魔法少女まどか☆マギカ 実績『朝焼けのエンドロール』獲得   作:くろしゅー

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(原作始まったので)初投稿です。



Record1 DAY.1~DAY.10

 

 

 

 

 

 時間遡行者に出会う実況、はーじまーるよー。

 

 

 

 

 では前回の続きから始めていきましょう。

 

 前回は、ほむらちゃんのループスタート前日まで進めました。なので、今回はほむらちゃんのループ初日からのスタートですね。それでは、さっそく日付を進めましょう。

 

 

 

 お、ほむらちゃんのループが始まったことを示す、盾のカウントダウン演出が入りましたね。映画が始まるような演出のあとに、ついに物語が始まります。

 

 

 

 

 

 

 

 DAY. 1

 

 

 さて、ほむらちゃんのループ初日ですが……。

 

 

 

 

 

 

 

 特にやることはありません!

 

 

 

 

 は?(猫ミーム)

 

 と思う視聴者兄貴がほとんどでしょう。ですが、これに関しては仕方ないんです。

 なぜなら、現時点でユリちゃんはほむらちゃんと全く接点がありません。親が病院関係者なら病院に行く手段も取れるのですが、残念ながらユリちゃんには当てはまりません。

 

 もう一つの方法として、レコンパンスのお手伝いで病院にケーキを届けるイベントがあるのですが、こちらをやるには、ここまでにまばゆちゃんとそれなりに交友を深めなければならず、そうするとまばゆちゃんが魔法少女であることも知ってしまいます。すると、ループ初日に好感度が0(syamu)になってしまい、結局マイナスです。

 

 

 なので、ここから数日は普通に学生生活を過ごしましょう。とりあえず、念のためを考えてグリーフシードをちゃんと集めるくらいですかね。

 あとはマミさんと仲良くしておきましょう。好感度がある程度まで上がれば、単独行動も怪しまれにくくなります。

 この単独行動が、このあと重要な要素になってくるので、しっかりマミさんと仲良くしましょう。

 

 では見せ場も特にないので、1145141919810倍速

 

 

 

 

 その間、暇をしている み な さ ま の た め に ぃ ~ ?

 

 今後の攻略について軽く話していきます。

 

 まず、この周ではほむらちゃんと仲良くなることを最優先とします。ユリちゃんがほむらちゃんの時間に干渉できない以上、複数ループでクリアするためには、ほむらちゃんの協力が必須です。ほむらちゃんにもう協力したくないと思われてしまうと、その時点で詰みなので十分気をつけましょう。

 

 なので、ほむらちゃんを含め、誰になんと言われようがほむらちゃんの味方に徹しましょう。そうすると、ほむらちゃんは簡単に心を開いてくれます。

 一見クールなほむらちゃんですが、根はメガほむのころから変わらず、自己肯定感が死んでいる女の子です。だから、ほむらちゃんを尊重して支えるムーブをすれば、割と簡単に好感度が上がります。

 

 

 

 ま、その代わりに他の子から嫌われるんですけどね、初見さん。

 

 

 

 

 とにかく、ほむらちゃんにこのムーブをするため必要だったのが、キャラクリで用意した性格です。これがないと、ユリちゃん自身がほむらちゃんを信じられなくて、協力しようとする選択肢が出てこなくなっちゃいます。

 だからあの性格にする必要があったんですね。(メガトン構文)

 

 

 それと、視聴者兄貴から、マギレコ時空じゃないのにみふゆさん生きてるの? という指摘を受けました。

 これに関しては私の説明不足でしたね。このゲームの交友関係はユリちゃんの主観を元に表示されるので、ユリちゃんが確認した最新の情報で表示されます。

 そのため、現在のみふゆさんは、チーム解散後に失踪した先輩、という扱いになり、どうなったかはユリちゃんは知りません。

 そのため、みふゆさんに死亡判定はされていません。ですが試走の様子から考えるに、恐らくすでに魔女に負けたか魔女になったかのどちらかだと思います。

 なので、生きているように見えて実は死んでいる、なんてこともあるので注意しましょう。

 

 そして混乱させてしまった視聴者兄貴たち、すいません許してください何でもしますから!(何でもするとは言ってない)

 

 

 

 と、そんな話をしていたら、ついにほむらちゃんの転校日になりましたね。この日の魔女退治でほむらちゃんとの初対面です。頑張りましょう。

 

 

 

 

 

 

 DAY. 10

 

 

 

 

 ユリちゃんたちは現在ショッピングモールに来ています。マミさんと仲良く魔女を探していると、魔女の結界を発見。さっそく教えましょう。

 

「……本当だわ。こんな人の多いところで自由にさせるわけにはいかないわね。いくわよ、夕凪さん!」

 

 オッスお願いしまーす!

