魔法少女まどか☆マギカ 実績『朝焼けのエンドロール』獲得   作:くろしゅー

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(仕事が忙しすぎて筆が進まなかったので)初投稿です。



Record1 DAY.15~DAY.16

 

 

 

 

 新しい魔法少女仲間が増える実況、はーじまーるよー。

 

 

 

 

 では、前回の続きから始めていきましょう。

 

 前回は、ほむらちゃんからマミさんが死んだことを聞かされたところでしたね。

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.15

 

 

 

 

「……巴マミは、死んだわ。魔女との戦いで、命を落とした……」

 

 あまりに唐突の出来事に反応できていないユリちゃん。それも当然です。自分がちょっと出かけてた間に仲間が死んでたら、そうなりますよね。

 

「凜センパイ……。今まで、どこにいたんですか?」

 

 ウワー! さやかちゃんが非難するような目でこっちを見てくる!

 まあ、彼女らから見れば、今日に限って不在だったので責めたくなる気持ちも分かりますがね。

 というか、こうなるように今日、神浜に行ったわけですし。

 

 

 すると、ほむらちゃんがお菓子の魔女のグリーフシードを回収します。

 

「っ! 返せ、転校生! それは……、それは、マミさんのものだ!」

「いいえ、これは魔法少女のためのもの。あなたたちが持っていていいものじゃないわ」

 

 おっと、ほむらちゃんがグリーフシードを渡してくれました。

 

「浄化に使いなさい。ソウルジェムの濁りがヒドいわ」

 

 ありがとナス! ほむらちゃんの優しさで、あぁ^~、生き返るわぁ^~。

 

「感謝する必要はないわ。あなたに恩を売っただけよ」

 

 う~ん、見事なまでのツンデレ。可愛すぎか?

 

 それにしても、まさか分けてくれるとは。いい感じに好感度が上がってきてるみたいですね。口ではあんなこと言ってても、やっぱ好きなんすねぇ。

 

 

 

 とりあえず、ほむらちゃんの分けてくれたグリーフシードで穢れも何とかなりましたし、さやかちゃんとほむらちゃんはギスりまくっていますが、今は解散という流れになりました。

 なので、ユリちゃんも自宅に帰りましょう。

 

「待って」

 

 ん? ほむらちゃんが話しかけてきました。

 

「夕凪凜。ちょっといいかしら」

 

 オーケーオーケー、オーケー牧場。

 

「巴マミがいなくなったことで、この街の魔法少女はあなただけよ」

 

 ふむふむ。(SDTちゃん感)

 

「そこで提案なのだけど……、あなた、私と組む気はないかしら?」

 

 こマ? オッスお願いしまーす。

 

「すぐにとは言わ……、え?」

 

 じゃあ、これからよろしく、ほむらちゃん。

 

「え? ちょっと、少しは迷ったりしないの? その、かなり怪しいと思うのだけれど……」

 

 自覚あるのか……。(困惑)

 というか、怪しい提案する人は自分でそんなこと言わないゾ。この前の言動といい、ほむらちゃんは良い子って、ハッキリわかんだね。

 

「……そんなのじゃないわ。ただ、私の計画に協力してほしいだけ」

 

(計画に協力)しますねぇ! やります、やります。

 

「ええ……」

 

 若干ほむらちゃんに引かれてる気がしますが、これくらいでいいんです。ほむらちゃんは人間不信極まっているので、これくらい全肯定してあげないと、話が前に進みません。そのための性格「素直」、あと「善性」?

 

「はあ……。もう突っ込むのも野暮な気がしてきたわ。とにかく、これからよろしく、夕凪凜」

 

 ん? ユリちゃん、どうやら呼び方に不満があるようですね。なんでもフルネーム呼びが嫌なようで。そういえば、動画では倍速で流しましたが、まばゆちゃんにも名前呼びをお願いしていましたね。

 

 あれ、そうするとマミさんは……? あっ。(察し)

 

「分かった、分かったわよ。これからよろしく、凜」

 

 ボソッと、面倒くさ、とほむらちゃんに言われながら、無事仲間になることが出来ました。

 

 

 

