魔法少女まどか☆マギカ 実績『朝焼けのエンドロール』獲得   作:くろしゅー

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(ゴールデンウィークなので)初投稿です。



Record1 DAY.23~DAY.32

 

 

 

 

 

 

 ほむらちゃんに全てを託す実況、はーじまーるよー。

 

 

 前回は、魔女化してしまったさやかちゃんを倒して、杏子ちゃんが仲間から離脱してしまったところまででしたね。今回はその続きからです。長かった1周目も今回で終了です。

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.23

 

 

 さやかちゃんが死んだ翌日。原作なら今日、杏子ちゃんがまどかを連れて人魚の魔女の結界に行く日なのですが、今回はユリちゃんが既に倒してしまっているので、(そのイベントは)クビだクビだクビだ!

 やったね、杏子ちゃんファンの皆。杏子ちゃん生存ルートだよ!(尚、杏子ちゃんの心境は考えないものとする)

 

 

 

 

 さて、この後なのですが、今日はほむらちゃんの家で作戦会議をします。ワルプルギスの夜についてが主な議題ではありますが、今回はそれだけではありません。

 この時期までにほむらちゃんの好感度を一定以上にしておくと、ここでほむらちゃんが時間遡行者であることをカミングアウトしてくれます。このカミングアウトを聞くことが、この周で起こすべき最後のイベントです。

 

 もし、ここでカミングアウトされなくても、こちらから推理してほむらちゃんに聞くことは可能です。

 今までも何度かあった、ほむらちゃんの思わせぶりな態度。あれを聞いておくことで、一定以上の知力のキャラなら、そこからほむらちゃんの正体を推理することが可能です。そのため、好感度が少し足りないくらいならリカバリー出来るので安心してください。

 あ、この際、ほむらちゃんの魔法が時間操作関係だと知っている必要があるので、そこはちゃんと情報を得ておきましょう。

 ユリちゃんの場合、知力もほむらちゃんの魔法も知っているので、リカバリーは十分利きますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後。

 

 ほむらちゃんの家に呼ばれたユリちゃんは、来たるワルプルギスの夜に対しての作戦会議を行います。

 

 

 ですが、その前に……。

 

「凜。あなたに話しておかなくちゃいけないことがあるわ」

 

 何だゾ?

 

「……私は、未来から来たわ。1ヶ月先の未来から来た、時間遡行者なのよ」

 

 ナ、ナンダッテーー!!(棒読み)

 

 はい、無事に打ち明けてくれました。

 まあ、好感度を考えれば大丈夫だとは思っていましたが、やはりドキドキしますね。

 

 ここからは、ほむらちゃんから今までのループでの話を聞いていきます。なぜ、ほむらちゃんは魔法少女になったのか。何のためにほむらちゃんは戦っているのか。ユリちゃんにはほむらちゃんの戦う理由と背負っているものをキチンと聞いてもらいましょう。ほむらちゃんの口から彼女の事情を聞けるのはここが最後ですからね。

 

 

 

 

 

「ごめんなさい。こんなことになるなら、もっと早く言えば良かった。そしたら、いくつかの悲劇は防げたかもしれないのに」

 

 それは信頼させられなかったユリちゃんが悪いから、気にすんなよ~。

 

「あなたはまたそう言って……! いえ、それがあなたよね。それなら、これ以上は言わないわ。とにかく、私は今まで何度もこの時間をやり直してきた。その情報で、ワルプルギスの夜への作戦を立てるわよ」

 

 ほむらちゃんも責任を感じてくれているようですが、それでも頼ってきてくれたのでもう問題もないでしょう。

 あ、この後の作戦会議の作戦は特に重要でも何でもないので倍速します。どのみち今のユリちゃんとほむらちゃんでは、どう足掻いてもワルプルギスの夜には勝てませんから。

 

 

 

 

 

 

 

 作戦会議が終わったら、ほむらちゃんと明日以降の予定を確認し、解散です。

 この後は、ワルプルギスの夜がやって来るまで、ほむらちゃんと魔女退治です。なので、進展があるまでカット。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.31

 

 

 

 はい、31日目です。ワルプルギスの夜襲来の前日ですね。

 

 時間、飛びすぎィ! と思った視聴者兄貴たちもいるかもしれませんが、特にこの日までやること無いんですよね。しいて言うなら、魔女を倒しながら、レベルアップとグリーフシード集めをするくらいです。

 RTAならともかく、これはTDN攻略なので、ゆっくり進めてイキましょう。

 