 

 

 

 

 さて、結界の入り口に来てみると、すでに人の気配が。中に人が取り込まれてしまったようです。一体誰と誰なんやろうなぁ。(すっとぼけ)

 

「マズい、人が! 夕凪さん、急ぐわよ!」

 

 かしこまり!

 

 じゃ、さっそく結界に入りましょう。お、開いてんじゃ~ん。

 

 

 

 

 使い魔を蹴散らしながら進むと、そこにいたのはピンク色の髪をした少女と青髪の少女。

 そう、左の彼女こそ、魔法少女まどかマギカの主人公、鹿目まどかちゃんです。隣は彼女の親友の美樹さやかちゃん。ほぼ全ての時間軸で救われない、何気に可哀想な子。

 あと、まどかに抱えられているキュゥべえもいますね。この少し前にほむらちゃんの襲撃を受け、ぼろ雑巾のようになっています。キュゥべえ、そこ代われ。(迫真)

 

 

 

 

 

 さて、ユリちゃんが周りを蹴散らしている間に、マミさんが行きましたね。リボンで二人を守りながら声をかけています。

 

「危なかったわね、あなたたち。でも、もう大丈夫!」

 

 

 あとは二人で使い魔を一定数削れば、結界は逃げていきます。というわけでお掃除タイム。マギアでさっさと一掃しましょう。

 

 

 

 

 

 ユリちゃんのマギアは、双刃刀を振り回しながら高速移動して敵を倒す、殲滅力高めの技です。ホラホラホラホラ!

 

 

 

 

 

 お~、さっぱりした。

 

 ……工事完了です。

 

 

 

 結界が消え、元の光景に戻ります。とりあえず、まどかたちの安全を確かめましょう。

 

 お、大丈夫か大丈夫か?

 

「は、はい……。 助けてくれて、ありがとうございました!」

 

 こんな訳わかんない状況でもすぐにお礼が言えるまどか、マジ女神。

 

 すると、マミさんが何かに気づいたのか、向こうの影に向かって喋りかけます。

 

「魔女なら逃げたわ。追うなら今のうちよ」

 

 マミさんの視線の先から現れたのは……。

 

「私の狙いは魔女じゃない」

 

 

 

 キターーーーーーー!!

 

 この少女こそ、この攻略の中核キャラ、暁美ほむらちゃんです! 長くて綺麗な黒髪が、セクシー、エロい!

 

「飲み込みが悪いのね。見逃してあげるって言ってるの」

「……」

 

 二人とも、さっそくギスりだしてますね。

 まあ、それも仕方ありません。マミさんはキュゥべえを(まばゆちゃんを覚えてないので)唯一の友達だと思っていますし、ほむらちゃんは(覚えていませんが)まばゆちゃんを失ったことで、一人で色々こなさなきゃいけない上にキュゥべえの排除をしくじったので、内心焦りまくりです。

 

 ここはユリちゃんが緩衝材になりましょう。

 

 お、大丈夫か大丈夫か。(空気が)バッチェ冷えてますよ~。

 

「夕凪さん……」

 

 なんかお互いに誤解があるかもしれないじゃんアゼルバイジャン。ここは落ち着いて話し合いをするのがいいかと……。なんで争う必要があるんですか。(平和主義)

 

 

「……」

 

 なんか喋ってくれよ~、頼むよ~。

 

「あなた……、何者なの?」

 

 夕凪凜。15歳、学生です。

 

 って、おい、待てぃ。(江戸っ子)

 サラッと帰ろうとするんじゃないよ。名前くらい教えてくれても良くない?

 

「……暁美ほむらよ」

 

 ありがとナス!

