ、希望を。ラビも、同じなのではないですか?」

 

 我の言葉に、ラビは沈黙する。

 

 

 

 

「明日から全員集まっての特訓が始まるであります。だから……」

 

『旭』

 

 

 聞こえたラビの声は、先ほどより低く、冷たいものだった。

 

『私たちは午前0時のフォークロア。私たちは希望を持たず、絶望に抗わないことを約束した仲間。それでも、旭が希望を信じるなら……』

 

 ラビは一呼吸おいて、こう告げた。

 

 

 

 

 

 

 

『フォークロアを、辞めてもらう』

 

 

 

 

 ラビちゃん、と、ラビを咎める声が電話越しに聞こえる。恐らく、サーシャだろう。

 

「本気でありますか」

 

『ええ、もちろん。希望を抱く者は、私たちに必要ない。私たちが求めるものは、静かな安寧だけ』

 

 我の問いに、ラビは冷徹に答える。

 

 

 

 ラビの声は冷たかった。

 

 心を閉ざしてしまったような、そんな声。

 

 

「……分かったであります。フォークロアにいる限り、希望を抱くのが間違いというなら、我は辞めるでありますよ」

 

 

 薄々分かってはいたことだ。

 ラビたちはきっと、まだ希望を信じられない。あの惨劇を経験したんだ。

 

 我だって、まばゆ殿たちに会っていなかったら、ずっとそうだっただろう。

 

 

 

 ただ、今は違う。

 

 

「ラビ」

 

『なに?』

 

「待っていてほしいであります。必ず、我らが証明するであります。魔法少女の希望が、届くときもあると」

 

 

 

 ラビからの返事はなかった。

 

 

「今まで世話になったであります」

 

『そう。それじゃあ』

 

 

 

 その言葉を最後に、電話は切れた。

 

 

 

(待っているであります、ラビ。ワルプルギスの夜に勝って、我がもう一度、希望を見せるでありますよ)

 

 

 

 

 

 そう覚悟を決め、我はスマホをポケットにしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.24 Side LH

 

 

 

 

 

 

「ラビちゃん! どうして旭ちゃんを……!」

 

「どうも何も、彼女は希望を持つことを望んだ。それなら、私たちといるべきじゃない」

 

 サーシャから飛んでくる非難の声に、私はそう答える。

 

 

 

 電話越しに聞いた旭の声は、少しだけ昔のようだった。

 

 まだ私たちが希望を求め、足掻いていた頃のような。

 

「私たちはあくまで傍観者。私たちのその在り方はきっと、この先の旭を縛ってしまう。それなら、ここを辞めさせたほうが彼女のためになる」

 

「うーん、ラビさんも素直じゃないんよ」

 

 うららの声をスルーし、私は続ける。

 

「二人も、別に無理に付き合う必要はない。もし辞めたいなら、遠慮なく言って」

 

 

 

 すると、怒ったように頬を膨らませたサーシャが近づいてくる。

 

「そんなこと言わないでください。もう私たちの味方は、私たちしかいないんですから……! ラビちゃん、そんな悲しいこと言わないで……!」

 

「……ごめん」

 

 

 

 サーシャを怒らせてしまった。

 やっぱり私は、白金のように上手くいかない。

 あの子なら、もっと上手くやれたのだろうか。

 

 

 

 

(いや、そんなたられば、考えるだけ無駄か)

 

 

 

 

 とにかく、旭は私たちとは別の道を選んだ。

 

 

 けれど、例え道を違えたとしても、仲間だったのだ。

 

 

 

(せめて、彼女の進む道に安寧のあらんことを)

 

 

 

 

 

 

 私は手に持った懐中時計を眺めながら、そう祈った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




またまた投稿遅くなりました。
まどドラをやってたら、意外と時間ガガガ……。(なお、人魚の魔女に勝てない模様)

あと、あまり見直せてないので誤字脱字多めかもです……。申し訳ナス!

しかし、ようやく終わりも見えてきました。
残すところあと数話ですが、あと少しだけお付き合いください。
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