 では、今日は何をやるのかと言うと、次の時間軸に向けて、ある物を準備します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 学校が終わったら、ショッピングモールで便箋を買います。この時、必要なのは便箋だけなので、便箋さえ買えればこのショッピングモールでなくても構いません。

 

 そして、ほむらちゃんとの魔女退治を終えたら、自宅に戻ってさっそく便箋を使いましょう。

 自分の机のところで便箋を使用すると、ユリちゃんがイスに座って、『何を書こうか?』と選択肢が出てきます。

 

 この時の選択肢の一番下。『遺書を書く』という選択肢を選びましょう。

 

 すると、ユリちゃんが自分が死んだときのための遺書を書き始めます。そしてこの際、ユリちゃんと仲の良い人間が近くにほむらちゃんしかおらず、ほむらちゃんが時間遡行者だと判明していると、書く内容に『ほむらへと託す文章』を選べるようになります。

 

 

 

 これこそ、私がずっと狙っていた、情報の引き継ぎ方法です。

 この手紙を書いてほむらちゃんに渡すことで、ほむらちゃん自身が記憶媒体となって、次のユリちゃんに情報を託すことができるようになるんです。

 これなら、時間関係の魔法でなくともほむらちゃんと共に戦うことが出来ます。

 

 欠点があるとすれば、ほむらちゃんの好感度ありきなので、例え手紙を託しても、次の時間軸でほむらちゃんがユリちゃんに手紙の内容を伝えてくれなければ、この作戦は上手くいきません。

 だから、ほむらちゃんの好感度が大切だったんですね。(メガトン構文)

 

 この手紙に書く内容として、今回はマミさんのこと、やちよさんのこと、さやかちゃんのことを書いていきます。後はほむらちゃんにループが始まったら、すぐにユリちゃんに会いに来て、この手紙の内容を伝えてほしい旨を書いて、この手紙は完成です。

 

 あ、あと、ほむらちゃんが時間遡行者だと証明するための合言葉を入れるのも忘れずに。これがないと、ユリちゃんがほむらちゃんの話を全て信じられず、信頼を築くパートを挟まなければなりません。

 で、肝心の合言葉ですが、これはユリちゃんがまだほむらちゃんに話していない情報が合言葉になります。これはユリちゃんが勝手に書いてくれるので、私たちは『合言葉を入れる』という選択肢を選びさえすればオーケーです。

 

 

 

 

 

 

 さて、手紙も完成したことですし、日付を翌日に進めましょう。

 さあ、ワルプルギスの夜(に)解体(される)ショーの始まりや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.32

 

 

 決戦当日。

 約束していた場所に行くと、ほむらちゃんが待っているので、さっそく話しかけましょう。

 

 ほむらちゃん、オッスオッス。

 

「来てくれたのね、凜」

 

 友達が決死の戦いに挑むんだから、助けに来るのは当たり前だよなぁ?

 

「……そう。ありがとう、凜」

 

 大丈夫だって。気にすんなよ~。

 

 あ、そうだ。(唐突)

 ほむらちゃんに渡しておく物があったゾ。

 

「渡す物? 何かしら?」

 

 手紙だゾ。ユリちゃんが死んで、ほむらちゃんが時間を巻き戻さなくちゃいけなくなったら読んでね。

 

「それってあなたの遺書ってことじゃない。このタイミングで、縁起が悪いわね」

 

 申し訳ナス! でも、念には念を入れるのは大事って、それ一番言われているから。

 

「……はぁ。分かったわ。一応受け取っておく。だけど、私はこの周で終わりにするつもりだから、これを読む気なんてないわよ」

 

 それで十分だゾ。

 

「話は終わり? それなら、さっそく準備するわよ。用意はいいかしら?」

 

 ここで『はい』を選択すると、ワルプルギスの夜との決戦が始まります。今回は特にやることもないので、このまま『はい』を選択しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 すると、ワルプルギスの夜特有のカウントダウン演出が入り、バトルスタートです。

 

 が、この戦いではどう足掻いても勝てないので、皆様に簡単な戦闘シーンを見せたら、ユリちゃんにはそのまま死んでもらいましょう。

 

 

 

 

 まず、ワルプルギスの夜との戦いは特殊で、近接武器のキャラは、ワルプルギスの夜が浮かべた瓦礫を足場に戦うことになります。

 落下すると結構なダメージを受けるので注意しましょう。(7敗)

 ま、私はかなりやり込んだので、今さらそんなミスはしませんが。(慢心)

 

 このように瓦礫を飛び移って近づくと、ワルプルギスの夜の使い魔がやって来るので、それらを捌きつつ、更に接近。ユリちゃんの渾身のマギアを、ワルプルギスの夜に叩き込みましょう。

 

 

 でええりゃああああああ!(クサイヤ人)

 

 

 

 

 

 カン!(カスダメージ)

 

 

 

 

 はい、見事、一撃入れられました。ダメージのほうは……。

 

 

 

 ……ゲージ1ミリ、減ったかどうかですね。ウッソだろ、お前。(絶望)

 

 このように、ワルプルギスの夜の体力はレイドボスかと思うほど高く設定されています。これでも弱いほうってマジ?