 

 あ、消えた。時間停止で逃げましたね。まあ、最初のコミュニケーションはこんなもんでしょ……。

 と、思った視聴者兄貴たち。そんなんじゃ甘いよ。なんのために、ユリちゃんを度が過ぎる優しさの子にしたと思っているんだ。一番下の選択肢、「ほむらの後を追う」を選択しましょう。

 

 マミさ~ん。あの子、なんかほっとけないから、ちょっと探してくるね。その子たち、オナシャス。

 

「え? ゆ、夕凪さん!?」

 

 じゃ、俺、ギャラもらって帰るから……。

 

 

 

 

 では、ほむらちゃんを追いかけましょう。

 それで、さっきの選択肢ですが、通常プレイではあまり出てこない選択肢です。なぜなら、あの選択肢を出すにはユリちゃんがキュゥべえの正体を知っている必要があります。

 今回の場合、ユリちゃんはメルちゃんの件で魔女化を知っていたので、キュゥべえを排除しようとしている=魔法少女の真実を知っており、悪い子ではないのでは? という方程式が成り立ち、追いかける選択肢が追加されたわけです。やちよさんたちと組んでいると、この辺のイベントをすっ飛ばせるのが楽ですね。

 

 

 それで、ほむらちゃんを追いかける方法ですが、固有魔法を使います。魔法で辺りの地面を巻き戻し、埃の舞い具合や残存魔力を復活させて、痕跡を辿りましょう。

 

 

 

 

 すると、ショッピングモール近くの路地裏にいるところを見つけられました。

 さっそく声をかけましょう。

 

 ほむらちゃん、オッスオッス!

 

「っ!?」

 

 咄嗟に変身して逃げようとするのを、腕を掴んで阻止します。

 

「離しなさい」

 

 離したら逃げるでしょ。こっちはただお話したいだけだって。

 

「……何の用?」

 

 魔法少女の真実、知ってるんじゃない?

 

「……!」

 

 やっぱりな。(名推理)

 キュゥべえとかいう害獣を駆除する人間に悪いヤツはいないって、それ一番言われてるから。

 

「あなたは、どこまで知ってるの?」

 

 魔女化も全部知ってるゾ。

 

「そう……。なら、私のやろうとしていることも予想はつくでしょ。邪魔はしないでもらえるかしら」

 

 んまあ、そう、よく分かんないです……。

 ユリちゃん、そんなに察しが良くないから、具体的なこと言ってくれないと(伝わら)ないです。

 

「……私は魔法少女を増やしたくないだけよ」

 

 え~? ホントでござるか~?

 

 あ、そうだ。(唐突)

 ほむらちゃんさ、さっきまどかのことチラチラ見てただろ。

 

「……!? 見てないわ」

 

 嘘つけ、絶対見てたゾ。

 

 おっと、銃を突きつけられました。ここら辺が引き際ですかね。手を離してあげましょう。

 

「夕凪凜。これ以上探るつもりなら、容赦はしないわ」

 

 しょうがねえなぁ~。(悟空)

 こっちはただ仲良くしたいだけなんですけどね~。

 

「巴マミにも伝えておきなさい。こちらを探ることは、お互いのためにならない、と」

 

 はーい。

 

 ユリちゃんの返事を聞いた途端に、時間停止で消えるほむらちゃん。

 人間不信、こじらせすぎてんよぉ~。

 

 ちなみに、先ほどの会話でほむらちゃんの目的を聞いた理由は、それを知らないと、この先のとある行動フラグが立たないからです。とはいえ、聞き出すのは簡単ではないので、ゆっくりとやっていきましょう。

 

 あとはマミさんたちのところに戻りましょうかね。お、ちょうどショッピングモールから出てくるところですね。

 

「あ、夕凪さん。どうだった?」

 

 んにゃぴ……、あんま仲良くできなかったです。

 

「そう……。あの子とも仲良く出来たら良かったのだけど……。キュゥべえを狙ってくる以上、無理そうね」

 

 まあ、向こうにも向こうの事情があるでしょうし、しばらく様子見でもいいでしょ。(適当)

 

「あの!」

 

 お、さやかちゃん。どうしたどうした。

 

「さっきは助けてくれてありがとうございました! アタシもまどかも、二人がいなかったら、どうなっていたか……」

 

 まどかに続き、ちゃんとお礼を言えるなんて、なんて良い子なんだ。この子が闇落ちするってマジ?

