※編集中につき、矛盾点や前後で繋がらない箇所がございますが、ご了承ください。
※編集完了しました(2024年9月22日)
ぐらり
鬼が、倒れる。
心臓を貫かれた鬼は、自身を貫いた槍に体重を預けるように脱力した後、動かなくなった。
嘘のようにあっさりと、先程まで辺りに渦巻いていた暴力的な死の気配は、何も無かったかのように消え失せてしまった
「………」
しばしの間、思わず呆然としていたゴブリンリーダー。
ハッ、と思い出したように念の為、もう何度か体を刺すように配下へ指示を飛ばす。
配下のゴブリンたちも不安だったのだろう。一も二もなく指示に従い、その穂先を鬼の体に当てがって、エッサホイサと滅多刺しにしていく。
刺し傷は50は超えただろうか。もはや物言わぬ屍となったことを確認すると、安心したゴブリンのリーダーは、ようやく配下のゴブリンたちに拘束を解かせる。
バタ
小さな砂埃を立て、うつ伏せに鬼が地面に倒れる。
リーダーはそれを一瞥すると、すぐに配下を集め、武器の損傷や部隊の消耗を調べ始めた。
── 一通り調べ終わり整理がついた頃、ふと、リーダーの視界に血まみれのまま倒れ伏した鬼が映った。
…そうえばまだ処理していなかったな、と倒れ伏した鬼の元まで歩み寄り、その身体をひっくり返す。
傷が、無い
リーダーがそのことに不信感を覚えるより早く、鬼の瞼が開き
地上を侵略するゴブリンは、一匹の例外もなく、全滅した。
────────
「…死ぬかと思った」
ズキズキと痛む頭を抑えながら、ゆっくりと地面に座る。
何か大きいもので固められたような地面。溢れていた血肉は文字通り地面のシミとなっている。
ふぅー…、一つ息を吐いて、思い返す。
あの時、視界が暗転してからは意識が無かった。が、その間の記憶は残ってる。
たった一撃、その一撃で全てが終わった。ただでさえデカいこの両腕が、さらに見上げるほどデカくなって、ゴブリンどもを叩き潰した。
「(……実感がわかねぇ…。ファンタジーな事になったとは思ったが、これは完全に質量保存云々とか無視してるだろ…)」
試しに、腕へ意識を傾けてみれば、みるみる巨大化した腕が、地面を覆っている。
「…マジかよ。しかもこれ…デカさと同じくらい、重くなってねぇか…?」
…これ以上考えるのはよしておこう…。さっきの衝撃で、近くの住民も起きてきた気がするし…。
勝ったことには変わりねぇんだから、とりあえず今は、戦利品の確認だな。
目の前に落ちてる比較的原型が残っている死体から紫色の輝石が覗いている。
「こりゃぁ…つまるところ、いわゆる魔石ってやつだな?」
じー…
まじまじと観察してみる。
…綺麗、だな。
…確かに形は歪だが、この紫色の輝きは、昔見た加工されたアメジストに勝るとも劣らない光を見せている。
一通り見終わると、おもむろに口に投げ込み──噛み砕く。
バリボリッ シュ…
口の中で霧散する感じ…不思議だな…。
消えると同時に、体に何かが溜まる感覚がする。
「(レベルアップってやつか?いや、流石にゲーム脳すぎるか。だが、微々たるものではあるものの、確かに強くなった、気がする……これなら他のやつも残せばよかったか…?」
そんなことを考えてると、ふと住宅街の方から人が出てきてるのを感じる。
やべぇ、騒ぎすぎか。
こりゃさっさと行かねぇとな。
少し離れたところで死んだゴブリンから魔石を抜き取ると、巨大な夜空もどきへ向かう。
「鬼が出るか蛇が出るか…なんにせよ、楽しいことに変わりはねぇか」
バキッ
魔石を飲み込んでから、意気揚々とゲートを超えた先には──
──「へぇ…最高じゃんかよ」
数百メートルはあろう木々に囲まれ、微かな木漏れ日が辺りを照らす
そして──
ザワッ
揺らぐ遥か高い木々の、さらにその上を通り過ぎていく巨大な影。
強烈な威圧感
実際に相対していないというのに、なんと圧倒的な存在か。
それを感じた。感じてしまった。
収まらない、溢れ出す この胸の高揚感
今まで味わったことないほどの胸の高鳴り
頬を触ろうとして、止める。確かめる必要もない。
ああ、この感情は、間違いなく、『楽しい』だろうから。
さぁ、
何も考えずに描き始めたために、主人公の容姿とかも細かく決まってないんだよね‥。
ほら、髪の毛ロングとか、ショートとか。背格好とか…。どうしようか