 ワルプルギスの夜も、カスが効かねえんだよ、とでも言いたげな感じで浮いていますね。

 

 ほむらちゃんの時止めによる重火器の一斉攻撃が行われますが、ワルプルギスの夜のHPゲージは未だに95%くらい残っています。……ダメみたいですね。(諦め)

 

 というように、ほむらちゃんと二人ではどう頑張っても削りきれません。なので、目指すのはHPを1割くらい削ることです。

 この前にやられちゃうと、ほむらちゃんに戦力不足と見なされて、次の周で協力してもらえなくなってしまいます。

 なので頑張って1割、上手くいけば1.5割くらいは削りたいですね。

 

 じゃけん、どんどん攻撃しましょうね~。

 

 ホラホラホラホラ! ワルプルギスの夜が隙を見せたところに攻撃します! じゃあぶち込んでやるよ!

 

 暴力! 暴力! 暴力! そのための、右手!

 

 

 

 

 

 

 

 よしよし、いい感じですね。1割は削れたので、もう少し頑張って削りましょう。

 

 っと、この火炎攻撃は範囲が広いので、横にフレーム回避して……。

 

 

 

 あっ……。

 

 

 

 

 

 うわあああああああああ! ミスったあああああああ! 落ちるううううう!

 

 

 

 

 オォン!(落下ダメージ)

 

 

 

 

 ……はい、無事に足場から落下して大ダメージを負いました。痛いですね、これは痛い……。

 しかも、よく見たら火炎攻撃も回避できてないやん! ユリちゃんも瀕死の重傷だし、どうしてくれんの、これ?

 固有魔法が回復系じゃなきゃ、もう動けもしないところでした。イカンイカン、危ない危ない危ない……。

 

 さらに、ユリちゃんが死にかけたことで、ほむらちゃんも動揺で動きがガタガタになってしまいましたね。これでは戦線も崩壊です。

 

 

 

 

 ここら辺が潮時ですかね。相手の体力も1割ちょい削れましたし、最後はほむらちゃんを庇って死にましょう。そうすれば、ほむらちゃんの記憶にも強く焼き付きますからね。(暗黒微笑)

 

 

 

 

 

 あ、ワルプルギスの攻撃が! ほむらちゃん、危なーーーーい!(棒読み)

 

 

 

「……えっ?」

 

 

 ということで、ユリちゃんはワルプルギスの攻撃を食らって、ソウルジェムがバラバラに。無事、討ち死にしました。

 

 

 

 これにて、1周目の時間軸は終了です。

 あとは、ほむらちゃんの私の戦場はここじゃない、という台詞とともに、盾の回るムービーが入って、次の周へと移行します。

 

 

 

 といったことで、今回はここまで。次回から2周目の世界線で戦っていきます。ご視聴ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.23 Side HA

 

 

 

 

「……そうだったんだ。話してくれてありがとう、ほむら」

 

 私の話が終わると、凜は優しい声でそう言ってくれた。

 

「信じてくれるのね」

「もちろん。ほむらのことは信じるって決めてるし。それに、なんとなくそうじゃないかなって、予想はつけてたから」

「……すごいわね、あなたは」

「すごいのは私の師匠だよ。信じるって強さも、相手のことを良く観察する目も、全部師匠から教えてもらったものだから」

 

(それをやろうと思って出来るのも、十分立派なことなのに……)

 

 それでも、凜は自分の手柄にしようとしない。自分は当然のことをしたまで、すごいのは自分じゃない、って。

 

「……ほむらはさ、何度も同じ時間を繰り返してきたってことだよね。これまで、何度も何度も、大切な人を失ってきたんだよね?」

「ええ、そうね」

「ごめんね、今回も……」

 

 ああ、まただ。彼女は、自分の功績は認めないくせに、失敗の責任はすぐに背負おうとする。こればっかりは、どう見ても彼女の責任じゃない。

 私はそれを伝えたくて、言葉を紡ぐ。

 