 

 

 さて、この後はマミさんがまどかたちに、魔法少女について説明するので、ユリちゃんもそれに着いていきましょう。

 この時、マミさんは口では魔法少女は危険だとか言ってますが、本心では仲間がほしくてたまらないので、まどかたちにそれとなく契約を勧めます。なので、ユリちゃんはとにかく、契約はあまり良くないことだというスタンスで立ち回りましょう。

 そうすれば、そのことをまどか越しに聞いたほむらちゃんの好感度が僅かですが上がります。

 

 とはいえ、見どころもないので倍速。

 

 ここの会話は、とにかく魔法少女はオススメしない、的な選択肢を選んでいればいいだけです。大事なところはマミさんが全部説明してくれます。なので、ユリちゃんのやることは簡単なんですね。

 

 

 

 

 

 ん?

 

 ど う し て、等 速 に 戻 す 必 要 が あ る ん で す か ?

 

「凜先輩はどんな願い事したんですか?」

 

 あ、このさやかちゃんの質問がありましたね。ユリちゃんの過去を知れるチャンスなので、ちゃんと聞いておきましょう。えーと、出てきた選択肢は……。

 

 “元の両親に戻ってほしい”

 

 あっ、ふ~ん。(察し)

 絶対お労しいヤツですね、クォレハ……。しかも両親ってことは、ユリちゃんに両親がいない理由にも繋がってそうですね。

 

 ユリちゃんの話を聞いていきましょう。

 

 ふむふむ……、父親のリストラがキッカケで? 家庭が荒れて、両親に虐待されるようになって? それで叶えた?

 

 

 

 

 ……ふぅー。

 

 願い事がメチャクチャお労しかった! 変な地雷を踏む前に聞けて良かったです。

 あ、ユリちゃんの会話が切れた。どうやら、これ以上は言いたくないようですね。ことの顛末を聞けないのは残念ですが、両親がいない時点で何となく察せられるので大丈夫でしょう!

 

「ごめんなさい……、無神経に聞いちゃって……」

「すみません、凜センパイ……」

 

 まどかもさやかちゃんも、気まずそうですね。気にする必要はない的な言葉を伝えて、元の話に戻しましょう。

 

 ということで、また倍速。

 

 

 にしても、ユリちゃんの願い事も中々のものでしたね。これは家庭関係の話はあまりしないほうが良さそうですね。それだけでユリちゃんのソウルジェムが濁りそうなので。

 

 

 

 

 

 

 さて、マミさんの話が終わり、今日は解散となりましたが、マミさんの家を出てから、最後にまどかたちにほむらちゃんについて聞いておきましょう。

 

「え? ほむらちゃんのことですか?」

「んー、そう言われても、アタシもまどかも、あの転校生には今日初めて会ったし……」

 

 なんでもいいから教えてくれよ~、頼むよ~。

 

「あ! そういえば、自己紹介のときにまどかにガン飛ばしてました!」

「ガンって……。でも、たしかに見られていたような……」

 

 他には?

 

「あとは……、夢の中で会ったような……?」

 

 まどかが恥ずかしそうに言います。ですが、この二つは結構大事な情報です。後で推理に使えるかもなので。

 

 二人とも、教えてくれてありがとナス! あと、出来れば連絡先も教えてほしいゾ。なんかあったときに駆けつけられるように。

 

「私はいいですよ」

「アタシも」

 

 ありがとナス! じゃあ、気をつけて帰るんだゾ。

 

 これで二人の連絡先もゲットだ。といっても、主に使うのはまどかの連絡先だけなので、さやかちゃんのほうは……、(使わ)ないです。

 

 

 

 

 

 

 

 といったところで、今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY. 10 Side HA

 

 

 もう何度目か分からないループ。出口の見えない私の、暁美ほむらの戦いは今回も始まった。

 

 何度もやった自己紹介を終え、まどかに警告をする。

 これがどれだけ抑止になるか分からないが、それでも出来ることは全てやるしかない。

 

 

 それからは今までの記憶と経験を活かして、まどかがキュゥべえと接触しないように、先回りしてヤツらを潰す。同時に、魔女を効率的に狩り、グリーフシードを手に入れる。

 