 ある程度予定調和でしたが、もしここで話しかけられなかったら、明日こっちから言う予定でした。なので、ここで話しかけられなかったからといっても、やり直す必要はありません。

 

 

 では、ほむらちゃんと連絡先を交換して明日会う予定を取りつけたら、今度こそ自宅に帰って、日付を進めましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 DAY. 16

 

 

 

 はい、16日目です。この時間軸もあと半分。残りも気を抜かずに頑張っていきましょう。

 

 さて、今日は何をするのかというと、まず学校が終わったらマミさんの家に行きます。すると、そこでまどかとほむらちゃんと会えるので、そのイベントに同行します。

 それが終われば、ほむらちゃんの家に行き、そこでほむらちゃんの計画について聞きます。もちろん、全部は教えてはくれないでしょうが、ワルプルギスの夜のことくらいなら教えてくれるはずです。

 それが終わったら、廃工場へ。まどかを救出し、ハコの魔女を倒しましょう。

 まどかは助けなくても、今日契約するさやかちゃんが助けるのですが、ほむらちゃんの心象を良くするためにも、この戦いには介入しましょう。や、やることが多い……。

 

 では、放課後までカット。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後になりました。

 

 では、マミさんの家に行きましょう。この時、お供え物代わりに昨日買ったケーキを持っていきましょう。

 

 

 

 

 マミさんの家にやって来ると、ちょうどまどかがマミさんの家から出てくるところですね。

 というかずっと疑問だったんですけど、まどかって何でマミさんの部屋に入れたんですかね? カギが掛かってなかったとしたら、マミさん不用心すぎない?

 

「あ、凜さん……」

 

 オッスオッス! こんなところで会うなんて奇遇だね。(すっとぼけ)

 どうしたの?

 

「私、マミさんに謝りたくて……。あの時、私たちが何か出来てたら、マミさんは……。マミさんは……!」

 

 そんなに責任感じることないゾ。あの時、戦えるのはマミさんしかいなかったんだから、もし責任があるとしたら、神浜に行ってたユリちゃんに問題があるから。

 

「そんなことないです! 凜さんは悪くないです!」

 

 まどか、ホンマええ子……。(感動)

 

「……私、マミさんに謝りに来たんです。助けられなかったこともそうですけど、それだけじゃなくて。私、魔法少女になるのが怖くなっちゃったんです……。マミさんや凜さんは、一生懸命戦ってるのに、私は昨日の光景を思い出すだけで、足が竦んじゃって……」

 

 魔法少女なんか、ならなくていいから。(良心)

 落ち着かせるためにも、頭でも撫でてあげましょうかね。ほむらちゃんに見られたときが怖いですが、危害を加えてるわけでもないので、ママエアロ。

 

「……ごめんなさい」

 

 気にしなくていいゾ。この街の魔女はユリちゃんとほむらちゃんで倒すから、安心してくれよ~。

 

「凜の言うとおりよ。あなたが自分を責める必要なんてない」

 

 あ、ほむらちゃんも来ましたね。ということは、役者が揃ったのでイベントが始まります。ユリちゃんもマミさんに別れの挨拶をして、ほむらちゃんたちの後ろについていきましょう。

 

 

 

 ただ、ここはほむらちゃんとまどかの会話が主で、ユリちゃんが喋るところはほとんどないので、倍速で流します。

 ここの会話は、ほむらちゃんの経験してきたことや考え方が垣間見えるシーンですね。

 会話の詳しい内容が知りたい方は、まどマギの第四話を見て、どうぞ。

 一応、話を振られるときもありますが、魔法少女にならないことは悪いことではない、ならないほうが正解、的な言葉を選べば問題はありません。今回はユリちゃんもいるので、街を守るという役目はユリちゃんが引き継ぐ的なことを言えば、まどかもこの場では納得してくれます。

 重要なのは、ここでほむらちゃんの考え方を聞いておくことです。ほむらちゃんの考え方を聞いておけば、この性格のユリちゃんはますます放っておけなくなります。これによって、ほむらちゃんに関わっていく選択肢が増えていくので、極力このイベントは参加するようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 はい。ということで、会話イベントも終わりましたね。まどかもユリちゃんも幾分かマシな顔になって、お別れです。また明日ー!(また明日とは言ってない)

 それじゃあ、ほむらちゃんの家に行きましょう。

 

「……凜」

 

 ん? なに?