「謝るのは私のほうよ。ごめんなさい。こんなことになるなら、もっと早く言えば良かった。そしたら、いくつかの悲劇は防げたかもしれないのに」

 

 すると、凜は首を横に振る。

 

「それこそ、ほむらが謝ることじゃない。そんな経験してきたなら、人を信じられなくて当たり前。手を伸ばすのが怖くなって当たり前。そのほむらの傷に気づくのが遅れて、信頼させられなかったのは私の責任だから。ほむらは気にしないで」

「あなたはまたそう言って……! いえ、それがあなたよね。それなら、これ以上は言わないわ」

 

 私はそう言って、知ったふうな口を利く。

 

 本当は、彼女のことを何も知らない。好きな食べ物すら知らない。

 だからこそ、彼女のその闇に踏み込んでいいのか、迷ってしまう。気の利いた言葉なんて、私には言えない。

 まどかにはたくさん励ましてもらっておいて、いざ自分がやろうとすると、これっぽっちも言葉が出てこない。あまりの体たらくに、自分が情けなくなる。

 

 悩んだ末、私は彼女の傷を見て見ぬ振りをした。

 今、自分がするべきことは、ワルプルギスの夜を倒す方法を考えることだと、目を逸らした。

 

 

 

「とにかく、私は今まで何度もこの時間をやり直してきた。その情報で、ワルプルギスの夜への作戦を立てるわよ」

「うん! 最強魔法少女の弟子の頭脳、今こそ見せてあげるよ! ふんふん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……こんな感じかしらね」

「うん、良いと思う。これならきっと大丈夫だよ」

 

 二人で立てた作戦は、決して簡単なものではない。それでも、一人で戦おうと思っていた時に立てた想定よりは、大分マシな状況だ。

 

(これなら、もしかしたら……)

 

 そんな淡い希望に縋る私に、凜が声をかけてくる。

 

「あのさ、ほむら……」

「……? 何かしら」

 

 凜は少しの沈黙の後、たった一言、こう尋ねてきた。

 

「私さ……。その、役に立てたかな? ほむらに寄り添えてるかな?」

 

 凜にしては珍しく、歯切れの悪い様子だった。それでも紡いでくれた言葉は、私にとっては簡単に答えられるもので。

 

「もちろんよ。あなたが手を伸ばしてくれたこと、とっても嬉しかった。あなたのおかげでここまで来られたわ。だから……、一緒にワルプルギスの夜を越えましょう」

 

 私はそう答えた。

 一緒にワルプルギスの夜を越える。つまり、この周でループを終わらせ、その先の時間に進む、という意味だった。

 この関係をループで終わらせたくない、とは恥ずかしくて言えなかった。

 

 すると、凜は私の手を握ってくる。

 

「凜?」

「大丈夫だよ。ほむらの手はちゃんと握っておくから」

「まるで私が迷子になる子どもみたいな言い方ね」

 

「そうだよ。最初に会ったとき、ほむらはそんな目をしてた。でも、ほむらがもうそんな目をしなくてもいいように、私がほむらの手を握る。離れちゃったら、何度だって掴みにいく」

 

 だからさ、と凜は微笑む。

 

「ほむらも私の手を掴んでくれると嬉しいかな。一人になって、いいことなんてないよ」

 

 凜は童話でも読むかのように、優しい声で語った。

 なぜ、このタイミングでこんな話をしたのか、私には分からなかった。

 

 けれど、彼女の言葉はどこまでも心地よくて、私はただ頷くだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 でも、今なら分かる。きっと彼女はこの結末を予想していたのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DAY.32 Side HA

 

 

 

 瓦礫と化した見滝原に佇む巨大な魔女。

 それを見て、私は今回も失敗したことを悟った。

 

(凜……)

 

 

 

 夕凪凜。突如私のループに現れたイレギュラー。それでも、彼女はどこまでも真っ直ぐで、私に寄り添ってくれた。その優しさに甘え、私はここまで戦ってきた。

 イレギュラーの彼女がいれば、ワルプルギスの夜だって越えられるんじゃないかって幻想を抱くときだってあった。

 

 

 

 

 

 

 でも、所詮幻想は幻想だった。

 

 結局、二人で挑んでもワルプルギスの夜には歯が立たなかった。こちらがいくら攻撃しても、向こうには効いている感じがせず、向こうの攻撃は苛烈。こちらはジリジリ追い詰められ、ついに凜が被弾した。

 

 そこから、一気に戦線が崩壊した。私一人では、ワルプルギスの足止めも出来ず、ワルプルギスは避難所へと向かった。

 

(そこの避難所には、まどかが!)