 しかし、今回は中々上手くいかない。今回、ループが始まった日に作った1カ月間のフローチャート。それは『協力者』がいて成り立つものだった。

 何故そんなチャートを作ってしまったのかは分からない。何か思い違いをしていたのだろう。

 急いでチャートを修正したが、二人でやるものを一人でやるのは簡単ではない。現に、この時間軸ではすでに綻びが生じ始めている。魔女退治をした後にキュゥべえを排除しようとするも取り逃がし、あまつさえまどかたちを呼ばれるという事態にまで発展してしまった。

 その現場を見られたことで、キュゥべえの正体を知らない巴マミとも敵対。ループが始まって早々に、私は諦めの感情を抱いてしまった。

 

 

 

 そんな時だ。彼女に出会ったのは。

 

 

 

「二人とも大丈夫そう?」

 

 肩に掛かる銀髪が特徴的な彼女は、まどかと美樹さやかに話しかけていた。

 

「は、はい……。 助けてくれて、ありがとうございました!」

 

 彼女を見たとき、私は動揺した。なぜなら、彼女は今まで経験したどの時間軸にもいなかった存在だからだ。

 私の知らない魔法少女。なぜいきなり現れたのか? そもそも彼女は誰なのか?

 

 気配を消すことを忘れた私を巴マミが見逃すはずもなく、私は巴マミと対峙することになった。

 

 その時、間に入ったのも彼女だった。

 

 

「ま、まあまあ。そちらの彼女にどんな事情があるか分からないけど、いきなりケンカ腰は良くないと思うよ、巴さん?」

「夕凪さん……」

 

 私に敵意を向ける巴マミを諫めつつ、彼女を、より正確には彼女の後ろにいるまどかたちを守るようにさりげなく前に出る。

 

「そういうわけだから、ごめんね? いきなりでこっちも動揺しちゃって。色々と誤解があるだろうし、キュゥべえにやったことも含めて、ちょっと話さない?」

 

 そうやってこちらに笑いかけてくる彼女に、僅かな警戒心こそあれど、敵意はなかった。

 だが、私はそれどころではなかった。この彼女に対して、私はどう関わるべきか。必死に頭を動かした。

 

「ん? おーい……」

 

 そう呼びかけてくる彼女に、私はなんとか捻りだした疑問を口にする。

 

「あなた……、何者なの?」

「私? 私は夕凪凜。見滝原中学の生徒だよ。そして、あなたと同じ魔法少女」

 

 少女は夕凪凜と名乗った。彼女は自己紹介を続けようとしたが、私としてはそれだけ聞ければ十分だった。夕凪凜というイレギュラーと関わるのは得策じゃない。彼女については後で調べようと思い、去ろうとすると……。

 

「ちょ、帰ろうとしないで! さすがにそっちの名前だけでも教えて!」

 

 そう言われた。黙って去ることも出来たが、私はそれに答えることにした。

 

「……暁美ほむらよ」

 

 なぜ答えたのかは分からない。これくらいなら答えても問題はないという、気まぐれだ。

 

 

 

 

 

 私は今度こそ時間停止でその場を離れ、今後の計画を練り直すことにした。

 夕凪凜というイレギュラーにどう対処するか、それを考えながら路地裏を歩いているときだった。

 

 

 

 

 

 

「あっ、いたーー!」

 

「っ!?」

 

 先ほど聞いたばかりの声に振り返ると、そこには夕凪凜がいた。私は咄嗟に変身して逃げようとするも、彼女に腕を掴まれてしまう。これでは時間停止で逃げることも出来ない。

 

「離しなさい」

 

 私はそう言うので精一杯だった。得体の知れないイレギュラーに掴まれた以上、何が起きても不思議じゃない。

 しかし、向こうは困ったように眉を八の字にして、私に言った。

 

「いやいや、離したらまた逃げるでしょ。さっきは巴さんたちも居たから止めたけど、私、もうちょっとほむらと話したいなぁ。ね? お願い!」

 

 片手で頼み込む仕草をする凜に、私は警戒を解かずに尋ねる。

 

「……何の用?」

 

 すると、凜は嬉しそうにして口を開いた。

 