 

「巴マミのこと、まどかが責任を感じないように言ってくれたことは感謝するわ。あの子は優しすぎて、感じる必要のない罪悪感まで感じてしまう。だから、その……」

 

「……ありがとう」

 

 あーーーーーーーーー! くっっっそ、カワイイーーーーーーー!

 

 なんかさっそくデレ始めていますが、好感度が順調に上がっている証拠ですね。ここは茶化すことなく、素直に受け取っておきましょう。

 

 どういたしまして。

 

「……さあ、のんびりしている時間はない。私の家を案内するわ。ついてきて」

 

 それじゃ、ほむらちゃんの家に、イクゾー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 着きました。ここがかの有名なほむらちゃんハウスです。

 

 おお~、アニメで見た謎の家具とその配置がそのまま再現されています。

 

「さっそくだけど……」

 

 あ、そうだ。(唐突)

 ほむらちゃん、チーズケーキ食べない? 昨日マミさんと食べようと思ったんだけど、余っちゃったからさ。一緒にどう?

 

「また断りづらい理由を……。分かったわよ。コーヒーでいいわね」

 

 ありがとナス!

 あ、このイベントですが、結構大切なイベントなので極力起こすようにしましょう。ケーキを一緒に食べるというだけですが、これで結構ほむらちゃんの好感度が上がるように設定されています。

 ケーキに思い入れでも? なんでなんやろうなぁ?(すっとぼけ)

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ、改めて。協力してくれるなら、私の目的を凜にも話すわけだけど、本当に良いのね?」

 

 だから良いって言ってるだろ!(半ギレ)

 

「……分かった。それなら話すわ。私の目的は、約二週間後に見滝原にやって来る、ワルプルギスの夜を倒すことよ」

 

 はえ~、すっごい。で、ワルプルギスの夜ってなに?

 

「そこに現れただけで、数千人単位で被害を出す天災にして、最強最悪の魔女よ」

 

 

 ここからワルプルギスの夜の解説をほむらちゃんがしますが、長いので倍速で流します。ここで注意することは、ほむらちゃんの言葉の端々から漏れる、時間遡行者の証拠となる言葉を見逃さないことです。もし、ほむらちゃんが自分で口を割らなかったときに、情報から推理してほむらちゃんに突きつけられるので。

 

 

 

 では、倍速で暇している み な さ ま の た め に ぃ ~ ?

 

 今作でのワルプルギスの夜について説明しておきましょう。

 このゲームでは、基本負けてしまってもコンティニューしてやり直せますが、ワルプルギスの夜だけは別です。ワルプルギスの夜との戦いで負けてしまうと、ほむらちゃんの時間遡行が行われ、また1ヶ月前からやり直さなければいけません。そのため、ワルプルギスの夜だけはミスの許されない一発勝負になります。そのため、かなり入念に準備をしなければいけません。

 頭おかしいよ、この魔女……。(恐怖)

 

 さらに、ワルプルギスの夜は、挑むこちら側の状況で強さが変動します。魔法少女が5人以上だと体力が一段階上昇し、攻撃パターンも追加されます。10人以上ではさらに一段階上昇し……、といった具合に強さが変動するんですね。なので、頭数を揃えただけでは絶対に勝てません。やはりヤバい。(冷静な分析)

 そのため、討伐メンバーもある程度は実力者でないといけないのですが……。まあ、そこは考えてあるのでご安心を。

 

 

 

 

 と、説明をしていたら、ユリちゃんの携帯にまどかから電話がかかってきました。さっそく出てみましょう。

 

「あ、凜さん! 助けてください! 仁美ちゃんが、仁美ちゃんが!」

 

 落ち着いてクレメンス。状況の説明、オナシャス!

 

「あ、えっと、凜さんたちと別れた後、友達の仁美ちゃんに会ったんですけど、その子の首に魔女の口づけがあって……。他にも魔女に操られた人が工場に集まってるんです!」

 

 ん、おかのした。すぐそっちに行くから、危ないことしないでね。

 

「あ……!」

 

 ん?