 

 焦った私は、前に出過ぎてワルプルギスの攻撃に反応が出来なかった。

 

 

 

 やられる。

 

 

 そう思った私の耳に飛び込んできたのは、やっぱり凜の声だった。

 

「ほむら!!」

 

 凜は私の手を掴み、振り回すようにして、私と居場所を入れ替えた。

 

 

 直後、ワルプルギスの攻撃が凜に命中。彼女のソウルジェムは、あっけなく砕け散った。

 

「……えっ?」

 

 私の目の前に残されたのは、砕け散ったソウルジェムの破片と、損傷のヒドい凜の死体だけだった。

 

 

 

 

 

 

「あ、あああ……、あああああああああああああああああ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこからのことはよく覚えていない。気づいたら、まどかは魔法少女になっていて、そしてワルプルギスを倒して魔女化した。

 

 

 こうなれば、もうこの世界に用はない。

 

 重い腕を上げ、いつも通り、盾に手をかける。

 

 

 

 

 

 その時、私は昨日の凜の言葉を思い出した。

 

 

 

 

「もしさ、ほむらがやり直すことになったら読んでね」

 

 そう言って彼女から渡された手紙を、私は盾から取り出す。

 

 封を開けると、便箋が何枚か入っていた。

 

 

 

 

 

 

 

『ほむらへ

 

 

 この手紙をあなたが読んでいるということは、私はもうこの世にはいないってことだよね。

 まずはごめん。あなたを置いて死ぬことをどうか許してほしい。ほむらを一人にはしたくなかったんだけど、私じゃダメだったみたい。』

 

 

 

 そんな書き出しで始まった手紙だったが、続く言葉は予想していないものだった。

 

 

 

 

 

『だから、次の私に託すね。』

 

 

 

 

(どういうこと?)

 

 言葉の意味が分からなかった私は、手紙を読み進める。

 

 そうして、私は彼女の意図を知った。

 どうやら、私の事情を次の時間軸の凜に話して協力してほしい、というものだった。そこで、次の時間軸の凜に伝えてほしいことも羅列されていた。

 

 だが……。

 

(信じて……、もらえるのかしら)

 

 私は知っている。今まで誰も未来を受け止められなかった。皆、未来を知れば絶望してしまった。いくら凜でも、初対面の私を信じてくれる保証はない。

 

 だって、次に出会う凜はもう、私の知っている凜ではないのだから。

 

 そんな不安と疑問が私の心を満たす。

 

 だが、それも彼女にはお見通しだったようだ。

 

 

 

『ほむら、絶対に一人になろうとしないで。

 確かに自分の事情を受け入れてもらえるか不安になる気持ちは分かる。きっとほむらは何度もその気持ちを裏切られてきたんだと思う。

 でも、それでほむらが一人になるなんて、私は考えたくない。せっかく友達になれたんだから、私はいつまでもほむらの友達でいたい。

 だからほむら、お願い。もう一度言わせて。

 私に、もう一度あなたの手を掴ませて。私は絶対にほむらを一人にしないから。私を信じて。ほむらが全部話してくれれば、きっと力になるよ。

 大丈夫。例えどれだけ時間がズレようとも、私は何度だってほむらの手を掴みにいく。そんな確信が私にはある。

 だってそれが、私がせめて、だれか一人の役には立った証明にもなるから』

 

 

 

 

 手紙はそう締めくくられていた。

 

(……本当に、あなたはどこまでお人好しなのかしら)

 

 

 この手紙の言葉がどこまで真実かは分からない。もしかしたら、私を安心させるために書いた誇張かもしれない。

 

 それでも、私はこの言葉を信じることにした。彼女の心の内がどうであれ、あれほど信じてくれと言われ、向こうは信じ続けてくれたのだ。

 

 信じて、託してくれたのだ。

 

(そこまで言うなら、もう一度信じるわ。あなたのこと)

 

 私もあなたを信じる。もう一度、他人を信じて手を伸ばそう。

 

 

 

 

 私は手紙の内容を暗記すると、その手紙を破り捨てる。

 目の端に浮かんだ涙を拭い、私は盾に手をかける。

 

 

(今度こそ、まどかが幸せに生きられる未来のために)

 

 一番の目的を再確認しつつ、私は盾を回す。

 

 その回転に合わせるように、私の意識も回転し、暗くなっていく。

 

 

(出来ることなら、今度は、あなたも……)

 

 その思考を最後に、私の意識は闇に落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ということで、1周目の世界線は終わりました。

次回から2周目の世界線のお話に突入します。
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