「ありがとう! でね、話なんだけど……。ほむらってさ、キュゥべえの目的とか魔法少女の真実とか、色々知ってるんじゃない?」

「……!」

「やっぱり。そんな反応するってことは、知ってるってことだよね」

「あなたは、どこまで知ってるの?」

「ん~……、大体全部。魔女の正体とか、キュゥべえが宇宙の延命しようとしてることとか」

 

 私は驚いた。魔法少女の仕組みもキュゥべえの目的も知っている魔法少女がいるとは。

 このことは、私が凜に価値を見いだすのに十分だった。他の魔法少女と違い、彼女なら自分の邪魔はしないでもらえるのではないか。そう思った私は彼女に言った。

 

「そう……。なら、私のやろうとしていることも予想はつくでしょ。邪魔はしないでもらえるかしら」

 

 あえてどうとでも取れるように、私は目的を伝えた。短い時間だが、これまでの言動から彼女に善性があるのは理解できた。それなら、キュゥべえの被害者を増やしたくないというニュアンスで伝えれば、キュゥべえへの攻撃も納得してくれるだろう。あわよくば、巴マミを説得してくれれば、万々歳だ。そんな打算で答えた言葉だったが、彼女の言葉は予想と違った。

 

「え~? そんなこと言われても分からないよ~。言っておくけど、自分の思考ってちゃんと言葉にしないと、思っている以上に相手に伝わらないよ」

 

 彼女はおどけたようにそう言った。彼女は分からないと言ったが、恐らく嘘であろう。こちらの事情をある程度察しながらも、私にちゃんと言わせるためにわざと言っているのだ。

 とはいえ、私もバカ正直に全部を話すつもりはない。適当にあしらおうと、先ほど考えた理由を告げる。

 

「……私は魔法少女を増やしたくないだけよ」

「はい、ウソ。答える前に目が右上見てる。それに魔法少女を増やしたくないだけなら、キュゥべえを殺すなんて無駄なことはしないはず。あなたには、あの場でキュゥべえを殺らなきゃいけない理由があった。そして、それがあなたの目的にも繋がってる。違う?」

 

 私は舐めていた。先ほどまでの発言がどこかバカっぽいからと、簡単にあしらえると思っていた。

 しかし、夕凪凜はかなり頭の回る人物だった。私の発言の矛盾点を即座に見つけ、そこから一気に答えにたどり着こうとしている。

 私が驚きで思考を停止している間にも、彼女は言葉を続ける。

 

「そうなってくると、肝心の目的だけど……。ほむらさ、さっき巴さんを警戒しつつも、後ろのツインテールの子、見てたよね」

「……!? 見てないわ」

「そうかな? 巴さんはキュゥべえを見てたと思ったみたいだけど、私から見たらあの子と目が合ってた気がするよ。もしかして……」

 

 ようやく思考が追いつき、彼女が何を言おうとしているのか理解した瞬間、私は盾から拳銃を取り出し、彼女に突きつける。

 

「夕凪凜。これ以上探るつもりなら、容赦はしないわ」

「……ごめん、さすがに踏み込みすぎた。これ以上は聞かないよ」

 

 凜はそう言って、手を離す。

 

「巴マミにも伝えておきなさい。こちらを探ることは、お互いのためにならない、と」

 

 私がそう言うと、彼女は少し悲しそうにした。だが、私の知ったことではない。そう思い、時間停止で今度こそ離れようとすると、凜が口を開いた。

 

「あのさ、ほむら。もし、助けが必要なら言って。私も、出来るだけ協力するから」

 

 私はその言葉に答えることなく、時間を止めた。

 

(お人好しね、あなた。鬱陶しいくらいに)

 

 先ほどまでのふざけた態度は消え、心の底から心配しているような彼女の顔を見て、私の心は少し揺らいだ。

 しかし、その思いはすぐに断ち切る。私は、もう誰にも頼らないと決めたのだ。ましてや、不確定要素の多すぎるイレギュラーの彼女を頼るなど、もってのほかだ。

 

 

 

 

 私は止まった時の中、彼女に背を向けて走り出した。

 

 だが数日後、私はこの選択を後悔することになる。この時、彼女に少しでも頼っていたら、あんなことにはならなかったのに。

 

 

 

 




予定していた話の展開にミスが見つかり、話の展開を構成し直すかもしれません。なので、投稿頻度が落ちると思います。ごめんなさい。
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