 

「その洗剤混ぜたら、毒ガスが……! ごめんなさい、凜さん! 私、時間を稼ぐので、急いできてください!」

 

 あっ。(察し)

 

 ということで、ハコの魔女のイベント発生です。ほむらちゃんも話は聞こえていたのでしょう。すぐさま変身して飛び出します。

 

 と、ほむらちゃんに置いていかれる前にユリちゃんも変身。ほむらちゃんが盾に手をかけた瞬間にほむらちゃんを掴みましょう。すると……。

 

 

 カチッ!

 

 

 

「っ!? あなた!」

 

 はい、ほむらちゃんに触れていたので、時間停止に巻き込まれずに済みました。このイベントでほむらちゃんは、必ず時間停止をしてまどかを守りに行きます。なので、そこで触れれば、ほむらちゃんの固有魔法を聞き出すことなく知ることが出来ます。さらに……。

 

「くっ……! 見てしまったものは仕方ないわ! すぐにまどかのところに行くわよ!」

 

 と、こんな具合に、緊急事態のため、ほむらちゃんも固有魔法を知られたことを事故として、とりあえずスルーしてくれます。

 こんな感じにほむらちゃんの秘密にしていることを、こっちから知ってしまえば、ほむらちゃんも隠すのが馬鹿馬鹿しくなって、ループのことを話してくれる可能性が少し上がります。もちろん、好感度を上げるのは必須ですが。

 

 

 

 

 

 

 

 さて、時間停止で工場までやって来ると、魔女の反応と人だかりが。

 

「あそこね!」

 

 時間停止を解除したほむらちゃん。扉に集まっているのを見るに、原作通りにまどかが洗剤入りのバケツを捨てたみたいですね。

 

「あなたはそこの人たちをお願い。魔女は私が倒すわ」

 

 ということなので、ユリちゃんは扉に集まっている人たちをどけて、気絶させていきましょう。あ、この人たちはあくまで一般人なので、焦って殺さないように注意しましょう。(1敗)

 

 

 ユリちゃんが一般人を抑えていると、ほむらちゃんが時間停止で扉の向こうにある魔女結界に突入。ソッコーで決着をつけて、まどかを抱えて出てきました。

 

 時間停止、強スギぃ!

 

「間一髪ね……。無茶しすぎよ、あなた」

「ご、ごめんね、ほむらちゃん」

 

 まどかも無事なようです。いやあ、全員無事で何より。めでたしめでた……。

 

 

 

 

 

 

「まどかを放せ! 転校生!」

 

 とは、いきません。このハコの魔女戦、ユリちゃんたちが先に倒すと、遅れて魔法少女になったさやかちゃんがやって来ます。

 

「……美樹さやか」

「聞こえなかったの? 放せって言ってるの」

 

 こわいなー、とづまりすとこ。

 

「凜センパイも、どうしてコイツと一緒なんですか?」

 

 魔女退治に他の魔法少女と協力するのは、当たり前だよなぁ?

 

「騙されないでください! ソイツは、マミさんをグリーフシードのために見殺しにしたんですよ!?」

「違うよ、さやかちゃん! ほむらちゃんはそんなこと……」

「別にあなたがどう思おうと構わないわ。魔法少女になってしまった以上、私があなたに言うことは何もない。それじゃ」

 

 まどかを降ろし、時間停止で消えるほむらちゃん。ほむらちゃんさぁ……。そんな言い方したら拗れるだけでしょうが。さやかちゃんもさやかちゃんで、主観で決めつけるのは良くないって、それ一番言われてるから。

 まあ愚痴ってても仕方ありませんし、どのみちほむらちゃんとさやかちゃんを仲良くすることは出来ないので、今はさやかちゃんとの交流に専念しましょう。

 

 さやかちゃん、オッスオッス。キミも魔法少女になったんだね。

 

「ああ、はい。まあ、なんて言うんでしょう。心境の変化ってヤツですかね」

 

 後悔とかしてない?

 

「それはもちろん! あと……、昨日はヒドいこと言ってスミマセンでした! 凜センパイが出かけてるってのはマミさんから聞いていたのに、あんな言い方して……」

 

 気にしてないからへーきへーき。というか、わざわざ謝ってくれるなんて、やっぱりさやかちゃんを……、最高やな!(手のひらドリル)

 

 

「まあ、これからは魔法少女としても後輩になるんで、よろしくお願いします! 凜センパイ」

 

 オッスお願いしまーす。

 

 

 

 

 

 

 

 ということで、さやかちゃんが仲間になったところで、今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.15 Side MT

 

 

 

「悪いけど、一気に終わらせて……、もらうわよ!」

 

 その言葉とともに、私は魔女を追い詰めていく。

 後ろでは、可愛い後輩たちが見ている。かっこ悪い姿は見せられない。

 

 

(夕凪さんに頼りっぱなしってワケにもいかないしね)

 

 私は今はいないパートナーのことを思い出す。

 実は、私は彼女のことがよく分からなくなっていた。この魔法少女体験コースも、彼女にはギリギリまで反対されていた。

 彼女は魔法少女を増やしたくないようだった。ただ、その理由が分からない。グリーフシードを独占したいと言うような性格でもないし、なぜ魔法少女に否定的なのか、見当がつかなかった。

 

(もし、理由を知っているとしたら、やっぱり暁美さんね)

 

 暁美さんと仲良くしようとしているのは、彼女の性格からして裏のない、ただの善意なのだろうけど、暁美さんもそこまで邪険にしていない感じがする。

 私と夕凪さんへの態度の違いは、その理由が関わってくるのでは、と思っていた。

 

 

 

「ティロ・フィナーレ!」

 

 

 

 放たれた私の必殺技が、魔女の身体を貫く。

 

 さて、戦いは終わった。さっそく捕まえている暁美さんから話を聞かなければ。向こうも言いたいことがあるようだったし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その時だ。目の端で何かが動くのが見えた。

 

(え?)

 

 そして、そちらを向いたときには、目の前に魔女の口があった。

 

(っ!? 夕凪さ……!)

 

 私は咄嗟に助けを求め、その視線が空振ったことで、彼女がいないことを思い出した。

 

(ああ、そういえばいなかったわね)

 

 

 どうやら、私は思った以上に一人での戦い方を忘れてしまったらしい。こんな呑気な考えを最後に、私の意識は魔女に噛み砕かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY. 15 Side HA

 

 

 

 

 

 

 私は油断していた。

 突如現れたイレギュラー、夕凪凜。いつも明るくて元気な彼女は、初めてあった次の日から、彼女は私によく話しかけてくるようになった。

 

「あ、ほむらー。昨日ぶりだね。どう、お昼でも一緒に食べない?」

「結構よ」

 

 

 

「ほむらー。今日こそ一緒にお昼を……」

「嫌よ」

 

 

 

「あ、ほむらみっけ。どう? 一緒に帰らない? 途中まででいいからさ」

「いい加減諦めなさい。どうして私に付きまとうの?」

「え、だって、同じ魔法少女でしょ? だったら、仲良くしなきゃ損じゃない?」

 

 彼女の発言に、私はため息を吐く。魔法少女の真実を知っていながら、この発言とは。もしかしたら、彼女は事の重大さが理解出来ていないのでは? とすら思った私は、突き放すように言う。

 

「バカバカしいわね。魔法少女の真実を知っているなら分かるでしょ。私たちに希望はない。仲良くしたところで意味なんて……」

「あるよ」

 

 そんな私の言葉に返ってきた彼女のその言葉は、先ほどまでより暗い音だった。声の変わりように私は足を止める。

 

「確かにね。魔法少女の行き着く先は絶望だよ。でもさ、そこに至るまでも絶望で埋められている必要はないよ。誰かと笑ったり泣いたり、そんな日々を過ごしてもいいと思うけどなぁ」

「甘いわね。私にはそんなことしてる暇は……」

「だったら、私がその暇を作るよ。もし、ほむらに何かやりたいことがあるなら、私も手伝うからさ。あ、強さのほうは心配しなくても大丈夫! なんたって、私は最強魔法少女の一番弟子だからね!」

 

 彼女の瞳がまっすぐに私を捉える。何の裏もない、純粋な優しさ。それだけで、私に手を伸ばそうとしているのは、さすがの私でもよく分かった。

 

 だからこそ、私はその手を取るわけにはいかなかった。

 

 

 

 

「……考えておくわ」

 

 私は歩く速度を速め、彼女との会話を切り上げる。

 きっと、あれ以上話していたら、私は彼女の優しさに縋りたくなってしまったから。

 それはダメだ。一度でも彼女に縋ってしまえば、この先の時間軸で戦えなくなってしまう。そんな直感が、私にはあった。

 彼女はイレギュラーだ。次の時間軸にもいるとは限らない。一緒に戦う仲間を失うなんて思いは、もうこりごりだ。

 

(……もう? 私、そんな経験してたかしら?)

 

 

 

 

 

 それでも、私は凜を心のどこかで頼りにしていたのだろう。彼女は巴マミと組んで魔女退治を行っていた。だから、あの魔女も彼女がいれば乗り切れるだろうと思っていた。

 

 

 だが。

 

 

 

(夕凪凜が、いない?)

 

 病院に現れた魔女の結界にやって来たのは、巴マミとまどかだけ。夕凪凜の姿が見えなかった。

 少し様子を見ていたが、彼女が来る気配はない。ということは、巴マミ一人であの魔女を相手することになる。

 それはマズい。この魔女は巴マミと相性が悪い。いつかの時間軸では、一人で挑んだ結果、この魔女に食い殺されてしまった。

 

 私は巴マミを説得し、共闘するために結界に飛び込んだ。

 

 しかし、案の定というべきか、巴マミは私を信用しなかった。

 

「悪いけど、あなたの言葉は信じられない。夕凪さんはあなたにも仲間になってほしいみたいだけど……」

「夕凪凜はどこ?」

「あなたに答える義務でも?」

 

 その言葉と共に、私は巴マミのリボンで縛られてしまう。

 

「くぅ……! こんなことしてる場合じゃ……!」

「ごめんなさい。でも、今はそこでジッとしてて。じきに夕凪さんも帰ってくるわ。この戦いが終わったら、改めて話を聞かせてちょうだい」

 

 行きましょう鹿目さん、と言って、巴マミとまどかは先に行ってしまった。私の制止の声は届かず、ただただ時間だけが過ぎた。

 

 

 

 

 

 どれくらい経ったときだろう。突如、私を縛っていたリボンがほどけた。だが、近くに巴マミはいない。何より、リボンの消え方が人為的に消したものではなかった。

 

(ああ。ダメだったのね)

 

 

 私は驚くほど冷静に、その事実を受け止めてしまった。いつから私はこんな別れに鈍感になったのだろう。

 

 その後はあっという間だった。まどかたちのところへ間一髪で駆けつけ、魔女を撃破。巴マミは私の予想通り、魔女に食べられてしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 そうして、魔女を失った結界は消滅。巴マミの死に泣く二人を横目に、グリーフシードを拾おうとしたときだった。

 

「あれ、もう倒しちゃった? ちょっと遅かったかな」

 

 その声とともに凜が歩いてくる。だが、まどかたちの様子が変なことに気がつき、私に問いかけてくる。

 

「えっと……、どうしたの? 何かあった? っていうか、巴さんは?」

 

 彼女の声が少し震えた。もしかしたら、この雰囲気に察してしまったのかもしれない。私は少し躊躇ったが、伝えることにした。

 

「……巴マミは、死んだわ。魔女との戦いで、命を落とした……」

 

 多分、その時の彼女の顔を、私は一生忘れられないだろう。信じられない、といった表情のあと、すぐさま受け入れたような、あるいは諦めたような、そんな表情で彼女は膝から崩れ落ちた。

 

「……そっか。そうかぁ……。巴さん、死んじゃったかぁ……」

 

 手からソウルジェムが落ちる。その色はかなり濁っていた。

 私は先ほどの魔女のグリーフシードを拾い上げる。美樹さやかが横から言ってきたが、適当にあしらって、凜に投げ渡した。

 

「浄化に使いなさい。ソウルジェムの濁りがヒドいわ」

 

 そうして、彼女の顔を改めて見て気づいた。彼女の目元は赤く腫れていた。最初は巴マミのことで泣いたのかと思ったけれど、それならまだ赤く腫れないだろう。ということは、どこかで泣いてきたのか。理由は分からなかったが、彼女の心が不安定なのは何となく分かった。

 

「……ありがとう、ほむら。遠慮なく、使わせてもらうね……」

「感謝する必要はないわ。あなたに恩を売っただけよ」

 

 いつものふざけた様子もなく、グリーフシードで穢れを吸い取る凜。

 

 そうして彼女は、ゆっくりと立ち上がると、ふらつく足取りでここから立ち去ろうとしていた。

 

「待って」

 

 そんな彼女の背中を見て見ぬ振りはできず、私は声をかけた。

 もしかしたら、私がこの未来を教えていれば結果は変わったかもしれない。そう思うと、彼女にこんな思いをさせた責任の一端が自分にあるように感じて、放っておくことは憚られた。

 

 そこで私は、自分の計画に協力させるという体で、彼女と行動を共にすることを考えた。彼女が信頼に足る人物か、見極めるために。

 

 

 そんな臆病な私の、回りくどい提案は驚くほどあっさりと了承されてしまった。それどころか、フルネーム呼びがお気に召さなかったのか、名前で呼ぶように言われてしまった。前から思っていたが、彼女はかなり人との距離が近い。これが、彼女が最強魔法少女と呼んでいる人物の影響なのか、それとも彼女本来の気質なのかは判断できなかった。

 

 

 

 

 

 そうして、彼女と連絡先を交換しているときに、私は思いきって尋ねてみた。

 

「ねえ。あなた、今日はどこに行っていたの? 責めるつもりはないけど、いつも巴マミと魔女退治をしていたわよね?」

 

 その問いに、凜はスマホを操作する手を止めて答える。

 

「あー……。実は、神浜市に行ってたんだ。あ、私の出身が神浜なんだけどね、そこでお世話になった先輩たちに会いに行ったの。こっちの生活も落ち着いて、上手くやれてるよって言いたくて」

 

 でも、と彼女は目を伏せる。

 

「私と一緒にチーム組んでた先輩のうち、2人が魔女になっちゃってて、会えなかったよ」

 

 寂しそうに笑う凜に、私は何も言えなかった。

 

「……ごめんなさい。嫌なこと聞いたわね」

「いいよ。仕方ないことだもん。魔法少女な以上、いつか訪れる未来だし」

 

 そう言いながらも、彼女の目からは一筋の涙が零れていた。

 

「けど、伝えたかったな~。こっちでも、友達出来たよって。特にやちよ先輩、心配性だったから」

「……誘っておいてなんだけど、キツいようなら無理に私に付き合う必要はないわ。元々一人でやるつもりのものだったから」

 

 私は凜にそう言った。今日だけで、大切な先輩と友人を一度に3人も失ったんだ。その状態で協力を強いることは、あまりしたくなかった。

 けれど、彼女は涙を拭いながら、私のほうを見る。

 

「ううん。ぜひ協力させて。私、先輩たちに助けてもらってばっかりだったから。助けの手すら上手く伸ばせない子だったのに、それでも先輩たちは引っ張ってくれて。そんな先輩たちみたいになりたいから。例えほむらが拒んでも、私はほむらの手を取るよ。それが、私が今できる精一杯だから」

 

(……なんでそんなこと、言えるのよ)

 

 そう言って微笑みかけてくる凜が眩しくて、恥ずかしさを紛らわせるように明後日の方向を向きながら、私は彼女に言った。

 

「それなら、これからよろしく頼むわよ、凜」

「うん。こっちこそよろしく、ほむら」

 

 やっぱり私は弱い人間だったのだろう。あれだけ誰にも頼らないと決めたのに、彼女が味方になってくれると分かっただけで、私は彼女の手を取らずにはいられなかった。あくまで協力関係と線引きをしたが、きっと無駄だろう。

 もしこの時間軸がダメになれば、彼女との関係は全てリセットされる。それは重々承知だ。

 

 

 

 それでも、今だけは彼女と友達でいたかった。彼女といるときは、少しだけ温かい気持ちを思い出せたから。

 

 

 

 




曇らせは良い文化。古事記にもそう書かれている。

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